2018年8月21日火曜日

台風が噴火誘発?


8月15日に噴火警戒レベルが「4(避難準備)」に引き上げられた口永良部島(地図)に、非常に強い台風19号が接近しています。

「台風19号が近づくことによって気圧が下がり、地下のマグマに溶け込むガスや水が泡だって膨張する可能性があるほか、大雨で土砂が崩れて火口を塞ぐことで火口内の圧力が高まるおそれがある」(京都大学火山活動研究センター・井口正人教授):

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マントルに沈み込んだ海底堆積物が数十億年かけて再び地上に


海洋研究開発機構(JAMSTEC)のプレスリリースです。南太平洋のピトケアン島(地図)とラロトンガ島(地図)の火山岩を分析した結果、かつての海底堆積物がマントル深部まで沈み込んで堆積したのち、マントルプルームによって地表近くまで運ばれて海洋島を形成する玄武岩になったことがわかったとのことです。20~30億年をかけた大循環です:

ピトケアン島はイギリスの海外領土です。同国の戦艦バウンティ号で反乱(1789年)を起こした水夫たちがたどり着き、今もその子孫たちが暮らしています。反乱はマーロン・ブランド主演で映画化されています:

ラロトンガ島では映画『戦場のメリークリスマス』が撮影されたそうです。

2018年8月20日月曜日

楕円形の日暈や下部ラテラルアーク ― 北海道函館市・室蘭市・豊浦町


8月20日、北海道の函館市(地図)や室蘭市(地図)、豊浦町(地図)などで、太陽の周りに「楕円形の日暈」(外接ハロ)や「下部ラテラルアーク」が目撃・撮影されました:

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Ring of Fire


火山学者の Dr. Janine Krippner が環太平洋火山帯(the Pacific Ring of Fire)にちなんでリクエストした曲 “Ring of Fire”:

“P.S.”(追伸)には、環太平洋火山帯は通常よりも活発になっているわけじゃありませんよ、と書かれています。博士は、英米のタブロイド紙などが、最近の噴火や大地震の発生に言寄せて「環太平洋火山帯が活発になっている」と騒ぎ立てるのを苦々しく思っていて、それらを打ち消したり、批判したりするメッセージをしばしばツイートしています。

Johnny Cash が歌う〝Ring of Fire〟:

歌詞と翻訳は以下で:

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アスペラトゥス雲 ― 新種の雲? (補足-3)


ニュージーランド南島の Hanmer Springs(地図)で撮影されたアスペラトゥス雲の写真です:

写真に付されている説明を以下にまとめます。これまでこのブログでは「アスペラトゥス」(asperatus)と表記してきましたが、この説明では「アスペリタス」(asperitas)となっています:
  • 現時点でこの雲の成因は不明。

  • 大気中のまれな構造で恐ろしげに見えるが、気象上の破局の前兆ではないようだ。

  • アスペリタス雲は、去年、独立した雲のタイプとして正式に認められたばかりで、見た目はおどろおどろしく、まれにしか発生せず、あまり研究が進んでいない。

  • 低層に生じる雲層のほとんどは底面が平らだが、アスペリタス雲は下面に垂直方向の顕著な構造を持っている。

  • アスペリタス雲については次のような推測がある ―― 近傍の山岳によって形成されるレンズ雲、あるいは雷雨に伴って現れる乳房雲、あるいはフェーン風(山岳から吹き下ろす乾燥した風)と関係があるのではないか。

  • 写真は、2005年にニュージーランド・カンタベリー地方の Hanmer Springs で撮影された。起伏のある雲を太陽光が横から照らしていることもあって、細部が明瞭に写っている。

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2018年8月19日日曜日

フィジー諸島東方沖で M8.2


8月19日9時20分ごろ(日本時間)、南太平洋のフィジー諸島東方沖で M8.2 の地震が発生しました(震央地図)。震源の深さが約560kmの深発地震です。

この地震についての米国地質調査所(USGS)の解説を以下にまとめてみました:
  • 今回の M8.2 の地震は、トンガ海溝西方数百kmの南太平洋の深さ約 560km で、正断層によって発生した。

  • 発震機構解は、西北西または東南東の走向を持つ中程度の傾斜の正断層が破断したことを示している。

  • この地震が発生した地域では、太平洋プレートがオーストラリア・プレートに対してほぼ真西に1年あたり 81mm で移動している。

  • 震源の位置や深さと発震機構解は、この地震が沈み込んだ太平洋プレートのスラブ内部の断層によって発生したことを示している。

  • 震源が 300km より深い地震は、一般に深発地震とよばれる。深発地震は、同じ程度のマグニチュードの浅い震源の地震に比べて、震源直上の地表に被害をもたらすことは少ないが、深発の大地震は震央から非常に離れたところで揺れを感じることがある。

  • 現在までに記録された最大規模の深発地震は、2013年にロシア北東部沖のオホーツク海の地下 600km で発生した M8.3 である。沈み込んだ太平洋プレートの内部で発生した。このオホーツク地震は、アジアや遠方のモスクワ、太平洋をわたってアメリカ合衆国の西海岸でも揺れが感じられた。同様に、1994年にボリビアで発生した M8.2 の深発地震でも、震央から遠く離れた北アメリカから揺れの報告があった。

  • 今回の地震が発生した場所の周辺では深発地震がよく発生する。今回の地震の発生場所から 250km 以内では、過去1世紀間に M7+ の地震が 9 回発生しているが、すべて震源が 300km よりも深かった。これらの地震の中で最大の規模は、1919年1月に発生した M7.8 であった。

