2024年3月17日日曜日

漁港にクジラが迷い込む — 福島県浪江町

 
3月16日午前10時ごろ、福島県浪江町の請戸漁港(地図)にクジラが迷い込んでいるとの通報が福島海上保安部にありました。体長は約 10m で、マッコウクジラとみられています。
 
「請戸漁港にクジラが入り込むのはここ30年では初めて」(漁協関係者)、「元気そうに見える。何らかの理由で漁港内に迷い込んだのだろう。干満差で自力で脱出できる可能性がある」(アクアマリンふくしま): 
 
翌 17日06時17分ごろ、福島県沖を震源とする M5.4、深さ 50km、最大震度 4 の地震が発生しました。速報値によると、震央はクジラの迷い込みがあった請戸漁港から南東に 51km の地点です。

気象庁「震源・震度情報」より


小惑星 2024 ER4 が地球と月に接近

 
3月17日夜、小惑星〝2024 ER4〟が地球と月の近くを通過します。
 
2024 ER4 (2024年3月16日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)3月17日 18:14
 (月)3月17日 22:58
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.421 LD
(月)1.339 LD
推定直径
9 ~ 20 m
対地球相対速度
8.3 km/s ≅ 3万 km/h
初観測から地球接近まで3 日
次の地球接近2026年11月12日ごろ
公転周期288 日 ≅ 0.79 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

噴火始まる — アイスランド

 
 
3月17日早朝(日本時間)、アイスランドのレイキャネス半島で噴火が始まりました。 以下は、アイスランド気象局による 17日08時50分付(日本時間)発表の概略です ——
 
ハガフェル山(Mt. Hagafell)とストラ・スコグフェル山(Mt. Stóra Skógfell)の間で噴火が始まった。スンドヌクスギガ火口列(Sundhnúksgíga crater row)での噴火はこれで 4回目となる。

噴火は協定世界時 3月16日20時23分(日本時間 17日05時23分) に始まり、長さ 2.9km の亀裂が急速に開いた。亀裂の長さと位置は 2024年2月8日の噴火と似かよっている。

噴火前の前兆段階は非常に短かった。 国民保護緊急事態管理省への最初の警報は協定世界時19時43分に発出され、そのわずか 40分後にウェブ・カメラで噴火の開始が確認された。噴火は噴出性であり、噴煙は主に蒸気とガスで構成されている。

沿岸警備隊が噴火地域上空でヘリコプター飛行を実施した。この飛行にはアイスランド気象局(IMO)、アイスランド大学、国民保護緊急事態管理省の専門家が同行した。溶岩は噴火の亀裂から西に向かって流れ、グリンダヴィークルヴェグル(Grindavíkurvegur、道路)とスヴァルツェンギ(Svartsengi)地域の防護壁の方向に向かっている。それに加えて、大きな溶岩流が南東方向に流れ、グリンダヴィーク(Grindavík)の防護壁の方向に向かっている。

ウェブ・カメラの画像とヘリコプター飛行による航空写真の初期評価から、この噴火はマグマ放出量の観点から、スンドヌクル火口列(Sundhnúkur crater row)からの過去 3回の亀裂噴火の中で最大のものであると考えられている。 この推定は、噴火活動の最初の 1 時間に対するものである。

協定世界時 22時10分、南側の溶岩流の先端はグリンダヴィーク東側の防護壁からわずか 200 m のところに迫っており、時速約 1km の速度で移動。協定世界時 22時20分、グリンダヴィーク北西のグリンダヴィークルヴェグルからは溶岩流は 700〜800メートル離れており、1時間半で約 1km 移動。
 
 

2024年3月16日土曜日

駿河湾奥にクジラ — 静岡県沼津市

 
3月13日、駿河湾の奥にある沼津市西浦木負(地図)付近でクジラが目撃/撮影されました。ザトウクジラの可能性があるとのことです。
 
「この付近でクジラの目撃情報は数年に1回あるかないか」、「今回のように駿河湾の奥まで入って来るケースはあまりない」、「珍しい。漁師の人も初めて見たと言っていた」:
 

