2012年2月29日水曜日

富士山3合目付近で湯気 ― 気象庁 (続報)


2月18日付「富士山3合目付近で湯気 ― 気象庁」の続報です。

2月29日、第122回火山噴火予知連絡会が開かれ、前回(昨年10月11日)以降の全国の火山活動について検討がおこなわれました。

富士山の湯気については、これまでは湯気の発生場所や確認時期について明らかになっていませんでしたが、「富士山3合目(山頂の北西約6km)で、2012年2月10日にかすかな湯気が確認され、その後も時々見られますが、湯気の温度は10℃程度で、硫黄臭等は確認されていません。温度に変化はみられず、噴火活動と直接関係するものではない」とされています:

富士山を含む各火山についての検討結果は以下の報道発表資料をご覧ください:

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2040年のアルマゲドン (その1)


フィア・モンガー(fear monger)やドゥーム・セイヤー(doomsayer)の人たちが欣喜雀躍しそうなニュースが流れています。メディアもセンセーショナルなタイトルで伝えています:

続く

湖底堆積物吹き上げ ― 琵琶湖 (続報-4)


湖底堆積物吹き上げ ― 琵琶湖 (続報-3)」の続きです。

以下は、滋賀県が原因究明に乗り出すことになったという記事です。「噴き出しは2008年12月に1キロ当たり1~2カ所程度だったが、10年12月には10カ所以上になり、増えている。湖底近くの濁りも顕著になった」、今年1月初旬の調査では「1キロ当たり平均で湖底の25カ所以上で噴き出しを確認した」:

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震災を予言した?詩 「未来少女」


この詩が震災を予言したことになるのかよくわかりませんが、『岩手日報』の記事です。「あの日に去った少女は青き海のかなた/深き海に見えるあの記憶は貝に」:

【5月18日追記】 上の記事はすでにリンク切れとなっていますので、一部を以下に引用します:
東日本大震災で行方不明となった大槌町末広町の陶芸家小川延海(のぶみ)さん=当時(67)=が被災前に残した海にまつわる意味深な詩が、名古屋市で3月開かれるポエム・フェスティバルin名古屋で展示される。小川さんは何かを察するかのように「地震で大変なことになる」と周囲に語っていたといい、作品に込められたメッセージとは何か、関係者は思いをめぐらせている。
小川さんは2010年11月ごろ、名古屋市の編集者水内喜久雄さん(60)が携わった詩集の感想文と共に自作の詩を送った。以来、手紙の交流を重ね、昨年3月10日「最後」となる3編の詩が水内さんに届いた。
このうち題名「未来少女」は「過去となったあの少女は何を想う」で始まり「あの日に去った少女は青き海のかなた/深き海に見えるあの記憶は貝に」などと海と少女の世界を表現している。

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2012年2月28日火曜日

黒倉山から蒸気 ― 岩手県


岩手県の黒倉山(地図)から蒸気が上がっているのが撮影されました。盛岡地方気象台によれば、「岩手山の火山活動の影響で、黒倉山の噴気口からは常に蒸気が出ており」、「外気温が低く、空気が澄んでいる冬だからこそ、蒸気をはっきり撮影できたのだろう」:

上記記事に掲載されている写真を見ると、ずいぶんたくさんの地点から蒸気が立ち昇っているようです。黒倉山はふだんからこうなのでしょうか。

2月8日に発表された「岩手山の火山活動解説資料(平成24 年1月)」には次のように書かれています:
柏台(黒倉山山頂の北約8km)に設置してある遠望カメラでは、岩手山山頂、大地獄谷及び黒倉山山頂からの噴気の高さは30m以下で、噴気活動は低調な状態が続いています。

記事の写真を、上記資料に掲載されている「図2 岩手山 黒倉山の噴気の状況 (1月19日13時50分頃)」の写真と見比べると、気象台の言うようにふだんと変わりないようです。


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2012年2月27日月曜日

サケの遡上激減 ― 富山県


富山県内の河川で捕獲されたサケの数が前年度の48%に激減しています。隣の石川県では前年に比べて181.6%に増加。「(富山県の)減少の原因がどこにあるのか分からない」(関係者):

