2017年10月19日木曜日

「第七の大陸」の証拠は見つかるか (続報)


7月30日付 <「第七の大陸」の証拠は見つかるか」> の続報です。

2ヶ月間の調査で堆積物のコア試料を採取することに成功。「最も重要な発見の1つは、ジーランディアが現在よりはるかに浅い場所に存在した可能性が高いことだ」とのこと。ジーランディアを大陸とみなすべきか否かについては、研究者によって見解が分かれているようです:

上記記事中に「ジーランディアはかつてオーストラリアの一部でしたが、あるとき引きはがされました。その理由はまだ解明されていません」との記述があります。日本列島もかつてはユーラシア大陸の一部であったが、大陸から離れて現在の形になったという考え方があります。また、「現時点で新たにわかったのは、『環太平洋火山帯』の約5000万~4000万年前の活動がジーランディアの深さと火山活動に激的な変化をもたらしたことだ」とも書かれています。日本列島も環太平洋火山帯の一部です。ジーランディアも日本列島も、東から移動してくる太平洋プレートが傍らに沈み込んでいます。なんだかジーランディアと日本列島はよく似ているようです。ただし、一方は大洋の底に沈んでいるのですが、この違いはどこから来ているのでしょうか。

「第七の大陸」と書いてある記事と「第8の大陸」と書いてある記事があって紛らわしいですが、いずれにせよジーランディアについての記事です。


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クジラの群れが座礁 ― 沖縄県石垣市


10月16日、沖縄県石垣市の名蔵湾(地図)で、ユメゴンドウとみられる小型のクジラの群れが座礁しました。湾に迷い込んだのは14頭で、そのうち12頭が座礁しました。「背びれや体にサメによる咬傷がみられたため、沖でサメに襲われた群れがパニックに陥って浅瀬へ迷い込んだと推測」(イルカ&クジラ救援プロジェクト):

今年6月には7頭のユメゴンドウが宮崎県宮崎市の海岸に漂着しています:

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8つの小惑星が地球と月に接近・通過


このところ、地球接近後に発見されたり、接近後何日も経ってから小天体データベースの〝close-approach data〟に記載される小惑星が増えています。それらのうち、9月下旬から今日までの間に、このブログの掲載基準である「地球まで 2LD 以内」に近づいた小惑星が8個ありますので、まとめておきます。これらの小惑星は全てアポロ群に分類され、かなり大きなものも含まれています:

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 SZ324~9  (月)9月20日 20:10
(地球)9月21日 00:49
0.50
0.53
2017 TQ24~8 (地球)9月30日 21:16
 (月)9月30日 23:42
0.27
0.86
2017 TM48~17 (地球)10月7日 01:09
 (月)10月7日 09:43
1.92
1.84
2017 TF531~68 (地球)10月10日 16:40
 (月)10月10日 18:38
0.73
1.34
2017 UF7~16  (月)10月15日 10:12
(地球)10月15日 12:23
1.83
0.99
2017 TH56~14 (地球)10月17日 02:16
 (月)10月17日 11:05
0.26
0.55
2017 TE517~39 (地球)10月17日 20:09
 (月)10月18日 03:58
1.34
1.85
2017 UA6~12 (地球)10月18日 00:16
 (月)10月18日 13:12
1.19
1.67
(1LD=地球から月までの平均距離) 

2017 TF5 の接近時刻には、地球に対して ±20分、月に対して ±19分の誤差が見込まれています。他の小惑星の接近時刻の誤差は ±1分未満です。

接近時の地球との相対速度は 2017 SZ32、2017 TF5、2017 UF が突出して速く、秒速22~23km(時速8万km超)と計算されています。特に TF5 は直径も大きいので、地球に衝突した場合には甚大な被害が予想されます。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2017 TD6 が地球と月に接近


10月20日、小惑星〝2017 TD6〟が地球と月に接近します。

この小惑星は10月11日に発見されたもので、アポロ群に分類され、直径は 10~22m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 TD610~22 (地球)10月20日 03:53
 (月)10月20日 16:08
0.50
0.29
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速9.2km(時速約3万3000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2017年10月14日土曜日

