2021年3月31日水曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-231)

 
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 3月29日付で、「2020年に発生した M5 以上の地震及び火山性活動について、八ヶ岳南麓天文台による地震前兆検知からの予報との相関関係をまとめ」た文書を公開しています: 

串田氏がふだん更新情報を公開しているのは、原則として、何年にもわたって前兆が継続しているにもかかわらず、未だに対応する地震が発生していない No.1778 長期継続前兆についてだけです。No.1778 前兆以外の前兆にもとづく地震および火山活動の予報は、「地震前兆検知公開実験」の参加者にのみ配信されています。参加者は、社会的な混乱を防ぐ観点から、対応地震の発生前に予報や観測情報を他言や二次使用しないこと、フログやツイッターへの書き込みをしないこと等を誓約しています(「地震前兆検知公開実験」の参加者募集要項はこちら)。
 
上の文書には、「地震前兆検知公開実験」の参加者にのみ配信された予報と実際に発生した地震の相関関係がまとめられています。
 
 

2021年3月29日月曜日

海面近くにサケガシラ — 富山県高岡市

 
3月28日、富山県高岡市の国分浜(地図)沖で、深海魚のサケガシラが海面近くを泳いでいるのが動画撮影されました。体長約 1.5m。

「富山湾でも定置網にかかることがありますが、その生態はナゾが多く、魚津水族館によりますと、ダイバーが水中で見つけたという話は非常に珍しいということです」:

高岡市沖では前日の27日、定置網に深海魚のアカナマダが入っているのが見つかっています:
 
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2021年3月28日日曜日

噴火始まる — アイスランド (続報-4)

 
3月23日付「噴火始まる — アイスランド (続報-3)」の続報です。
 
噴火口の真上・至近距離からの動画です。撮影に使ったドローンはダメになってしまったようです:
 
 

2021年3月27日土曜日

定置網にアカナマダ — 富山県高岡市

 
3月27日朝、富山県高岡市伏木(地図)の沖合に設けられた定置網に、深海魚のアカナマダが入っているのが見つかりました。体長約 95cm。

「アカナマダは、主に太平洋の深海に生息するとされ、富山湾で発見されるのは 10カ月ぶり 11回目」、「全国的に見ても見つかることがほとんどなく詳しい生態が分かっていない謎の魚」(魚津水族館):
 
以下は、これまでにこのブログで取り上げたアカナマダの事例です:
 
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小惑星アポフィスが地球近傍を通過 (続報)

 
3月8日付「小惑星アポフィスが地球近傍を通過 」の続報です。 
 
 
 小惑星アポフィスが 3月5日(日本時間 6日)に地球の近くを通過しました。NASA は、この時の観測結果から、アポフィスは今後 100年超の期間にわたって地球に衝突する可能性はなくなったとして、衝突リスクのある天体のリストから同小惑星を削除しました:

記事によると、アポフィスの今回の接近に際して NASA は非常に高い精度のレーダー観測を実施し、これまで数百 km あった軌道の不確実さを数 km にまで縮めて、軌道を再計算。2029年と 2036年の衝突の可能性はすでに排除されていましたが、わずかに可能性が残っていた 2068年の衝突も起こらないことが確認されたとのことです。

今回のレーダー観測の解像度は、もし同等の解像度の双眼鏡があったとしたら、アメリカ西海岸のロサンゼルスで椅子にすわって、東海岸のニューヨークにあるレストランのメニューを読めるほどだとのことです。この観測によって、アポフィスの直径は約 340m で、ピーナッツの殻のように中央部がくびれた(bilobed)形状をしていることがわかりました。
 
アポフィスは 2029年4月13日(日本時間 14日)に地球に接近し、気象衛星などの静止衛星よりも地表に近いところを通過して行きます。上の記事には、この時、東半球にいる人は望遠鏡や双眼鏡を使わなくてもアポフィスが通過して行くのを見ることができると書かれています。
 
 

2021年3月24日水曜日

福島県沖 震度6強の地震を予知? — 市川海老蔵 (続報-2)

