山形・福島県境にある吾妻山(地図)で、10月4日夜、火山性微動が観測されました:
以下は、仙台管区気象台が発表した資料です:
- 吾妻山の火山活動解説資料 (10月5日16時30分発表、PDF形式)
「約1年ぶりに火山性微動を観測しましたが、表面現象や地震活動に変化がみられないことから、ただちに火口周辺に影響を及ぼす噴火につながるものとは考えていません」、「火山活動がやや高まっていることから今後も火山活動の推移を注意深く監視していきます」とのことです。
今回の火山性微動の継続時間は 11分で、上記資料中の図2のグラフで見ると、2001年以降では 3番目に長い継続時間です。また、上下動の最大振幅は 2001年以降で 2番目となります。
上記資料には、「2011年3月12日以降、夜間に高感度カメラで大穴火口が明るく見える現象をたびたび観測」しているとの記述があります。3月11日の東北地方太平洋沖地震の影響が吾妻山に及んでいるようです。
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