2011年12月6日火曜日

カトラ山の噴火切迫? ― アイスランド (続報)


12月4日付「カトラ山の噴火切迫? ― アイスランド」の続報です。

BBC 放送のカトラ山関連報道は〝media hype〟(マスコミの煽り、マスコミのばか騒ぎ)として非難されています:
カトラ山の現状はどうなのでしょうか。

以下は、エジンバラ大学(スコットランド)の地球科学科が集計しているカトラ山の地震データです。昨年11月以降のデータがグラフ(クリックで拡大)で示されています。上のグラフは毎日の地震発生回数、下のグラフは地震の累積数です。毎日更新されています:
下のグラフを見ると、今年の夏以降、地震の数が急増していること、浅い地震(深さ4kmより浅い地震、黄色で塗りつぶされている部分)の割合が増えていることがわかります。

カトラ山の地震数累計
Credit: School of GeoSciences, The University of Edinburgh

長期的な地震数の変化は、以下のページのグラフで見ることができます。アイスランド気象局が今年10月にウェブサイトに掲載したもので、1999年以降の地震数の変化を示すグラフがあります:
上から2番目のグラフは、地震の数とマグニチュードを、3番目のグラフは地震の累積数(赤線)、放出エネルギーの累積(青線)、4番目のグラフは地震の規模(円の大きさ)と震源の深さを表しています(凡例がアイスランド語で書かれているので、間違っているかも知れません)。

カトラ山の現状をどう考えるのか、噴火が迫っていると言えるのか? 専門家の間でも意見が分かれています:

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