霧島山・えびの岳付近でも火山性地震増加


霧島連山では、えびの高原の硫黄山で以前から火山活動が活発化、さらに新燃岳が噴火しているところですが、硫黄山の西南西約2km、新燃岳の北西約6kmのところにある えびの岳(地図)付近でも10月6日、9日、13日に火山性地震が増加しました。「この地震の増加した場所は、2011 年に新燃岳の噴火でマグマを供給したと推定される領域で、今後も注意深く監視を行います」:

上記解説資料の第4ページ図5に震源分布図があります。


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フグの群れが川を遡る ― 福岡県福岡市 (補足)


10月14日付「フグの群れが川を遡る ― 福岡県福岡市」の補足です。

博多湾には北西-南東方向に警固断層帯が走っています(地震調査研究推進本部の説明地図)。同断層帯の北西部は2005年に福岡県西方沖の地震(M7.0)を引きおこしましたが、南東部は「今後30年の間に地震が発生する可能性が、我が国の主な活断層の中では高いグループに属する」とされ、推定規模は M7.2 で、「断層近傍の地表面で、2m程度の左横ずれが生じる可能性」があると考えられています(引用部分は地震調査研究推進本部「警固断層帯」より)。

先月、コノシロの大群が香椎川の河口付近に押し寄せた件と、今月、フグの群れが香椎川を遡った件は次のように考えられないでしょうか ―― 博多湾内部を走る警固断層帯南東部の北端部で何らかの異変が発生 → 湾内の魚は断層からの不快な刺激を避けるために断層から遠ざかろうとする → 断層帯の北側にいる魚にとって逃避方向は北か北東しかない → しかしその方向は、海の中道(地図)にさえぎられている → しかたなく海の中道の南縁に沿って逃避回遊すると香椎川の河口(地図)に行き着く → 河口付近に魚が集中、さらに淡水に耐えられる魚は川を遡る。

つまり、警固断層帯南東部や海の中道で構成される博多湾の地形が、巨大な定置網のように作用して、魚を香椎川の河口付近に追い込んだというわけです。私の思いつきにすぎませんが ・・・


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フグの群れが川を遡る ― 福岡県福岡市


福岡県福岡市東区の住宅地を流れる香椎川を、数十匹のフグの群れが遡りました。体長20cmほどで、クサフグとみられています。目撃されたのは河口から830mほど上流(地図)で、JR鹿児島本線の香椎駅の近く。「30年以上ここに住んでいるけど、フグを見るのは初めてです」(近所に住む女性):

香椎川の河口付近には、先月、コノシロの大群が押し寄せています:

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2017年10月12日木曜日

霧島山の噴火と大地震


昨日(10月11日)、霧島山の新燃岳(地図)が噴火し始めましたが、霧島山が噴火した後に大きな地震が発生した事例がかなりあります。それらの地震のほとんどは、地理的に離れた場所で起きたもので偶然と考えるべきなのでしょうが、中には地理的・時間的に接近した地震もあります。

以下は主な事例です(「噴火」欄の括弧内は噴火場所です):

霧島山の噴火 地震
1706年12月15日 (御鉢) 1707年10月28日 『宝永地震』 M8.6、12月16日 富士山の宝永大噴火始まる
1891年6月19日(御鉢) 10月28日 『濃尾地震』 M8.0 (日本の内陸地震として最大)
1894年2月25、26、28日 (御鉢)6月20日 『東京地震』 M7.0
1899年7月28日、9月12日、10月13日、11月7日 (御鉢) 11月25日 宮崎県沖 M7.1+M6.9
1914年1月8日 (御鉢)1月12日 桜島の大正大噴火始まり、8時間後に『桜島地震』 M7.1
1923年7月11、15、16、20日 (御鉢) 9月1日 『関東地震』(関東大震災) M7.9
2011年1月19日~9月上旬 (新燃岳) 3月11日 『東北地方太平洋沖地震』 (東日本大震災) M9.0
2017年10月11日~(新燃岳)


