2013年10月31日木曜日

小惑星衝突@東京駅


10月30日付「衝突確率上昇 ― 小惑星〝2013 TV135〟」の付録です。

小惑星〝2013 TV135〟の地球に衝突する確率が上昇したといっても、依然として微々たるものです。衝突しない確率は 99.99% 以上です。

衝突する確率は1万分の1よりも小さいのですが、「万が一」この小惑星が衝突した場合にはどのようなことが起こるのでしょうか。白亜紀末に恐竜を絶滅させた小惑星の直径は 10km 前後と推定されていますから、直径 450m と推定される〝2013 TV135〟には、生物の大量絶滅を引きおこすほどの威力はないと考えられます。

小惑星〝2013 TV135〟が東京駅に落下したときにできるクレーターの範囲
(「みんなの知識 ちょっと便利帳」を利用して作成しました)

より具体的に衝突の影響を知るために、以下のシミュレーターを使ってみました:

〝2013 TV135〟の直径は 450m、質量は 1億2000万トンと推定されています。〝TV135〟が球体であると仮定すると密度は 2516kg/m3と計算されます。大気圏突入時の速度は秒速14.93km(約15km)。これらの数値を上記シミュレーターに入力し、地表への突入角度はデフォールトの 45° として得られた結果は次のとおりです:
  • 落下地点に直径 6.2km、深さ 513m のクレーターができる(上の地図は東京駅に落下した場合のクレーターの範囲を示しています)。
  • 落下中に分離した破片は、1.08km×0.766km の楕円形の範囲に落下。
  • マグニチュード 6.9 に相当する地震が発生。

落下地点から 30km (東京駅が落下地点だとすると、横浜、柏、大宮あたり)での影響は次の通りです:
  • 6秒後に地震波が到達。
  • 1分19秒後に衝突で飛び散った破片が落下し始める。破片の平均直径は 93.8cm。細かな塵も降り、平均 20.7cm の厚さに積もる。
  • 1分31秒後に秒速 232m の爆風が到達。爆音は 103dB(耳に痛みを覚えるレベル)。
  • ほとんどの建物が倒壊し、橋も崩落する。ガラスは粉々に砕ける。
  • 最大 90% の樹木が吹き倒され、残った樹木も枝や葉が引きちぎられる。

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2013年10月30日水曜日

衝突確率上昇 ― 小惑星〝2013 TV135〟


10月18日付「2032年8月26日 小惑星衝突 ?」の続報です。

小惑星〝2013 TV135〟が地球に衝突する確率が上昇しました。10月8日から27日までにおこなわれた425の観測データをもとに軌道を再計算した結果、この小惑星が地球に衝突する確率は 3.4×10-5(100万分の34)に上昇しました:

前の記事で紹介した NASA の発表では 1.6×10-5(6万3000分の1)でしたから、2倍以上に高まったわけです。NASAは「追加の観測データによって軌道計算の精度が上がれば、衝突の確率は劇的に低下するか、衝突の可能性を完全に排除できる可能性が高い」としていましたが、逆の結果になりました。私の知っている範囲でも、小惑星の衝突確率は、観測データが増えて軌道計算の精度が上がるにしたがって低下するのが常なのですが、今回は違いました。

上記の〝Earth Impact Risk Summary〟によれば、〝2013 TV135〟は 2032年8月26日午後5時38分(日本時間)に地球の中心から地球の半径の 0.78倍(最短の場合)のところを通過(つまり衝突する)。大気圏突入時の速度は秒速 14.93 km と計算されています。この小惑星の推定直径は 450m、推定質量は 1億2000万トンで、衝突時に放出されるエネルギーはTNT火薬換算で 3200メガトンと計算されています。

〝2013 TV135〟のリスクは、0から10までの11段階あるトリノスケールで〝1〟(地球近くを通過することが予想される天体が発見されたが、危険性は決して並外れたレベルにあるとはいえない)とされています。現在、もう一つトリノスケールで〝1〟とされている小惑星があります。〝2007 VK184〟という小惑星で、2048年6月3日午前11時09分(日本時間)に地球に衝突する確率が 5.5×10-4(10万分の55)と計算されています。

小惑星の衝突リスクの一覧表が以下にあります:

