2021年4月20日火曜日

大洪水を予報した徳川吉宗

 
江戸幕府の第8代将軍・徳川吉宗(将軍在位 1716年〜1745年)が、享保の改革の一環として洋書の輸入を解禁したということは日本史の授業で学んだ記憶があるのですが、吉宗自身がそれらの洋書を読んで西洋の学問を吸収していたということまでは知りませんでした。洋書といっても横文字の書物ではなく、中国で漢訳されたものだったようですが。

吉宗が特に関心を示したのは、法律、天文、地理、農学、医学などの分野で、気象学にも興味を持っていたようです。以下は『徳川吉宗』(百瀬明治、角川選書260、1995)からの引用です:
いつごろからか、気象学にこった吉宗は、江戸城の庭に桶を置き、毎日の雨量をはかって日記に書きこむことを欠かさなかった。
寛保二年(1742)の初秋、吉宗は雨水のたまりぐあいを見、日記のページを繰りながら、しきりに首をひねっていた。そのようすに気づいた小姓が、いかがなされましたかと尋ねると、吉宗は暗い顔をして答えた。
「江戸をはじめ坂東とその近辺は、二、三日のうちに大雨にみまわれ、各地で大きな被害が出るであろう。前もって救済の対策を立てるよう、いそぎ老中以下に申し伝えよ」
吉宗のこの予見はピタリと的中し、それから間もなく降りはじめた雨は、関東・甲信地方の川をあふれさせ、江戸時代最大といわれる大洪水をひきおこした。

「いそぎ老中以下に申し伝えよ」という台詞が痛快です。 この時の洪水については、以下を参照してください:
 
当時の西洋の気象学はどのような水準にあったのでしょうか。Wikipedia の「気象学」の項には以下のような記述があります:
科学的な観測が始まったのは近代科学が発達し始めた近世ヨーロッパである。17世紀にはトリチェリが制作した気圧計によって気圧変化と天候の変化の関連性が発見され、ガリレオ・ガリレイが発明したとされる温度計もこの頃改良され実用化した。このような測定器の発明によって科学的な気象観測が始まり、近代気象学も発達し始める。エドモンド・ハレーは1686年、航海記録から風の地図を作成して貿易風と季節風にあたる風を発見した。ジョージ・ハドレー(英語版)は1735年に、貿易風は熱帯が太陽の熱を多く受けることと地球の自転の力によって生じるとの説を発表し、これが後のハドレー循環の発見につながる。

2021年4月19日月曜日

「余震」が消えるワケ

 
「余震か否か明確に判断するのは難しくなってきた」、「『余震』という言葉は、最初の地震よりも規模の大きな地震は発生しないという印象を与えることから、今後は『地震』という言葉を用いることとし、マグニチュードよりも『震度』を用いることとなった」:
 
気象庁の発表はこちら:
 
参考までに:
 

小惑星 2021 HN が月と地球に接近

 
4月19日、小惑星〝2021 HN〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 HN11~25  (月)4月19日 16:42
(地球)4月19日 16:53
1.09
0.66
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは4月16日です。

接近時の地球との相対速度は秒速18.1km(時速約6万5000km)と予報されています。 
 
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事
 

2021年4月18日日曜日

大西洋中央海嶺の活動 — アイスランド

 
 
アイスランド南西部・レイキャネス半島の噴火は依然として続いています。溶岩の噴出場所は8ヶ所に増えています。
 
大西洋中央海嶺のほとんどは深海にあるので、その活動を目にすることができませんが、アイスランドではその姿を陸上で見ることができます。以下の動画は今回の噴火を撮影したものですが、深海底で起きている海洋底(プレート)形成の様子を彷彿とさせてくれます:




日本海側も巨大地震の危険

 
熊本地震から5年がたちました。あまり注目されていなかった場所で大きな地震が起きることが多いように思います。昨今は南海トラフ沿いの巨大地震など、太平洋側のリスクへの関心が高まっていますが、そういうときに限って日本海側で大地震が起きるのではと危惧しています。明確な根拠があるわけではないのですが、私は秋田県や青森県の日本海側や沖合が危ないのでは、と思っています。
 
以下は『女性自身』の記事です。4つの危険なエリアがリストアップされています。(1)新潟県内(新潟市〜長岡市)、(2)近畿地方内陸部(京都市周辺)、(3)鳥取県内(鳥取市周辺、米子市)、(4)宮崎県沖(延岡市〜宮崎市):
 

小規模地震頻発 — 長野県大町市

 
長野県大町市では 3月21日以来、市役所(地図)西方約 5km 付近を震源とする地震が頻発しています。同市は糸魚川-静岡構造線上に位置しています:
 
4月18日18時までに、震度3が 1回、震度2が 8回、震度1が 12回発生しています。震源の深さは約10km:
 
地震が頻発している場所は、八ヶ岳南麓天文台の串田氏が予報している No.1778 長期継続前兆に対応する地震の推定領域(斜線部ではなく太枠内)にギリギリ入るか入らないかという微妙な場所です。以下の資料の右上部分にある地図を参照してください:

小惑星 2021 GA10 が月と地球に接近

 
4月19日から20日にかけて、小惑星〝2021 GA10〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 GA108~17  (月)4月19日 20:41
(地球)4月20日 00:05
2.05
1.45
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは4月13日です。

接近時の地球との相対速度は秒速11.2km(時速約4万km)と予報されています。 
 
月と地球への接近時刻には ±7分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

定置網にユウレイイカ — 富山県高岡市

 
4月16日、富山県高岡市伏木(地図)沖の定置網に、深海に棲息するユウレイイカが入っているのが見つかりました。全長約 80cm。魚津水族館によると、富山湾での捕獲は 2016年6月以来で、5年ぶり 6例目。
 
2016年6月25日から7月1日にかけて、新潟県上越地方でまとまった地震活動があり、13回の有感地震が発生しています。

「インド洋やオーストラリア周辺など主に南方の水深 200~600メートルの海に生息する」:
 
関連記事

2021年4月17日土曜日

小惑星 2021 GD13 が地球と月に接近

 
4月18日、小惑星〝2021 GD13〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 GD136~12 (地球)4月18日 16:13
 (月)4月18日 18:02
1.27
2.08
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
この小惑星はアポロ群に分類されています。
 
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは4月15日です。
 
接近時の地球との相対速度は秒速 17.4km(時速約 6万3000km)と予報されています。
 
地球への接近時刻には ±5分、月への接近時刻には ±4分の誤差が見込まれています。
 
 
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。 
 
 
関連記事
 

2021年4月16日金曜日

2ヶ所で原因不明の土砂崩れ — 福島県いわき市、新地町

 
4月13日、福島県いわき市遠野町上遠野(地図)の県道で、翌14日には同県新地町駒ケ嶺(地図)の国道で土砂崩れが発生しました。崩落の規模は、前者が高さ約 5m、幅約 20m、後者が高さ約 30m、幅約 50m。どちらのケースも、土砂崩れを引き起こすような大きな地震や大雨が発生していないなかでの崩落で、原因は不明とのことです。
 
土砂崩れが起きた 2地点は直線距離で約 95km 離れています。

「これまで亀裂が入っているなどの報告はされていない」「突然で全く原因がわからない。これから地震との関連も含め広い視野で原因を調査する」(福島県の担当者):
 
 関連記事