上は、アイスランド気象局が発表している震源分布図です。この図のいちばん南に見えている黄色の○印の地震は、マグニチュード 1.5、深さ 5.8km。発生時刻は日本時間 29日午前 0時 28分頃。震央は、北緯 63.669°、西経 19.147°で、カトラ山(地図)に符合します。
エイヤフィヤトラヨークトル氷河(氷冠)の火山噴火以降、ずっと注目していましたが、カトラ山の位置で小規模とはいえ地震のマークがついたのは初めてではないかと思います。今後この位置で地震が増え、震源の深さが浅くなってくると一大事です。
カトラ山は、エイヤフィヤトラヨークトルで噴火があると連鎖して噴火することが多く、規模も大きくなるため警戒されています。詳しくは以下の記事をご覧ください:
【追記】アイスランド気象局とアイスランド大学地球科学研究所が合同で出している最新の状況報告書(日本時間 4月 29日午前8時付、PDF形式)では、エイヤフィヤトラヨークトル周辺での地震を記載した後に、以下のように書かれています:
Additionally, within the caldera of the Katla volcano, an Ml 1.7 earthquake occurred at 15:28 GMT at ~6 km depth.
さらに、Ml 1.7 の地震が、カトラ火山のカルデラ内で、グリニッジ標準時 15:28 に深さ約 6km で発生した。
“Ml”は、「ローカル・マグニチュード」=「リヒターのマグニチュー ド」を意味しています。詳しくは「マグニチュード」(ウィキペディア)を参照してください。
過去の関連記事
- 氷 河の下の火 山に噴火の兆候 ― アイスランド (10年 3月 10日)
- 氷河の下の火 山が噴火 ― アイスランド (10年 3月 23日)
- 噴火の連鎖を 警戒 ― アイスランド (10年 3月 24日)
- 宇宙から見た アイスランドの噴火 (10年 3月 28日)
- アイスランド の噴火 弱まる (10年 4月 13日)
- アイスランドの噴火で 800人が避難 (10年 4月 14日)
- アイスラ ンドの噴火激化 (10年 4月 15日)
- アイスランド の噴火激化 (続報) (10年 4月 16日)
- 「アイスラン ドの復讐」 (10年 4月 19日)
- 温暖化でア イスランドの火山が活発化 (10年 4月 19日)
- アイスランド の噴火と予言 (10年 4月 20日)
- 噴煙・火 山灰・火山雷 ― アイスランド (10年 4月 20日)
- アイスラ ンドの火山上空にオーロラ出現 (10年 4月 23日)
- アイスランドで再び空港閉鎖 (10年4月28日)