参考までに、ジャンボ宝くじの1等に当選する確率は 500万分の1 とか 1000万分の1、交通事故で死ぬ確率は 1万分の1 だそうです。小惑星〝2013 TV135〟が地球に衝突する確率はそれらの中間ということになります。


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2013年10月29日火曜日

国連が小惑星対策グループを創設へ


宇宙飛行士の団体(Association of Space Explorers)が提案していた、危険な小惑星から地球を守るための計画が、先週、国連総会で承認され、国際小惑星警報グループ(International Asteroid Warning Group)が創設されることになりました:

このグループは、危険な小惑星についての情報を国連加盟国で共有することを推進。地球に衝突する恐れのある小惑星が発見された場合には、国連の「宇宙空間の平和利用に関する委員会」が調整して、小惑星を衝突コースからそらすためのロケットや探査機の打ち上げをおこなうとのことです。


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2013年10月28日月曜日

河口湖の水位が大幅低下 ― 山梨県河口湖町 (続報-3)


4月10日付「河口湖の水位が大幅低下 ― 山梨県河口湖町 (続報-2)」の続報です。

河口湖の水位が回復しつつあります。台風にともなう大雨のおかげです:

河口湖の水位低下は少雨傾向が原因とされてきました。今後は、降った雨水の流入などによって水位の上昇傾向が続くと思われます。しかし、もしも短期間で再び水位が低下に転じるようなことがあれば、富士山の「異変」は本物なのかも知れません。

河口湖の最新の水位のグラフは以下で見ることができます:

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地震と超音波と鳥


青森県で実証実験が始まりました。「地震が起こる前に発生する超音波をスピーカー型装置から発信すると、鳥は半径50~100メートル範囲で危険を感じて近づかなくなる」:

上の記事では、まるで常識であるかのようにさらりと書いていますが、地震が起こる前に超音波が発生するというのは確認された事実なのでしょうか。

他の地域でも試験的に導入されています。「地震の直前に出る前兆音波(AE波)を発生」、「AE波と動物の行動の関連性は科学的な根拠に乏しく ・・・ 」:

余談ですが、かなり前、蚊が嫌がる超音波を出して蚊に刺されるのを防ぐという道具を試したことがあります。効果が全くといってよいほどなかったことと、電池がすぐに消耗してしてしまったことだけが記憶に残っています。


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2013年10月27日日曜日

小惑星 2013 UV3 が地球に接近


10月30日午前6時42分(日本時間)、小惑星〝2013 UV3〟が地球に接近し、月の軌道の内側に入ってきます。接近時刻には20分ほどの誤差が見込まれています。この小惑星は25日に発見されたもので、直径約20mと推定されています。接近時の地球との相対速度は秒速約17kmです。

小惑星 直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(*)
2013 UV3 20 10月30日 06:42 0.73
*: 地球-月の平均距離=1

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蔵王山で火山性微動、火山性地震増加、傾斜計にも変化 ― 宮城県 (続報-7)


10月23日付「蔵王山で火山性微動、火山性地震増加、傾斜計にも変化 ― 宮城県 (続報-6)」の続報です。

10月23日、蔵王山(地図)で火山性微動が発生し、その後、火山性地震がやや多い状況になりました。以下は、気象庁が10月25日に発表した「平成25年 No.43 週間火山概況(平成25年10月18日~10月24日)」からの引用です(19日の火山性微動については「続報-6」で既報):
19日の23時30分頃と23日03時11分頃に火山性微動が発生しました。坊平観測点での継続時間と最大振幅(上下動)は、19日が約17分、3.4μm/s、23日が約1分30秒、0.8μm/sでした。23日の微動終了直後には計測基準未満の火山性微動もみられました。火山性微動が観測されたのは2013年7月31日以来です。

19日の火山性微動に伴って微小な傾斜計データの変化がみられましたが、このような変化はこれまでもみられており、その他の観測データに特段の変化はみられませんでした。23日の火山性微動に伴い傾斜計データに特段の変化はみられませんでしたが、その後、火山性地震がやや多い状況となり、23日05時頃から24日08時頃にかけて、御釜直下の浅いところが震源と推測されるものが21回発生しました。

今期間に発生した火山性地震は30回(前期間:1回)で、その内の29回が低周波地震でした。

以下は、今年に入ってからの蔵王山の火山活動をまとめたものです:

月日 事象
1月22日 火山性微動、観測開始(2010年9月1日)以来はじめて
1月27日 火山性微動
4月5日 低周波地震が一時的に連続して発生
4月5日
~11日
東北大学・蔵王観測点の傾斜計に変化
4月7日 坊平観測点の傾斜計で南東方向(山頂の南側)が上がるような変化、火山性微動(継続時間 3分20秒)
4月9日 火山性微動(継続時間 4分20秒)
4月21日 坊平観測点の傾斜計で南東方向(山頂の南側)が上がるような変化、火山性微動(継続時間 5分40秒)、低周波地震が一時的に連続して発生
6月4日 火山性微動(継続時間 2分20秒)
7月17日 火山性微動(継続時間 3分10秒)
7月18日 坊平観測点と東北大学・蔵王観測点の傾斜計に変化、火山性微動(継続時間 3分10秒)
7月31日 火山性微動(継続時間 5分40秒)
10月19日 坊平観測点の傾斜計に変化、火山性微動(継続時間 16分57秒)
10月23日 火山性微動(継続時間 1分30秒)、直後に計測基準未満の火山性微動も。その後、23日05時ごろから24日08時ごろにかけて火山性地震がやや多い状況


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2013年10月26日土曜日

小惑星 2013 UR1 と UX2 が地球に接近


2つの小惑星が月の軌道の内側を通過していきました。

〝2013 UR1〟は10月23日に発見され、軌道を計算した結果、発見前に地球に最接近していたことが判明したものです。最接近時の地球との相対速度は秒速約22kmという超高速でした。

〝2013 UX2〟は10月24日に発見されたものです。最接近時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速約4kmでした。

小惑星 直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(*)
2013 UR1 13 10月22日 07:06 0.65
2013 UX2 6 10月26日 00:29 0.39
*: 地球-月の平均距離=1

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2013年10月25日金曜日

八甲田山の最近の動向


第127回火山噴火予知連絡会資料 その6-1(岩木山~秋田駒ケ岳)」(PDF形式、14MB)から、八甲田山(地図)の最近の動向を抜き書きしてみました(このブログで既報の情報もあります)。

▼ 気象庁
  • 東北地方太平洋沖地震以降、八甲田山周辺を震源とする地震が増加した状態で経過。
  • 2月以降、大岳(地図)山頂直下付近が震源と考えられる火山性地震が発生し始め、4月以降はやや多い状況で経過。
  • 6月に深部低周波地震が初めて観測された。
  • 7月20日、山頂付近の極浅いところを震源とする M1.9 の地震。2013年2月に山頂付近で地震が発生し始めて以降最大。
  • 8月21日、9月3日、大岳山頂付近を震源とする低周波地震。
  • 6月17日、8月27日、10月6日、山頂東北約10km、深さ22km付近を震源とする深部低周波地震。
  • 火山性微動は観測されず。

▼ 北海道大学
  • 酸ヶ湯温泉(地図)ふかしの湯の温泉水を採取/分析。SO4およびClイオンが時間とともに増加しているように見える。
  • 2~3年前から、4~5月に泉温低下が認められるようになった(酸ヶ湯温泉従業員の話)。

▼ 東北大学
  • 八甲田山周辺では2013年2月以降、低周波・長周期地震が断続的に発生している。
  • 低周波・長周期地震の発生様式は時期により多様な様相を呈する。
  • 震源は大岳近傍で深さ2~3km付近にある鉛直開口亀裂と推定。

▼ 国土地理院
  • 八甲田山を囲む基線では、2月頃以降小さな膨張性の地殻変動が見られる。

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遊歩道に噴気孔 ― 富山県・弥陀ヶ原


第127回火山噴火予知連絡会資料 その5-1(那須岳~弥陀ヶ原)」(PDF形式、12MB)によると、富山県にある弥陀ヶ原の地獄谷(地図)噴気地帯で、遊歩道上に新たに噴気孔が形成され、陥没した所に湯がたまるなど、噴気の様子が変化しているとのことです。

「第127回火山噴火予知連絡会資料 その5-1(那須岳~弥陀ヶ原)」より
Image Credit: 気象庁 (クリックで拡大)