 
 『週刊新潮』・『デイリー新潮』の記事です。市川海老蔵さんの「地震予知」を否定的に取り上げています。
 
「今地震を予知したと言っているのは、全部ウソです。つまり、そう言っている人は、詐欺師でなければ予言者か超能力者でしょう」(東海大学海洋研究所・長尾年恭教授): 

3つの小惑星が地球に接近・通過

 
3月23日から24日にかけて、小惑星 “2021 FO1”、“2021 FH”、“2021 FP2” が地球のそばを通過していきました。
 


小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 FO13~8 (地球)3月23日 12:05 0.83
2021 FH12~27 (地球)3月24日 01:52 0.61
2021 FP23~6 (地球)3月24日 07:35 0.84
(1LD=地球から月までの平均距離) 

3つの小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。FO1 が最初に観測されたのは 3月20日、FH は 3月18日、FP2 は 3月22日です。

FO1 の接近時刻には ±5分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。

 
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2021年3月23日火曜日

市街地に 20頭のシカの群れ — 北海道苫小牧市

 
3月22日朝、北海道苫小牧市の中心部にある苫小牧西小学校(地図)の校庭に約20頭のエゾシカの群れが現れました。苫小牧市では、シカが市街地に出ることはよくあるものの、20頭もの群れとなって現れるのは珍しいとのことです。
 
「20頭出没は異例」(苫小牧市の担当者):
 
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噴火始まる — アイスランド (続報-3)


3月22日付「噴火始まる — アイスランド (続報-2)」の続報です。
 
噴火地点に形成されたスパター丘(spatter cone)の崩壊を捉えた動画です。防災当局は、火山ガスの危険があるので周辺には近づかないようにと注意喚起しているのですが、驚くほど多くの見物人が集まっています:



2つの小惑星が月と地球に接近

 
3月24日から25日にかけて、小惑星〝2021 FK1〟と〝2021 FE2〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 FK110~22  (月)3月24日 21:27
(地球)3月25日 02:53
2.10
1.54
2021 FE210~23  (月)3月25日 04:32
(地球)3月25日 15:02
1.56
1.44
(1LD=地球から月までの平均距離) 

FK1 と FE2 はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。FK1 が最初に観測されたのは 3月20日、FE2 は 3月22日です。

接近時の地球との相対速度は、FK1 が秒速 13.5km(時速約 4万9000km)、FE2 が秒速 10.3km(時速約 3万7000km)と予報されています。

FK1 の月への接近時刻には ±54分、地球への接近時刻には ±59分、FE2 の月への接近時刻には ±8分、地球への接近時刻には ±9分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。

 
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2021年3月22日月曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-230)

 
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 2月18日付けと 3月21日付けの更新情報で、最近の強い地震についての予測結果を報告しています:
 
 ▼ 12月21日 青森県東方沖 M6.5 深さ45km 最大震度 5弱

配信日12月18日
推定時期 12月21日
推定震央領域 岩手県〜青森県東方沖
推定規模 M6.7 ± 0.5
推定地震種 (記載無し)
串田氏による自己評価
成功
 
 
 ▼ 2月13日 福島県沖 M7.3(暫定値) 深さ 55km 最大震度 6強

配信日1月20日
推定時期 2月1日 ± 4日
推定震央領域 岩手県〜千葉県北部の海域(続報 No.294の図1参照)
推定規模 M6.9 ± 0.5
推定地震種 海域のプレート境界型
串田氏による自己評価 領域・規模推定ほぼ成功、時期推定失敗
プレート境界ではなくプレート内(スラブ内)地震だった


▼ 3月20日 宮城県沖 M6.9(暫定値) 深さ 59km(暫定値) 最大震度 5強 (規模は速報値 M7.2 から更新、深さは速報値 60km から更新)
 
配信日3月11日
推定時期 3月12日または 3月20日 ± 4日
推定震央領域 岩手県〜茨城県沖(または北海道南東岸沖) (続報 No.295 の図1参照)
推定規模 M6.3 ± 0.5
推定地震種 海域のプレート境界型
串田氏による自己評価 規模推定が若干小さかったが、予測ほぼ成功
 