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瀬戸内海にイルカの群れ ― 愛媛県今治市


8月17日付『愛媛新聞』が伝えるところによると、8月10日、愛媛県今治市の大島(地図)沖で、20~30頭のイルカの群れが目撃されたとのことです。ハンドウイルカミナミハンドウイルカとみられています:

以下は、このブログの過去の記事から瀬戸内海のイルカに関するものを適当に選んだものです。専門家や海上保安庁は「瀬戸内海では1頭を見かけることさえ珍しい」、「瀬戸内海では数頭の目撃例はあるが、群れは珍しい」、「(ミナミハンドウイルカの群れが)瀬戸内海で目撃されるのは非常に珍しい」などとコメントしていますが、どうもそれほど珍しい出来事ではないようです:

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列車のドアが勝手に閉まる ― 千葉県流山市


8月6日と17日の2回、千葉県流山市にある「つくばエクスプレス」の南流山駅(地図)で、乗客の乗降中にすべてのドアが突然閉まるトラブルがありました。乗務員がドアの開閉ボタンを操作していないにもかかわらず、ドアが閉まったということです:

原因は調査中とのことですが、トラブルが起きたのは同一の編成ということです。

レッド・スプライトとペルセウス座流星群


8月14日にスロベニア(地図)で撮影されたものです:

画面左から右下に向かっている光点の列は航空機によるもの、また、流星の光跡が点線上になっているのは、レンズの前でプロペラを一定の回転数で回すなどして、流星の飛行速度や継続時間を計るためだと思われます。


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小惑星 2018 PY23 が地球と月に接近


小惑星〝2018 PY23〟が、8月16日に地球と月に接近しました。

地球最接近時に北極星の方向から見た小惑星、地球、月の位置関係
小惑星と地球の移動方向は下から上、月は反時計回り
小惑星は地球と月の上側(画面の手前側)を通過していきました
(Credit: Jet Propulsion Laboratory)

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 7~16m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは8月13日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 PY237~16 (地球)8月16日 05:50
 (月)8月16日 08:20
1.32
0.52
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に速く、秒速25.1km(時速約9万km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2018年8月16日木曜日

奇妙な飛行機雲


視点が違うとこのように見えるということでしょうか:

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地質学者とハンマー


ピーナッツバターを塗るナイフを忘れたとき:

ハンマーのためなら全裸もいとわず:

ただのトンカチにあらず。地質学者が使うハンマーって意外に高価:

アラスカ北東部で M6.4 (続報)


8月12日に米国アラスカ州北東部で M6.4 の地震が発生しましたが、この領域の地震や観測態勢について私はほとんど知りませんでした。アラスカ州南部では海溝沿いで地震が多発し、火山噴火も多いので比較的なじみがあるのですが・・・。私と同じような方もおられると思いますので、以下にいくつか資料を紹介したいと思います。出典は、主としてアラスカ大学フェアバンクス校(University of Alaska, Fairbanks)のアラスカ地震センター(Alaska Earthquake Center)のウェブサイトやツイートです。

震源の分布: 1970年以降の震源と、判明している活断層が描き込まれています。図の左上の部分を除いて、ほぼまんべんなく震源が分布しています:

地震観測点の分布: 未開の地域が多く人口密度が低い割には、意外に観測点が多いというのが私の印象です。赤い星印は今回の地震の震央です:

余震分布(本震発生から8時間後まで): 本震(M6.4)と約1時間後に発生した最大余震(M6.0)の間で、震源が東西方向に分布しているのがわかります。今回動いた断層の走向もこの方向だと思われます。南北方向にも震源が並んでいるように見えますが、次の図ではこの傾向が見えません(この図の震源は自動決定されたもので、地震学者による検討を経ていないようです):

上の地図で左上の海岸沿いの部分に薄い緑色で描き込まれているのは、油田またはガス田です。この地図や先に示した「震源の分布」でも、油田やガス田がある領域ではほとんど地震が発生していないことに留意してください。今回の地震の震源域も、最寄りの油田またはガス田から数十km離れています。石油やガスの採掘が今回の地震の原因だとする説には根拠がないようです。

余震分布(本震発生から48時間後まで): 地震学者による検査済みの余震分布です。2つ描き込まれている震源球は、左が本震(M6.4)、右が最大余震(M6.0)です:

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口永良部島の噴火警戒レベルを2から4へ引き上げ


8月15日、口永良部島(地図)の噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」から、いきなり「4(避難準備)」に引き上げられました。同島では8月8日ごろから火山性地震が増加し、火山性ガスの噴出量も増加していました。

「これまでの火山性地震の震源は、新岳火口付近のごく浅い場所でしたが、本日の火山性地震は新岳の南西山麓付近の深さ約5kmと推定され、地震の規模は、最大でマグニチュード 1.9(速報値)とやや大きなものでした。この火山性地震の震源は 2015年5月の噴火前(2015 年1月)に発生した地震と概ね同じ場所であると推定され、今後、火山活動が更に高まる可能性があります」:

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2018年8月15日水曜日

アタナシウス・キルヒャー


アタナシウス・キルヒャー(1601~1680)が1665年の著書『Mundus Subterraneus』(地下世界)に掲載した火山システム。地下の火が無数の管で結ばれ、それらが地上に出たところに火山が形成されるという考えのようです。同書には数ページにわたってアトランティスに着いての記述もあるようです:

アタナシウス・キルヒャーは、ドイツ出身の博学者(polymath)で、レオナルド・ダ・ビンチのように多くの分野で業績を残しました。宗教、火山、化石、古代エジプト文字の解読などなど。日本でいえば江戸時代前期の人なのですが、顕微鏡を最初に使った一人で、伝染病が微小な生物によって起きるとして予防法を考案したこともあるそうです。詳しくは以下の Wikipedia を参照してください。英語版の方が図版が豊富です:

第三西須美寿海丘


第三西須美寿海丘(Daisan-West Sumisu Knoll)は、今も火山活動が続いている明神礁(地図)の西方にあるドーム状の地形です。直径約 7km で海底から 900mほど高くなっています。以下は、この海丘が大陸地殻と同じ花崗岩でできていることを発見した、とする2015年の論文です:

Highlights を眺めても Abstract を読んでも、岩石学や大陸地殻の形成論について専門的な知識を持たない素人にはよくわかりません。海洋プレート内で大陸地殻がつくられているぞ、ということらしいのですが。そこで、この発見の意義について『海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史』(佐野貴司、講談社 ブルーバックス B-2021、2017)から引用します:
この第三西須美寿海丘の発見は2015年に国際的な科学雑誌に論文として公表され、大陸地殻の研究者らに衝撃を与えました。その理由は、花崗岩が大陸にしか存在しないという固定観念があったからです。太平洋の海底から通常の花崗岩が見つかったという報告は、これまでに考えられてきた大陸地殻の形成モデルを見直すきっかけとなるでしょう。そして、未成熟島弧の背弧側は大陸地殻がつくられている現場である、という重要な事実が判明したのです。

ここで「未成熟島弧」というのは伊豆-小笠原-マリアナ弧を指しています。大陸地殻が成長段階にあるからです。それに対して、日本列島はすでに大陸地殻が厚く成長しているので成熟島弧とよばれます。「背弧」は、島弧を挟んで海溝の反対側の領域を指します。

伊豆-小笠原-マリアナ弧の地下で作られているのは、大陸地殻としてはやや特殊なトーナル岩(カリウム成分が少ない)と考えられていますが、背弧側ではカリウム分に富む通常の花崗岩が作られていると推定されています。


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2018年8月13日月曜日

アラスカ北東部で M6.4


珍しいところで地震です。日本時間8月12日23時58分、米国アラスカ州北東部(震央地図)で M6.4(暫定値)の地震が発生しました。震源の深さは 9.9km と浅く、地殻内、プレート内地震と考えられます。M6.0を含む余震も発生しています:

米国地質調査所(USGS)の資料にある発震機構解から、横ずれ断層が動いたことによる地震と考えられます。震央地図を見ると、震央近くの丘陵の北縁が直線的で、東西に断層が走っていることを窺わせます。この走向は発震機構解ともおおよそ合致します。

今回の地震は、この地域で観測されたものとしては最大の規模です。この地域では、1995年に M5.2、2010年に M5.1 が発生しています。

アラスカ州の地震学者マイク・ウェスト氏は、今回の地震はこの地域でこれまでに発生してきた地震のテクトニックなパターンを踏襲しており、温暖化による永久凍土の融解や原油の掘削など人間の活動に起因する(human-induced)ものではない、と述べています。

最寄りの集落は、震央から北東に84km離れた人口250人の Kaktovik ですが、かなり揺れたものの被害は出ていないとのことです。原油の採掘にたずさわっている企業(複数)は、採掘施設やパイプラインに被害は出ていないとしています。


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小惑星 2018 PD20 が月と地球に接近


小惑星〝2018 PD20〟が、発見前に月と地球に接近していたことがわかりました。地球への接近は〝ニアミス〟と言えるほど近く、静止衛星の軌道よりも約8600kmも低いところを通過していきました。

北極星の方向から見た地球最接近時の小惑星・地球・月の位置関係
小惑星と地球の移動方向は左から右、月は反時計回り
白い線は地球の公転面より上、灰色の線は地球の公転面より下を示す
(Credit: Jet Propulsion Laboratory)

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 9~20m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは、最接近後の8月11日でした。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 PD209~20  (月)8月10日 16:17
(地球)8月10日 23:31
0.46
0.09
(1LD=地球から月までの平均距離) 

月と地球への接近時刻には ±2分の誤差が見込まれています。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速12.0km(時速約4万3000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2018年8月12日日曜日

山の日クイズ


国土地理院応用地理部のツイートから、8月11日の「山の日」にちなんだ問題です。選択肢は富士山、筑波山、阿蘇山、開聞岳の4つです:

ヒント: 富士山筑波山阿蘇山開聞岳


「南無妙法蓮華経」崩落、琵琶湖に沈む ― 滋賀県彦根市


琵琶湖に浮かぶ多景島(地図、滋賀県彦根市八坂町)で、天然の花崗岩「題目岩」に彫り込まれた「南無妙法蓮華経」の文字が崩落し、琵琶湖に沈みました。題目岩は高さ12m、幅4m:

花崗岩は風化しやすく、西日本豪雨や台風の影響で崩落したとみられています。

記事によれば ――
題目岩に記されていた「南無妙法蓮華経」は、岩に風が当たった時に生じる音が経を唱える声に似ていたことから、江戸時代に彫られたとされる。彦根藩主の井伊家とのつながりも深く、幕末の大老、井伊直弼が桜田門外の変で暗殺された際には、「題目岩から鮮血がにじんでいた」との言い伝えも残っている。

<迷信モード on>
東北地方太平洋沖地震の前には、首都圏から見て鬼門にあたり、震源の方向でもある笠間稲荷で、石造りの大鳥居の中貫が突然落下しています(関連記事参照)。多景島は京都や大阪から見て鬼門の方角にあります。
<迷信モード off>


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2018年8月11日土曜日

白昼の大火球


今から46年前(1972年)の8月11日午前5時39分(日本時間)、直径3~14mと推定される小惑星(あるいは彗星)が地球の表面から5万7000mにまで接近しました。地表からおおよそ500km(50万m)までが地球大気圏であるとされますから、この天体は地球の大気圏に突入したわけです。しかし、この天体は地球に衝突することなく、地球を掠めるように大気圏を横切って再び宇宙空間へと戻って行きました。