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ミンククジラの死骸漂着 ― 北海道紋別市


10月16日、北海道紋別市(地図)の海岸で、ミンククジラの死骸が見つかりました。体長約5mで、直接的な死因は不明ですが、死後1週間程度経過しているとみられています:

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月の虹(月虹)出現 ― 群馬県、三宅島


月の光で現れる虹「月虹」(げっこう)が10月16日と21日に観測・撮影されました。

▼ 10月16日、群馬県高山村(地図

▼ 10月21日、東京都三宅村(地図

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2013年10月24日木曜日

雌阿寒岳で地磁気全磁力減少 (補足)


10月24日付「雌阿寒岳で地磁気全磁力減少」の補足です。

第127回火山噴火予知連絡会資料 その7 (北海道地方)」(PDF形式、14MB)には、「雌阿寒岳 2008年と最近の火山活動経過の比較」という表が掲載されています。2008年に小規模噴火に至った過程と比べると、今回は進行がゆっくりしているように見えます。

年月日 火山現象 年月日 火山現象
08年1月~ 全磁力増加の停止 11年1月~ 全磁力増加の停止
9月16日 小さな火山性微動 7月30日 小さな火山性微動


10月 微小な地震の一時的増加


11月12日 小さな火山性微動


12年
2~3月
微小な地震の一時的増加
9月 地震多発 13年3月 微小な地震の一時的増加
9月29日 大きな火山性微動

10月16日 火口温度上昇

11月16日 火山性微動(傾斜変動を伴う)

11月16日 全磁力の急激な減少 13年7月~ 全磁力の急激な減少
11月18日 ごく小規模噴火

11月28-29日 ごく小規模噴火



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台風27号が大地震を引き起こす?


気圧の変化、豪雨、土砂崩れ、猛暑などが地震を誘発するという記事です:

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雌阿寒岳で地磁気全磁力減少


北海道の雌阿寒岳(地図)では、顕著な全磁力の減少が観測され、火口地下の温度が上昇している可能性があるとのことです。

以下は、「第127回火山噴火予知連絡会資料 その7 (北海道地方)」(PDF形式、14MB)からの引用です:
地磁気全磁力観測では、2013年7月以降全磁力の有意な減少が観測されている。2011年1月以降横ばいで推移していた全磁力値は、2013年7月以降減少しており、96-1火口南側地下の温度が上昇している可能性が考えられる。

地磁気の「全磁力」については以下に説明があります。手っ取り早く知りたいときには、を参照してください:

なぜ地下の温度が上昇すると全磁力が減少するのかについては、以下に簡潔な説明があります:

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富士山で地殻変動?


第127回火山噴火予知連絡会定例会が10月22日に開催されました。この会議で使用される資料には、気象庁以外の大学や研究機関の観測結果が掲載されており、気象庁の「フィルター」を通る前の情報が含まれています。

以下は、「第127回火山噴火予知連絡会資料 その5-2 (焼岳~伊豆東部火山群)」(PDF形式、16MB)から、富士山の地殻変動に関する記述を引用したものです:

▼ 気象庁
GPS連続観測及び傾斜観測では、火山活動によるとみられる地殻変動は認められなかった。

▼ 防災科学技術研究所
傾斜計記録には、火山活動に起因すると考えられる異常な変動は認められない。一方、GPS(1周波)解析記録には、変化が認められるが、機器由来なのか、火山活動やテクトニックな変動に由来するものなのか、原因を特定できなかった。

▼ 国土地理院
富士山を囲む基線では、3月頃からわずかな伸びの傾向が見られていたが、6月下旬頃から一部の基線で鈍化または停滞している。2005年にも見られた季節的なみかけの変化の可能性もあるので、伸びが継続するか、元に戻るのか、秋頃まで様子をみる必要がある。

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2013年10月23日水曜日

蔵王山で火山性微動、火山性地震増加、傾斜計にも変化 ― 宮城県 (続報-6)