サケは富山県を避けているようです。ここのところ、北陸地方の「異変」が目につきます。

ちなみに、大地震や原発事故のあった福島県も前年の42%にとどまっているとのことです。


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ツングースカ級小惑星が地球接近


小惑星〝2012 DA14〟が2013年2月15日に地球に26900kmまで接近します。気象衛星「ひまわり」などの静止衛星よりも地球に近づくことになります。

〝2012 DA14〟の直径は現時点で40~95mと推定されています。1908年に起きたツングースカ大爆発の原因が小惑星だとした場合に想定される大きさの範囲に入っています:

〝2012 DA14〟はその名が示すとおり、発見されて間もない小惑星です。まだ観測数が少なく、算出された軌道には不確実さが伴います。今後観測データが蓄積されるにつれて、より正確な軌道や大きさが明らかになるはずです。最接近時の距離も大きく変わるかも知れません。悪い方に変わることがないよう願いたいものです。


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2012年2月26日日曜日

火星でM7級の地震


火星でM7級の地震が比較的最近に起きていたことを示す痕跡を見つけた、とロンドン大学の研究チームが発表しました:

以下は記事からの抜粋・要約です:
NASAの火星周回衛星マーズ・リコネッサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter)が撮影した画像を分析。火星の崖から転がり落ちた岩石の数と大きさ(直径2mから20m)が、火星のケルベロス地溝帯の断層群に沿うある地点を中心にして半径100kmの範囲で徐々に減少していることを見いだした。 
この事実は、岩石が地面の揺れによって転がり、地面の揺れの激しさは火星震(marsquake)の震央から遠ざかるほど弱くなったという仮説と合致する。 
転がった岩石が地面に残した痕跡のパターンは、氷の融解によってそれらの岩石が散らばったという見方とは矛盾する。そのパターンは、むしろ、2009年にイタリア中部で発生したラクイラ地震の際に見られた落石のものとよく似ている。 
転がった岩石の分布範囲から、火星震のマグニチュードは7であったと見積もられる。これは、約30000人の犠牲者を出した2010年のハイチ地震とほぼ同じ規模である。この火星震は、近くにあるエリシウム火山に関連したマグマの運動によって引きおこされた可能性がある。 
岩石が転がった痕が火星表面を吹く風によって吹き消されていないので、この火星震は地質学的に比較的最近――火星が誕生して以来45億年の歴史の中の最後の数パーセントの間――に起きたと結論づけられる。 
火星震は今日現在も起きている可能性がある。もしそうであるならば、火星の生命を探すことに関心を持っている科学者には朗報である。火星に今日でも活動を続けている火山があるのであれば、その熱が火星の地下に存在する氷を溶かし、生命が棲息可能な液体の水の貯留槽を作り出している可能性がある。

現在、NASAやESA(欧州宇宙機関)の衛星が火星を周回し、高解像度で詳細な画像を送ってきています。それらの分析から、火星にも過去にはプレートの運動があったことを示す痕跡があるという報告もでています。プレートテクトニクスが火星でも機能していたのか否か、最終的な決着は有人探査機が火星に到達して、実地調査がおこなわれるまで待たないとならないのかも知れません。


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2012年2月25日土曜日

深海イカが定置網に ― 富山県氷見市


2月24日、深海に棲息するイカ「サメハダホウズキイカ」が富山湾内の定置網にかかり、氷見市(地図)の漁港に水揚げされました。「世界の温熱帯に分布するが、富山湾で見つかるのはまれ」(魚津水族館):

以下は、サメハダホウズキイカについての各種資料です:

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サイハイデイゴが7年ぶりに開花 ― 鳥取県南部町


鳥取県南部町にある花のテーマパーク「県立とっとり花回廊」(地図)で亜熱帯植物のサイハイデイゴが7年ぶりに開花しました。2003年に沖縄県から移植され、3年連続で開花した後、咲かなくなっていたとのこと。「何らかの環境の変化が影響したのだと思うが、なぜこの時期に咲いたか分からない」(花回廊の担当者):

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クジラ漂着は4カ月間で全国で10件


FNNが、相次ぐクジラや深海魚の漂着の謎について報道しています。クジラの漂着地点を示した地図を見ると、茨城県から相模湾にかけての関東地方沿岸に集中しているようです。専門家は、「基本的に、日本の沿岸に、1年間で300個体ほど、クジラが打ち上がっている。それほど珍しい現象ではない」、「地盤の変化によって、局地的な地磁気の変化が、クジラの回遊に何らかの影響を与えたと。そういうストーリーは、ストーリーとして描くことはできるのかなと思っています。ただ、何も確認されておりません」と語っています:

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2012年2月24日金曜日

深海魚・キュウリエソが大量漂着 ― 島根県隠岐の島町 (続報)


2月23日付「深海魚・キュウリエソが大量漂着 ― 島根県隠岐の島町」の続報です。

『読売新聞』もこの大量漂着を取り上げています:

昨日のFNNの報道と大きな違いはありませんが、新しい情報として「隠岐諸島では、約10年前にも西ノ島町(地図)で、大量にキュウリエソが打ち寄せられたことがある」と書かれています。

「約10年前」が具体的に何年のことかはっきりしませんが、2000年10月には『平成12年鳥取県西部地震』(M7.3)、2001年3月には安芸灘で『平成13年芸予地震』(M6.7)が発生しています。


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2012年2月23日木曜日

深海魚・キュウリエソが大量漂着 ― 島根県隠岐の島町


2月21日、島根県隠岐の島町(地図)の海岸に深海魚のキュウリエソ(資料資料)が数十万匹から百万匹漂着しているのが見つかりました:

隠岐の島町では、今月14日に深海魚のサケガシラが漂着しているのが見つかっています:

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雲の平均高度が低下


NASAのサイトに2月21日付で掲載された記事です。2000年3月から2010年2月にかけて、地球全体の雲頂高度の平均値が1%低下したという内容です:

1%は30mないし40mに相当。平均高度の低下は、高度の高いところに雲が発生しにくくなっていることが主要な要因。研究チームのリーダーは〝something quite important might be going on〟(何か大変重要なことが進行しているのかも知れない)と語っています。
このまま雲の高度が下がり続けると、地球から宇宙空間への熱の発散が効率よく行われるようになり、地表の温度が下がって地球温暖化の進行を遅らせる可能性がある。この現象は地球温暖化を妨げる方向に作用するが、地球温暖化自身がもたらしたネガティブ・フィードバック(負帰還)のメカニズムであるのかも知れない。「雲の高度が低下する原因が何であるのかはっきりとはわからないが、雲の発生高度を押し上げる大気の循環パターンに変化が生じているためと考えられる」と研究チームのリーダー Roger Davies は語っている。

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ミンククジラ漂着 ― 青森県むつ市


2月22日、青森県むつ市(地図)の海岸に、体長6~7mのミンククジラが漂着しているのが見つかりました:

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2012年2月22日水曜日

地震で山体に亀裂 ― フィリピン・カンラオン山


2月6日、フィリピンのネグロス島近海でM6.7、深さ10km前後の浅い地震(震央地図)がありましたが、この地震によって震源から近距離にあるカンラオン山(地図地図)の火口周辺に複数の亀裂が入りました。亀裂のうち、少なくとも3本は長さ50mに達しているとのことです(報道によっては、長さではなく幅が50mとしています)。地元当局はカンラオン山への立ち入りを禁止しています:

カンラオン山は土砂災害を起こしやすい火山で、入山禁止措置はこの点を警戒したものと思われます。

PHIVOLCS(フィリピン火山学・地震学研究所)は亀裂が噴火に結びつくことはないと発表しています。しかし、地震によってマグマ溜まりが揺れ、炭酸飲料の瓶を振ったときと同じようにガスの圧力が高まれば、なんらかの火山活動に発展するかも知れません:

カンラオン山は標高2435mの成層火山で、最後に噴火したのは2006年です。


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2012年2月21日火曜日

ヨシキリザメ漂着 ― 沖縄県名護市 (続報)