 
なお、No.1778 長期継続前兆は、発生時期について 9月下旬・11月中旬・11月下旬の可能性が算出されており、絞り込めていない状況。今後の前兆変動終息を観測して決定するとのことです:
 
推定時期今後の前兆変動終息を観測して決定
推定時刻 午前9時±1.5時間 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部、新潟県南部など
続報 No.295 の図4参照)
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震、火山近傍の可能性が高い
 
 
 

噴火始まる — アイスランド (続報-2)

 
3月20日付「噴火始まる — アイスランド (続報)」の続報です。
 
アイスランド気象庁の 3月21日付発表から。同国防災当局が 3月20日午後に開いた科学諮問委員会の結論は、今後、以下のような展開が考えられるというものでした:
  • 噴火は徐々に減衰し、今後数日から数週間のうちに終息する。

  • 現在の噴火場所やファグラダルスフィヤル(Fagradalsfjall、地図)山付近のマグマ岩脈に沿う場所で新たな火山性の亀裂が開く可能性がある。

  • 火山活動が継続しているため、ファグラダルスフィヤル山付近で大きな地震が発生する可能性は低下している。

  • ファグラダルスフィヤル山の東に位置するブレンニステインスフィヨル(Brennisteinsfjöll、地図)火山系で、最大で M6.5 の地震が発生する可能性がある。
 

2つの小惑星が月と地球に接近

 
 3月23日から24日にかけて、小惑星〝2021 FO1〟と〝2021 FH〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 FO13~8  (月)3月23日 04:44
(地球)3月23日 12:05
1.63
0.84
2021 FH12~28  (月)3月23日 19:24
(地球)3月24日 01:51
1.23
0.61
(1LD=地球から月までの平均距離) 

FO1 と FH はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。最初に観測されたのは FO1 が 3月20日、FH は 3月18日です。

接近時の地球との相対速度は、FO1 は秒速 7.5km(時速約 2万7000km)、FH は秒速 12.0km(時速約 4万3000km)と予報されています。

FO1 の月への接近時刻には ±3分、地球への接近時刻には ±5分、FH の月接近時刻には ±5分、地球への接近時刻には ±5分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。

 
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2021年3月20日土曜日

噴火始まる — アイスランド (続報)

 
3月20日付「噴火始まる — アイスランド」の続報です。
 
アイスランドの法務大臣のツイートから(Google翻訳を手直し)。
 
「今夜、ファグラダルスフィヤル(Fagradalsfjall)山付近で起きている噴火の上空を沿岸警備隊の飛行機で飛んだとき、私の眼下に輝いていた驚くべき自然の光景。 噴火の規模はまだ小さいですが、それでも壮大です。集落やインフラからは遠い場所ですが、火山ガス汚染(の居住地域への流入)はあり得ます」(拡大写真

 
 

噴火始まる — アイスランド

 
 
3月19日20時45分(日本時間 20日05時45分)、アイスランド南西部のレイキャネス半島(地図)で噴火が始まりました。アイスランド気象庁の発表によると、現時点では噴火は小規模、噴火を起こした亀裂は長さ約 500m、溶岩の広がりは約 1km²、溶岩噴泉は小規模、とのことです。レイキャネス半島では 2月24日以来、同国でも前例がないと言われる激しい群発地震が続いています。

以下の記事には、夜空が赤く染まっている様子などの写真が掲載されています:

2021年3月18日木曜日

日本に迫る 4つの大災害

 
『文春オンライン』と『文藝春秋』の記事から。
 
日本に迫る 4つの大災害とは:
  1. M8 級の東日本大震災の余震
  2. 首都直下地震
  3. 富士山の噴火
  4. 西日本大震災(南海トラフ巨大地震)
前者は後者の紹介記事になっています:
 