別の火山にも大地震との関係をうかがわせる事例があります。霧島山と同じく九州にある雲仙岳(地図)は、1990年11月から噴火し始め、溶岩ドームの成長・崩落・火砕流の発生を繰り返しました。この状態が数年間にわたって続いていたのですが、1995年1月17日に兵庫県南部地震(M7.3、阪神・淡路大震災)が発生すると、「1月下旬から地下からの溶岩の供給による溶岩ドームの変化がなくなる。2月11日を最後に火砕流がなくなる。ドーム直下の地震も2月から急減。1991年からの一連の溶岩噴出は停止」しました(引用部分は気象庁「雲仙岳 有史以降の火山活動」より)。


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小惑星 2012 TC4 が地球衝突コースに (続報-13)


天球上を移動する小惑星 2012 TC4 の動画は、コロンビアで撮影されたものを「続報-11」で紹介しましたが、こちらは東京大学木曽観測所が撮影した動画です。前者よりもノイズが少なく、2012 TC4 の明るさが自転のためか周期的に変化しているのがわかります:

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小惑星 2012 TC4 が地球衝突コースに (続報-12)


小惑星 2012 TC4 の接近予報が10月11日付で更新されています:

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
km
2012 TC412~27

10月12日 14:42
±00:01
 50150.5 (mimimum)
 50151.6 (nominal)
 50152.6 (maximum)

キロメートルで表した接近距離で、maximun と minimum の差が、前回の予報の 3km からさらに狭まって今回は 2km となりました。

LD(1LD=地球から月までの平均距離)で表した接近距離は minimum から maximum まで 0.1305 で差がありません。

その他の情報(接近時刻、地球との相対速度など)に変更はありません。


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小惑星 2012 TC4 が地球衝突コースに (続報-11)


小惑星 2012 TC4 の最接近まであと数時間になりました。以下は、昨日(10月11日)、コロンビアで撮影された 2012 TC4 の動画です。ノイズが多くてわかりにくいかも知れませんが、2012 TC4 は、画面の上辺で右端から4分の1ほどのところにある明るい星の側に現れ、左下方向に移動していきます。視野内に入ってから出ていくまでに実際にかかった時間は1時間34分です:

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2017年10月11日水曜日

小惑星 2012 TC4 が地球衝突コースに (続報-10)


小惑星 2012 TC4 の接近予報が10月10日付で更新されています。おそらく、これが接近前の最後の予報になると思われます:

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
km
2012 TC412~27

10月12日 14:42
±00:01
 50150.0 (mimimum)
 50151.6 (nominal)
 50153.2 (maximum)

キロメートルで表した接近距離で、maximun と minimum の差が、前回の予報の 12km からさらに狭まって今回は 3km となりました。

LD(1LD=地球から月までの平均距離)で表した接近距離は minimum から maximum まで 0.1305 で差がありません。

その他の情報(接近時刻、地球との相対速度など)に変更はありません。


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霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベルを3に引き上げ


10月11日朝5時34分に噴火した霧島連山・新燃岳(地図)の噴火警戒レベルが、11時05分に「2(火口周辺規制)」から「3(入山規制)」に引上げられました。「火山性微動も継続しており、振幅も次第に大きくなっています。地殻変動観測では、新燃岳の山体が膨張する傾斜変動が続いています」:

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白山で地震増加


白山(地図)で、10月10日22時03分に山頂付近の深さ3km 付近を震源とするM2.3(速報値)の地震が発生しました。その後、翌11日05時ごろにかけて地震が増加し、10日22時から11日08時までの回数は108回(速報値)に達しました。11日05時以降は減少。火山性微動は観測されていません:

24時間の地震回数が100回を超えたのは2014年12月16日の167 回以来で、この時の最大は規模はM3.4でした。

焼山に続いて白山も。八ヶ岳南麓天文台の串田氏が予測する No.1778前兆群 との関連が気になるところです:

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霧島山(新燃岳)が噴火


10月11日午前5時34分、霧島連山の新燃岳(地図)が噴火し、噴煙が火口縁上300mまで上昇しました:

噴煙は日中は東へ流れ、その後は北へと方向を変えると予報されています。(降灰の到達範囲は「噴煙が火口縁上1000mまで上がった場合を想定」を想定):