8月2日付「蔵王山で火山性微動、火山性地震増加、傾斜計にも変化 ― 宮城県 (続報-5)」の続報です。

10月22日に第127回火山噴火予知連絡会定例会が開催されましたが、その際に使用された「第127 回 火山噴火予知連絡会資料 (その8)当日配布資料」(PDF形式)によると、蔵王山(地図)で10月19日に火山性微動が発生したとのことです:
10月19日23時30分に火山性微動を観測した。坊平観測点(山頂の南西約5km)で観測された火山性微動の継続時間は16分57秒で、最大振幅(上下成分)は 3.4μm/s である。火山性微動を観測したのは7月31日以来である。

火山性微動の発生に先立って、坊平観測点の傾斜計のデータにわずかな変化が認められたが、微動発生前後に火山性地震は発生していない。

以下は、今年に入ってからの蔵王山の火山活動をまとめたものです:

月日 事象
1月22日 火山性微動、観測開始(2010年9月1日)以来はじめて
1月27日 火山性微動
4月5日 低周波地震が一時的に連続して発生
4月5日~11日 東北大学・蔵王観測点の傾斜計に変化
4月7日 坊平観測点の傾斜計で南東方向(山頂の南側)が上がるような変化、火山性微動(継続時間 3分20秒)
4月9日 火山性微動(継続時間 4分20秒)
4月21日 坊平観測点の傾斜計で南東方向(山頂の南側)が上がるような変化、火山性微動(継続時間 5分40秒)、低周波地震が一時的に連続して発生
6月4日 火山性微動(継続時間 2分20秒)
7月17日 火山性微動(継続時間 3分10秒)
7月18日 坊平観測点と東北大学・蔵王観測点の傾斜計に変化、火山性微動(継続時間 3分10秒)
7月31日 火山性微動(継続時間 5分40秒)
10月19日 坊平観測点の傾斜計に変化、火山性微動(継続時間 16分57秒)


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2013年10月22日火曜日

またリュウグウノツカイが漂着 ― カリフォルニア州


10月18日、米国カリフォルニア州オーシャンサイド(地図)の海岸に、体長4.3mのリュウグウノツカイが漂着しているのが見つかりました。5日前の13日には、オーシャンサイドから西に約50km離れたサンタ・カタリナ島にもリュウグウノツカイが漂着しています。

「非常にまれ」とされる現象が続いて起きたため、日本の言い伝えなどにもとづいて、大地震がカリフォルニア州を襲うのではないかと取りざたするメディアも出始めています:

サンタ・カタリナ島のリュウグウノツカイについては、下記を参照してください:

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2013年10月21日月曜日

えっ?! なつってまたくるの?


ほほえましい話を2つ紹介します。

1つ目はツイッターから(出典):
むすめ4歳との会話。「えっ?! なつってまたくるの? はるも? あきも? ふゆも?」「そうだよ」「おにがしま(節分らしい)もおひなさまも?」「くるよ。なんと、クリスマスもだよ!」「いえ~~い!・・・・・おしょうがつはこないよね?」「くるよ~」「やった~!」

2つ目は10月19日の朝日新聞(朝刊)「いわせてもらお」から:
チェンジ?
日曜の朝、「今日は衣替えをするから、お利口にしていてね」と言われた孫娘。無言のままなので、「わかったの?」とママが尋ねると、「パパもママも大好きだから、『子どもがえ』しなくていいと思うけど……」。ママは抱きしめて泣き笑い。
(神奈川県綾瀬市・心配になったのね・78歳)


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イヌが人を襲う ― 大阪府吹田市、新潟県阿賀町


10月20日、イヌが人を襲う事件が大阪府と新潟県でほぼ時を同じくして発生しました。

20日午前10時ごろ、大阪府吹田市(地図)で:

20日午前10時30分ごろ、新潟県阿賀町(地図)で:

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2013年10月20日日曜日

日暈、幻日、環天頂アークが同時に出現 ― 島根県出雲市


10月17日午後、島根県出雲市(地図)で日暈、幻日、環天頂アークが同時に観測されました。「太陽が3つあるように見えたり、逆さまの虹が現れたりする気象を原因とする大気光学現象が島根・出雲地方で同時に起きた」、「3現象が重なるのは珍しい」(松江地方気象台):

同じ日、山口県下関市でも幻日が観測されています:

翌18日朝には、富山県の剱岳(地図)から昇る朝日の両脇に幻日が現れたとの報道があります。掲載している『北日本新聞』の記事は有料のため、Google の検索結果から引用します:
ダイヤモンド剱に幻日
北日本新聞 (会員登録)-2013/10/18
剱岳の山頂から朝日が昇る「ダイヤモンド剱」の両脇に、「幻日(げんじつ)」と呼ばれる光が輝く現象が18日早朝、上市町の千石城山の麓から見られ、同町新町の写真愛好家、内山康弘さん(74)がカメラに収めた。富山地方気象台によると、幻 ...