小惑星 2021 EM4 が地球と月に接近

 
3月19日、小惑星〝2021 EM4〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 EM411~24 (地球)3月19日 19:27
 (月)3月19日 23:23
1.59
2.50
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
この小惑星はアポロ群に分類されています。
 
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは3月15日です。
 
接近時の地球との相対速度は秒速 6.7km(時速約 2万4000km)と予報されています。
 
地球への接近時刻には ±2分、月への接近時刻には ±1分の誤差が見込まれています。
 
 
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。 
 
 
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2021年3月17日水曜日

アイスランド南西部で M5.7、群発地震 (続報-5)

 
アイスランドの火山学者のツイートから。
 
「この図(拡大)は、レイキヤネス半島(地図)が約 8世紀間の静寂の後、火山(および地震)の新たな活動局面に入りつつあるかもしれないという主要な証拠を捉えている」 

左側 2列がレイキャネス半島の火山活動が活発であった時期を示しています。縦軸の目盛りは上から順番に、現在(0)、1000年前、2000年前、3000年前、4000年前。
 
 
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サクラエビ、異臭、頭痛、耳鳴り、・・・

 
もう一つ『女性セブン』の記事です。前の記事と同じくさまざまな地震先行現象を取り上げています。
 
確からしい先行現象はいくつかありますが、地震というのはいろいろな要素が絡み合って起こる複雑な現象なので、その出来事の後に必ず大地震が起こるとは言い切れません。ただ、そのような先行現象を見出して、大地震の前にどれくらいの『確率』で発生するのかが明らかになってくれば、それらの確率を重ね合わせることによって、事前避難を促せるような情報を出すことができるようになるかもしれません: 

 

2021年3月16日火曜日

ど根性ココヤシの木

 
フィリピンの研究者のツイートから。断層の真上に生えているココヤシの木。2003年と 2020年の地震で断層がずれて幹が 2回引き裂かれましたが、元気に生育しているそうです。地震の名前となっている “Masbate” はフィリピン中部の島の名前のようです(地図)。
 

温泉の湧出量減少 ― 岩手県久慈市 (続報-2)

 
20年5月23日付「温泉の湧出量減少 ― 岩手県久慈市 (続報)」の続報です。
 
源泉の湧出量が減少して 2019年10月に営業を休止した岩手県久慈市山根町の新山根温泉「べっぴんの湯」(地図) で、ボーリング調査の結果、新たな温泉が湧き出しました。以前の源泉は地下 730~790m 付近であったのに対して、新しい源泉は地下 550m と浅くなっています。
 

地震雲、電離層の電子密度、赤い月、・・・

 
『女性セブン』の記事です。さまざまな地震先行現象を取り上げていますが、散漫でまとまりに欠けている印象です。参考までに・・・
 
 「2011年の東日本大震災のときも、発生 6日前に神奈川県で、らせん状の白い雲に尻尾がついたような形の雲が観測されており、1995年の阪神・淡路大震災の8日前にも同様の雲が発見されている」、「雲というのは千差万別であらゆる形状や色があるため、その特徴によって科学的に地震を予測することはできない」:
 
記事中には「現れると最も短期間に地震が起こる可能性が高いとされているのが、細長い雲が2~3本きれいに並んだ『竜雲』、巨大な塊のような『熊のジョン』と呼ばれる雲である」とありますが、前者のような雲が 3月12日に新潟県上空に現れています:
 
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2021年3月15日月曜日

2本の棒状の雲 — 新潟県燕市、三条市

 
3月12日午後、新潟県燕市(地図)や三条市(地図)の上空に太い棒状の雲 2本が現れ、平行して東西に延びる様子が目撃・撮影されました。
 
「線のように真っすぐ伸びる雲と言えば飛行機雲を連想するが、それよりはずっと太く、飛行機雲ではないのは明か」:
 
