2010年10月25日月曜日

「かみなりきのこ」 ― キノコの生育と電磁気

昨日の記事「巨大キノコのオンパレード」では、巨大キノコの出現や、マツタケが大豊作だというニュースを取り上げましたが、それに関連して「かみなりきのこ」の研究を紹介します。今年の 4月にナショナル・ジオグラフィック誌のサイトに掲載されていたのですが、アイスランドの火山噴火があったため、このブログに書きそびれていたものです:

「日本では古くから落雷でキノコが豊作になるという言い伝えが信じられており、農家は農地への嵐の到来を歓迎してきた」、「1000万分の1秒間に5万~10万ボルトの電気を浴びせたときにキノコの生長が最も活発になることがわかった」、「今までに10種類のキノコで実験し、8種類で効果が確認された。最も効果が高かったのはシイタケとナメコ」とのことです。

ところで、巨大キノコの出現やマツタケの大豊作が伝えられる今年は、雷や落雷が多かったのでしょうか。包括的な統計データは見つけられませんでしたが、私が収集した気象関係の記事に以下のようなものがありました:

上記は長野県で発行されている 『信濃毎日新聞』 に 8月31日付で掲載された記事です。現時点では当該記事はサーバーから削除され、リンク切れ状態になっていますので、以下に一部を引用します:
今年6~8月に長野市の長野地方気象台が落雷を観測した日数は計20日に上り、過去10年で最多となったことが30日、分かった。

長野県以外でも同様の傾向であったとすると、巨大キノコの出現やマツタケの大豊作の一因が雷にあったのかも知れません。


過去の関連記事