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2017年10月10日火曜日

霧島山(新燃岳)で火山性微動と傾斜変動


霧島連山・新燃岳(地図)では、9月23日ごろから火山性地震が増加し、10月5日に噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられていましたが、10月9日13時ごろからは火山性微動も時々発生するようになっています。9日15時12分ごろから同53分ごろまで継続した火山性微動では傾斜変動も観測されました。9日22時過ぎに発生した火山性微動は10日17時現在も継続中とのこと:

10月10日に実施された航空機からの観測では、9月28日の観測と比べて、火口内の噴煙が明らかに増加し、高さ400mまで上がっていたとのことです。


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2017年10月9日月曜日

小惑星 2012 TC4 が地球衝突コースに (続報-9)


小惑星 2012 TC4 の接近予報が10月7日付で更新されています:

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
km
2012 TC412~27

10月12日 14:42
±00:01
 50144.4 (mimimum)
 50150.6 (nominal)
 50156.7 (maximum)

接近時刻に変更はありません。

LD(1LD=地球から月までの平均距離)で表した接近距離は minimum から maximum まで 0.130 で差がありません。

キロメートルで表した接近距離では、maximun と minimum の差が、前回の予報の 22km からさらに狭まって今回は 12km となりました。

これらの距離は地球の中心から測ったものですから、地表からの距離は地球の半径約6400kmを差し引く必要があります。すると〝minimum〟の場合で約43700kmですから、2012 TC4 は気象衛星「ひまわり」などの静止衛星の軌道(地表から約3万6000km)よりも遠いところを通過することがわかります。

2012 TC4 が地球に最も近づくときの地球との相対速度は、前回の予報と変わらず秒速7.65km(時速約2万7500km、マッハ22.5)とされています。

2012 TC4 は地球に近づいた後、翌13日04:19(日本時間)に月に 0.722LD まで接近します。


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2017年10月8日日曜日

天宮1号が落ちてくる (続報-5)


10月8日、中国の宇宙ステーション「天宮1号」の平均軌道高度が310kmを割り込みました。予想より早いです。8月中旬から軌道の低下率が大きくなり、9月上旬からさらに加速しています:

通常の人工衛星では、高度120kmあたりから空気抵抗の影響が現れ始め、高度80km前後から急速に破壊が始まるといわれていますが、衛星の大きさや形状によっても違いがあると思われます。

落下時期の予想については「続報-4」をご覧ください。


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シカが窓突き破って住宅に侵入 ― 栃木県さくら市


10月6日朝、栃木県さくら市草川(地図)の住宅に、シカが窓を突き破って侵入しました。室内で暴れ回った後、破れた窓から外に出ていったとのことです。体高約1m、角を含めた高さは約1.7m。現場は住宅街で、「シカがどこから来たのか不明」:

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リュウグウノツカイ発見 ― 鹿児島県瀬戸内町


9月30日、奄美大島の海岸(鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋、地図)で、リュウグウノツカイの死骸が海底に沈んでいるのが見つかりました:

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2017年10月7日土曜日

虹色の空 ― 静岡県富士市


10月7日朝、静岡県富士市(地図)で虹色の空が目撃・撮影されました(撮影は8時40分)。彩雲とのこと:

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小惑星 2012 TC4 が地球衝突コースに (続報-8)


小惑星 2012 TC4 の接近予報が10月2日付で更新されています:

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2012 TC412~27

10月12日 14:42
±00:01
 0.130 (mimimum)
 0.130 (nominal)
 0.130 (maximum)
(1LD=地球から月までの平均距離) 

LDで表した接近距離は minimum から maximum まで差がなくなりました。キロメートルで表すと、それぞれ 50140(前回50138)、50151(50153)、50162(50168)となります。〝maximun〟と〝minimum〟の差が、前回の予報の 30km から少し縮んで今回は 22km となり、範囲がさらに狭まりました。

これらの距離は地球の中心から測ったものですから、地表からの距離は地球の半径約6400kmを差し引く必要があります。すると〝minimum〟の場合で約43700kmですから、2012 TC4 は気象衛星「ひまわり」などの静止衛星の軌道(地表から約3万6000km)よりも遠いところを通過することがわかります。