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浜名湖に深海魚現る — 静岡県

 
3月5日から6日にかけての深夜、浜名湖(地図) 南部で深海魚のサケガシラがシラスウナギ漁の網に入っているのが見つかりました。体長 1.1m、重さ 1.5kg。

「漁師が発見した時には死んでいたが、状態は良く、生きたまま湖内に入ってきたと推測される。浜名湖で発見されたことのない魚なので驚いた」、「海が荒れていたわけでもないので、偶然が重なって迷い込んだのでは」(浜名湖体験学習施設「ウォット」):
 
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2つの小惑星が地球と月に接近


3月16日から19日にかけて、小惑星〝2021 EQ3〟と〝2021 EJ3〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 EQ316~37 (地球)3月16日 13:41
 (月)3月16日 17:45
0.72
0.56
2021 EJ38~17 (地球)3月16日 15:52
 (月)3月19日 03:47
1.98
1.59
(1LD=地球から月までの平均距離) 

EQ3 はアポロ群に、EJ3 はアテン群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。最初に観測されたのは EQ3 が 3月10日、EJ3 は 3月7日です。

接近時の地球との相対速度は、EQ3 は秒速 12.0km(時速約 4万3000km)、EJ3 は極めて遅く秒速 2.3km(時速約 8000km)と予報されています。EJ3 の地球への接近日時と月への接近日時が離れている所以です。

EQ3 の地球と月への接近時刻には ±2分、EJ3 の月接近時刻には ±2分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。

 

2021年3月14日日曜日

イルカ 3頭が座礁 — 静岡県西伊豆町

 
3月14日朝、西伊豆町仁科の大浜海岸(地図) に 3頭のイルカが打ち上げられているのが見つかりました。いずれもハナゴンドウという種類で、体長約 2m。1頭は海に戻されましたが、残る 2頭は衰弱が激しいため水族館に保護されました。

「めったにイルカが上がることはないので、僕も初めてで、迷ってきたのかもしれないですね」(地元住民)、「傷はもとより水を飲んで溺れた状態になっていますので、一見すごく状態良く泳いでいるように見えるけれど、このあと何かしら不具合が出てくると思う」(下田海中水族館):
 
西伊豆町では 1ヶ月前に定置網にクジラが入る出来事がありました:
 
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十勝岳で火映現象 — 北海道

 
北海道中央部にある十勝岳(地図)で 3月13日深夜から 14日明け方にかけて火映現象が観測されました。火山性地震の増加や火山性微動は観測されず、噴煙や地殻変動には特段の変化はない、とのことです。

「昨日(13日)23時04分頃から、14日明け方にかけて監視カメラにより 62-2 火口付近で微弱な火映を観測しました」、「高温のガス噴出や硫黄の燃焼等によるものと考えられます」:

十勝岳の一番最近の噴火は 2004年の水蒸気噴火ですが、それ以降も火山性微動や地震、地殻変動などがたびたび観測されています。火映現象は昨年 6月にも観測されています。
 
 
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2021年3月13日土曜日

アーチ雲出現 — 静岡県御前崎市

 
3月13日午後、静岡県御前崎市(地図)でアーチ雲(棚雲)が目撃・撮影されました。
 
「アーチ雲が出現するような積乱雲は極めて発達していると言えます。アーチ雲の接近は突風や激しい雷雨などの前兆となります」:
 
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アイスランド南西部で M5.7、群発地震 (続報-4)

 
 
 レイキャネス半島の地下に貫入し、激しい群発地震の原因となっているとされるマグマの図解です(拡大):
 
 図の右が北東(半島中央部)、左が南西(大西洋)です。地下数 km のところに、水平方向の長さ 7km、高さ最大 5km、幅 1m という薄い板状のマグマが貫入。深部から毎秒 15〜20m³ の新しいマグマが流入していると考えられています。マグマは南西の方向に拡大しており、海に到達するか、あるいは地表まで上昇する可能性があるとされています。
 
 

有珠山で火山性地震増加 (続報-3)

 
 3月11日付「有珠山で火山性地震増加 (続報-2)」の続報です。
 
 有珠山(地図)の火山性地震は、3月10日20時以降は少ない状態が続いています。

「火山性地震の回数は、9日 179回、10日 147回、11日 5回、12日15時まで 1回(いずれも速報値)となっています」:
 