マッコウクジラが座礁 — 北海道浦幌町

 
3月12日、北海道浦幌町にある厚内漁港(地図)近くの海岸にマッコウクジラが打ち上げられているのが見つかりました。体長 4.8m で、発見時には生きていました。
 
「ほかの動物に襲われたような大きな傷は見つからず、海で泳いでいたときに何らかの原因で弱り、海岸に流れ着いて死んだとみられる」:
 

2024年3月15日金曜日

小惑星 2024 EJ4 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2024 EJ4〟が 3月13日から14日にかけての深夜、月と地球の近くを通過していたことが NASA/JPL による 3月14日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
地球への接近距離は 0.068 LD(2万6246 km)で、発見は最接近の 当日でした。
 
2024 EJ4
(2024年3月14日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)3月13日 23:56
 (地球)3月14日 02:22
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.997 LD
(地球)0.068 LD
推定直径
4 ~ 8 m
対地球相対速度
8.7 km/s ≅ 3万1000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2029年7月6日ごろ
公転周期841 日 ≅ 2.30 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年3月14日木曜日

マグマの蓄積進む — アイスランド (続報)

 
2月24日付「マグマの蓄積進む — アイスランド」の続報です。
 
アイスランド気象局の発表(日本時間3月13日02時付)の概略です:

スヴァルツェンギ(Svartsengi)の地下のマグマは増加し続けており、新たなマグマ岩脈の貫入や、場合によっては噴火を引き起こす可能性がある。

噴火の警報は、おそらく30分以内という非常に短い予告時間になる可能性がある。
 
噴火の可能性が最も高いのは、ストラ・スコガフェル(Stóra-Skógafell)とハガフェル(Hagafell)の間である。

モデル計算によると、スヴァルツェンギでのマグマの蓄積は一定の速度で続いている。 過去の噴火では、蓄積されたマグマの量が 800万から 1300万立方メートルに達するとマグマ貫入が始まった。現在蓄積されているマグマの総量はすでにこのしきい値に達している。したがって、マグマだまり内の圧力は上昇し続け、今後数日以内に新たなマグマ岩脈の貫入が起こり、噴火が発生する可能性が高まっている。


小惑星 2024 EL3 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2024 EL3〟が 3月11日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 3月13日付のデータベース更新で明らかになりました。地球への接近距離は 0.094 LD(3万6170 km)、相対速度はマッハ 40超で、発見は最接近の 1日後でした。

 (Credit: Tony Dunn @tony873004

 

2024 EL3
(2024年3月13日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)3月11日 12:27
 (地球)3月11日 19:31
接近日時 誤差
(月)± 6 分
(地球)± 5 分
接近距離 (月)0.246 LD
(地球)0.094 LD
推定直径
5 ~ 10 m
対地球相対速度
13.7 km/s ≅ 4万9000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期1117 日 ≅ 3.06 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年3月11日月曜日

国際宇宙ステーションの一部が落ちてくる (続報)

 

国際宇宙ステーションから投棄されたパレット EP-9 はカリブ海とメキシコ湾の上空で大気圏に突入したようです。今のところ、目撃情報や撮影したとの報道は見当たりません。

「EP-9 パレットは協定世界時19時29分(日本時間 翌日04時29分)にカンクン(地図)とキューバの間のメキシコ湾上空で大気圏に突入した。これはじぜんの予測ウィンドウと一致していたが、進路の "最も可能性の高い" 部分の少し北東であった。あと数分突入が遅ければ、フォート・マイヤーズ(地図)に到達していただろう。」:
 
 
 
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2024年3月10日日曜日

アトサヌプリ近くで有感地震 — 北海道弟子屈町

 
3月9日16時56分ごろ、北海道弟子屈町にある気象庁の常時観測火山・アトサヌプリ(地図)の近くで有感地震が発生しました。最大震度 1、M1.0で、震源の深さは「ごく浅い」。

気象庁「震度・震源情報」より
 
アトサヌプリに噴火の記録はありませんが、これまでにも有感地震が何回も発生しています。今年 1月には地震が急増しています: