2020年6月1日月曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-94)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、5月31日06時23分(日本時間31日21時23分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年17回目の噴出です。

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9
6 2月28日 7
7 3月6日 7
8 3月15日 9
9 3月24日 9
10 4月2日 9
11 4月10日 8
12 4月27日 17
13 5月8日 11
14 5月14日 6
15 5月19日 5
16 5月23日 4
17 5月31日 8


以下は、最寄りの地震計と、噴出した熱水が流れ込む川の流量の記録です。初めの数分間は勢いがありましたが、その後は弱い噴出がズルズルと続いたようです:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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2020年5月29日金曜日

2つの小惑星が月と地球に接近


5月29日から30日にかけて、2つの小惑星が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 KC59~20   (月)5月29日 22:55
 (地球)5月30日 05:46
1.35
0.96
2020 KO411~24   (月)5月30日 03:35
 (地球)5月30日 08:05
1.65
1.59
(1LD=地球から月までの平均距離) 

KC5 と KO4 はともにアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。KC5 が最初に観測されたのは5月26日、KO4 が最初に観測されたのは5月16日です。

接近時の地球との相対速度は、KC5 が秒速9.2km(時速約3万3000km)、KO4 が秒速10.9km(時速約3万9000km)と予報されています。

現時点の予報では、KC5 の月への接近時刻に ±1分、地球への接近時刻に ±1分、KO4 の月への接近時刻に ±1分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年5月28日木曜日

神奈川県西部で稍深発地震、異常震域


5月27日22時58分ごろ、神奈川県西部を震源とする M4.0 の地震がありました:

震源の深さ約 150km ですので、稍深発地震(intermediate-depth earthquake)ということになります。

出典:気象庁ウェブサイト(クリックで拡大)

震源となった神奈川県および震源地に隣接する静岡県や山梨県では無感でしたが、遠く離れた栃木県で震度2、群馬県・埼玉県・東京都で震度1 を観測しました。異常震域という現象が起きたと考えられますが、沈み込んだフィリピン海スラブや太平洋スラブの構造で説明できるのでしょうか。

資料によって多少ばらつきがありますが、震源付近では、フィリピン海スラブの上面は深さ 10〜20km、太平洋スラブの上面は 120km前後ということなので、今回の震源は太平洋スラブの内部ということになりそうです。地震波が太平洋スラブを伝わって地表に出たということで今回の震度の分布は説明できるのでしょうか。

Wikipedia の異常震域の解説には、異常震域が現れる原因が2つあげられています:
  1. その周辺地域の地盤の状態が異なるため(軟弱な地盤と地震波の反射、回析など)
  2. 上部マントルの地震波速度構造の違いで、減衰度合いが経路上の構造によって異なるため(構造線やプレート境界、マントルをまたぐなど)
「1」のケースも考えられるかも知れません。

4月に地球に接近した小惑星


このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしていますが、発見や NASA の発表が接近後になるなどしてこのブログに記載しなかった場合があります。以下は、4月中に地球から 1LD 以内に近づいた小惑星をまとめたものです(1LD=地球から月までの平均距離)。記載できなかったものがかなり含まれています:

小惑星 推定直径
(m)
接近日
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 FB7 16〜36 4月1日 0.20
2020 GO1 8〜18 4月2日 0.18
2020 GH 4〜9 4月4日 0.33
2020 GY1 13〜28 4月5日 0.21
2020 HO 5〜10 4月15日 0.75
2020 GH2 13〜28 4月15日 0.93
2020 HM6 13〜28 4月22日 0.42
2020 HF5 12〜27 4月23日 0.38
2020 HU7 3〜7 4月23日 0.34
2020 HX3 10〜22 4月25日 0.66
2020 HT8 6〜13 4月26日 0.38
2020 HP6 6〜14 4月27日 0.33
2020 HS7 4〜9 4月29日 0.11
(1LD=地球から月までの平均距離) 