2021年3月12日金曜日

異臭の通報相次ぐ — 神奈川県横浜市、横須賀市

 
 3月11日午前、神奈川県横浜市中区山下町(地図)や元町(地図)の住民から「ガスのような臭いがする」との通報が相次ぎました。原因は不明です。
 
「消防隊員が検知器を使って計測したり臭いの出どころを探したりしましたが、計器に反応はありませんでした」:
3月12日午後には、横須賀市安浦町(地図)で「ガス臭い」、「硫黄のような臭いがする」との通報があり、現場の空気から硫化水素とみられる物質が検出されました。

「横須賀市は去年 6月以降、市内や横浜市などで相次いでいる異臭騒ぎとは原因が別である可能性もあるとみています」:
 
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アイスランド南西部で M5.7、群発地震 (続報-3)

 
 
アイスランド気象庁が 3月11日16時(日本時間 12日01時)に更新した以下の情報によると、同国南西部のレイキャネス半島で起きている群発地震は活発な状態が継続しており、マグマの活動は Fagradalsfjall 山(地図)周辺を中心としている、とのことです:

3月10日に防災当局が開いた科学諮問委員会は次のように指摘しています:
  • 岩脈の貫入は拡大しており、最も活発なマグマの流れはその南側に集中している。マグマの流入が続いているので、火山噴火の可能性は残っている。活動が継続しているため、噴火の可能性は日に日に高まっている。噴火による溶岩が人口密集地に到達する可能性は極めて低いと考えられる。

  • 岩脈が南に向かって拡大しているかどうかを評価するために、Fagradalsfjall 山の南側地域の活動を監視することが重要である。

  • 最新の衛星画像とGPSデータによると、マグマの蓄積は Fagradalsfjall 山の地下にある岩脈の南端に集中している。現時点では、この場所が噴火の可能性が最も高い場所である。

  • 今後、岩脈が拡大し続けて同地域で応力が増大すれば、人口密集地でも感じられる地震活動が続くと予想される。
 
 
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東日本大震災:スーパーサイクルで発生、千島海溝:スーパーサイクル切迫か、南海トラフ:次の地震がスーパーサイクルか (続報)

 

これまでも、地震が周期的に発生するという考えを批判してきたゲラ−名誉教授(地震学)、きっと黙ってないだろうなと思っていたら案の定でした:



 

2021年3月11日木曜日

東日本大震災:スーパーサイクルで発生、千島海溝:スーパーサイクル切迫か、南海トラフ:次の地震がスーパーサイクルか

 
 NHK の報道です。

「過去の痕跡の調査から浮かび上がってきたのは、数十年から100年単位で起きる大地震の周期とは別に、広域に甚大な被害をもたらす“超”巨大地震ともいえる地震が数百年単位で起きる、『スーパーサイクル』という周期の存在です」:

有珠山で火山性地震増加 (続報-2)

 
3月10日付「有珠山で火山性地震増加 (続報)」の続報です。
 
有珠山(地図)の火山性地震は少ない状態となっていましたが、10日12時ごろから再び増加しました。火山性微動は発生していません。

「(火山性地震は)10日12時頃から20時頃にかけて再びやや多い状態となりましたが、それ以降は少ない状態で経過しています」、「火山性地震の回数は、9日 179回、10日 148回、11日11時まで 2回(いずれも速報値)となっています」、「地震が多かった 9日18時頃からわずかな傾斜変動を観測しましたが、その後は特段の変化は認められません」:
 
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小惑星 2021 EE3 が地球と月に接近

 
3月12日、小惑星〝2021 EE3〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 EE35~11 (地球)3月12日 13:18
 (月)3月12日 21:04
1.88
2.48
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
この小惑星はアポロ群に分類されています。
 
