2016年1月31日日曜日

歌詞が現実になる? (その3)


歌詞が現実になった事例として、幸田露伴は「震は亨る」の中で古代史からも2つの記録を挙げています。その1つ目は斉明天皇の治世末期に流行った童謡(わざうた)です。日本書紀にはその歌詞が「摩比邏矩都能倶例豆例……」のようにすべて漢字で記録されているのですが、ひらがなに直すと以下のようになります [言葉の区切り方は『日本書紀(下)』(山田宗睦著、教育社新書<原本現代訳> 41、1992)によります]:
まひらく つのくれつれ
をのへたを らふくのりかりが
みわたとのりかみ
をのへたを らふくのりかりが
かうしとわ よとみ
をのへたを らふくのりかりが

当時、朝鮮半島の百済が唐と新羅の連合軍に滅ぼされ、日本は百済の再興を支援するための軍勢を準備中でした。ところが、作り上げた軍船が現在の伊勢市近くで「夜中に故も無くして、艫舳相反れり」、また信濃国からは「蠅群れて西に向ひて、巨坂(おほさか)を飛び踰ゆ。大きさ十圍許(といだきばかり)。高さ蒼天に至れり」という報告があり、「衆(ひとびと)終に敗れむことを知(さと)りぬ」、「救軍の敗績(やぶ)れむ怪(しるまし)といふことを知(さと)る」という社会情勢になります。その記述に続いて上記の童謡が登場します。

歌詞の意味については古来、様々な議論があり確定していません。古代ペルシャ語で解釈できるという説もあるくらいです。文脈から、日本の百済救援軍が敗れることを暗示する不吉な意味があったことは確実だと思われます。『日本書紀 下』(日本古典文学大系68、岩波書店、1981)には、この童謡に対する注として「諸説あるが、未だ明解を得ない。要するに征西の軍の成功し得ないことを諷する歌に相違ない」と書かれています。

この童謡が流行った後、さらに不吉な出来事が続きます。そして、斉明天皇は九州の地で崩御し、日本の水軍は白村江の戦いで唐の水軍に大敗します。

(続く)


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マダラ、24年ぶりの豊漁 ― 青森県むつ市


青森県むつ市脇野沢(地図)で、長年低迷していたマダラの漁獲量が24年ぶりの豊漁になっています。「2年連続の豊漁の背景には、11年の稚魚が多かったことが影響しているとみられている」、「11年には少ない年の約100倍の約4億6000万匹の稚魚が確認された」:

Wikipediaによれば、北海道周辺海域での産卵期は12月~3月。2011年3月の東北地方太平洋沖地震の前に、マダラの産卵量が劇的に増えていたのかも知れません。専門家は「水温が下がり、餌となる動物プランクトンなどが増えたことが、稚魚が多かった一因ではないか」と上記記事で述べていますが。


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2016年1月30日土曜日

電線から火花、火災報知器誤作動多発 ― 熊本県、福岡県


熊本県のほぼ全域で、1月28日夕方から29日夕方にかけて、電線から火花が出る現象が多発(146件)し、九州電力や消防への通報が相次ぎました。また、福岡市では28日夕方から29日正午にかけて、火災報知器の誤作動が多発(76件)し、消防への通報が相次ぎました。記録的寒波、風雪、湿度の高さが原因とみられています:

電線から火花が出る現象は、台風などで塩害が発生した時によく報道されますが、寒波が原因となるのは珍しいのではないでしょうか。


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クジラ漂着 ― 新潟県佐渡市


1月28日、新潟県佐渡市小木堂釜地区(地図)の海岸にクジラの死骸が漂着しているのが見つかりました。体長約5mで、オウギハクジラとみられています。「小木でクジラが打ち上げられるのは何度か見たことがあるが、この辺りでは10年以上なかったと思う」:

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2016年1月29日金曜日

「神の手」とモロッコ沖地震


1月25日早朝にアフリカ西岸沖のポルトガル領マデイラ島(地図)で撮影された「神の手」です。地球が大きな手に包まれているように見えます:

同じく1月25日早朝(現地時間午前4時22分)には、アフリカ北部モロッコ沖の地中海でM6.3の地震(震源の深さ10km、USGS資料)が発生し、建物にひびが入ったり外壁が崩れるなどの被害があり15人が負傷しています:

「神の手」とモロッコ沖の地震の前後関係は、前者の出現が「月曜日の朝」としか報じられていないのではっきりしません。マデイラ島はモロッコ沖の震央から経度にして約13度西(日の出が1時間弱遅い)に位置しており、「神の手」にはかなり低い確度から太陽光が当たっていることを考慮すると、地震発生の方が先だと考えられます。


