2017年12月9日土曜日

東北「津波ライン」、東京「アースダイビング・マップ」


何となくつながりを感じたので、2つの書籍/書評を紹介します。

神仏のなみだ』(桜井識子著、ハート出版)――「東日本大震災の津波到達ラインに沿って、寺社が多くある」、「神様の力が津波を止めたとしか考えられないという神社もあって・・・」、「東日本大震災が起こったあの日、神様や仏様はどうされていたのか」:

アースダイバー』(中沢新一著、講談社)――「縄文時代は氷河期が終わって温暖化が進み、氷河が溶けて海面が上昇した時期」、「(縄文時代の東京地図に)現代の情報、縄文と弥生の遺跡、古墳や墓地、神社、寺などを書き込む。すると、それらが縄文地図ではたいてい洪積層と沖積層のはざま、半島や岬の突端のような場所に位置している」、「縄文時代の人たちは、岬のような地形に、強い霊性を感じていた。そのためにそこには墓地をつくったり、石棒などを立てて神様を祀る聖地を設けた」:

2017年12月8日金曜日

津波の噂 広がる ― スリランカ


スリランカで、まもなく津波が襲ってくるとの噂が広がり、当局が打ち消しに躍起になっています。噂の発端は、同国東部州バッティカロア県の Navaladi 地区(地図)で漁師が海蛇のような生き物を捕獲し、これが津波の前兆であるとされたことです:

同国の海洋環境保護局の専門家は、漁師が捕らえたのは海蛇ではなく、ウナギの一種であるとしています。

スリランカでは、根拠のない噂がソーシャル・メディアを通じて広まっているようです。先月には、別の地区で津波の噂が広がり経済活動が止まってしまったり、風速120mph(時速約200km)のサイクロンが襲来するとのフェイク・ニュースが流れたりしたことがあったと上掲の記事は伝えています。

津波の噂には、12月末までにインド洋で大地震と大津波が発生するというインド発パキスタン経由の「予知情報」が影響しているのかも知れません:

関連記事

2017年12月7日木曜日

カイパー・ベルト天体 486958 (2014 MU69)


2006年1月に打ち上げられ、2015年7月に冥王星近傍に到達したNASAの探査機〝ニュー・ホライズンズ〟は、現在、次の目標であるカイパー・ベルト天体〝486958 (2014 MU69)〟に向かって飛行中です。この天体は、2つの天体が互いに相手のまわりを回っている連星か、2つの天体が接触・合体して自転している接触連星の可能性があると指摘されています。ニュー・ホライズンズは2019年1月1日にこの天体のそばを通過します(想像図)。

NASAでは、この天体の愛称(nickname)を一般募集していましたが、日本時間の12月7日午後2時に投票が締め切られました。以下は投票結果です。首位は北欧神話のトール(ソー)神が持つハンマー Mjölnir(ミョルニル)です。映画の影響でしょうか。日本人になじみのある名前はとしては、Tiramisu、Monolith、Uluru などがランクインしています:

ティラミス(Tiramisu)がなぜ第8位にランクされているのか、NASAの説明によると ―― ティラミスはイタリア料理のメイン・コースの後に出される冷たいデザート。MU69は、冥王星との邂逅という一大「饗宴」の後に出てくる小さく、凍ったもてなしだから。ティラミスの茶色い色は、MU69 の暗く赤みがかった色合いとよく一致している可能性がある。


関連記事

2017年12月6日水曜日

黒潮大蛇行が拡大、三宅島から八丈島に急潮情報


12月6日に海上保安庁が発表した資料によると、「現在の黒潮の流路は2004年に発生した大蛇行と同規模まで拡大」しているとのことです:

強い流れが発生している恐れがあるため、急潮情報が三宅島から八丈島にかけての範囲に出されました。「2017年12月06日現在、黒潮が『三宅島から八丈島』に接近しています」、「日常的には流れの弱い海岸であっても急潮情報が発表された場合には、マリンレジャー等の実施について十分な注意が必要です」:

関連記事

小惑星 2017 WT28 が地球に接近・通過


小惑星〝2017 WT28〟が、11月25日夜に地球に接近していたことが判明しました。

この小惑星は接近後の11月28日に発見されたもので、アテン群に分類され、直径は 7~15m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 WT287~15 (地球)11月25日 19:46
 (月)11月26日 11:58
1.39
2.33
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速4.6km(時速約1万6000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

