2011年10月28日金曜日

吾妻山で火山性微動と傾斜変動 ― 山形県・福島県


山形・福島県境にある吾妻山地図)で、10月4日、6日、11日に続いて、21日と27日にも火山性微動が観測されました。また、今回の火山性微動では、それに先行して火口方向が高くなる傾斜変動も観測されています:
3月11日の東北地方太平洋沖地震は 869年の貞観地震の再来といわれていますが、貞観地震では 2年後の 871年に鳥海山が噴火したとの記録が残っています。当時の東北地方は辺境の地でしたから、鳥海山の他にも、朝廷の記録に残らなかった噴火や火山活動があったと思われます。

今回の大地震でも、今後数年のうちに東北地方の火山がいくつか噴火するかも知れません。これまでに「怪しい」動きを見せているのは、上記の吾妻山と、秋田・岩手両県にまたがる秋田駒ヶ岳です。また、これらの火山よりも震源域に近い火山としては、栗駒山鳴子蔵王山などがあります。


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