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オウギハクジラ漂着 ― カリフォルニア州


10月15日夜(日本時間16日)、米国カリフォルニア州ロサンゼルスのベニスビーチ(地図)に、希少種のオウギハクジラ(Mesoplodon stejnegeri、Stejneger's beaked whale)が打ち上げられているのが見つかりました。体長約4.6m、体重約900kg。

CNNの記事によると、オウギハクジラは「遠くアラスカ沖の深海にすむ」とされ、「カリフォルニアでこの種のクジラを間近で見られるなど『一生に一度の機会』」(サンタモニカ・ピアー水族館の館長)、「オウギハクジラには大きな外傷もなければ、病気や寄生虫に苦しんでいた証拠も見つからなかった」(ロサンゼルス自然史博物館の研究者)とのことです:

2日前の10月13日、ベニスビーチの南にあるサンタ・カタリナ島沖では、巨大なリュウグウノツカイが見つかっています:

10月17日、カリフォルニア州では、大地震が起きたという想定のもと、960万人以上の住民が参加する全米で最大規模の一斉避難訓練「シェイクアウト」が行われました:

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2013年10月19日土曜日

ザトウクジラの死骸漂流 ― 北海道苫小牧市


10月18日、北海道苫小牧市の苫小牧港(地図)付近で、体長約9mのザトウクジラの死骸が見つかりました。死骸はその後、西に漂流して、同市錦岡(地図)沖の定置網にかかりました。

苫小牧市周辺でのザトウクジラの目撃例はほとんどないとのこと。「クジラの死骸が網に掛かったなど今まで聞いたことがない」(漁協職員)、「台風など何らかの影響で死んで、海流に乗ってきた可能性が高い」(酪農学園大特任准教授):

なお、『朝日新聞』の報道によれば、10月8日に道東の浜中町(地図)にもザトウクジラの死骸が漂着しているとのことです。


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メガマウス捕獲 ― 神奈川県真鶴町


9月3日に、神奈川県真鶴町の真鶴半島(地図)沖に設けられた定置網に、体長5.77mのメガマウス(メガマウスザメ)がかかっていたことが明らかになりました。国内で発見されたものとしては最大級とのこと:

東北地方太平洋沖地震の2ヶ月前の2011年1月14日には、三重県尾鷲市(地図)沖の定置網にメガマウスがかかっているのが見つかっています:

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近づくアイソン彗星


あと40日ほどで太陽に最も近づくアイソン彗星。徐々に尾が伸び、明るくなってきていますが、発見当初の予想よりは暗いようです。太陽に最接近するころには満月の明るさに匹敵するマイナス13等級になると期待されていましたが、このまま増光が鈍い状態が続けば、最大でもマイナス6等級止まりではないかとの悲観的な見方もでています(太陽に近づいたときには彗星を観測するのは困難なので、一般の人々の目に触れる時にはもっと暗くなっています)。

アイソン彗星の近影を2枚紹介します。1枚目はアイソン彗星を含む3つの天体を一つのフレームに収めた写真です。画面下部に青白く写っているのがしし座の1等星レグルス、その上に白っぽく写っているのが火星、そして画面上部に緑色を帯びて小さく写っているのがアイソン彗星です。撮影は10月15日です:

2枚目は10月8日に撮影されたアイソン彗星です。長い尾を引き、核の周囲は緑色を帯びています:

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2013年10月18日金曜日

幻日を観測 ― 山口県下関市


10月17日夕方、山口県下関市(地図)の上空に幻日が出現しました:

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2032年8月26日 小惑星衝突 ?