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは3月10日です。
 
接近時の地球との相対速度は秒速 6.4km(時速約 2万3000km)と予報されています。
 
月への接近時刻には ±1分の誤差が見込まれています。
 
 
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。 
 
 
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2021年3月10日水曜日

大型小惑星が地球に接近

 
欧米のメディアでは昨年から採り上げられ話題になっていますが、来る 3月22日(日本時間)に大型の小惑星が地球のそばを超高速で通過します:


最新の予報は以下のとおりです:
 
小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
231937
(2001 FO32)
770~
1700
(地球)3月22日 01:03

5.25

(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 接近時の地球との相対速度は一般的な小惑星(秒速 10km 前後、時速約 3万6000km)と比べると桁違いに速く、秒速 34.4km(時速約 12万4000km)です。
 
 
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有珠山で火山性地震増加 (続報)

 
3月9日付「有珠山で火山性地震増加」の続報です。
 
有珠山(地図)では 3月9日午前から火山性地震が増加していましたが、10日06時以降は少なくなっています。火山性微動は発生していませんが、傾斜変動が観測されています。

「9日9時頃から火山性地震が増加し21時頃からは振幅の大きな地震も発生しましたが、地震の加速度的な増加はなく10日6時以降は少ない状態で経過しています」、「火山性地震の回数は、9日177回、10日11時まで70回(速報値)となっています」、「地震が多かった9日18時頃からわずかな傾斜変動を観測しました」:
 
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2021年3月9日火曜日

有珠山で火山性地震増加

 
北海道の有珠山(地図)で、3月9日09時ごろから火山性地震が増加しています。震源は山頂火口原のやや深い領域。火山性微動は観測されていません。
 
「9日9時から15時までのやや深い領域で発生した火山性地震の回数は、19回(速報値)となっています」:

有珠山はたびたび大規模〜中規模のマグマ噴火を起こしています。20世紀以降の噴火は次のとおりです —— 1910年(中規模水蒸気噴火)、1943~1945(マグマ噴火)、1977~1978(中規模マグマ噴火)、2000(小規模マグマ水蒸気噴火)。
 
 
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火星の椰子の実?

 
2012年8月に火星に着陸し現在も活動中の探査車キュリオシティが、3月7日(日本時間)に撮影した物体です:
 
 拡大画像:

小惑星 2021 EZ が地球と月に接近

 
3月10日、小惑星〝2021 EZ〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 EZ5~11 (地球)3月10日 01:30
 (月)3月10日 12:46
1.54
1.92
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
この小惑星はアポロ群に分類されています。
 
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは3月6日です。
 
接近時の地球との相対速度は秒速 6.2km(時速約 2万2000km)と予報されています。
 
月への接近時刻には ±2分の誤差が見込まれています。
 
 
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。 
 
 
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2021年3月8日月曜日

小惑星アポフィスが地球近傍を通過

 
3月6日10時15分(日本時間)、アテン群に属する小惑星アポフィスが地球から 43.8LD(LDは地球から月までの平均距離) のところを秒速 4.6km(時速約 1万7000km)で通過して行きました。

アポフィスは 2029年4月に地球に衝突する可能性があると言われていましたが、現在はその恐れはないとされています。以下は最新の予報です:
 
小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
99942
Apophis
310~680 (地球)4月14日 06:46
 (月)4月14日 23:32
0.099
0.250
(1LD=地球から月までの平均距離) 

 接近距離 0.099LD は地球の中心からの距離で約 3万8000km。気象衛星「ひまわり」などの静止衛星の軌道よりも地表に近いところを通過します。この時の地球との相対速度は秒速 7.4km(時速約 2万7000km)。明るさは 3.3等級に達し、肉眼でも見えると予測されています。


 

2021年3月7日日曜日

「南海トラフ」の前兆か?