2012 TC4 が地球に最も近づくときの地球との相対速度は、前回の予報と変わらず秒速7.65km(時速約2万7500km、マッハ22.5)とされています。

2012 TC4 は地球に近づいた後、翌13日04:19(日本時間)に月に 0.722LD まで接近します。


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霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベル引き上げ (続報)


10月6日付「霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベル引き上げ」の続報です。

気象庁が新しい解説資料を10月6日付で出しています。7ページの図7に国土地理院による地殻変動観測結果のグラフが掲載されており、「2017年7月頃から霧島山を挟む基線で伸びの傾向がみられており、霧島山の深い場所で膨張している可能性があります」と注記されています。グラフ中に赤い矢印が付けられていますがかなり顕著な膨張傾向です:

なお、噴火警戒レベルの引き上げに当たって出された噴火警報には、「地震の増加に伴う地殻変動は認められませんが、GNSS連続観測では、霧島山を挟む基線で2017年7月頃から霧島山の深い場所で膨張する傾向が認められています」と記されていました。


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宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-30)


高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の報告数の表が、10月6日付で更新されています。9月分は「地鳴り」の報告が1件で、他は0です。例によって現象の具体的な内容は記載されていません。昨年8月に「気象現象」で1件の報告があったのを最後に、ずっと報告数0が続いていました:

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小惑星 2017 TB が月と地球に接近・通過


10月5日から6日にかけて、小惑星〝2017 TB〟が月と地球に接近・通過しました。

この小惑星は10月3日に発見されたもので、アポロ群に分類され、直径は 4~9m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 TB4~9  (月)10月5日 15:11
(地球)10月6日 04:44
1.24
1.14
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は遅く、秒速6.0km(時速約2万2000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2017年10月6日金曜日

ちょっと怪しい地震予測


ちょっと怪しい地震予測を2つ。武蔵野学院大学特任教授・島村英紀氏と、久しぶりに琉球大名誉教授・木村政昭氏の登場です。いずれも、海外の大地震や火山噴火の影響が日本におよんで大地震が発生する恐れがあるというものです:

9月にメキシコで発生した2つの大地震は、米国地質調査所(USGS)の説明によればココス・プレートが関与したのですが、島村氏の話では太平洋プレートになっています。


ぽっかり穴のあいた雲


10月5日午前、東京都や千葉県で穴の開いた雲が目撃・撮影されました。穴の中に彩雲のような虹色が見えているものもあります:

海外の事例。英語では〝Hole Punch Cloud〟と呼ばれています:

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霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベル引き上げ


霧島連山・新燃岳(地図)では、火山性地震が10月5日23時までの24時間で87回発生。「5日23時35分に霧島山(新燃岳)に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました」:

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2017年10月5日木曜日

霧島山(新燃岳)で火山性地震増加


霧島連山・新燃岳(地図)で火山性地震が増加しています。「新燃岳では、9月23日頃から火山性地震が増加しており、10月4日からは更に増加」、「震源は、新燃岳のごく浅いところから海抜下1km 付近に分布」:

火山性微動は6月12日以降は観測されていない、また、今回の地震増加にともなう地殻変動も観測されていない、とのこと。

新燃岳と、火山活動が高まっており小規模な噴火がありうるとされているえびの高原の硫黄山(地図)とは5km弱しか離れていません。


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スプートニク・ショックから60年


1957年10月4日にソビエト連邦が人類初の人工衛星・スプートニクを打ち上げてから60年が経ちました。直径約60cm、重さ約90kg。もう少し小さいと思っていたのですが、人と一緒に写っている写真を見るとかなり大きく感じます:

スプートニクはロシア語で「衛星」を意味するそうです。

上掲のNASAの記事は次のように書いています:
ソビエト連邦と同じようにアメリカ合衆国も、国際地球観測年に合わせて人工衛星を打ち上げようと計画していた。不意打ちを食らって、アメリカ国民はその16年前に起きた日本の真珠湾攻撃を思い起こさずにはいられなかった。アメリカ国民は、第2次世界大戦のもたらした荒廃によって技術分野では合衆国よりも遅れていると考えていたソビエト人たちが、核兵器を搭載した弾道ミサイルを合衆国めがけて発射することができると恐れた。