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テングチョウ大量発生 — 和歌山県紀南地方


和歌山県の紀南地方でテングチョウが 2018年、2019年に続き大量発生しています。

「昨年よりは少ないとみられている」、「昨年は県内全域で大発生が見られた。暖冬の影響で多くの成虫が生き残り、子孫を増やしている可能性がある」(県立自然博物館):

以下は、これまでにこのブログで取り上げたテングチョウに関する記事です:

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霧島山(新燃岳)で火山性地震増加 (続報-12)


5月25日付「霧島山(新燃岳)で火山性地震増加 (続報-11) 」の続報です。

霧島山(新燃岳)(地図)では4月20日以降、火口直下を震源とする火山性地震が増減を繰り返しています。5月26日からまた増加し38回、27日は16時までに113回を観測しました。100回を上回るのは4月23日以来、約1か月ぶりです。気象庁によると「地殻変動観測に特段の変化はみられていないことから、現在のところ規模の大きな噴火に至る可能性は低い」とのことです:

これまでのところ、新月や満月の前後、あるいは鹿児島港の大潮の時期に地震が増える傾向があるようです(鹿児島港の大潮は 4月21日〜24日、5月6日〜9日、5月21日〜24日; 下の表では青色の日付):

日付 火山性地震(速報値)
4月19日 1 回
4月20日 31 回
4月21日 301 回
4月22日 188 回
4月23日(新月) 105 回
4月24日 18 回
4月25日 42 回
4月26日 31 回
4月27日 7 回
4月28日 6 回
4月29日 5 回
4月30日 2 回
5月1日 6 回
5月2日 2 回
5月3日 3 回
5月4日 1 回
5月5日 5 回
5月6日 30 回
5月7日(満月) 11 回
5月8日 3 回
5月9日 4 回
5月10日 1 回
5月11日 0 回
5月12日 2 回
5月13日 2 回
5月14日 1 回
5月15日 3 回
5月16日 0 回
5月17日 0 回
5月18日 0 回
5月19日 0 回
5月20日 11 回
5月21日 70 回
5月22日 80 回
5月23日(新月) 1 回
5月24日 0 回
5月25日 3 回
5月26日 38 回
5月27日16時まで 113 回


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2020年5月27日水曜日

江戸時代の「地震予知機」と「地震預防説」


「地震予知機」の方は有名で、私も同じ原理を使った自作の予知器を自宅の3ヶ所に置いていますが、『地震預防説』の方は初耳でした。

「地中深く銅製の柱を埋め込み、『越列幾的児(エレキテル)』を空中に放出することで、地震の発生を防ごうとした」:

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小惑星 2020 KF5 が地球と月に接近


5月28日、小惑星〝2020 KF5〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 KF54~8 (地球)5月28日 21:49
 (月)5月28日 22:41
0.64
1.28
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは5月26日です。

接近時の地球との相対速度は秒速10.9km(時速約3万9000km)と予報されています。

現時点の予報では、地球への接近時刻に ±8分、月への接近時刻に ±7分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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市街地の小学校にシカ — 岐阜県大垣市


5月21日午前、岐阜県大垣市内原にある江東小学校(地図)にシカが現れました。

「市南部でシカは秋によく見られるが、山に餌が豊富なこの時期に姿を現すのは珍しい」(ぎふ哺乳動物研究会)、「40年以上暮らしているが、シカと出合ったのは初めて」(付近の住民、発見者):

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2020年5月26日火曜日

小惑星 2020 KJ4 が地球と月に接近


5月28日から29日にかけて、小惑星〝2020 KJ4〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 KJ43~6 (地球)5月28日 22:20
 (地球)5月28日 22:21
 (月)5月29日 04:36
 (月)5月29日 04:37

0.37

1.28
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアテン群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは5月21日です。

接近時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速4.9km(時速約1万8000km)と予報されています。

現時点の予報では、地球への接近時刻に ±1分、月への接近時刻に ±2分の誤差が見込まれています。
現時点の予報では、月への接近時刻に ±1分の誤差が見込まれています。

【5月27日 最新の予報にもとづいて接近日時と誤差を修正しました。】


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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