 
Fear-mongering 的な記事なので参考までに …
 
「ほんの少しの異変でも、三宅島ならば注視するべきなんです」:

上の記事中にあるハマグリの件とイワシの件は以下も参照してください:
 
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リュウグウノツカイ捕獲 — 富山県魚津市

 
3月5日、富山県魚津市(地図)沖で海面近くにリュウグウノツカイがいるのが見つかり、捕獲されました。体長 3.49m で、富山湾内でリュウグウノツカイが確認されたのは今年初めてとのことです。

「対馬暖流に乗って北上し、水温の下がる冬に死んでしまう死滅回遊魚とみられる」(魚津水族館):

 

2021年3月6日土曜日

マスクなし、ロックダウンなし、新規感染者なし

 
ニュージーランド、うらやましいです。
 
「マスクなし、ロックダウンなし、新規感染者なし —— ワイタンギ・デー(建国記念日)を祝う屋外の大バーベキュー・パーティーにジャシンダ・アーダーン首相も参加」
 
カメラに向かってしゃべっている女性がジャシンダ・アーダーン首相です。リーダーシップが高く評価されています。


 ニュージーランド、台湾、マダガスカルは新型コロナ・ウイルスの蔓延を押さえ込むことに成功しています。島国であることが防疫に有利にはたらいたと思います。しかし、島国であっても、イギリス、日本、スリランカはその利点を生かせませんでした。日本は海外で発生したとみられる変異株の侵入を許してしまっています。本来なら水際で防げたはずですが。「泥棒を捕らえて縄を綯う」ような対応をいつまで続けるのでしょうか。
 
 

アイスランド南西部で M5.7、群発地震 (続報-2)

 
 
アイスランド気象庁が日本時間 3月6日17時30分に発表した "Specialist remark" によると、同国南西部のレイキャネス半島(地図)で 2月24日に始まった群発地震は 2万2000回を超えたとのことです。
 
以下の記事によると、レイキャネス半島で過去 30年間に発生した地震の 3分の1 は過去 12ヶ月間に発生しているそうです:
 
地図上の震源のプロットを見ると、これまではレイキャネス半島の陸域に集中していた震源が海域にも広がってきているようです。同半島、さらにはアイスランド全土は、北アメリカ・プレートとユーラシア・プレートを生み出している大西洋中央海嶺が海面上に姿を現している場所です。
 
以下の記事には、地震活動がゆっくりと南西方向に移動していること、火山噴火がただちに発生する可能性は低いが噴火の可能性が排除できないこと、アイスランド大学の科学者による最新の評価ではマグマが地表に到達する可能性がある領域が 4ヶ所あることなどが記されています:
 
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2021年3月5日金曜日

ニュージーランド北方で M7.3、M7.4、M8.1

 
3月4日深夜から 5日未明にかけて、ニュージーランド北島沖とさらに北方のケルマディック海溝付近で大きな地震が相次いで発生しました(時刻は日本時間、データは USGS による):
 
いずれの地震も発震機構は逆断層タイプです。また、2番目と3番目の地震は震源位置や発生時刻が接近しているので、2番目の地震によって3番目の地震が誘発されたとみられています。
 
3つの地震とも、日本全国で揺れが観測されています。以下は防災科学技術研究所の「高感度版 100トレース連続波形画像」です。3月4日の22時台、5日の02時台と04時台に、太く黒い帯が北から南まで現れています(各波形画像はクリックで拡大します):
 
3つの地震とも、地震発生時刻から 12〜13分後に揺れが記録されています。震源から日本までの距離はおおよそ 8500〜8600km です。地震波が秒速 11〜12km 程度の速さで伝わって来たことがわかります。


2021年3月4日木曜日

アイスランド南西部で M5.7、群発地震 (続報)

 
2月27日付「アイスランド南西部で M5.7、群発地震」の続報です。
 
2月24日にアイスランド南西部のレイキャネス半島で始まった群発地震は現在も続いています。アイスランド気象庁によれば、これまでに約 1万8000回の地震を検知したとのことです。地下のマグマの動きを示す震動が観測され始めており、火山噴火の恐れが出てきました。火山の名前は Krýsuvík(地図)あるいは Þráinsskjaldarhraun と伝えられています:
 
 
アイスランド気象庁はレイキャネス半島上空の航空カラー・コードを yellow(elevated unrest)から orange (heightened unrest)に引き上げました:
 

 
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