2017年12月3日日曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-178)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 12月2日15:30 付けで更新情報を出しています ―― 12月2日午後現在、前兆が継続中 → 12月7日± 地震発生の可能性は否定:

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期前兆が完全に終息するまで確定できないが、
12月23日± が考えやすい状況(前兆終息は12月12日±)。
推定時刻 午前9時±1時間 または 午後6時±3時間
推定震央領域 岐阜県愛知県長野県西部、静岡県西部、福井県、滋賀県、富山県西部、石川県南部、京都府北部など
前回更新情報の地図参照 (点線: 大枠推定領域、太線: 可能性が考えやすい領域)
ある程度、火山に近い領域の可能性がある。
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の深さ30km以浅の陸域地殻内地震
 

▼ 現状
  • 12月2日午後の時点で前兆は終息せず継続中。

▼ 考察
  • 前回の更新情報では、11月末ごろに前兆終息の場合は12月7日± に地震発生の可能性があると報告していたが、12月2日午後の時点でも前兆が終息せず継続している → 12月7日± 地震発生の可能性は否定される(12月7日± に新たな極大出現か)。

  • 次に地震発生の可能性があるのは、前回の更新情報でも報告していた12月22日±(21日± の誤記?)だが、現状では12月23日± の方が考えやすい。

  • 12月23日± に地震発生となるのは、今後新たな極大が出現せず(11月8.5日が最終極大)、12月12日± に全前兆が終息する場合。

  • 12月7日± に新たな極大が出現するなど、12月23日± よりも後に地震発生となるような前兆変化が現れる可能性も否定できない。

串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

関連記事

イエローストーンでは人を殺しても処罰されない


強酸性で高温の湯だまりに人を突き落とせば、遺体や衣服が完全に溶けてしまって証拠が残らないから? と思ったのですが違いました(関連記事)。法律に抜け穴があることを、ミシガン州立大学の法学教授が2005年に〝The Perfect Crime(完全犯罪)〟というタイトルの論文で指摘しているのだそうです:

イエローストーン国立公園(地図)はアメリカ合衆国北西部にあり、3つの州、すなわち、ワイオミング州、モンタナ州、アイダホ州にまたがって広がっています。同公園のほとんどはワイオミング州内にあり、一部がモンタナ州とアイダホ州にはみ出していると言う方が正確かも知れません。そして、このアイダホ州に属する部分が法律的な抜け穴となっているのです ――
  1. イエローストーン国立公園を管轄する地方裁判所(District Court )はワイオミング州内にある。合衆国の他の地域では見られないことだが、この裁判所の管轄地区にはイエローストーン国立公園のモンタナ地区とアイダホ地区が含まれている。

  2. したがって、イエローストーン国立公園のアイダホ地区で殺人を犯し逮捕された犯人は、ワイオミング州の裁判所で裁かれることになる。

  3. しかし、合衆国憲法は、いかなる裁判も犯罪がなされた州で行わなければならない、と規定している。この場合はアイダホ州である。

  4. したがって、被告人(犯人)は憲法上の権利としてアイダホ州で裁判を受けることを要求できる。

  5. アイダホ州で裁判を行うために陪審員が集められることになるが、ここで問題が発生する。

  6. 合衆国憲法修正第6条は「すべての刑事上の訴追において、被告人は、犯罪が行われた(state)の陪審であって、あらかじめ法律で定めた地区(district)の公平な陪審による迅速かつ公開の裁判を受ける権利を有する」と定めている。

  7. この場合、はアイダホであるが地区はワイオミングである。つまり、陪審員となれるのはイエローストーン国立公園のアイダホ地区に住む者に限られる。

  8. イエローストーン国立公園のアイダホ地区は連邦政府の所有地であって人が居住することが許されていないため、住民は全くいない。

  9. かくして、被告人がワイオミングで裁判を受けることに同意しない限り、被告人が法的に裁かれることは全くない。

  10. 一方、イエローストーン国立公園のモンタナ地区には少数ながら人が住んでいるため、同地区で殺人を犯した者が裁判を免れることはない。

関連記事

2017年12月2日土曜日

ボイジャー1号が37年ぶりにロケット噴射


40年前の1977年9月5日に打ち上げられたボイジャー1号は、NASAの宇宙機の中では最も高速で最も遠くに到達し、現在、恒星間空間を飛行中の唯一の人工物となっています(NASA's farthest and fastest spacecraft, is the only human-made object in interstellar space, the environment between the stars.)。

このボイジャー1号が11月28日、軌道修正用のロケット・エンジンを1980年11月8日以来37年ぶりに噴射しました:

37年ぶりにロケットを噴射したわけはこうです。ボイジャーには姿勢制御用のロケットと軌道修正用のロケットが搭載されています。前者は10ミリ秒単位の短い噴射をおこなって通信用のアンテナを地球の方向に向けるため、後者はもっと長い時間噴射を続けて飛行軌道を変更するために使われます。ボイジャー1号では、2014年ごろから姿勢制御用ロケットの劣化が目立ち始め、必要な姿勢変更をするために何度も噴射を繰り返さねばならなくなっていました。この問題を解決してボイジャー1号の運用寿命を延ばすために、軌道修正用のロケットで代替することが試みられることになったのです。

車庫の中に何十年も放置されていた自動車のエンジンがすぐにかかるなんて誰も期待しない、とNASAの記事は書いています。ボイジャーの管制チームは何十年も前のデータやアセンブラー言語で書かれた古いプログラムを捜し集めて、軌道変更用ロケットの噴射が安全であることを確認したそうです。

11月28日に軌道修正用ロケットの噴射がおこなわれましたが、噴射成功が確認されたのは翌29日。ボイジャー1号から地球まで電波が届くのに19時間35分を要したからです。

計画では、姿勢制御用のロケットを軌道修正用のロケットに切り替えるのは来年1月から。ただし、軌道修正用ロケットは使用に際してヒーターで加熱する必要があるため、ヒーターに使用するエネルギーが不足するようになったら、再び姿勢制御用ロケットに切り替えて運用することになるとのことです。

ボイジャーの管制チームでは、今回の処置でボイジャー1号の運用寿命が2年から3年程度延びるとみています。

なお、ボイジャー2号の姿勢制御用ロケットには1号ほどの劣化は起きていないとのことです。

以下のページにはボイジャー1号の現在位置を示す図や表があります。同機は「へびつかい座」の方向に飛行中です:

関連記事

2017年12月1日金曜日

9年経過


このブログに最初の記事を投稿してから9年が経ち、10年目に突入しました。最初の記事はもっと違う内容だったような記憶があるのですが ・・・

投稿記事数は合計 4741件、全期間のページビュー数は現時点で 561万501。私自身の入院や多忙で中断した時期がかなりあるのですが、知らぬ間に500万の大台を超えていました。

年の初めに一大決心をして始めた日記を数週間(数日?)で放り出してしまったことが何度もある私にしては、このブログはよく続いたと思います。日記とは違って読者があることが継続の強い動機付けになっているのだと感じています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


天宮1号が落ちてくる (続報-7)


12月1日現在の天宮1号の平均高度は293km前後まで低下しています。

以下は、天宮1号の落下についてかなり詳しく解説した『産経新聞』の記事です(長いです)。「空力加熱消滅(aero-thermal demise)」、「再突入フットプリント」、「太洋到達不能極(Oceanic Pole of Inaccessibility)」、「世界人口グリッド(Gridded Population of the World、GPW)」といった耳慣れない言葉が出てきますが、結局は「どこに落ちるのか、確かなことが誰にもわからない」、「人の体に危害が及ぶ可能性は低く、1兆分の1というレヴェル」という結論です:

記事によると、落下してくる物体を危険と判断するのは、少なくとも15ジュールのエネルギーを持っている場合で、「これは約30cmの高さから落としたボウリングのボールとだいたい同じ」だそうです。ボーリングの球を頭上30cmから落とせば、頭蓋骨が陥没したり、首の骨が損傷したりするのではないでしょうか。自動車の屋根やボンネットだったら凹むと思います。


関連記事

小惑星 2017 WL28 が地球に接近・通過


11月25日朝、小惑星〝2017 WL28〟が地球に接近していたことが判明しました。

この小惑星は11月25日に発見されたもので、アポロ群に分類され、直径は 8~18m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 WL288~18  (月)11月24日 20:14
(地球)11月25日 07:00
2.05
1.68
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は比較的遅く、秒速7.9km(時速約2万8000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

スーパームーン、ブルームーン、ウルフムーン


来る12月4日の満月(3日の日没から4日の日の出にかけて見られる月)は、2017年「最初で」最後のスーパームーンです:

スーパームーンは、月が近地点かその近くにあるときに満月あるいは新月になる場合を指す言葉です。天文学の用語ではなく占星術に由来する言葉ですので、どのくらい近地点に近ければスーパームーンと呼ぶのかについては曖昧なところがあります。

冒頭で「最初で」にカギ括弧を付けたのは、新月の場合のスーパームーンを含めると12月4日は最初ではなくなるからです。今年5月26日、6月24日、7月23日の新月はスーパームーンでした。上掲の2番目と3番目の記事のタイトルに〝Brightest(最も明るい)〟や〝to Be Visible(見える)〟という形容詞が付いているのは、満月に限っていることを示しています。

今年6月23日に近日点通過、6月24日に新月となったケースでは、6月20日に豊後水道でM5.0、最大震度5強、6月25日に長野県南部でN5.6、最大震度5強が発生しています。

来年1月には満月が2回あります。その2回ともスーパームーンになります(2回目は少し怪しい)。

以下は12月~1月のスーパームーンにおける近地点通過と満月の時間差を示したものです(時刻は日本時間、接近距離は地球から月までの平均距離=1):

近地点通過 満月時間差 接近距離
12月04日 17:46 12月04日 00:47 16時間59分 0.930
1月02日 06:49 1月02日 11:24 4時間35分 0.928
1月30日 18:57 1月31日 22:27 27時間30分 0.934

同じ月に満月が2回見られること、あるいは2回目の満月を欧米ではブルームーンと呼びます(元々の定義についてはこちら)。来年1月と3月はブルームーンで、その間に挟まれた2月には満月がありません。

アメリカでは1月の満月をウルフムーンと呼ぶそうです。アメリカ先住民の言葉に由来していますが、今では狼男の伝説と結びつけられたりもするようです。


関連記事

2017年11月29日水曜日

ミツクリザメ漂着 ― 静岡県沼津市


静岡県沼津市の大瀬崎(地図)の海岸に、深海魚のミツクリザメが打ち上げられているのが見つかりました。見つかったのは個人のツイートによれば11月25日、『静岡新聞』の紙面によれば11月26日で、全長約1m。子どもとみられるとのこと。「大瀬崎で見つかるのは初めてではないか」(大瀬崎のはまゆうマリンサービス)、「打ち上げられる例は世界的にもほとんどない」(沼津港深海水族館):
  1. 大瀬崎の浜になんかヤベェの打ち上がってんだけど・・・ (個人ツイート、11月25日16:40、写真あり)
  2. 超速報!日本屈指のダイビングスポット、大瀬崎のビーチに”ゴブリンシャーク”が打ちあがる! (沼津港深海水族館のツイート、11月25日18:20、写真あり)
  3. 今朝の静岡新聞に・・・ (個人ツイート、『静岡新聞』紙面の画像あり、11月27日13:24)

(1)と(2)の写真では尾部のひれの長さに差があり別々の個体であるようにも見えますが、目の斜め上にある赤い傷のようなものからは同一の個体だと思われます。

今夏、「深海魚と地震は無関係」とする東海大学の研究結果が報道されましたが、以下の様な説得力のある反論もあります。東海大学の検証方法は大学の研究者がおこなったにしては粗雑にすぎると感じます:

関連記事

北海道駒ヶ岳で火山性地震急増 (続報)


11月27日付「北海道駒ヶ岳で火山性地震急増」の続報です。

気象庁が、今回の火山性地震急増について解説資料を出しています。「火山性微動の発生はなく、地殻変動や監視カメラで観測した昭和4年火口の様子にも特段の変化は認められません」、「山頂点で地震が10回以上観測されたのは、2006年11月19日(11回/日)以来です」:

今回の地震増加では、11月26日に山頂観測点で44回、山麓観測点で4回の地震が記録されています(速報値):

関連記事

白山で火山性地震が急増


11月29日午前3時ごろから、白山の山頂(御前峰、地図)付近直下を震源とする火山性地震が急増し、午前0時から9時までに281回を数えました。最大は M2.8 で震度1の有感地震となりました。火山性微動や低周波地震は発生していないとのこと。「白山で、1日あたりの地震回数が200回を超えたのは、2005年12 月の観測開始以来初めて」:

白山では、10月10日から11日にかけても地震が急増しています。この時の震源は山頂付近の深さ3km付近とされていました。今回は山頂直下ですので、震源が浅くなっています。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が、12月中にも発生する可能性があると予測している No.1778前兆に対応する地震との関係が気になります。白山は串田氏が地震発生を予測している領域の北縁部(岐阜・石川県境)に位置しています。


関連記事

2017年11月27日月曜日

霧島山(新燃岳)で火山性微動


11月25日から27日にかけて、霧島山新燃岳(地図)で火山性微動が5回観測されました(27日15時までの速報値)。火山性微動発生にともなう地殻変動は観測されていません。また、火山性地震の増加も見られません:

新燃岳で火山性微動が発生したのは10月21日以来です。


関連記事

北海道駒ヶ岳で火山性地震急増


11月26日、北海道駒ヶ岳(地図)で、山頂の浅い所を震源とする火山性地震が急増しました。27日は少ない状況で推移しています。火山性微動は発生していません:

北海道駒ヶ岳は、1929年に泥流の発生をともなう大規模なマグマ噴火を起こしました(死者2名、負傷者4名、 牛馬の死136頭)。また、2000年9月から10月にかけては、水蒸気噴火を繰り返しました。(気象庁の資料より)

大形の小惑星ファエトンが地球接近


大形の小惑星〝3200 Phaethon(ファエトン)〟が、クリスマスの約1週間前、12月17日の朝に地球に接近します。直径は 3.2~7.1km と推定されています。

ファエトンは1983年に発見され、アポロ群に分類されています。彗星と小惑星の中間的性質を持つ活動的小惑星(あるいは枯渇彗星)と考えられており、3大流星群の1つである「ふたご座流星群」の母天体としても知られています。2009年と2012年には急激な増光が観測されています。

小惑星 推定直径
km
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
3200
Phaethon
(1983 TB)
3.2~7.1 (地球)12月17日 08:00 26.83
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近する時の地球との相対速度は極めて速く、秒速31.9km(時速約11万5000km)と計算されています。

ファエトンは地球にとって潜在的に危険な小惑星(PHA: Potentially Hazardous Asteroid)とされており、2093年12月14日には地球に 7.71LD まで近づきます。


関連記事

2017年11月26日日曜日

2017年11月25日土曜日

豪雨で川底から板状の構造出現 ― 福岡県朝倉市


こういうことがあるのですね。福岡県朝倉市(地図)の山間部で、今年7月の九州北部豪雨で川底が侵食された結果、断層破砕帯や断層粘土が固まってできたと考えられる板状の構造が約100mにわたって出現しました。西山断層帯の延長部の可能性もあるようです。「『板』の表面には左横ずれ断層の特徴である同じ方向の『傷痕』が多数残っていた。花崗岩は厚さ10メートルほどが粘土化して固くなっており、断層がたびたび動いた結果と考えられる」:

関連記事

イルカが漁港に入りこむ ― 沖縄県豊見城市


11月24日、沖縄県豊見城市の与根漁港(地図)で、マダライルカ1頭が泳いでいるのが見つかりました。体長約1.3mで、まだ子どもとみられています。「通常は港内に入り込むことはなく『健康状態が悪い可能性もある』」、「数年前にも小さなイルカが迷い込んでいた」:

関連記事

小惑星 2017 VY13 が地球と月に接近


11月26日朝、小惑星〝2017 VY13〟が地球と月に接近します。

この小惑星は11月14日に発見されたもので、アポロ群に分類され、直径は 13~30m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 VY1313~30 (地球)11月26日 06:13
 (月)11月26日 06:33
2.02
2.48
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速10.5km(時速約3万8000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

小惑星 2017 WH13 が月と地球に接近


小惑星〝2017 WH13〟が11月26日に月と地球に接近します。

この小惑星は11月22日に発見されたもので、アポロ群に分類され、直径は 12~27m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 WH1312~27  (月)11月26日 11:50
(地球)11月26日 14:45
1.57
1.74
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速11.4km(時速約4万1000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

小惑星 2017 WA14 が月と地球に接近・通過


11月21日深夜から22日早朝にかけて、小惑星〝2017 WA14〟が月と地球に接近しました。

この小惑星は11月22日に発見されたもので、アポロ群に分類され、直径は 9~19m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 WA149~19  (月)11月21日 22:14
(地球)11月22日 04:53
0.51
0.25
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は比較的速く、秒速16.4km(時速約5万9000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

2017年11月24日金曜日

震源は地熱発電所から500m ― 韓国・浦項地震


11月18日付「浦項地震 ― 韓国」の続報です。

11月15日に朝鮮半島南東部で発生した浦項地震の震源は、当初の発表より浅く3~7km、震央も南東に1.5kmずれて浦項地熱発電所から500mの位置だったとのことです。

「一部の学者は、地熱発電所が地下4.3キロメートルまで掘削して水を注入しており、断層を弱め、地震を誘発したのではないかと主張」、一方、韓国気象庁は現地調査が完了するまではわからないとの立場をとっています:

関連記事

自閉症のアマチュア気象予報士がカリフォルニア州の大地震を警告


昨年11月15日付「自閉症のアマチュア気象予報士がNZの地震を警告していた」で紹介した、カナダ在住のフランキー・マクドナルドさんが再び話題になっています。今回は、11月21日に投稿した YouTube 動画で、数週間以内にカリフォルニア州でマグニチュード 7.0 以上の大地震が起きると警告しています。初めて彼の動画を見る方は、彼の風貌と絶叫調のしゃべり方に驚かれるかも知れません。彼のチャネルのフォロワーは1年前の10万人から現在は15万6000人に増えています:

カリフォルニア州では、先週、サン・アンドレアス断層の一部の区間で、M4.6を筆頭に百数十回の群発地震が発生し、住民の不安が高まっています。


関連記事

2017年11月23日木曜日

ヨーロッパ上空に放射能雲 (続報)


11月12日付「ヨーロッパ上空に放射能雲」の続報です。

ロシアかカザフスタンが汚染源と推定されていましたが、ロシア政府は一貫して否定。ところが「今月21日、同国気象庁が気象観測データを発表し、『9月下旬から10月半ばにかけて、ウラル山脈周辺の川や貯水池で極めて高い放射性物質による汚染を確認した』と認めた」、「一方、発生源と見られるチェリャビンスクの工場を運営するロシア国営の原子力企業ロスアトム(ROSATOM)の責任者マキシム・ヤコヴェンコ氏は (中略) コメントを発表し、同社の関与を全面的に否定している」:

関連記事

2018年は大地震が急増する (補足)


11月20日付「2018年は大地震が急増する」の補足です。

わかりやすい日本語の記事がなかなか見つかりませんが、以下の Forbes Japan の記事はどうでしょうか:

以下の記事には、地球の自転減速と M7 以上の地震件数の相関関係を示すグラフが掲載されています。青い線が M7 以上の地震件数、赤い線が地球の自転の減速度を示しています。赤い線は右方向に5.5年分ずらしてプロットされています:

関連記事

「サーヤの法則」の再発動はあるか? (続報)


結婚式までの日取りが発表されました。最初は来年3月4日の「納采の儀」です。この日の前後に弔事や大きな災害が起きなければよいのですが。「サーヤ」の時には、翌日に福岡県西方沖地震(M7.0、最大震度6弱)が発生しました。また、14年7月4日におこなわれた三笠宮家・千家家の納采の儀では、7月12日に福島県沖の地震(M7.0)が発生しています:

関連記事

キンメダイ不漁 ― 静岡県下田市


静岡県下田市の下田港(地図)で、深海魚のキンメダイが不漁となっています。黒潮の流路の変化が原因とされていますが・・・:

関連記事

2017年11月22日水曜日

韓国の地震は「スーパー南海地震」の予兆?


「東京五輪をやっている場合じゃない」そうです:

高橋学氏(現在は立命館大学・環太平洋文明研究センター教授)は、不安を煽るような発言(放言)を週刊誌上で何度もしています。以下の「関連記事」はその例です。


関連記事

小惑星 2017 WW1 が地球と月に接近・通過


11月22日朝、小惑星〝2017 WW1〟が地球と月に接近しました。

この小惑星は11月20日に発見されたもので、アポロ群に分類され、直径は 3~7m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 WW13~7 (地球)11月22日 04:18
 (月)11月22日 09:19
0.37
0.94
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速12.7km(時速約4万6000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

2017年11月21日火曜日

小惑星 2017 WB1 が地球に接近・通過


小惑星〝2017 WB1〟が11月21日未明に地球に接近しました。

この小惑星は11月19日に発見されたもので、アポロ群に分類され、直径は 8~17m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 WB18~17 (地球)11月21日 03:08
 (月)11月21日 04:35
1.98
2.85
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は遅く、秒速9.4km(時速約3万4000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

