2011年10月26日水曜日

一瞬で形を変える雲


まず、以下の動画を画面中央部に注目してご覧ください。9秒目から現象が始まります:
画面に映っている空のうち、下半分の灰色の部分は成長した積乱雲です。問題の現象はこの積乱雲の頂上付近で発生しています。

専門家の説明は次のとおりです ―― 積乱雲の頂上付近には氷の針状結晶が形成されている。積乱雲中の電場によって、これらの針状結晶の方向がそろい、特定の方向に太陽光を反射(屈折、回折)する。雲間放電や落雷が起きると積乱雲中の電場が急激に変化し、それに応じて針状結晶の整列方向も急激に変化する。その結果、太陽光の向かう方向も変化するので、地上から見ると雲の明るい部分の形が一瞬で変化しているように見える。

この現象は、〝crown flash (頂上部の閃光)〟とか〝leaping sundog (跳躍する幻日)〟と呼ばれるようで、以下のページにもいくつか動画が掲載されています:

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