スプートニクの打ち上げをきっかけにして、合衆国政府は複数の政府機関で行われていた宇宙開発プログラムを整理統合した。そして、1958年1月31日、陸軍がエクスプローラー1号を打ち上げた。この人工衛星は小さな科学観測装置を搭載していて、地球をとりまく磁気放射線帯を発見した。この放射線帯は後に、研究責任者のジェームズ・バン・アレンにちなんでバン・アレン帯と名づけられた。その夏、議会とアイゼンハワー大統領はNASAの創設を決定し、10月1日にNASAが発足した。

陸軍のエクスプローラーに対して、海軍はバンガード衛星の打ち上げを試みていましたが失敗続きでした。

祖父の世代の人に訊くと、1号の1ヵ月後に打ち上げられたスプートニク2号の方が驚きが大きかったそうです。2号には気密室が備えられており、イヌが乗っていたからです(写真)。2号の重さは約500kg。当時のアメリカには非力なロケットしかなく、とても打ち上げられない大きな衛星でした。

ソビエト連邦に遅れをとり小さな人工衛星の打ち上げにすら手こずっていたアメリカが、スプートニク・ショックからわずか11年と9ヵ月余りという短期間で、サターンV型という巨大なロケットに人間を乗せて月に送り込むことができたというのも、考えてみれば凄いことです。


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断層用水道管


断層の変位に耐える「断層用鋼管」。大容量送水管の一部が蛇腹状になっています:

もっと大規模な断層対策 ― 米国アラスカ州でデナリ断層を横切るトランス・アラスカ・パイプラインです。断層を横切る部分は、断層の変位に対して余裕を持たせるためにジグザグに敷設されています。さらに断層の変位がパイプに伝わらないように、パイプを支える脚はテフロン製の橇(そり)に載せられ、ガイドの上を滑るようになっています:

2002年11月にデナリ断層で発生した M7.9 の地震では、デナリ断層が長さ約300kmにわたって平均約5mの右横ずれを起こし、パイプラインとの交差部分では約4mのズレが生じました。パイプを支えるさまざまな装置が損傷しましたが、パイプライン本体は無事でした:

地震によってパイプラインが破断すれば、人口が希薄な地域とはいえ大きな損害や経済的な影響が発生し、原油によって汚染された環境を元の状態にもどすには長い年月を要したことでしょう。米国地質調査所(USGS)は、「1970年代に行ったわずか300万ドルの投資によって、今日の1億ドル以上の損失を防ぐことができた」としています(遠田晋次著、「活断層地震はどこまで予測できるか」、講談社、2016)。東京電力など、原子力発電所を運営する企業には拳々服膺してほしい言葉です。


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イエローストーンの群発地震続く (続報-3)


9月4日付「イエローストーンの群発地震続く (続報-2)」の続報です。

米国地質調査所(USGS)のイエローストーン火山観測所が、10月2日付で9月分の月報を出しています。ウェスト・イエローストーン(地図)北方で続いている群発地震の活動は衰えているようです:


以下は月報のまとめです:
  • 2017年9月にイエローストーン国立公園内で発生した地震は115件。最大規模の地震は、9月16日に発生した M3.2 の有感地震。震央はワイオミング州オールド・フェイスフルの南約18km。

  • モンタナ州ウェスト・イエローストーンの北約10kmで6月12日から続いている群発地震は、衰えて来ている。震源が決定できた地震は78件。6月は1028件、7月は475件、8月は894件であった。9月の最大規模は3日に発生した M2.3。

  • 他の群発地震活動は発生していない。

  • ここ数ヶ月間、イエローストーンの地震活動のレベルは上昇していたが、現在は正常な状態に戻っている。

  • 地盤の変位は過去数ヶ月間と同じレベルである。2015年末から継続中のノリス間欠泉盆地近傍を中心とするイエローストーン・カルデラ北部の隆起は、1ヵ月あたり数ミリメートルの低い水準で続いている。カルデラ内の沈降も同様の水準で2016年末から継続中である。現在の地殻変動パターンは、これまでの観測記録の変動範囲内にとどまっている。