2月20日付「ヨシキリザメ漂着 ― 沖縄県名護市」の続報です。

20に付の記事では『沖縄タイムス』の記事にもとづいて「死骸」と書きましたが、以下の『琉球新報』の記事では、「発見当初は生きていた」、「何らかの理由で弱っているところを流され打ち上げられた」となっています:

サメ類は獲物の出す微弱な生体電流を感じ取ることができる感覚器官を持っています。海底ケーブルがサメにかじられることがあるのも、ケーブルから漏れ出る微弱な電気エネルギーを獲物と誤認したためと考えられています:

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オーロラの下の火山噴火 ― アイスランド


オーロラが輝く夜空の下で続く火山噴火を撮影した写真集を、イギリスの『デーリー・ミラー』紙のサイトが2月21日付で掲載しています。

写真は、イギリスの若手写真家が2010年3月から4月にかけての1週間ほどの間に、Fimmvorduhals pass(地図)という登山道(?)から撮影したものです。地図のマークの左上の白い部分がエイヤフィヤトラヨークトル氷河、右上がカトラ山の氷冠です。撮影時期はエイヤフィヤトラヨークトルの噴火が始まって間もないころになります。この後、4月中頃からは噴火が激化し、その噴煙によって欧州の航空路が大混乱に陥りました:

カトラ山については、カルデラ直下でマグマの貫入を疑わせる群発地震が発生したり、山体深部で火山性微動が観測されマグマの移動や氷河の下での熱水活動が推定されたりといった事象が散発的に起きていますが、まだ明確な噴火の兆候は捉えられていません。


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謎の揺れ ― 石川県金沢市、津幡町、七尾市


2月20日午後7時から8時ごろにかけて、石川県金沢市、津幡町(地図)、七尾市(地図)などで、家屋の揺れや窓ガラスの振動がありました。また、7ヶ所の地震計にも弱い揺れが記録されたとのことです。航空自衛隊小松基地(地図)は「F15とT4が音速に近い速度で飛行し、振動が伝わった可能性がある」としています:

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2012年2月20日月曜日

ヨシキリザメ漂着 ― 沖縄県名護市


2月12日、沖縄県名護市(地図)の海岸に体長2.8mのヨシキリザメが漂着しているのが見つかりました。サメには浮袋がないため死骸は沈んでしまうので、海岸に漂着するのは珍しいのだそうです。「警察官になって37年。八重山にも行ったが、サメの通報は初めてで驚いた」(現場の警察官):

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2012年2月19日日曜日

水源のミネラル分急増 ― 広島県三次市


広島県三次市(地図)の浄水場にある水源の一つで、昨年12月ごろからミネラル含有量が急増し、市が取水を停止しているとのことです:

専門家は、昨年11月の広島県北部を震源とする地震の影響を指摘しています。この一群の地震については以下の地震調査研究推進本部の資料を参照してください:

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2012年2月18日土曜日

クジラが座礁 ― 大分県豊後高田市


2月17日昼ごろ、大分県豊後高田市(地図)の干潟でクジラが動けなくなっているのが見つかりました。体長は4.2mで、コブハクジラハッブスオウギハクジラとみられています。「いずれも日本近海に生息するが大分県沿岸で見つかったのは珍しい」(大分マリーンパレス水族館):

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富士山3合目付近で湯気 ― 気象庁


気象庁が2月17日付で発表した「週間火山概況 (平成24年2月10日~2月16日)」(HTML版PDF版)によると、富士山3合目付近で湯気が出ているとのことです ――
今期間、「富士山3合目付近で湯気が出ている」との通報があり、現地調査を実施した。その結果、湯気はごく弱く、温度も10℃程度で、噴気音(噴出にともなう音)や硫黄臭は確認されなかった。その後も温度などに特段の変化はみられない。
地震活動や地殻変動のデータに特段の変化はなく、今回の現象は、現時点では、噴火活動と直接関連するものではないと考えられる。