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2016年1月28日木曜日

新潟焼山に新たな地熱域


本日(1月28日)、気象庁が新潟焼山(地図)を上空から観測したところ、火口付近に以前は見られなかった地熱域が確認されたとのことです。「昨年(2015 年)夏頃から、山頂部東側斜面の噴煙がやや高く上がる傾向」、「昨年(2015年)12月下旬からは噴煙量も多くなっています」:

新潟焼山は糸魚川静岡構造線に隣接し、八ヶ岳南麓天文台の串田氏が予測している近畿圏中心領域大型地震の震源予想域にも近いので気になるところです。


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新潟焼山から噴気たなびく


1月26日、新潟県西部、糸魚川市と妙高市にまたがる活火山の新潟焼山(地図)から、噴気が長くたなびく様子が広い範囲から見られ、気象台や自治体に通報が相次ぎました。「水蒸気の噴気は常に出ているが、昨年末から多い状況が続いている。噴気の高さはこれまで数十メートルほどが多かったが、昨年末から100~200メートルと高くなり、この日は200メートルほど」(新潟地方気象台):

新潟焼山の最も新しい噴火は1997~98年です。1974年の噴火では登山者3名が亡くなっています:

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2016年1月23日土曜日

竹の花が咲く ― 兵庫県洲本市


兵庫県洲本市由良の成ケ島(地図)にある竹林の北側半分で、竹の一種であるハチク(淡竹、呉竹)が花を咲かせているのが確認されました。「めったに見られない現象」(環境省自然公園指導員):

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深発地震が大地震を誘発


深発地震(200km以深)や稍深発地震(60km~200km)の地震が、それよりも浅い所の大地震を誘発 ―― 「プレートが潜っていく先で震源が深い稍深発地震や、それ以上に深い深発地震が起きてから、そのプレートの浅いところで大地震が起きた例が多いことが学説では指摘されている」:

最近の深発大地震といえば2015年5月30日の小笠原諸島西方沖地震震央地図)です。気象庁の確定値は M 8.1、震源の深さは682km、最大震度5強(東京都母島、神奈川県二宮町)。1900年以降に発生したマグニチュード8クラス以上の地震では世界最深だそうです。

この小笠原諸島西方沖地震が浅い所の大地震を誘発することはないのでしょうか。気になるのは2つの点です:
  1. 長期間にわたって勢いよく続いていた西之島(地図)の噴火が、最近になって終息が報じられていること。この西之島の位置と2015年の小笠原諸島西方沖地震の震央を地図で見くらべて下さい。非常に近いです。そして、雲仙普賢岳の後に兵庫県南部地震、霧島山新燃岳の後に東北地方太平洋沖地震など、激しい火山活動が終わった後に大地震が発生した例があります。

  2. 木村政昭氏(琉球大学名誉教授)や「MEGA地震予測」(村井俊治・東大名誉教授)のように、伊豆諸島方面に大地震を予測する方々がいること。木村氏は2017年までにM8.5と予想しています:


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ハナゴンドウが川に迷い込む ― 高知県四万十市


1月21日午後、高知県四万十市初崎(地図)の四万十川で、ハナゴンドウが迷い込んでいるのが見つかりました。「ハナゴンドウは通常、沖合に生息し、陸に近づくことはほとんどない」、「体が弱って海流に逆らえず、四万十川河口部に来た可能性がある」:

南海トラフに面した地域で、クジラやイルカの漂着や迷い込みが続いています:

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-81)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が1月22日16:00付で更新情報を出しています。1月22日15:00時点で前兆継続中:

前回の状況 ――
  • CH21が、「1月10日15時ごろ~11日18時ごろ」(中心は1月11.2日)と「1月14日10時ごろ~15日14時ごろ」(中心は1月15.0日)に完全糸状特異。

  • 前者(11.2日)を主極大、後者(15.0日)を副極大として経験則を適用。1月21日夕刻~夜間に前兆終息、1月25日±に発震(または次ステージの極大)と推定。

  • CH21は特異状態継続、CH32の前兆は微弱。

現状と新たな推定 ――
  • 1月22日15:00の時点でも特異状態が継続中 → 初現と極大の認識が誤っていた。

  • CH21に現れた1月11.2日中心と1月15.0日中心の完全糸状特異はほぼ同等の出現形態。

  • CH32の振動型BF(Baseline Fluctuation、基線のうねり)は1月7日から1月19日まで出現。CH21の「1月11.2日中心」と「1月15.0日中心」の中間を中心として出現している。