太陽系外から飛来した天体は長さ400m超の棒状、暗赤色の金属質


ESO(欧州宇宙機関)の11月20日付報道発表です ――

10月19日に発見され、当初は彗星に分類されていた天体は、その後の軌道計算の結果、太陽系外から飛来した恒星間小惑星であることが判明し、1I/2017 U1(`Oumuamua)と命名されました。

ESOがチリに設置している VLT(超大型望遠鏡)などを動員して観測した結果、この天体は長さが幅の約10倍ある棒状(葉巻形)で、少なくとも400mの長さがあり、表面は屋外に設置されているソーラー・パネルのような暗赤色をしていること、密度が高く、おそらく岩石質で金属の含有量が多いこと、などがわかりました。

暫定的な軌道計算では、この天体はこと座の1等星・ベガの方向から飛来。しかし、この天体が30万年前にベガの付近にあったときには、ベガはその近くにはなかったとのことです:

IAU(国際天文学連合)の Minor Planet Center が11月6日付で発表した〝MPEC 2017-V17 : NEW DESIGNATION SCHEME FOR INTERSTELLAR OBJECTS〟によると、「`Oumuamua」はハワイ語で「第1の」とか「先行して」という意味があり、この天体が遙かな過去から我々の元に到来した scout(斥候、偵察者)あるいは messenger(使者)のようなものと考えられることに由来しているとのことです:
The name, which was chosen by the Pan-STARRS team, is of Hawaiian origin and reflects the way this object is like a scout or messenger sent from the distant past to reach out to us (ʻou means reach out for, and mua, with the second mua placing emphasis, means first, in advance of).

アーサー・C・クラークの小説「宇宙のランデヴー」を思い出しました。以下は Wikipedia に載っているあらすじの一部です ――
西暦2130年、宇宙監視計画スペースガードが謎の物体を発見した。ラーマと名付けられた物体は当初小惑星だと思われていたが、宇宙探査機によって送られた映像に写っていたものは、円筒型をした疑いようもない人工の建造物だった。

(中略)

ラーマは、なんらかのエラーから太陽に突入する軌道を取ったように思われたが、太陽に接近した上で恒星間飛行で失った物資を補給し、次なる地を目指して謎を残したまま太陽系を去っていった。ラーマの太陽系への接近は、計算された中継であったと、人類は理解した。

関連記事

氷河の下からカルデラが姿を現す ― アイスランド


アイスランド南部にある Öræfajökull 氷河(地図)の下で地熱活動が高まり、カルデラの部分が21~25m(アイスランド気象局の発表では15~20m)沈降して、直径1kmのカルデラの姿がわかるようになっていることが、衛星写真や航空機からの観測によって確認されました。周辺では火山特有の臭気が確認され、氷河が溶けた水が流れ出しているとのことです。アイスランド気象局は、ただちに噴火する兆候はないとして航空機に対する警戒コードを〝イエロー〟のままに止めています。防災当局は〝uncertainty phase〟を宣言しています:

Öræfajökull 氷河の下の火山は、1362年と1727年に噴火しています。

アイスランド関係の記事でいつも困るのは地名や人名の発音です。上の日本語の記事では「アイスランド最高峰のエーライヴァヨークトル山」としていますが、これが Öræfajökull 氷河の下にある火山の名前なのか確信が持てずにいます。ネットで検索すると、アイスランドの最高峰を「クヴァンナダルスフニュークル山」としているものもあります:

関連記事

2017年11月20日月曜日

イルカが隅田川を遡上 ― 東京都


今月初めごろから、東京都を流れ東京湾に注ぐ隅田川で、イルカの目撃が相次いでいます。17日には河口から約10km以上離れた上流に出没。小型のイルカであるスナメリとみられています。「隅田川では珍しく、東京湾から迷い込んだ可能性があるという」:

関連記事

小惑星 2017 WT が地球に接近・通過


小惑星〝2017 WT〟が、11月11日に地球と月に接近していたことが判明しました。

この小惑星は地球接近後の11月16日に発見されたもので、軌道計算の結果、発見前に地球に接近していたことが判明したものです。アポロ群に属し、直径はかなり大きく 20~44m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 WT20~44 (地球)11月11日 02:36
 (月)11月11日 04:28
1.35
1.81
(1LD=地球から月までの平均距離) 

地球と月への接近時刻には ±3分の誤差が見込まれています。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は、秒速15.4km(時速約5万6000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

2018年は大地震が急増する


10月下旬に開かれた米国地質学会で驚くべき発表がありました ―― 地球の自転速度がほんのわずか減速する(1日の長さが数ミリ秒長くなる)と、5~6年後に M7 以上の大地震が急増する。過去100年間の地震発生数を調べるとこのようなことが5回起こっていた。これまで、いろいろな現象と地震発生の相関関係が指摘されてきたが、これほど顕著な相関が見いだされたのは初めて。直近の自転減速は2011年に始まっているので、世界は少なくとも5年間は続く大地震の多発期に入っている。大地震の増加が特に顕著に現れるのは北緯10°から南緯30°の間:

関連記事

2017年11月19日日曜日

小惑星 2017 UA52 が地球に接近・通過


小惑星〝2017 UA52〟が10月21日に月と地球に接近していたことが判明しました。理由はわかりませんが、接近から1ヵ月近く経ってからのデータベース記載となりました。

この小惑星は地球接近後の10月25日に発見されたもので、軌道計算の結果、発見前に地球に接近していたことが判明したものです。アポロ群に属し、直径は 6~12m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 UA526~12  (月)10月21日 04:27
(地球)10月21日 15:25
0.11
0.51
(1LD=地球から月までの平均距離) 

月への接近時刻には ±1:05、地球への接近時刻には ±1:01 の不確実さがあります。また、月への接近距離には 0.08~0.13LD の幅があります。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速9.3km(時速約3万3000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

2017年11月18日土曜日

地震トリガーとしての人間を過小評価するな


面白い記事に出会ったので紹介します。執筆者はサイエンス・ライターでSF作家の David Nabhan氏。〝Earthquake Prediction: Dawn of the New Seismology〟(地震予知: 新しい地震学の夜明け、2017年)など、地震について4冊の著書があるとのことです:

記事のタイトルにある〝underestimate〟は、「過小評価する」、「低く見積もる」、「甘くみる」、「見くびる」、「なめてかかる」という意味の言葉で、最近では米国のトランプ大統領が北朝鮮に対する警告の中で用いていたのが印象に残っています:
Today, I hope I speak not only for our countries, but for all civilized nations, when I say to the North: Do not underestimate us, and do not try us. We will defend our common security, our shared prosperity, and our sacred liberty.

(今日、私はわが国のみならず、すべての文明国を代表して話をしたいと思います。私は北に対して、「私たちを甘くみるな。私たちを試そうとするな」と言います。われわれは共通の安全と共有の繁栄、そして神聖な自由を守ります。)

NHK「トランプ大統領 北朝鮮に警告 韓国国会演説の動画と全文(日英)掲載」から

上掲の記事にはいろいろ興味深いことが書かれているのですが、以下にいくつか抜粋して紹介します:
  • ニコラ・テスラは、同じ場所で1時間45分ごとに1トンのダイナマイトを繰り返し爆発させれば、地球に自然に存在する定常波を(共鳴現象によって)増幅して、最終的には地球の地殻を割ることができる、と計算した。

  • ニコラ・テスラは、1898年にニューヨークで、彼が製作したマシンの実験をおこなった。その結果起こったことは、伝説、都市神話、あるいは事実として伝えられている ―― 初めは彼の建物が、続いて近隣の建物が激しく揺れ始め、警察が呼ばれる事態になった。結末は申し分のないものだった。マシンの作動を止める唯一の手段は大きなハンマーを使うことだったのである。

  • テクトニック兵器に関しては、米国はあと数ヶ月でプロジェクト・シールを発動するところまでいっていた。同プロジェクトは、450万ポンド(約2000トン)の高性能爆薬を日本の海岸から5マイル(8km)のところで爆発させるもので、それによって津波を発生させて日本の沿岸地帯に大規模破壊をもたらし、米軍の日本本土上陸作戦を容易ならしめる計画だった。この初の人工津波計画は、もう一つのトップ・シークレットのプロジェクトである「マンハッタン計画」が成功したことによってキャンセルされた。

小惑星 2017 WD が地球に接近・通過


小惑星〝2017 WD〟が、11月13日夜に地球に接近していたことが判明しました。

この小惑星は地球接近後の11月16日に発見されたもので、軌道計算の結果、発見前に地球に接近していたことが判明したものです。アポロ群に属し、直径は 7~15m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 WD7~15  (月)11月13日 20:51
(地球)11月13日 20:54
2.86
1.86
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速10.7km(時速約3万8000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事