2009年12月15日火曜日

マヨン山から溶岩流出

フィリピンのマヨン山で、大規模な噴火の可能性が高まっています。マヨン山は、今年の 7月から活発化し始め、噴煙を上げるなどしたため、11月半ばには山麓の住民が避難を始めていました。その後、しばらくは沈静化の兆候を見せていたのですが、今月初めから再び活発化、ここに来て顕著な溶岩の流出が始まりました。以下は、Phivolcs (Philippine Institute of Volcanology and Seismology ― 火山と地震について日本の気象庁に相当する役割をもつ機関)のサイトに掲載されたマヨン火山情報です:
上記情報によると、溶岩は火口から 3km の地点まで到達、過去 24時間の火山性地震は 83回、二酸化硫黄ガスの放出は、1日あたり 535トンから、昨日朝の測定で 757トンに増加しているとのことです。

マヨン山の位置は以下のグーグル・マップで確認してください:
マヨン山の東にはフィリピン海溝があり、フィリピン海プレートが沈み込んでいます。上記グーグル・マップの航空写真で、フィリピン海溝からマヨン山の方向に亀裂が伸びていることに注目してください。

以下は、アルジャジーラの記事です。山頂から溶岩が流れ下っているマヨン山の夜景(夕方ではなく早朝に撮影した可能性が高い)の写真が載っています。日本の富士山が噴火したとしたら、駿河湾から眺めた光景はこれに近いものになるのかも知れません:

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