  • 上記より、CH21の前兆は双極大(Twin Peaks) → 2つの極大の中間(1月13日)が真の極大。

  • CH32の前兆を遡って検討した結果、微弱なBFが現れた2015年12月29日が初現。

  • 初現12月29日、極大1月13日とすると、1月末~2月初旬に前兆終息、2月9日±に発震(または次ステージの極大)と推定される。

推定時期 2月9日±1日(現認識が正しい場合)
実際の前兆終息を確認して修正予定
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 更新情報の図参照。
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


串田氏は大雪のため3日間ほど研究室に入れなかったそうです(500mほどの道を自力で除雪するのに3日間を要したため)。今後再び大雪になった場合は、3日程度情報発信が遅れる可能性があるとのことです。


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2016年1月21日木曜日

雷雲から強い放射線


「冬季の雷雲活動に伴って強い放射線が放出される現象」、「この観測地点では通常、ガンマ線のエネルギー量は3メガ電子ボルト程度だが、この間は最大で11メガ電子ボルトの放射線を検出。放射線量率(1時間当たりの放射線量)も126ナノグレイ毎時と、同所の年間平均値(21ナノグレイ毎時)を大きく上回った」:

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連続的中? ― 地震解析ラボ


八ヶ岳南麓天文台の串田嘉男氏(FM電波による地震予報)、村井俊治・東大名誉教授(GPSデータによる週刊MEGA地震予測)とならぶ民間地震予測情報である早川正士・電気通信大学名誉教授の「地震解析ラボ」(VLF電波の伝搬異常による地震予測)を取りあげた記事です。

「1月6日~17日の間に、浦河沖から岩手沖にかけて内陸ならM5・0前後、海底ならM5・5前後。最大震度4程度」という予測に対して、1月11日に青森県三八北上地方でM4・5(最大震度5弱)、1月15日に浦川沖でM6・7(最大震度5弱)が発生しています:

今日(1月21日)、根室半島東方沖でM5・1(最大震度3)と島根県東部でM3・9(最大震度3)の地震が発生していますが、これらは「26日までに十勝沖から北方 M5・0~5・5(震度4)」、「和歌山から鳥取 26日までにM5・0(震度4)」との予測に該当するのでしょうか:

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2016年1月20日水曜日

2016年日本滅亡 ― 聖徳太子の予言


実在したかすら疑われている聖徳太子が残した予言だそうです:

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クジラ座礁、漂着 ― 徳島県阿南市、和歌山県串本町


1月20日、徳島県阿南市中林町(地図)の海岸にクジラが打ち上げられているのが見つかりました。体長約10mでマッコウクジラとみられています。漁船で曳航したところ、自力で沖に向かって泳いでいったとのことです:

3日前の1月17日には、和歌山県串本町田原(地図)の海岸にザトウクジラが漂着しているのが見つかっています。すでに死んでいました。「ザトウクジラが町の沖の定置網に入るケースはあるが、海岸に打ち上げられるのは珍しい」(串本町産業課):

このところ南海トラフに面した地域にクジラやイルカの漂着や迷い込みが続いています。1月8日には和歌山県田辺市の漁港にイルカが迷い込んでいます。また、1月12日には高知県室戸市の海岸にザトウクジラとみられるクジラの死骸が漂着しています。以下の関連記事を参照して下さい。


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2016年1月18日月曜日

歌詞が現実になる? (その2)


続く2つの事例は、昨日紹介した幸田露伴の「震は亨る」から引いています。

まず、関東大震災とその直前に天下を風靡していた「河原の枯芒」(野口雨情作) ――
此度の大震大火、男女多く死するの前には、「おれは河原の枯芒(かれすすき)、おなしおまへも枯芒、どうせ二人が此世では花の咲かないかれすゝき」といふ謡が行はれて、童幼これを唱へ、特に江東には多く唱はれ、或は其曲を口笛などに吹く者もあつた。其歌詞曲譜ともに卑弱哀傷、人をして厭悪の感を懐かしめた。これは活動写真の挿曲から行はれたので、原意は必ずしも此度の惨事を予言したのでも何でも無いが、大震大火が起つて、本所や小梅、到るところ河原の枯芒となつた人の多いに及んで、唱ふ者はパッタリと無くなつたが、回顧すると厭な感じがする。
青空文庫震は亨る」から引用]

続いて、明治の末年の大洪水と題名不詳の俗謡 ――
明治の末年の大洪水に先だつて、忌はしい謡が行はれた。それは今でも明記して居る人が有らうが、「たんたん、たん/\、田の中で……」といふ謡で、「おッかあも……田螺(たにし)も呆れて蓋をする」といふのであつた。謡の意は婦人もまた裳裾を褰(かか)げて水を渉るに至つて其影悪むべく、田螺も呆れて蓋をするといふのである。其謡は何人が作つたか知らぬが、童幼皆これを口にするに及んで、俄然として江東大水、家流れ家洗はれ、婦女も裳裾をかゝげて右往左往するに至つたのである。
青空文庫震は亨る」から引用]

(続く)


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歌詞が現実になる? (その1)


手元に『一月一話 読書こぼればなし』(淮陰生著、岩波新書 54、1978)という古い本があります。なんの解題も付されていないので調べたところ、「淮陰生」は中野好夫氏(英文学者・評論家)のペンネームで、岩波書店発行の月刊誌『図書』に連載された随筆を1冊に収録したもののようです。

その中に「世は歌につれ……」という一節があり、世の中に流行した歌詞の内容が現実になった例(もちろん付会、こじつけです)をいくつか集めています。まず冒頭は ――
今年(昭和四十八年)の初夏ごろ、アノネノネとやらいうグループ歌手の唄う「赤とんぼ」なる歌謡(YouTube)がひどく流行った。 (中略) ところが、この夏、首都東京の空には、何年ぶりかで赤とんぼの大群が現れたという。ある週刊誌の記事によると、この歌謡の流行が、俄然これらの大群を呼んだのだとの話まで巷には流れたそうである。

(続く)

2016年1月17日日曜日

船外活動でトラブル ― 国際宇宙ステーション


1月15日、国際宇宙ステーション(ISS)でアメリカ人とイギリス人の宇宙飛行士による船外活動がおこなわれました。順調に作業が進んでいるように見えたのですが、アメリカ人宇宙飛行士のヘルメット内に水が溜まるトラブルが発生し、予定よりも早く切り上げられました:

無重力状態でヘルメット内に水が溜まると、最悪の場合、宇宙飛行士が宇宙服内で〝溺死〟することもありうるということです。冷却系からの漏水とみられていますが、冷却系が機能不全に陥っても宇宙飛行士の生命に危険がおよびます。2人の飛行士は地上からの指令でISS内に戻りました。船外に滞在した時間は4時間43分でした。予定されていた主要な作業はほぼ完了しているそうです。

同種のトラブルは2013年7月にも発生し、イタリア人宇宙飛行士が今回よりも深刻な漏水にみまわれています。

以下は、今回の船外活動を撮影した YouTube 動画です。分析のためにヘルメット内の水分を拭き取った後、宇宙服を脱ぐ・脱がせるシーンがあります。11分50秒あたりからですが、最先端の技術が駆使されている宇宙服にしては実に原始的で滑稽ですらあります:

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震は亨る


阪神淡路大震災から21年。幸田露伴の「震は亨る(とおる)」という随想を紹介します。関東大震災(1923年)の翌月に書かれたもので、青空文庫で読むことができます:

この中で露伴は次のように嘆いています:
地震学はまだ幼い学問である。然るに、あれだけの大災に予知が出来無かつたの、測震器なんぞは玩器(おもちゃ)同様な物であつたのと難ずるのは、余りに没分暁漢(わからずや)の言である。強震大震の多い我邦の如き国に於てこそ地震学は発達すべきである。諸外国より其智識も其器械も歩を進めて、世界学界に貢献すべきである。科学に対して理解を欠き、科学の功の大ならざるを見る時は、忽ちに軽侮漫罵の念を生ずるのは、口惜しい悪風である。

そして、こう主張しています:
科学は吾人の盛り上げ育て上げて、そして立派なものにせねばならぬものである。喩へば吾人の子供を吾人が哀々劬労して育て上げねばならぬのと同じことである。まして地震学の如きは、まだ幼い学科である。そして黴菌学なんぞの如くに研究者も研究の保護促進をする者も多く無いのである。これに対つて徒らに其功無きを責むるのは、所謂雞卵に対つて其暁を報ぜざるを責むるの痴である。科学一点張りの崇拝も自分は厭ふが、科学慢侮も実に厭はしい。科学は十分に尊敬し、十分に愛護し、そして其の生長して偉才卓能をあらはすのを衷心より歓迎せねばならぬ。

(「哀々」の2文字目は原文では「二の字点」が使われていますが、フォントの制約で「々」(同の字点)に置き換えました。)

阪神淡路大震災の後も、東日本大震災の後も地震学者は非難がましい目で見られ、地震予知研究は表だっては放棄されタブー視されているようです。

関東大震災から92年あまり。地震学の現状を露伴が見たとしたら、なんと言うでしょうか。

2016年1月16日土曜日

小惑星 2016 AN165 が地球に接近・通過


1月13日午後11時44分(日本時間)、小惑星〝2016 AN165〟が地球に0.47LDまで接近しました(1LD=地球から月までの平均距離)。

この小惑星は最接近後の1月14日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は8~18mと推定されています。

最接近時の地球との相対速度は秒速11.0km(時速約4万km)と計算されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2016 AN1658~18 1月13日 23:44 0.47


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うちの赤ちゃんは地震が起きた日便秘だったから ・・・ (補足)


毎日放送の情報番組『ちちんぷいぷい』で、ロバート・ゲラー教授が出演するコーナーを担当した西靖さんのツイートです:


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新たな熱異常域と噴気を確認 ― えびの高原硫黄山


1月14日におこなわれたえびの高原硫黄山(地図)の現地調査で、新たな熱異常域と噴気が確認されました。場所は火口南斜面です。これまで確認されていた熱異常域も拡大しているとのことです:

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-80)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が1月15日17:30付で更新情報を出しています。観測装置CH21に再び完全糸状特異が出現:

今回の更新情報のまとめです:
  • 前回までの状況 ――

    • 第13ステージと認識。

    • CH21が1月10日15時~11日18時ごろまで完全な糸状特異状態になった。特異状態の中心は11日未明~朝。これを第13ステージの極大と認識。

    • 初現は、CH21の特異状態とCH32の振動型BF(Baseline Fluctuation、基線のうねり)が大きくなった1月7日。

    • 経験則から1月16日に前兆が終息し静穏期に入り、発震(または次の極大)は1月18日±と推定。

  • 現状は ――

    • CH21が、1月14日午前10時ごろ~15日午後2時ごろまで、再び完全糸状特異状態となった。

    • この特異状態は副極大の可能性あり。

    • 更新情報送付の時点でCH32の前兆は微弱、CH21特異(完全糸状ではない)が継続。

  • 主極大と副極大が出現した場合の経験則[注]より、1月21日夕刻~夜間に前兆終息、発震は1月25日±と推定。

  • 1月11.2日を極大(主極大の中心)、1月25日を地震発生日と仮定すると、初現は1月3.5日と計算され、一度静穏化していたCH21に再び特異状態が出現し始めた時期と一致する。


推定時期 1月25日(誤差を考慮すると1月25日または26日)
1月21日までに前兆が終息することが条件。22日時点で前兆が継続している場合は再考。
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 更新情報の図参照。
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


[注] 震源が浅い地震の場合は主極大の後に副極大が出現する場合がある。この場合、[主極大~副極大]/[主極大~地震発生]の値が、主極大と副極大の継続期間によって異なる:
  • 主極大>副極大の場合: 1/4
  • 主極大≒副極大の場合: 1/3.7
  • 主極大<副極大の場合: 1/3
今回は主極大≒副極大と判断。


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2016年1月15日金曜日

天空の街 Eura ― 星空にコピーされた街


フィンランドの Eura(地図)という街で1月12日に撮影された光柱現象の写真です。大気中を漂う氷晶に地上の明かりが反射するのが光柱現象ですから、道路沿いに並ぶ街灯から伸びる光柱が道路の形を夜空に投影することもありうるとは思いますが、初めて見ました:

2枚目の画像は写真と地図が並んでいます。写真右上から左下に向かって緩やかにカーブする光点の列や、その列の上から3分の1あたりで右に向かって分岐する光の列と対応する幹線道路を右側の地図で見つけられれば、あとは容易に対応づけできます。地図は写真との対応づけがしやすいように左右反転してあります。


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3つの小惑星が地球に接近・通過


1月10日から14日にかけて、3つの小惑星が地球に接近、通過していきました。いずれもアポロ群に分類される小惑星で、直径は数メートルです。最も地球に近づいたのは〝2016 AH164〟で、その距離は0.069LDでした(1LD=地球から月までの平均距離)。接近距離がおおよそ0.1LDを下回ると、気象衛星「ひまわり」などの静止衛星よりも近いところを通過したことになります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2016 AQ164 3~6 1月10日 23:15 0.27
2016 AH164 3~7 1月12日 12:24 0.069
2016 AN164 2~5 1月14日 23:55 0.096


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うちの赤ちゃんは地震が起きた日便秘だったから ・・・


1月14日、ロバート・ゲラー教授が毎日放送の情報番組『ちちんぷいぷい』に登場し、自説を開陳されたそうです:

以下は発言内容のまとめが載っているページです。「地震周期説は子供レベルで根拠がない」、「電離層データや水深データなど地震予知のデータを完全に否定」、「『うちの赤ちゃんは地震が起きた日便秘だったから、うちの赤ちゃんが便秘になると地震がくる』って言ってるのと一緒」:

2016年1月14日木曜日

光柱や太陽柱の出現相次ぐ


今年の冬は光柱や太陽柱が見えたという情報が多いようです:

2番目の記事にある岡山県津山市(地図)で見えた太陽柱は兵庫県南西部で連続する地震と、3番目の記事にある青森県三沢市(地図)の東の空に突如出現したという光柱は、今日14日の北海道浦川沖の地震(M6.7、最大震度5弱)と結びつけたい衝動に駆られます。

以下は長野県諏訪市の「霧ケ峰:ころぼっくるひゅって」(地図)から撮影されたものです。普通の光柱や太陽柱ではないようです。撮影日が「1月4日ごろ」としか書かれておらず、朝なのか夕方なのかもわかりません。山の影から判断して太陽は撮影者の背後にあるようです。「車山湿原」というのが霧ヶ峰湿原植物群落のあたりだとすると、ひゅっての北東です。西に傾いた太陽の光を大気中の細氷が反射して輝くダイヤモンド・ダスト現象でしょうか:

この冬、これまでにこのブログで取り上げた光柱や太陽柱現象の記事です:

最後はフィンランドで撮影されたオーロラと光柱の二重奏です。この世のものとは思えない幻想的な光景です:

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関西で大地震のうわさ


昨年12月25日付とされる掲示板への投稿で、「来年早々に芸能界でスキャンダル」、「一つは人気女性タレントの不倫騒動」、「二つ目はアイドルグループの解散」、「6日後に関西方面で大地震」とあったそうです。もちろん捏造でしょうが、串田氏の最新予測が1月18日となっていることも影響しているのでしょうか:

3年ほど前には「歌舞伎界の大物が去り 一週間後千葉に大きな地震」という予言がありました:

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クジラ漂着 ― 高知県室戸市


1月12日、高知県室戸市室戸岬町(地図)の海岸にクジラの死骸が漂着しているのが見つかりました。体長約7mで、ザトウクジラとみられています。見つけたのは遍路途上の男性です:

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2016年1月12日火曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-79)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が1月12日18:00付で更新情報を出しています:

今回の更新情報のまとめです:
  • CH21が1月10日15時~11日18時ごろまで完全な糸状特異状態になった。特異状態の中心は11日未明~朝。

  • 第12ステージが示した「1月10日または11日」という推定時期に次ステージ=第13ステージの極大が出現したことになる。

  • 第13ステージの初現は1月7日、極大(CH21の完全糸状特異状態の中心)は上記のとおり1月11日。経験則から前兆終息は1月16日午後、地震発生(または次の極大)は1月18日と計算される。

  • 現在継続中の前兆はCH21とCH32。

  • 1月16日午後に前兆が終息しない場合は、第13ステージの初現認識が誤っている可能性。

  • 推定領域については大枠推定領域図(今回の更新情報2ページ目の図-1)を参照。この大枠は確度の高い(誤認の可能性がない)前兆影響局のみを使って作図。その他の影響局も含めて描いたのが図-2。さらに、火山帯近傍地震と関連する前兆が観測されているため、火山帯のある地域を斜線で示したのが図-3

推定時期 1月18日(1月16日に前兆が終息した場合)
実際の前兆終息を観測し、発生日を修正する可能性あり
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 更新情報の図-1(可能性が高いのは図-3の斜線部分)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


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2016年1月11日月曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-78)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が1月10日17:40付で更新情報を出しています(ホームページ管理者の都合で、サーバーにアップされたのは11日夜):

今回の更新情報のまとめです:
  • 前回の報告 ――

    • CH21は1月6日00時ごろから静穏化。その後、3回大きく電圧値が低下。9日夕刻現在、正常に復帰中。電圧低下を直前特異と見なすと1月11日または12日の地震発生の可能性は否定できない。

    • CH21の特異変化と同期してCH32に振動型BF(Baseline Fluctuation、基線のうねり)が出現。CH32もCH21同様にNo.2710前兆の影響を受けない観測装置。

  • その後の変化 ――

    • CH21が1月10日15:10ごろ、突然、完全な正常基線(基線幅、基線電圧値とも)に復帰。さらに、その15分後には糸状基線(糸状特異)となり継続中 → CH21に現れた変化が直前特異であるとする認識は誤りの可能性。

    • CH32には弱い振動形BF(Baseline Fluctuation、基線のうねり)が現れている。

  • CH21の糸状特異は特異状態としては最高値、且つ最近ではなかったことから極大と認識 → 新ステージ(第13ステージ)の極大。初現は1月7日である可能性。

  • 1月7.0日初現、1月11.0日極大とすると推定日は1月18.4日± (経験則 [極大~発生]/[初現~発生]=13/20 を使用)

  • この認識が正しい場合は1月11日±にCH21の糸状特異が極大となるはず。

推定時期 1月11日±に極大が観測されれば1月18日±
(実際の極大変化を観測した後に修正)
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県(特に北東部)、滋賀県(特に北東部)、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部富山県南西部長野県南西部、静岡県西部
※影響局誤認の場合は東北地方(可能性は低い)
(太字は特に可能性の高い地域、上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


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核実験で白頭山が噴火?


北朝鮮が1月6日におこなった「水爆」実験でデマが広がっているとのことです。「核実験の衝撃で白頭山地図)のカルデラ湖である天池(チョンジ)と三池淵(サムジヨン)湖の水面が激しく波打っていた、白頭山が噴火するのではないか」、「2012年2月の核実験の際も、三池淵湖の複数箇所から硫黄の匂いがする水蒸気が吹き出した」:

今回の核爆発があったとされる地点(北緯41.1度、東経129.03…度)から白頭山山頂までは100kmの距離があります。


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2016年1月10日日曜日

球電現象か? 謎の発光現象 ― オーストラリア (続報)


1月6日付「球電現象か? 謎の発光現象 ― オーストラリア」の続報です。

やはりインチキでした。動画を作った人物が、捏造であることを認め謝罪しました。「本気にされるとは思いませんでした。私は判断を誤って、あたかも本当のことであるかのようなタイトルを動画につけて投稿してしまいました。動画が(メディアなどに)大々的に取りあげられることになってしまい、本当に申し訳なく思っています」:

どうやって動画を作ったかを説明する動画がアップされています。反省や謝罪のニュアンスはあまり伝わってきません。説明は52~53秒あたりから始まります:

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羽田空港の隣に原子炉が


多摩川をはさんで羽田空港のすぐ隣、神奈川県川崎市浮島(地図)に原子炉があるのだそうです。浮島という名前からもわかるように埋め立て地で、地震の際には液状化が起こりやすく、水没地域にも指定されているそうです:

川崎と同じくワースト1に選ばれた横須賀には、核燃料棒を作っている企業や解体中の原子炉があるとのこと。記事は触れていませんが、横須賀はアメリカ海軍の原子力艦艇の母港でもあります。

「放射能」は意外と身近なところにあるものです。学生の時、私がふだん授業を受ける建物の近くに工学部の原子力関係の学科が入る棟がありました。ある日、いつになく騒がしく、測定器を持った人などが慌ただしく出入りすることがありました。放射性物質が行方不明になった、移動中に容器から漏れた恐れがある、などの噂が流れました。その後、どうなったのかは知りません。報道されることはなかったようです。


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ついに“富士山”の大噴火?


『週刊朝日』の記事です。競合他誌の〝煽り記事〟に比べると優等生的でやや地味ですが。「富士山は若い活火山で、人間で言えば10歳程度の暴れたい盛り。今後100%の確率で噴火します。それが今年なのか、しばらく先なのかは予測できませんが(以下略)」、「さらに恐ろしいことに、富士山は、今までに例がないほどのマグマとエネルギーを蓄えているのだ」:

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2016年1月9日土曜日

【追記あり】 近畿圏中心領域大型地震 (続報-77)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が1月9日付で更新情報を出しています:

【以下、追記です】

今回の更新情報のまとめです:
  • 7年半継続したNo.1778前兆は、現在、第12ステージ。1月6日00時ごろに静穏期に入ったとの認識が正しい場合は、1月11日前後の地震発生の可能性。

  • 最後まで前兆が残っていた観測装置(CH17とCH21)のうち ――

    • CH17については別前兆群(No.2710前兆)の前兆が混在していた。CH17の糸状特異が長時間継続出現し始めた時期とNo.2710前兆の先行特異初現がほぼ合致。CH17の糸状特異はNo.1778前兆だけではないことが明らか。