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2012年2月16日木曜日

カモシカが人を襲う ― 富山県黒部市


2月16日朝、富山県黒部市(地図)で、女性がニホンカモシカと思われる動物に襲われけがをしました。「ニホンカモシカは臆病。人を襲うことは珍しい」(市の担当者):

今年に入ってから、富山県や石川県周辺で動物や火山関連の情報が続いています。以下の関連記事を参照してください。


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2012年2月15日水曜日

カラスの大群が集結 ― 岡山県赤磐市


昨年12月から、岡山県赤磐市(地図)の山林に約3000羽のカラスが集まっているとのことです。「近くにえさ場があり、外敵から身が守れるカラスにとって安全な環境が要因ではないか」(日本野鳥の会岡山県支部):

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湖底堆積物吹き上げ ― 琵琶湖 (続報-3)


湖底堆積物吹き上げ ― 琵琶湖 (続報-2)」の続きです。これまでは『京都新聞』と『朝日新聞』が報道していましたが、『毎日新聞』も2月14日付でこの現象を取り上げています。

〝新潟-神戸ひずみ集中帯〟では「大きな地震が繰り返し発生し、近年では阪神淡路大震災(95年)、新潟県中越地震(04年)、同中越沖地震(07年)があった。滋賀県もこの集中帯に含まれており、湖底の噴き出しにひずみが影響した可能性がある」(佃為成・元東京大地震研究所准教授):

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サケガシラ漂着 ― 島根県隠岐の島町


2月14日、島根県隠岐の島町卯敷(地図)の海岸に体長1.3mの深海魚・サケガシラが漂着しているのが見つかりました。同じ場所では、2004年2月にもサケガシラが見つかっているとのことです:

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2012年2月14日火曜日

温泉の水量減少 ― 北海道・支笏湖温泉


北海道の支笏湖畔にある支笏湖温泉(地図)の水量が減少しています。千歳市によると 「1分当たり約240リットルあった水量はここ数年、同約100リットルに減少」 しているとのことです:

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スナメリが川を遡上 ― 愛知県名古屋市


2月13日、名古屋市内を流れる堀川の尾頭橋付近(地図)でスナメリ1頭が泳いでいるのが見つかりました。「8日にも同市中川区富田町の新川で1頭が確認」されているとのことです:

このところ、名古屋市内で宏観異常かも知れない現象が続いています:

伊勢湾に面する地域で、スナメリが川をさかのぼることはさほど珍しいことではないようです。このブログでも過去に何回か取り上げています:

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市街地にイノシシ ― 新潟県柏崎市


2月13日午前、新潟県柏崎市(地図)の中心部に体長1m、体重約60kgのイノシシが現れましたが、警察に捕獲されました。柏崎市によると、「冬にイノシシが市街地に出没するのは珍しい」とのこと:

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1ヵ月以内にM7級地震の予測 ― ロシア極東


「異なる八つの地震予測方法で同時に異常を観測」、「カムチャツカ半島南部から千島列島にかけての地域が震源地」。日本にも津波などの影響があるかも知れません:

「八つの地震予測方法」については具体的な記述がありませんが、ロシアは以前から、地震の前兆として現れる電離層の異常を探知する装置を国際宇宙ステーションに取り付けて観測を継続しており、成果を上げていると伝えられています。

日本は、フランスから同国の保有するDEMETERという人工衛星を使った地震発生と電離層の変化の共同研究を打診されたことがありますが、断っています。地震予知予算の一部をその共同研究に回されることを恐れた学者が反対したとも伝えられています。DEMETER衛星については以下を参照してください:

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リュウグウノツカイ漂着 ― 石川県かほく市


2月12日、石川県かほく市(地図)の海岸に、深海魚のリュウグウノツカイが漂着しているのが見つかりました:

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2012年2月12日日曜日

異常湧水に収束の兆し ― 静岡県富士宮市 (続報)


1月25日付「異常湧水に収束の兆し ― 静岡県富士宮市」の続報です。

富士宮市の異常湧水は、「目安となる池や井戸の水位が低下しており、今後大雨などがなければ2月上旬に収束する見通し」だったのですが、自然はこちらの思い通りには動いてくれません。「実際にはその後、降水量が増え、水位低下のペースが当初の見込みより緩やかになった」、「週明けは再び天候が崩れる見通しで、収束宣言はずれ込んでいる」という状態です:

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2012年2月10日金曜日

4年ぶりに御神渡り ― 長野県・諏訪湖


昨年2月21日付「3年連続 御神渡りなし ― 長野県・諏訪湖」のフォローアップです。

4年ぶりに諏訪湖で「御神渡り」(おみわたり)が見られました。1683(天和3)年から伝わる記録と照合したところ、ことしの御神渡りのパターンは1981年と1984年に似ているとのこと:

1984年には『昭和59年長野県西部地震』(M6.8)が発生しています。『理科年表』(丸善書店)によると ――
王滝村に大きな被害をもたらした。死 29、傷 10。住宅全壊・流出 14、半壊 73、一部破損 565、道路損壊 258など。死者および建物流出は主として王滝川・濁川の流域などに発生した大規模な崖崩れと土石流によるものである。

1981年には大きな被害地震は発生していませんが、次のような出来事がありました:
  • 敦賀原発、放射能漏れ事故判明
  • 北炭夕張新炭鉱でガス突出・火災事故、93人死亡。消火のため坑道を密閉、行方不明者を見殺しにする注水作業実施。北炭夕張炭鉱(株)は2か月後に倒産 (なぜか、東京電力の原発事故を想起してしまいます。)
  • イランが米大使館人質全員を解放
  • 「4人組」裁判で江青(毛沢東夫人)被告らに死刑判決
  • アメリカのレーガン大統領が中性子爆弾の製造再開を許可
  • エジプトのサダト大統領暗殺
  • ローマ法王来日
  • 『まどぎわのトットちゃん』発行
  • 福井謙一・京大教授がノーベル化学賞受賞
  • ヤンバルクイナ発見

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2月15日前後に北海道太平洋側で巨大地震?


北海民友新聞』の2月10日付記事です。「予測される規模はM9以上」「(発生時期は)最も長く想定しても2月15日前後」:

塩井氏の予測が外れて大地震がおきないことを願っていますが、その一方で、関東南部の大地震を「予知」して大失敗した串田氏(八ヶ岳南麓天文台)の二の舞になってほしくないという気持ちもあります。


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イルカ座礁やクジラの死体漂着は地震予兆ではない


「イルカのマスストランディングやクジラの死体漂着は世界各地で起きているが、前後に地震が発生していないケースの方が圧倒的に多い。地震と結びつけるのであれば、逆に地震が起きなかったケースについて説明ができないと、因果関係は立証できないでしょう」(銚子海洋研究所):

上記記事は、「結局の所、海の中では何が起きているか分からない」、「大地震に向けての備えを万全にしておこう」と締めくくっています。

イルカ座礁やクジラの死体漂着は地震の前兆ではなく、「後兆」だとする説もあります:

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2012年2月9日木曜日

アクセス急増


昨夜10時から11時の間、このブログへのアクセスが急増し、1時間当たりのページ・ビュー数が平常の8倍近くに達しました。1時間当たりのページ・ビュー数としては、2008年12月にこのブログを始めて以来の最高値ではないかと思います。

これまでにも、リファラー・スパムのターゲットにされたり、どこかの掲示板にこのブログへのリンクが張られたりしたときにアクセスが急に増えたことがありますが、今回の増加はとりわけ急激でした。

その時間帯に最も多くアクセスされたのは、2009年12月25日付の「加速しながら移動する磁北極」という記事です。Yahoo で「磁北極」あるいは「磁北極 移動」を検索してこのブログを訪れた方が多かったようです。

調べてみたところ、フジテレビ系列の『ベストハウス123』という番組でピラミッドの謎を取り上げ、その中に磁北極が移動しているという内容があったのがアクセス急増の原因であったようです。恐るべし、テレビの力。以下は、同番組の内容を詳述しているブログです。番組を直接見たわけではありませんが、以下を読んだ限りではトンデモ説の範疇に入ると思われます:

上記番組がピラミッドを取り上げたのは、以下の映画の公開と関連しているようです:

上の映画については、以下のようなネガティブな評価があります。私もあまり見たいとは思いません:

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カメルーン山が爆発的噴火 ― カメルーン共和国


2月3日、西アフリカ・カメルーン共和国西部のカメルーン山(地図地図)が、短時間ですが爆発的噴火をおこしました。登山中のノルウェー人と中国人の観光客に付き添っていたガイドやポーターに軽傷者が出たとのことです:

カメルーン山は標高4095mで西アフリカの最高峰です。同山では1月末から地震や小規模の噴火が続いており、山麓の住民は近隣の町に避難し始めていたとのことです。

海底地形図を見ると、カメルーン山から南西に大西洋中央海嶺に近いセントヘレナ島まで海山の列が続いているのがわかります。カメルーン山の北東にはオク火山群があります。オク火山群からセントヘレナ島に至る一連の火山は、ホットスポットの上をプレートが移動したために形成されたと考えられています(ホットスポット自身も移動しているので、海山の列がプレート移動の軌跡と必ずしも一致するわけではありません)。

イギリス領セントヘレナ島は「地球上で他の陸地から距離が2番目に遠い陸地」(ギネスブック認定)で、最寄りのアフリカ大陸からでも2800km離れています。ナポレオン1世が幽閉され、没した場所として有名です。

オク火山群(地図)にはニオス湖という火口湖があります。1986年8月21日の夜、この湖から大規模な二酸化炭素の雲が発生して山腹を流れ下り、就寝中だった近隣の住民1800人や家畜3500頭などが窒息死しました。

カメルーン山の噴火は、紀元前5世紀のカルタゴの航海者 Hannon が目撃したとの記録が残っています。1922年には南西の山腹から噴火し溶岩流が大西洋岸に達しました。1999年には南の山腹から噴火がおこり溶岩流が海岸の200m手前まで達しています。いちばん最近の噴火は2000年です。


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火山ガス濃度が上昇 ― 立山連峰・地獄谷(富山県) (続報)


2月7日付「火山ガス濃度が上昇 ― 立山連峰・地獄谷(富山県)」の続報です。

さらに詳しい記事が『中日新聞』と『読売新聞』に掲載されました。「ガス濃度の上昇だけで、火山活動が活発になっているかは分からない。そもそも立山は計測が乏しくデータが少ない」:

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カラス減少 ― 神奈川県三浦市


神奈川県三浦市(地図)でカラスの数が減っています。「どこに行ってしまったか分からない」(県猟友会三浦支部):

三浦半島には三浦半島断層群があり、将来M6級の地震が発生するとみられています。詳細については、地震調査研究推進本部の下記資料をご覧ください:

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2012年2月7日火曜日

火山ガス濃度が上昇 ― 立山連峰・地獄谷(富山県)


「立山の室堂地区(地図)にある地獄谷で火山ガスの噴出が活発化」、「地獄谷は亜硫酸ガスや硫化水素ガスの濃度が近年上昇していて10年前に比べて数倍から10倍ほどに」:

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天王星と金星が接近


2月10日に天王星と金星が 0°20′ まで接近します。

夕方の西空にひときわ明るく輝いているのが金星です(日没時の高度は40°弱)。金星を双眼鏡の視野に入れれば、青緑色をした天王星も同じ視野に入っているはずです。金星はマイナス4.1等級、天王星は6等級の明るさ。これまで天王星を見たことがない方にとっては、〝生〟で天王星を見る絶好のチャンスだと思います:

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イルカの集団座礁続く ― 米国・マサチューセッツ州 (続報)


1月24日付「イルカの集団座礁続く ― 米国・マサチューセッツ州」の続報です。

その後もイルカの座礁が続いています。2月6日までに129頭が岸に乗り上げ、そのうち92頭が死んだとのことです:

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2012年2月6日月曜日

ミツクリザメ捕獲 ― 相模湾


2月3日、相模湾で深海魚のミツクリザメ(ゴブリンシャーク=悪魔のサメ)が網にかかりました。「生きたまま見つかることは珍しい」とのこと:

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カモシカが屋根に上る ― 石川県白山市


2月4日、石川県白山市吉野(地図)でカモシカが現れ民家の屋根に上りました。「人が近づいてもカモシカは逃げず、その場で約30分間じっとしていた」とのこと:

白山市はその名の示すとおり、白山火山を擁する市です。


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2012年2月4日土曜日

ボラの大群遡上 ― 大阪府堺市


堺市堺区(地図)を流れる土居川に1月中旬ごろからボラの大群が現れています。「これまでも何度か見たが、これほど多いのは初めて」(地元住民)とのこと:

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ボラの大群遡上 ― 愛知県名古屋市


名古屋市緑区の名鉄鳴海駅(地図)の北を流れる扇川にボラの大群が現れています。「近くに住んで40年になるが、これだけすごい群れは初めて」(地元住民)とのこと:

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渡り鳥に異変


「今冬は九州や四国、関東からも渡り鳥が少ないという情報が寄せられている」(山階鳥類研究所)、「特定の鳥が見つからなかったことはあるが、冬鳥全般が確認されない年は今までなかった」(日本鳥類保護連盟石川県支部)。以下は石川県と愛媛県についての記事です:

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富士山に〝農鳥〟出現


1月31日、富士山の北西斜面8合目付近に〝農鳥〟が現れました。「農鳥は例年、雪解けが進む5月中旬から6月頃に出現するが、今年は雪が強風で吹き飛ばされて姿を現した」(富士吉田市)とのこと:

富士山の噴火を扱うと部数が伸びるからでしょうか、不安を煽るような記事が多く見られます。曰く「(貞観地震のおきた)9世紀に発生し、20世紀後半に起きていないのは、もはや東海・東南海・南海の連動地震と富士山の噴火だけ」、「数年前から5合目より上で、噴気が吹き上がっていて、湧き水による水たまりがたくさん発見されています」などなど:

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2012年2月3日金曜日

ソメイヨシノ開花 ― 愛知県名古屋市


2月3日、名古屋市中区三の丸(地図)でサクラ(ソメイヨシノ)が開花しています。「この時期に咲くとは特異な例。なぜ開花したのか不思議だ」(東山動植物園)とのこと:

ヒカンザクラなど、寒い時期に咲く品種のサクラが開花したとの報道は1月からあります()が、春に咲くソメイヨシノが厳寒のこの時期に開花するとは。昨年11月まで続いたサクラの〝狂い咲き〟の余波でしょうか。


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真冬にクマ目撃 ― 埼玉県入間市


2月2日午後、埼玉県入間市南峯(地図)でクマ2頭が目撃されました。「今の時期はクマは冬眠中のはず。何らかの原因で冬眠できなかったか、目が覚めたと考えられるが、時期も場所も珍しい」とのこと:

1月28日と29日におきた山梨県東部の地震で目が覚めてしまったのでしょうか。目撃地点は、入間市と飯能市の境界付近ですが、近くには立川断層が北西から南東に走っています。


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カラスの大群が居すわる ― 北海道帯広市


1月下旬から帯広駅(地図)南側の中心街にカラスの大群が居すわっています。1月27~29日に開かれた氷まつりの照明や喧噪を避けて飛来したとの推定がありますが、「ここで50年暮らすが、こんなことは初めて。災いの予兆では」との声も:

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2012年2月2日木曜日

温泉の湧出量増加、温度上昇 ― 富山県高岡市


富山県高岡市の温泉施設「ロッジ山ぼうし」(地図)で、東北地方太平洋沖地震の直後から湧出量が変化し始め、8月ごろには以前に比べて湧出量が6倍増、温度が8度上昇。その状態が現在も続いています:

専門家は、「大震災の影響による火山活動の活発化で、地殻変動が起きた」可能性や、「温泉脈の形が変わり、地下の圧力が上がっている」可能性を指摘しています。

当該温泉施設の最寄りの活火山には、弥陀ヶ原白山焼岳などがありますが、温泉施設からそれぞれ 64.4km、68.5km、86.8km 離れています。


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