10月8日にウクライナの観測者によって発見された小惑星〝2013 TV135〟(推定直径約400m)が、2032年8月26日に地球に衝突する可能性があると騒がれています。この小惑星は、発見前の9月16日に地球から670万kmのところを通過していました:

暫定予算が連邦議会で承認されたため、NASAのウェブサイトが復活しています。この小惑星についてもさっそく解説記事を載せています:

上記NASAの解説をまとめてみます:
  • TV135 の遠日点は太陽から木星の公転軌道までの4分の3、近日点は地球の公転軌道とほぼ重なる(NASAの解説に載っている軌道図を参照してください)。
  • TV135 は、現在までに1万332個発見されている地球接近天体の一つに過ぎない。
  • TV135 の公転周期は4年ほど。そのうちのわずか1週間分の観測データだけで計算された軌道は非常に不確実だが、2032年に地球のそばにやって来ることは確かである。
  • NASAの Near-Earth Object Program Office が計算したところによれば、TV135 が2032年に地球に衝突する確率は 6万3000分の1 に過ぎない。別の表現をすれば、TV135 が2032年に地球に衝突しない確率は 99.998% である。
  • 今後数ヶ月は TV135 の観測が可能である。追加の観測データによって軌道計算の精度が上がれば、衝突の確率は劇的に低下するか、衝突の可能性を完全に排除できる可能性が高い。

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-22)


10月12日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-21)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が追加情報を10月17日に出しています:

地震発生予測日「11月17日±」に変更はありません。

掲載されている図を見ていただくのが手っ取り早いのですが、観測されている前兆群(第1~第6ステージ)について「各ステージが示す(発震)時期は次のステージの最初の前兆極大であった」、「各ステージの極大数は下記(図)のとおり減少傾向」、「現在の第6ステージが示す時期は11月17日±」、「この時期(11月17日±)が、対応地震発生日となるか、さらに第7ステージの極大を示しているのか?」、「11月初旬に前兆終息が確認されるか否かで判断できる可能性があります」とのことです。


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2013年10月17日木曜日

チェリャビンスク隕石 最大の破片を引き上げ


今年2月半ばにロシアのチェリャビンスク(地図)付近に落下し、約1500名の負傷者を出した大隕石。これまで大小の破片が無数に見つかっていますが、10月16日、最大の破片がチェリャビンスク郊外の Chebarkul 湖(地図)から引き上げられました。重量 570kg と伝えられています:

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2013年10月16日水曜日

巨大リュウグウノツカイ漂着 ― カリフォルニア州


10月13日、米国カリフォルニア州サンタ・カタリナ島の Toyon Bay(地図)で、体長5.5mのリュウグウノツカイの死骸が漂っているのが見つかりました:

記事によれば、これまで見つかった最長のリュウグウノツカイは17mとのこと。今回の個体はまだまだ小物のようです。


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モウソウチクが開花 ― 京都府長岡京市


京都府長岡京市(地図)で、モウソウチクが花を咲かせているのが見つかりました。モウソウチクの開花周期は67年といわれています。長岡京市では6月に、開花周期が約120年といわれるハチクも開花しています。「このあたりは昭和30年代からタケノコを栽培しているが、過去に開花したことはない」(地元農家):

6月にハチクが開花した件については、以下の記事をご覧ください:

竹の花が咲くのは凶作や飢饉などの凶事の前兆とも言われています。場所的には、八ヶ岳南麓天文台の串田氏が予測を出している「近畿圏中心領域大型地震」のことが頭をよぎります:

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台風一過が危ない … ?


「今月24日までに、首都圏M7.5、震度6、7規模の地震が起きる」と「地震雲研究の第一人者」が警告しているそうです:

外れっぱなしの「地震雲」予知。上記記事に登場する「第一人者」氏は、これまでにも次のような警告をしています:

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2013年10月15日火曜日

大気圏外で閃光と「雲」


10月10日、大気圏外で突然閃光が走り、雲のようなものが広がっていく様子が、国際宇宙ステーションの搭乗員によって目撃されました。2人の宇宙飛行士がツイッターで写真を公開しています:

その後、閃光や「雲」はロシアの大陸間弾道ミサイル〝トーポリ〟の試験発射によるものであることが明らかになりました:

トーポリは3段式のミサイルで、全段で固体燃料を使っています。そのため、「雲」の正体は宇宙空間に拡散した余剰燃料ではなく、エンジンからの排気か、迎撃ミサイルを攪乱するためのガスではないかと思われます。


