2011年2月6日日曜日

首都壊滅を予言 ― ニュージーランド


ニュージーランドでは、2月 6日は 「ワイタンギ・デー」 という祝日です。ワイタンギ条約の締結を記念する日で、毎年、その日の夜明け前に首相や野党党首も出席して記念式典が行われます。その式典で、最後にスピーチをおこなったマオリ族の長老が、首都ウェリントン(地図)が地震によって壊滅するという予言を口にしたため、昨年 9月にカンタベリー大地震に襲われたばかりの同国で、ちょっとした騒ぎになっています:

この長老は、ウェリントンが大地震と津波によって海中に没するビジョンを見たものの、38年間、心の中に封印して公表しなかったのだそうです。そのビジョンとは ―― 大地震で発生した津波が南はカイコウラ(Kaikoura、地図)に達する。そこから反転した津波が首都の街路になだれ込み、北はファンガヌイ(Whanganui、地図、注)に達する広い地域を破壊する。「たくさんの遺体収容袋がウェリントンの街路に置かれているのが見えた」、「国会議事堂(the Beehive)の屋根がウェリントン市街の瓦礫の中にあるのが見えた」。

首都を壊滅させる大地震が何年に起きるのかはわからないが、6月のことなのだそうです。

ウェリントンを襲った大地震としては、1855年 1月 23日の M8.2 と 1942年 6月 24日の M7.2 があり、ともに ワイララパ(Wairarapa)断層が震源であったとラジオ・ニュージーランドは伝えています。


(注) 各メディアとも “Whanganui” と伝えていますが、地図を見てもわかるとおり、かなり内陸の場所です。ひょっとしたら北島南岸沿いの “Wanganui”(地図) かも知れません。


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