2017年12月12日火曜日

地球人よ、空を見上げよ! ふたご座流星群がやって来る


NASAのウェブサイトに掲載された記事です。米国時間で12月13日から14日にかけての夜、ふたご座流星群がピークに達し、条件が良い場所(空が暗い場所)では、1分あたり1個の流星が見られると予測しています:

日本の国立天文台は、日本時間で12月14日16時ごろが流星出現の極大と予想し、「その時刻は日本が昼間のため、流星を観察することはできません。日本でいちばんの見頃となるのは、極大を迎える前の、14日の0時過ぎを中心とした数時間だと考えられます(13日の夜だということに注意)」と書いています。条件が良ければ1時間あたり40個ほどの流星を見ることができるとのことです:

ふたご座流星群の母天体は、小惑星と彗星の中間的性質を持つとされる〝3200 Phaethon(ファエトン)〟です。この天体が軌道上に撒き散らした塵の雲を地球が横切る時、それらの塵がふたご座の方向から地球大気に突入して光を発する様子を我々は目にすることになるわけです。折しも、ファエトンは地球に接近中で、12月17日の朝に地球から 26.83LD(1LD=地球から月までの平均距離)のところを通りすぎます:

以下は12月8日に香港で撮影されたファエトンの Vimeo 動画です。「法厄同」はファエトンの音訳と思われます:

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太陽系外から飛来した棒状の天体が電波を発信していないかを調査へ


10月19日に発見された 1I/2017 U1(`Oumuamua)については、このブログでも「太陽系外から飛来した天体は長さ400m超の棒状、暗赤色の金属質」で既報ですが、この天体が電波を発信していないか、天文学者のチームが調査することになりました。結果は数日で判明するとのことです:

現在、`Oumuamua は太陽系の外に向かって飛行中で、地球との距離はすでに2天文単位(地球-太陽間の平均距離の2倍)ほどに広がっていますが、調査にはウェスト・バージニア州にあるグリーンバンク電波望遠鏡を使用するので非常にかすかな電波信号でも捕捉できるとのことです。

調査チームの中心人物でハーバード大学天文学科の Avi Loeb 教授は次のように述べています:
この物体を調べれば調べるほどその奇妙さが明らかになって来て、地球外文明が送り出した人工的な探査機かも知れないと考えるようになったのです。


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天宮1号が落ちてくる (続報-8)


12月12日、中国の宇宙ステーション「天宮1号」の平均軌道高度が 290km を割り込みました。8月中旬から軌道の低下率が大きくなり、9月上旬からさらに加速しています。300kmの大台を下回るようになったのが11月10日ですから、約1ヵ月で10km低下したことになります:

落下時期や地域の予測、国際宇宙ステーション(ISS)との比較、通常の人工衛星の落下時の挙動などについては「続報-4」や「続報-6」を参照してください。


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2017年12月9日土曜日

東北「津波ライン」、東京「アースダイビング・マップ」


何となくつながりを感じたので、2つの書籍/書評を紹介します。

神仏のなみだ』(桜井識子著、ハート出版)――「東日本大震災の津波到達ラインに沿って、寺社が多くある」、「神様の力が津波を止めたとしか考えられないという神社もあって・・・」、「東日本大震災が起こったあの日、神様や仏様はどうされていたのか」:

アースダイバー』(中沢新一著、講談社)――「縄文時代は氷河期が終わって温暖化が進み、氷河が溶けて海面が上昇した時期」、「(縄文時代の東京地図に)現代の情報、縄文と弥生の遺跡、古墳や墓地、神社、寺などを書き込む。すると、それらが縄文地図ではたいてい洪積層と沖積層のはざま、半島や岬の突端のような場所に位置している」、「縄文時代の人たちは、岬のような地形に、強い霊性を感じていた。そのためにそこには墓地をつくったり、石棒などを立てて神様を祀る聖地を設けた」:

2017年12月8日金曜日

津波の噂 広がる ― スリランカ


スリランカで、まもなく津波が襲ってくるとの噂が広がり、当局が打ち消しに躍起になっています。噂の発端は、同国東部州バッティカロア県の Navaladi 地区(地図)で漁師が海蛇のような生き物を捕獲し、これが津波の前兆であるとされたことです:

同国の海洋環境保護局の専門家は、漁師が捕らえたのは海蛇ではなく、ウナギの一種であるとしています。

スリランカでは、根拠のない噂がソーシャル・メディアを通じて広まっているようです。先月には、別の地区で津波の噂が広がり経済活動が止まってしまったり、風速120mph(時速約200km)のサイクロンが襲来するとのフェイク・ニュースが流れたりしたことがあったと上掲の記事は伝えています。

津波の噂には、12月末までにインド洋で大地震と大津波が発生するというインド発パキスタン経由の「予知情報」が影響しているのかも知れません:

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2017年12月7日木曜日

カイパー・ベルト天体 486958 (2014 MU69)


2006年1月に打ち上げられ、2015年7月に冥王星近傍に到達したNASAの探査機〝ニュー・ホライズンズ〟は、現在、次の目標であるカイパー・ベルト天体〝486958 (2014 MU69)〟に向かって飛行中です。この天体は、2つの天体が互いに相手のまわりを回っている連星か、2つの天体が接触・合体して自転している接触連星の可能性があると指摘されています。ニュー・ホライズンズは2019年1月1日にこの天体のそばを通過します(想像図)。

NASAでは、この天体の愛称(nickname)を一般募集していましたが、日本時間の12月7日午後2時に投票が締め切られました。以下は投票結果です。首位は北欧神話のトール(ソー)神が持つハンマー Mjölnir(ミョルニル)です。映画の影響でしょうか。日本人になじみのある名前はとしては、Tiramisu、Monolith、Uluru などがランクインしています:

ティラミス(Tiramisu)がなぜ第8位にランクされているのか、NASAの説明によると ―― ティラミスはイタリア料理のメイン・コースの後に出される冷たいデザート。MU69は、冥王星との邂逅という一大「饗宴」の後に出てくる小さく、凍ったもてなしだから。ティラミスの茶色い色は、MU69 の暗く赤みがかった色合いとよく一致している可能性がある。


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2017年12月6日水曜日

黒潮大蛇行が拡大、三宅島から八丈島に急潮情報


12月6日に海上保安庁が発表した資料によると、「現在の黒潮の流路は2004年に発生した大蛇行と同規模まで拡大」しているとのことです:

強い流れが発生している恐れがあるため、急潮情報が三宅島から八丈島にかけての範囲に出されました。「2017年12月06日現在、黒潮が『三宅島から八丈島』に接近しています」、「日常的には流れの弱い海岸であっても急潮情報が発表された場合には、マリンレジャー等の実施について十分な注意が必要です」:

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小惑星 2017 WT28 が地球に接近・通過


小惑星〝2017 WT28〟が、11月25日夜に地球に接近していたことが判明しました。

この小惑星は接近後の11月28日に発見されたもので、アテン群に分類され、直径は 7~15m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 WT287~15 (地球)11月25日 19:46
 (月)11月26日 11:58
1.39
2.33
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速4.6km(時速約1万6000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2017年12月3日日曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-178)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 12月2日15:30 付けで更新情報を出しています ―― 12月2日午後現在、前兆が継続中 → 12月7日± 地震発生の可能性は否定:

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期前兆が完全に終息するまで確定できないが、
12月23日± が考えやすい状況(前兆終息は12月12日±)。
推定時刻 午前9時±1時間 または 午後6時±3時間
推定震央領域 岐阜県愛知県長野県西部、静岡県西部、福井県、滋賀県、富山県西部、石川県南部、京都府北部など
前回更新情報の地図参照 (点線: 大枠推定領域、太線: 可能性が考えやすい領域)
ある程度、火山に近い領域の可能性がある。
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の深さ30km以浅の陸域地殻内地震
 

▼ 現状
  • 12月2日午後の時点で前兆は終息せず継続中。

▼ 考察
  • 前回の更新情報では、11月末ごろに前兆終息の場合は12月7日± に地震発生の可能性があると報告していたが、12月2日午後の時点でも前兆が終息せず継続している → 12月7日± 地震発生の可能性は否定される(12月7日± に新たな極大出現か)。

  • 次に地震発生の可能性があるのは、前回の更新情報でも報告していた12月22日±(21日± の誤記?)だが、現状では12月23日± の方が考えやすい。

  • 12月23日± に地震発生となるのは、今後新たな極大が出現せず(11月8.5日が最終極大)、12月12日± に全前兆が終息する場合。

  • 12月7日± に新たな極大が出現するなど、12月23日± よりも後に地震発生となるような前兆変化が現れる可能性も否定できない。

串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

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イエローストーンでは人を殺しても処罰されない


強酸性で高温の湯だまりに人を突き落とせば、遺体や衣服が完全に溶けてしまって証拠が残らないから? と思ったのですが違いました(関連記事)。法律に抜け穴があることを、ミシガン州立大学の法学教授が2005年に〝The Perfect Crime(完全犯罪)〟というタイトルの論文で指摘しているのだそうです:

イエローストーン国立公園(地図)はアメリカ合衆国北西部にあり、3つの州、すなわち、ワイオミング州、モンタナ州、アイダホ州にまたがって広がっています。同公園のほとんどはワイオミング州内にあり、一部がモンタナ州とアイダホ州にはみ出していると言う方が正確かも知れません。そして、このアイダホ州に属する部分が法律的な抜け穴となっているのです ――
  1. イエローストーン国立公園を管轄する地方裁判所(District Court )はワイオミング州内にある。合衆国の他の地域では見られないことだが、この裁判所の管轄地区にはイエローストーン国立公園のモンタナ地区とアイダホ地区が含まれている。

  2. したがって、イエローストーン国立公園のアイダホ地区で殺人を犯し逮捕された犯人は、ワイオミング州の裁判所で裁かれることになる。

  3. しかし、合衆国憲法は、いかなる裁判も犯罪がなされた州で行わなければならない、と規定している。この場合はアイダホ州である。

  4. したがって、被告人(犯人)は憲法上の権利としてアイダホ州で裁判を受けることを要求できる。

  5. アイダホ州で裁判を行うために陪審員が集められることになるが、ここで問題が発生する。

  6. 合衆国憲法修正第6条は「すべての刑事上の訴追において、被告人は、犯罪が行われた(state)の陪審であって、あらかじめ法律で定めた地区(district)の公平な陪審による迅速かつ公開の裁判を受ける権利を有する」と定めている。

  7. この場合、はアイダホであるが地区はワイオミングである。つまり、陪審員となれるのはイエローストーン国立公園のアイダホ地区に住む者に限られる。

  8. イエローストーン国立公園のアイダホ地区は連邦政府の所有地であって人が居住することが許されていないため、住民は全くいない。

  9. かくして、被告人がワイオミングで裁判を受けることに同意しない限り、被告人が法的に裁かれることは全くない。

  10. 一方、イエローストーン国立公園のモンタナ地区には少数ながら人が住んでいるため、同地区で殺人を犯した者が裁判を免れることはない。

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