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米国サウス・カロライナ州で、現地時間12月16日(火)の朝、M3.6の地震がありました。震源に近いサマービルやチャールストンでは、棚からものが落ちる、私道に亀裂が入る、などの軽微な被害があったようです。サウス・カロライナ州は地震が少ない地域で、地震は年間2~5回発生、規模はM2~5程度、今回と同程度の規模の地震が前回発生したのは2007年とのことです。下記は地震の発生を伝える記事の一例です:
- Summerville Residents: “Rumble was Enough to Scare Us“ (サマービルの住民:びっくりするほどの揺れだった)
- Sunday's "boom" related to Tuesday's quake? (日曜日の轟音は火曜日の地震と関係か?)
- 3.6 Quake shakes Summerville days after loud boom hits coast (沿岸地域の大轟音の2日後にサマービルでM3.6の地震)
- Loud boom a mystery, for now (大轟音、当面は謎のまま)
- 地震の2日前、日曜日の12:30ごろ、サウス・カロライナ州の大西洋沿岸で大きな轟音が聞こえた。通報者の中には家が揺れたと報告する者もいる。
- 地震専門家は、轟音の聞こえた時間帯に鋭敏な地震計にも震動の記録はない、超音速戦闘機F18などの起こした衝撃波ではないか、との見解。
- セネカ・ガンといわれる現象(海底の亀裂からガスが放出されるときに大きな音が発生する?)を調査した専門家は、セネカ・ガンと地震の関係を示す情報は少ない、地震計にも記録が残らない、と説明。
- 超音速戦闘機が実用化される前から、サウス・カロライナ州などの大西洋沿岸地域では大きな音の存在が知られていた。様々な説明が試みられてきた――海軍の大砲、海底の地すべり、海底のメタンガス噴出、隕石の落下、シンク・ホールの存在など。
- 1811~1812年のニュー・マドリード大地震(複数のM8級地震)では、先行して発生した地震(複数)が大きな音をともなっていた。
- 1886年に発生したチャールストン地震(M7.3)では、数週間にわたって頻繁に余震が続いたが、そのほとんどすべてが大きな爆発音をともなっていた。
サウス・カロライナ州の沖合には(と言ってもかなり距離がありますが)、有名な「バーミューダ・トライアングル」があります。謎の大轟音、ひょっとしたら……という気がしないでもありません。