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大量のイワシ漂着 ― 新潟県佐渡市


10月13日、新潟県佐渡市の高瀬漁港(地図)に大量のカタクチイワシが打ち上げられました。「大きな魚に追われて海藻に逃げ込んだところ、しけで海藻ごと岸に打ち寄せられたのではないか」、「とても珍しい現象」:

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2013年10月12日土曜日

硫黄島で火山性微動 ― 東京都


気象庁が10月9日に発表した「硫黄島の火山活動解説資料(平成25年9月)」(PDF形式)によると、9月19日、硫黄島(地図)で火山性微動が発生したとのことです:
19日20時35分頃に振幅の小さな単色型の火山性微動(継続時間は約50秒)が発生しました。火山性微動(単色型)が観測された時間帯に、その他の観測データに異常は認められませんでした。硫黄島で火山性微動(単色型)が観測されたのは2013年6月24日(継続時間は約2分50秒)以来です。

国土地理院の観測によると、沈降・停滞・隆起を経て、2013 年4月頃からほぼ停滞していましたが、5月頃から隆起の傾向が見られています。

「単色型」火山性微動については、上記資料3ページ目の下部に説明図があります。


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秋田駒ヶ岳で一時的に地震活動が活発化


気象庁が10月9日に発表した「秋田駒ヶ岳の火山活動解説資料(平成25年9月)」(PDF形式)によると、9月23日、秋田駒ヶ岳(地図)で一時的に地震活動が活発化したとのことです:
23日05時35分頃に、男女岳(おなめだけ)の北側約3㎞付近の深さ約7kmを震源とする、マグニチュード1.3の地震が発生しました。この地震の前後で一時的に地震活動が活発となり、23日の地震回数は35回となりましたが、9月の火山性地震の回数は50回と(8月:7回)、23日以外は少ない状況で経過しました。

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吾妻山で火山性微動連発、火山性地震増加、傾斜変動も ― 山形県・福島県 (続報-2)


9月12日付「吾妻山で火山性微動連発、火山性地震増加、傾斜変動も ― 山形県・福島県 (続報)」の続報です。

気象庁が10月9日に発表した「吾妻山の火山活動解説資料(平成25年9月)」(PDF形式)によると、吾妻山で9月12日から19日にかけて傾斜変動が観測されたとのことです:
12日~19日にかけて、浄土平観測点の傾斜計では、火山性地震の直前に西(火口方向)上がり、直後に東上がりの微小な傾斜変動が観測されました。

GPS連続観測では、火山活動に関連する変化は認められませんでした。

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-21)


10月4日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-20)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を10月9日に出しています。

内容をまとめると以下のとおりです:
  • 前回の予測(10月19日前後に対応地震発生)は2つの点で誤りであった:

    1. 前兆群に現れた2つのピークを主極大・副極大と見なしたが、同じ観測装置に現れたピークではないため、誤りであった。
    2. 10月19日前後に対応地震が発生するとすれば、10月11日前後に全ての前兆が終息するはずだが、前兆の出現状況はそうなっていない。

  • 前兆の初現を誤認していた。ステージ6前兆群に関係すると考えられる2つの前兆がステージ5前兆群の中にある。これらの前兆の初現日時を使って経験則を適用すると、11月17日前後に対応地震が発生すると予測される。

推定地震種 震源の浅い地殻地震
推定領域 上記文書の2ページ目最下段の地図で)太線内斜線域
推定規模 M7.9±0.5
推定時期 (1) 早い場合=11月17日±2日 
(2) 11月15日以前の発生はない
(3) 今後の観測で修正の可能性あり
推定発生時刻 午前9時±2時間 または 午後6時±2時間


前例のない長期継続前兆のため、串田氏も苦慮しているようです。上記文書中にはお詫びの文言が繰り返されています ―― 「10/3迄の考え方が誤りであることが明らかとなりました。判りにくい前兆形態ではありますが、大変申し訳ございません」、「判りにくい前兆形態で、修正が多く大変申し訳なく存じますがどうかお許しください」。

なお、地震発生が予測されている11月17日の翌日、18日は満月です。厳密には、18日午前0時16分に満月になるので、ほとんど17日といってもよいようなタイミングです。以前にも述べましたが、串田氏の地震予測日は満月や新月の日になることが多いようです。


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