2009年11月22日日曜日

火星の奇妙な地形

『ボストン・グローブ』紙の「The Big Picture」が、火星の周回軌道上にある Mars Reconnaissance Orbiter (MRO)搭載の HiRISE(High Resolution Imaging Science Experiment)高解像度カメラが撮影した火星表面の写真を特集しています:
冒頭の写真は、入れ墨をした人の皮膚を接写したように見えますが、実は、肌色をした火星の砂丘の上に、無数のダスト・デビル(塵旋風、小規模の竜巻)が通過した形跡が残ったものです。

4番の写真は、火星の南極冠で撮影されたものです。何らかの液体がくぼ地に溜まっているように見えます。でも、実際はそうではないとのことです。

6番の写真は、このブログでも以前紹介したことがあります。北極冠で撮影された、雪崩あるいは崖崩れ発生の瞬間です。崩落している部分は、幅 180m、長さ 190m と見積もられています。

9番の写真は、ビクトリア・クレーターの縁に残された火星探査車オポチュニティの轍(わだち)です。HiRISE の解像度の高さが如実に現れています。

17番の写真は、南極地域の直径 330m のクレーター。荒れた乾燥肌か、爬虫類の鱗のような地表が印象的です。

21番の写真では、左上に木のようなもの生え、地表にその影がうつっています。木のように見えるのは、ダスト・デビルです。


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