この天体は、アメリカとカナダの上空を南から北へと飛行したため、多くの人が白昼の大火球を目撃することになりました:


鮮明な静止画はこちら:

Wikipedia の記述によると、この天体は大気圏を通過したことによって質量の3分の1ないし2分の1を失い、直径は2~10mに減少。速度は秒速800m低下し、軌道傾角も15°から7°へと変化したということです。また、この天体は25年後の1997年8月にも地球に接近し、現在も地球の軌道と交差する軌道上にあるというこどです。


小惑星 2018 PP9 が地球と月に接近


小惑星〝2018 PP9〟が、8月3日から4日にかけて地球と月に接近していたことがわかりました。

地球最接近時に北極星の方向から見た小惑星、地球、月の位置関係
小惑星と地球の移動方向は左下から右上、月は反時計回り
白い線は地球の公転面より上、灰色の線は地球の公転面より下を示す
(Credit: Jet Propulsion Laboratory)

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 17~39m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは最接近後の8月7日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 PP917~39 (地球)8月3日 23:53
 (月)8月4日 15:26
1.63
1.85
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速6.5km(時速約2万3000km)と計算されています。月への接近時刻には ±3分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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東京湾にクジラ (続報-8)


8月11日9時50分の目撃情報によると、東京湾の最奥部ともいえる場所にいます(地図)。また北上してしまったようです:

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2018年8月10日金曜日

キラウエア山の火山活動が低下


5月初めから本格化したハワイ島キラウエア山の火山活動ですが、8月3日前後から衰えを見せています。以下は、米国地質調査所(USGS)のツイッター・アカウント USGS Volcanoes からの抜粋・テキトー訳です:
8月3日 8号亀裂では時折、砕屑丘の南縁を越えて溶岩が飛散している。キラウエア山頂の火口壁崩落は昨日(8月2日)午前11時55分以来、起きていない。

8月4日 8号亀裂から流れ出した溶岩は、亀裂から 2.8マイル付近まで表面が明るく見える。固まった表面の下を流れる溶岩はカポホ・クレーターに達している。海にも流れ込んでいる。

8月5日 キラウエア山頂の地震活動と地殻変動、および8号亀裂からの溶岩流出は、8月2日午前11時55分に発生した火口壁崩落以来、減少している。この減少が継続するか否か、判断するのは早すぎる。危険な状態は変わっていない。

8月6日 早朝にヘリコプターから撮影した8号亀裂の砕屑丘内部の映像では、溶岩の量が顕著に減少している。

8月7日 8号亀裂の活動は低調。砕屑丘の内側に小さいが活発な溶岩の池。火山ガスの放出は弱い。溶岩流はポホイキ桟橋に迫っているが前進していない。キラウエア山頂の地震活動と地殻変動は非常に低調。最後の火口壁崩落は8月4日。

そして最新のツイートでは:
LERZ(Lower East Rift Zone)地区では、多くの亀裂から蒸気が立ち昇っているものの非常に静穏。再活発化の兆候はない。8号亀裂内部には小さな溶岩の池が存在。

今朝の観測では、8号亀裂の砕屑丘内側の深いところに表面が固まった溶岩の池が認められた。噴火前の地表の水準付近にあると考えられる。

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東京湾にクジラ (続報-7)


8月9日夕方、羽田空港近くで目撃されています(地図)。少しですが南下しています:

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2018年8月9日木曜日

小惑星 2018 PY7 が地球と月に接近


小惑星〝2018 PY7〟が、8月4日に地球と月に接近していたことがわかりました。この小惑星が発見されたのは最接近後の8月5日です。

地球最接近時に北極星の方向から見た小惑星、地球、月の位置関係
小惑星と地球の移動方向は左下から右上、月は反時計回り
白い線は地球の公転面より上、灰色の線は地球の公転面より下を示す
(Credit: Jet Propulsion Laboratory)

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 12~28m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 PY712~28 (地球)8月4日 06:03
 (月)8月4日 10:06
1.07
0.71
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速10.6km(時速約3万8000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2018年8月8日水曜日

クジラ漂着 ― 神奈川県鎌倉市 (続報)


8月5日付「クジラ漂着 ― 神奈川県鎌倉市」の続報です。

8月5日に漂着しているのが見つかったクジラは、絶滅危惧種のシロナガスクジラで、生後数ヶ月の子供であることが判明しました。体長は10.52m。「国内では、100年以上前に大分県でシロナガスクジラが漂着したという記録があるが、詳しい内容は残されておらず、実際に漂着が確認されたのは今回が初めて」(国立科学博物館):

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南海トラフ: 紀伊水道沖で通常とは異なる変化


8月7日に気象庁が開催した、南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会と地震防災対策強化地域判定会の報道発表資料です。「南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは今のところ得られておらず、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」とのこと。

その一方で、「紀伊水道沖で通常とは異なる変化を2017年末頃から観測」しており、「紀伊水道沖における非定常地殻変動によるものである可能性」があるそうです:

紀伊水道沖で観測されている通常とは異なる変化については、以下のPDF資料の11ページ目にグラフや地図があります:

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8月10日大地震説


よくこんなことに気づいたと思います。力士が横綱に昇進してから4年後の誕生日に大地震が発生するジンクスがあるようです ――
  • 白鵬の誕生日は3月11日、横綱昇進は2007年、昇進から4年後の誕生日は2011年3月11日で東北地方太平洋沖地震発生。
  • 日馬富士の誕生日は4月14日、横綱昇進は2012年、昇進から4年後の誕生日は2016年4月14日で熊本地震発生。
  • 鶴竜の誕生日は8月10日、横綱昇進は2014年、昇進から4年後の誕生日は2018年8月10日。

詳しくは以下の記事で:

記事には載っていない朝青龍について調べてみると、誕生日は9月27日、横綱昇進は2003年、昇進から4年後の誕生日は2007年9月27日。この日に大きな地震は起きていませんが、「前後賞」を含めると以下のような災害や事件が起きています:
  • 9月26日 ベトナム南部で日本のODAにより建設中の橋が崩落。50人以上が死亡、100人前後が負傷。大成建設などが弔慰金、見舞金、遺児の養育費を拠出。
  • 9月27日 ミャンマーで取材中の日本人カメラマンが軍関係者によって射殺される。
  • 9月28日 マリアナ諸島で M7.4、深さ260km の地震発生。

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同一震源で短期間に2度の地震


茨城県北部で、2011 年3月19日に発生したM6.1の地震と2016年12月28日に発生したM6.3の地震は ――
  1. 衛星からの観測データで地表のズレの位置が完全に一致。
  2. 現地調査でも同じ場所でズレが2度生じたことを確認。
  3. 推定された地下数kmまでのズレ分布も概ね一致。
同じ活断層が短期間に繰り返し動いたと判明。2011年東北地方太平洋沖地震の余効変動により活断層沿いにきわめて大きなひずみの蓄積が急速に進行したため、と推定。

「内陸ではひずみの蓄積がきわめて遅いため、活断層による大地震の発生間隔は千年~万年のオーダー」になるとされてきました。しかし、「わずか5年9ヵ月の間隔で同一の活断層により地震が引き起こされたという、従来の常識を覆す事例」が見つかったことで、「地震発生確率の算定や長期予測の考え方を根本から変える可能性」があるとのこと:

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小惑星 2018 PR7 が月と地球に接近


8月6日に発見された小惑星〝2018 PR7〟が、発見前に月と地球に接近していたことがわかりました。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 5~11m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 PR75~11  (月)8月6日 05:13
(地球)8月6日 10:59
1.85
1.36
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速4.3km(時速約1万6000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2018年8月7日火曜日

「FBI 超能力捜査官」が競馬に100万円をつぎ込んだら


昔のTV番組を録画した YouTube 動画です。タイトルと内容が一致していませんが:

防災袋に入れておけば良かったと後悔するもの


全3ページにわたる記事ですが、2ページ目に避難経験者が防災袋に入れておけば良かったと後悔する品目のリストがあります:

AI 地震予測


「MEGA地震予測」と称して GPS  のデータに基づく有料地震予知をおこなっている JESEA の村井俊治・東大名誉教授ですが、最近は AI(人工知能)を前面に押し出しているようです。でも、AI を援用してもあまり成果は上がっていないようです:


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湧き水の減少相次ぐ ― 新潟県上越市


新潟県上越市にある2つの名水が涸渇寸前になっています。上杉謙信ゆかりの「御前清水」(地図)と親鸞ゆかりの「養爺清水」(地図)で、少雨が原因と考えられています:

「御前清水」の水量が減少し始めたのは7月末から。「養爺清水」は渇水になった1994年にも水が涸れたとのこと。場所は離れていますが、翌1995年4月に下越地方で被害地震(M5.6、負傷82、住家全壊55、半壊181、一部損壊1376)が発生しています。

ちなみに、上越・下越は地図上では逆転しています。詳しくは以下をご覧ください:

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2018年8月5日日曜日

クジラ漂着 ― 神奈川県鎌倉市


8月5日午後、神奈川県鎌倉市由比ガ浜(地図)の海岸に、体長約10mのクジラが打ち上げられているのが見つかりました:

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高崎山のサルに異変 ― 大分県大分市


大分県大分市にある高崎山(地図)で、餌付けされたニホンザルが餌を与えられる「サル寄せ場」に出てこなくなっています。現存する2つの群れの内、B群は2012年以降、C群は4月28日から寄せ場に現れる頻度が減少しているとのこと。「山に食べ物が豊富な秋は出にくくなるが、春から夏に現れないのは例がない」、「これほど姿を見せないのは65年の歴史で初めてではないか」:

さらに、B群は「山を囲む柵の外に行きたがるのを、ロケット花火で脅かして押し戻し」ているそうです。

2016年の熊本地震の前には、九州各地で市街地などに野生のサルが出没する事例が相次ぎました。

高崎山は中央構造線のほぼ真上に位置しています。


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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-9)


8月4日午後(現地時間)、スティームボート間欠泉から熱水が噴出しました。15日ぶり、今年13回目の噴出です:

現地時間(左側目盛り)14時過ぎから振幅が継続的に太くなっている
部分が熱水の噴出。その他の振動のほとんどは観光客などによるもの。


日付(現地時間) 間隔(日)
1 3月15日 1289
2 4月19日 35
3 4月27日 8
4 5月4日 7
5 5月13日 9
6 5月19日 6
7 5月27日 8
8 6月4日 8
9 6月11日 7
10 6月15日 4
11 7月6日 21
12 7月20日 14
13 8月4日 15


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東京湾にクジラ (続報-6)


8月4日、東京湾北部の千葉港沖で目撃されています(地図地図)。北進の意志は揺らいでいないようです。南に向かう季節にならないと東京湾から脱出できないのかも知れません:

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スジイルカが座礁 ― 北海道苫小牧市


8月1日、北海道苫小牧市錦岡の海岸(地図)で、スジイルカが座礁しているのが見つかりました。体長2m17cm。救助活動がおこなわれましたが1時間ほどで死亡したとのことです:

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2018年8月3日金曜日

地殻とマントルの境目


アラビア半島のオマーン(地図)に分布するオフィオライトから採取された地殻とマントルの境目の岩石です。右側の白い部分が地殻最下部の斑糲岩、左側の黒い部分がマントル最上部の橄欖岩です(拡大写真):

Credit: 海洋研究開発機構(JAMSTEC)

採取された経緯などについては以下を参照してください:

オフィオライトは、過去の海洋プレートが陸上に乗り上げて露出している岩体です。海洋プレートは中央海嶺から押し出された一枚岩のようなイメージがありますが、実際には層状の構造をしています。以下は、非常に大まかな海洋プレートの構造です(岩石の種類を細かく分類するともっと複雑になります):
  1. 海底堆積物
  2. 玄武岩(枕状溶岩)
  3. 玄武岩(平行岩脈群)
  4. 斑糲岩(塊状)
  5. 斑糲岩(層状)
  6. 橄欖岩(層状)
  7. 橄欖岩(塊状)
『三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち』(ブルーバックス B-2015、講談社、2017)から引用

1~5が海洋地殻、6~7が上部マントル、1~7の全体が海洋プレートです。上の写真は5と6の境界部ということになります。

地殻とマントルの境目では地震波の速度が急激に(不連続に)変化します:
マントルでは地殻と比べ地震波が不連続に速い。この事実は、マントルが地殻よりも剛性率が不連続に高く、物理的に強固で変形しにくい、すなわち硬いことを示す。この見解は二十一世紀の現在でも広く受け入れられており、「地殻は硬くマントルは柔らかい」とする十九世紀の常識と相反する。

Wikipedia 「モホロビチッチ不連続面」より

マントルが固体であることの証拠としては、地震波のS波が伝わることが教科書などに書かれよく知られていますが、証拠はそれ以外にも多々あります。上に書かれているように、地震波の速度が速いこともその一つです。


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近畿圏中心領域大型地震 (続報-188)


6月20日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-186)」でも触れましたが、6月18日に発生した大阪府北部の地震(M6.1、深さ約15km、最大震度6弱)について、八ヶ岳南麓天文台の串田氏は予測にある程度成功していたようです。8月2日付で公開された「続報 No.242」(PDF形式)に書かれていることをまとめると以下のようになります:
  • 6月7日付で次のような予報を配信([]内は実際):

    • 推定時期: 6月29日±3日 [6月18日]
    • 推定規模: M6.0±0.5 [M6.1]
    • 推定領域: 近畿圏広域 [大阪府北部]

  • 推定時期に大きな誤差が生じた理由 ― 5月28日と6月5日に前兆のピークが観測された。5月18日を主極大、6月5日を副極大と認識して、経験則[主極大~地震発生]:[主極大~副極大]= 3.7:1 を適用したことが誤りだった。

    実際には2つのピークの中央が極大となるお椀型(ツインピークス)極大に対する経験則[極大~地震発生]:[前兆終息~地震発生]= 3.9:1 を適用すべきであった。この式で計算すると推定発生時期は6月18.3日(=18日午前7時過ぎ)となる。

  • 推定領域が広かった理由 ― 主な前兆が高知観測点のK6観測装置に現れたものだけであったため、絞り込めなかった。

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-187)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 8月2日15:00 付けで更新情報を出しています ―― 早ければ9月発生の可能性あり:

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期前兆が完全に終息するまで確定できない。
9月上旬までに発生する可能性は否定。
早い場合、9月17日±2日
(8月17日± に前兆終息が条件)
推定時刻 午前9時±1時間 または 午後6時±3時間
推定震央領域 「続報 No.243」所載の地図参照
A領域:岐阜県、長野県、愛知県などの領域
B領域:長野県東部、群馬県、埼玉県などの領域
A領域の方が若干可能性が高い。
領域内でも火山に近い地域の可能性がある。
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の浅い陸域地殻内地震(火山に近い地域の可能性がある)


▼ No.1778前兆の現状
  • A6観測装置(秋田観測点)やCH29観測装置(八ヶ岳南麓天文台)に連続BF(PBF:周期的な基線のうねり変動; 典型的な地震前兆波形)が出現するなど、ピークを作りながら推移。

  • 6月中旬以降は前兆が減少。

  • 現在継続している前兆はCH17(八ヶ岳)とCH21(八ヶ岳)が主。CH21は弱くなっている。

  • A4(秋田)とCH2(八ヶ岳)などに断続的に弱い前兆が出現。

▼ 考察
  • No.1778前兆は2008年7月から出現。10年にわたって継続出現。これほど長期の継続出現は過去に例がない。

  • 火山近傍での震源が浅い地殻内地震を示す前兆が何度も観測されている。7月28日にも顕著な火山近傍地殻内地震前兆がCH26(八ヶ岳)に出現。変動値を過去例と比較すると M7.8±0.5 相当。

  • これまでの前兆出現状況から、5月19日が最終極大と認識すると、8月17日ごろに前兆終息、9月17日前後に地震発生の可能性がある。8月下旬時点でも前兆継続の場合は続報にて修正。

  • 9月上旬までの発生の可能性は否定できる。

今回の更新情報で示された推定領域には、八ヶ岳南麓天文台周辺も含まれています。前例のない長期間にわたって前兆が継続しているのは、ひょっとするとこのことが影響しているのかも知れません。


串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

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2018年8月1日水曜日

「第七の大陸」の証拠は見つかるか (続報-2)


17年10月19日付〈「第七の大陸」の証拠は見つかるか (続報)〉の続報です。

我が家にはテレビがないので気がつきませんでしたが、6月2日にTBS系で放映された「世界ふしぎ発見!」で、ジーランディアのことを取り上げていたのですね:

番組では、ジーランディアがオーストラリアから分かれて海に沈んだ原因について、2つの仮説を紹介しています(上の動画で37分20秒ごろから):
  • プレート説 ―― ジーランディアの東にあった沈み込み帯が徐々に東方に後退。ジーランディアはそれに引かれるようにしてオーストラリアから引き裂かれた。分離したジーランディアは、沈み込み帯の後退による張力によって引き延ばされて薄くなり海面下に沈んだ。

  • マントル説 ―― オーストラリアとジーランディアの間にマントルが上昇してきて、火山活動によってオーストラリアとジーランディアを分断。その後、マントルが冷えて上昇する力を失ったため、ジーランディアは支えを失って海面下に沈んだ。

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東京湾にクジラ (続報-5)


7月13日付「東京湾にクジラ (続報-4)」の続報です。

クジラは、まだ、東京湾の北部に留まっています。7月31日夕方の目撃情報によると、千葉市の沖にいます(目撃位置)。北に行きたいのに陸地があって進めないという状況から抜け出せなくなっているようです:

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2018年7月31日火曜日

1701年、マッコウクジラが集団座礁


7月30日、岩手県宮古市赤前(地図)で、東日本大震災の津波で流失した「赤前御前堂」が再建され、神事がおこなわれました。クジラの骨が御神体として祭られています。「凶作に見舞われた1701年4月、赤前の海岸にマッコウクジラ139頭が押し寄せ、住民たちは肉を食べたり鯨油を売ったりして命をつなぐことができた」:

この集団座礁以降に発生した特に大きな被害地震は以下のとおりです。場所的にも時間的にも離れていますが ・・・
  • 1703年12月 M7.9~8.2 江戸・関東諸国 『元禄地震』 相模・武蔵・上総・安房で震度大。特に小田原で被害大きく、城下は全滅。江戸・鎌倉などでも被害大。津波が犬吠埼から下田にかけての沿岸に襲来、死者数千。

  • 1704年5月 M7.0 羽後・陸奥 能代の被害が最大。山崩れが多く、十二湖が生じた。

  • 1707年10月 M8.6 『宝永地震』 五畿・七道 わが国最大級の地震の一つ。紀伊半島から九州までの太平洋沿岸や瀬戸内海に津波襲来。11月に富士山大噴火。
(参考資料: 『理科年表』 丸善株式会社)

ちなみに、1701年は元禄14年。元禄14年といえば ・・・ 江戸城・松の廊下での殿中刃傷事件。3月14日(1701年4月21日)、江戸城本丸大廊下(通称松の廊下)で播磨赤穂城主・浅野長矩(内匠頭)が高家肝煎筆頭・吉良義央(上野介)に切りつけました。マッコウクジラの集団座礁と同じ月です。


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2018年7月30日月曜日

銀河系の中心で起きていること


最初に見たときは微生物か動物の細胞を写した顕微鏡写真かと思いました。欧州宇宙機関(ESO)が、チリに設置した大型望遠鏡で20年近くにわたって撮影した銀河系宇宙の中心部の画像を GIF 動画にしたものです。多くの恒星が超巨大ブラックホールの周囲を「公転」しています:

YouTube 動画で見る場合は以下からどうぞ:

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2018年7月29日日曜日

セミクジラ(?)漂着 ― 北海道根室市


7月28日、北海道根室市落石の三里浜(地図)に体長約13mのクジラが漂着しているのが見つかりました。絶滅危惧種に指定されているセミクジラとみられています。「打ち上げられるのは大変珍しい」(専門家):

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中国の地震予知研究者にビザ発給せず


トランプ政権は強硬です。これまで中国がやりたい放題だった、という面もあるのでしょうが。「中国代表団は、地震電磁気観測衛星について研究発表を行う予定だった。しかし、米政府は全員にビザを発給しなかった」:

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イエローストーン巨大噴火の確率


経済誌『Forbes Japan』の記事です。米国地質調査所(USGS)によると「近い将来、イエローストーンで巨大噴火が起きる確率は 73万分の1(0.00014%)」で、「今のところ噴火の兆候は全くない」:

ちなみに、ジャンボ宝くじの1等に当選する確率は 1000万分の1 だそうです。


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2018年7月28日土曜日

「わきみず池」が白濁、湧水群が一部枯渇 ― 東京都日野市 (続報)


東京都の報道発表資料です。報道と大差ありませんが、白濁水の発生は収まっているとのことです:

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2018年7月27日金曜日

「わきみず池」が白濁、湧水群が一部枯渇 ― 東京都日野市


東京都日野市にある黒川清流公園(地図)で、7月21日、「わきみず池」で白濁水が発生、さらに湧水群の一部が枯渇しているのが見つかりました。原因はわかっていません。現地調査でおこなわれた簡易検査では水質に異常は認められていません:

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ラオスのダム決壊


ダム決壊前(7月13日)と決壊後(7月25日)を比較したGIF動画です。画面中央上部のダム湖が決壊によって縮小していることがわかります(赤い星印が決壊箇所)。その一方で、右隣のダム湖は大雨によって水量が増えています:


私が見た中で最も詳しい記事は以下です。もっとも印象に残った写真はこれです:

決壊によって流出した水は 50億立方メートルと推定されています。これは、メコン川の流量の約100時間分(4日分)に相当するとのことです:


リュウグウノツカイ現る ― 福井県美浜町


7月20日、福井県美浜町の水晶浜海水浴場(地図)で、全長2mほどのリュウグウノツカイが泳いでいるのが目撃・撮影されました。「リュウグウノツカイが浅瀬で泳いでるのなんて初めて見ました」、「調べたら生きたやつって相当レアやねんな!」:

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双頭のハスが開花 ― 新潟県上越市


7月26日、新潟県上越市の高田公園(地図)の堀で、1本の茎に2つの花がつく双頭蓮が開花しているのが見つかりました。「双頭蓮は突然変異で発生するとされる大変珍しい現象で、中国では吉祥の花とされる」:

同公園で双頭連が見つかったのは、2016年7月以来、2年ぶりです:

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2018年7月25日水曜日

雷の化石


7月22日、福岡空港に落雷があり、滑走路に穴が開きました。穴は約40cm四方で深さは約10cm。1時間あまりで修復されたようです:

今回の落雷の跡は短時間で消されてしまいましたが、非常に長い間、残る痕跡もあります。

以下のツイートには、太古に地面に落ちた雷が残した痕跡の写真が載っています。落雷によって生じた高温で変化した岩石、fulgurite(閃電岩)が現在まで残ったものです。いずれもイギリスの Arran Geopark (地図)で撮影されたものです。1番目のツイートには次のように書かれています ―― Corrie の海岸にあるこの「化石化した閃電岩」は、約2億7000万年前のペルム紀(二畳紀)に砂漠に落ちた雷の痕跡です。(落雷によって生じた)高温によって砂がガラス化し、今日まで残る構造を作り出しました:

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赤い月に赤い火星が接近


7月28日(土曜日)、月食で赤みを帯びた月に、大接近(7月31日)を間近に控えて明るく輝く火星が近づきます(火星は満月の左下方向):
  • 02時13分 半影月食開始
  • 03時24分 部分月食開始
  • 04時30分 皆既月食開始
  • 04時47分 月の入り(東京)
  • 05時20分 満月
  • 05時22分 皆既月食のピーク
  • 05時31分 月の入り (福岡)
  • 05時57分 月の入り (那覇)
  • 07時05分 月が火星の北6°43′に(見かけ上)接近
  • 22時17分 火星が衝
参考資料: 『天文年鑑 2018年版』(誠文堂新光社)

東京では、部分月食の始まりや皆既月食の始まりの時には、月の高度がかなり低くなっているので、建物の陰などになって見られないかも知れません。皆既月食のピーク時には月はすでに西の水平線に沈んでしまっています。西に行くほど月が沈む時刻が遅くなるので、九州や沖縄の方が観測条件が多少良くなります。

今回の月食は月が前日に遠地点を通過しているので、2018年では最も小さく見える満月が地球の陰に入ることになります。

7月28日の月食については詳しくは以下を参照してください:

7月31日の火星大接近については以下を参照してください:

火星は、7月28日を待たなくても、空が暗くなってから南東から南にかけての空を見れば、赤色(ピンク色)で明るく輝いているので容易に見つけられます。


2018年7月24日火曜日

キラウエア山頂火口が大きく変化 (補足)


6月中旬から下旬にかけて、日に日に沈下していくキラウエア山頂火口(ハレマウマウ火口)の火口底。このころの火口底はまだ平坦な状態を保っていました:



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キラウエア山頂火口が大きく変化


以下のページの図で、中央の縦線をマウスで左右にドラッグすると、2009年6月と2018年7月のキラウエア山頂火口の地形を比較することができます。今年5月に始まった火山活動によって大きな変貌を遂げたことがよくわかります。山頂火口の地下にあったマグマが LERZ(Lower East Rift Zone、東部地溝帯低部)の方に移動し、亀裂から大量に流出したことによって、山頂火口では火口底の沈下・陥没が生じたと考えられています:

以下のツイートでは地形の変化を GIF 動画で見ることができます:

かつて私が訪れたときの山頂火口(ハレマウマウ火口)は、底が平らでした。そして火口の縁の何か所かにはしおれた花束が置かれていました。火口に向かって投身自殺をした人と弔うためかなと当時は思っていたのですが、そうではなくて、火山の女神への献花であったようです。


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7月、過去には地震も多発


7月に起きた大地震が列挙されています。「1995年兵庫県南部地震以降、全国各地で起きてきた地震や活発な九州での噴火活動を見ると、当時(貞観時代)との類似性が気になります」:

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-8)


続報-7」で書いたとおり、スティームボート間欠泉では7月20日(日本時間21日)に今年12回目の噴出があったようです。USGS YVO(イエローストーン火山観測所)のウェブサイトにようやく記載されました(昨晩見たときにはまだ記載されていませんでした)。報道も出始めました:

日付(現地時間) 間隔(日)
1 3月15日 1289
2 4月19日 35
3 4月27日 8
4 5月4日 7
5 5月13日 9
6 5月19日 6
7 5月27日 8
8 6月4日 8
9 6月11日 7
10 6月15日 4
11 7月6日 21
12 7月20日 14


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2018年7月23日月曜日

マグマだまりがいっぱい


科学誌 "Nature" に7月12日付で載った論文です。インドネシアの火山から出た溶岩の化学成分や含まれる様々な鉱物の結晶を分析した結果、異なる深さに複数のマグマだまりが存在し、それらが相互に繋がっている様子が推定できたそうです(拡大図):



月にいたよ!


「49年前の今日、バズ・オルドリンニール・アームストロングが月面に歴史的な第一歩をしるしたとき、あなたはどこにいましたか」という問いかけに対してオルドリン氏本人が ――



2018年7月22日日曜日

吾妻山で火山性微動、火山性地震、傾斜変動


7月22日、山形県と福島県にまたがる吾妻山(地図)で火山性微動が発生、火山性地震も一時的に増加しました。同山での火山性微動の発生は2015年5月6日以来です。火山性微動の発生にともなって、浄土平(地図)の傾斜計で大穴火口(地図)の方向が上がる変動も観測されました:

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