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人為的な地震は世界中で増加していく


人為的な地震は過去150年間で728ヶ所、過去10年間では108ヶ所。原因は資源採掘、ダム建設、核爆発、CO2注入など。最大規模は中国四川省の M7.9。「人間が行う事業はすべて、地殻の活動に影響を及ぼします」、「地中に大量の物質を加えたり取り去ったりすれば、地球がその変化に反応するのは当然のことで、その反応が地震になることもあるわけです」:

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2017年10月3日火曜日

SADO METAL


佐渡 → 金山 → メタルという発想。歌詞も、佐渡 → Sado → 「殺戮したての魚介類ども」という連想なんでしょうが、面白いです:

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2017年10月2日月曜日

小惑星 2017 SA21 が月と地球に接近していた


9月29日に発見された小惑星〝2017 SA21〟が、発見前の9月27日に月と地球に接近していたことがわかりました。(このところ、今回のように最接近後に発見されるケースや、発表までに時間がかかるケースが増えています。トランプ政権による予算削減の影響でしょうか。)

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 6~13m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 SA216~13  (月)9月27日 08:27
(地球)9月27日 17:02
1.15
1.49
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速10.1km(時速約3万6000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2017年10月1日日曜日

蜃気楼津波


イギリス東部ノーフォーク州の Cley next the Sea(地図)で撮影された蜃気楼の写真です。海面が盛り上がって津波が押し寄せているように見えます。こういう蜃気楼もあるのですね。撮影されたのは、記事では9月19日、EXIF データでは9月27日となっています:

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小惑星 2017 SF20 が月と地球に接近していた


9月28日に発見された小惑星〝2017 SF20〟が、発見前の9月26日に月と地球に接近していたことがわかりました。(このところ、今回のように最接近後に発見されるケースや、発表までに時間がかかるケースが増えています。トランプ政権による予算削減の影響でしょうか。)

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 5~12m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 SF205~12  (月)9月26日 16:43
(地球)9月26日 23:46
1.10
1.80
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は、秒速10.6km(時速約3万8000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2017 SA20 が月と地球に接近していた


9月24日に発見された小惑星〝2017 SA20〟が、発見前の9月19日から20日にかけて、月と地球に接近していたことがわかりました。(このところ、今回のように最接近後に発見されるケースや、発表までに時間がかかるケースが増えています。トランプ政権による予算削減の影響でしょうか。)

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 6~13m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 SA206~13  (月)9月19日 12:00
(地球)9月20日 07:27
1.18
1.53
(1LD=地球から月までの平均距離) 

月と地球への接近時刻には、それぞれ ±3分、±2分の誤差が見込まれています。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は比較的遅く、秒速5.9km(時速約2万1000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2017年9月30日土曜日

小惑星 2012 TC4 が地球衝突コースに (続報-7)


小惑星 2012 TC4 の接近予報が9月28日付で更新されています:

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2012 TC412~27

10月12日 14:42
±00:01
 0.130 (mimimum)
 0.130 (nominal)
 0.131 (maximum)
(1LD=地球から月までの平均距離) 

接近距離は、LD で表すと前回の予報と変わりありませんが、キロメートルで表すと、それぞれ 50138(前回49943)、50153(50171)、50168(50398)となります。〝maximun〟と〝minimum〟の差が、前回の予報の 455km から今回は 30km となり、範囲がさらに狭まりました。

これらの距離は地球の中心から測ったものですから、地表からの距離は地球の半径約6400kmを差し引く必要があります。すると〝minimum〟の場合で約43700kmですから、2012 TC4 は気象衛星「ひまわり」などの静止衛星の軌道(地表から約3万6000km)よりも遠いところを通過することがわかります。

2012 TC4 が地球に最も近づくときの地球との相対速度は、前回の予報と変わらず秒速7.65km(時速約2万7500km、マッハ22.5)とされています。

2012 TC4 は地球に近づいた後、翌13日04:19(日本時間)に月に 0.722LD まで接近します。


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