    • CH21はNo.2710前兆に影響される可能性がない(前兆に影響するFM放送局の位置関係から)。

  • CH21は1月6日00時ごろから静穏化。その後、3回大きく電圧値が低下。9日夕刻現在、正常に復帰中。電圧低下を直前特異と見なすと1月11日または12日の地震発生の可能性は否定できない。

  • CH21の特異変化と同期してCH32に振動型BF(Baseline Fluctuation、基線のうねり)が出現。CH32もCH21同様にNo.2710前兆の影響を受けない観測装置。

  • 1月11日夕刻時点でCH21が静穏化していない場合は、11日または12日に極大が出現し、地震発生はまだ先になる可能性。

  • 「現在迄の変化を都合良く解釈しているだけなのか、非常に難しい状況です。」

推定時期 2016年1月11日または12日
最大誤差を含めると1月11日~1月13日
(1月11日時点で前兆継続の場合は無効。その後の前兆変化を見て再考する)
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県(特に北東部)、滋賀県(特に北東部)、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部富山県南西部長野県南西部、静岡県西部
※影響局誤認の場合は東北地方(可能性は低い)
(太字は特に可能性の高い地域、上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


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霜の花咲く ― 米国・アーカンソー州


1月5日、米国アーカンソー州デビルズ・デン州立公園(地図)に霜の花(frost flowers)が咲きました。氷点下の気温と、湿っているが凍っていない土壌という微妙な条件が揃わないと見ることができないそうで、同地の12月の多雨と1月になってからの低温がもたらした自然の造形です:

写真は1月5日に撮影されたものですが、動画は2009年のもののようです。

記事によると次のような過程を経て霜の花が咲くのだそうです:
  1. 土壌の水分が植物の茎に吸い上げられる
  2. 吸い上げられた水分が凍り膨張して、茎が裂ける
  3. さらに水分が吸い上げられ、凍った部分が裂け目から押し出される
  4. この繰り返しで、霜の花の花弁が形成される

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真冬にクマ出没 ― 北海道幕別町


1月5日、北海道幕別町新川(地図)の住宅近くでクマの足跡が見つかりました。「1年で最も寒いこの時期にクマが出てくることは普通はない。少雪などの影響による何らかのアクシデントで冬眠から目覚めてしまった可能性がある。最初から冬眠できていない個体なのかもしれない」(帯広畜産大教授):

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イルカが漁港に迷い込む ― 和歌山県田辺市


1月8日朝、和歌山県田辺市江川(地図)の漁港に、イルカとみられる小型鯨類が迷い込んでいるのが見つかりました。体長2m程度。その後、港外に出て行ったようです:

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2016年1月8日金曜日

今年は「首都圏東海ゾーン」が要警戒?


村井俊治・東大名誉教授の「MEGA地震予測」を扱った『週刊ポスト』の記事です。「的中続出」なんて宝くじ売り場かパチンコ屋の看板みたいですが。「特に注目しているのが伊豆諸島」、「三宅島と青ヶ島の高低差は2015年年初の4.8cmから、同年末には7.8cmまで拡大している。隆起と沈降の境目には大きな歪みが溜まっており ・・・」、伊豆諸島以外では「瞬間的ですが、大井町(地図)の基準点が地震の前兆と思われる大きな異常変動を示した」などなど:

伊豆諸島は、木村政昭・琉球大学名誉教授も予測している場所です:

『週刊ポスト』は「権威ある学術誌」と揶揄されたり、「有名学術誌」と皮肉られたりしています:

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蔵王山で火山性微動


1月5日夜、蔵王山(地図)で継続時間3分20秒の火山性微動が観測されました。1月1日にも火山性微動が2回(3分30秒、5分20秒)観測されています:

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地震騒動 ― ブラジル・パラナ州


ブラジル南部、パラナ州ロンドリーナ市(地図)のジャルジン・カリフォルニア地区周辺で地震騒動が起きています。「住民はほとんど毎日、地震を感じ、爆発のような音を聞いている」とのこと。12月14日と1月1日には住宅などにひび割れが生じるほどの地震が発生したため、大学などが調査に乗り出しています:

地震の原因としては付近でおこなわれているパイプライン建設工事が疑われていますが、業者は否定しています。

ブラジルで地震が発生したとの報道は多くありません。あったとしても、チリ沖から沈み込んだプレートがブラジルの地下で起こす深発地震がほとんどです。


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