2018年5月21日月曜日

定住イルカの群れが突如移動 ― 石川県七尾市、富山県氷見市 (続報)


4月20日付「定住イルカの群れが突如移動 ― 石川県七尾市、富山県氷見市」の続報です。

3月に石川県七尾市の能登島(地図)周辺から姿を消し、富山県氷見市(地図)沖に移動していたミナミハンドウイルカ(ミナミバンドウイルカ)の群れ13頭のうち、少なくとも7頭が能登島周辺に戻っていることが5月20日に確認されました:

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漁港にイルカ2頭が迷い込む ― 宮城県石巻市


5月20日、宮城県石巻市の福貴浦漁港(地図)に、2頭のイルカが迷い込んでいるのが目撃・撮影されました。スジイルカマイルカとみられています:

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2018年5月20日日曜日

小惑星 2018 KS が地球と月に接近


5月22日、小惑星〝2018 KS〟が地球と月に接近します。

この小惑星は5月17日に発見されたもので、アポロ群に分類され、直径は 7~16m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 KS7~16 (地球)5月22日 13:02
 (月)5月22日 15:36
2.05
1.59
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速7.7km(時速約2万8000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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キラウエア山頂の爆発的噴火


キラウエア山の山頂では爆発的噴火が繰り返し発生していますが、マグニチュード 5.0 の地震に相当する規模のものが含まれています:

注目したいのは爆発的噴火の発震機構解です。通常の地震とはかなり異なっています。爆発現象と断層の運動では違いがあって当然ですが、以下のツイートもその点を指摘しています。ツイートしているのはカリフォルニア州立工科大学ポモナ校の地球物理学の教授です。「目玉焼き形のフォーカル・メカニズムに注目。一連のイベント(爆発的噴火)が断層面の単純な滑りとは合致しないことを示している」:



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溶岩流爆撃作戦とパットン将軍 (その2)


5月19日付「溶岩流爆撃作戦とパットン将軍 (その1)」からの続きです。

爆撃に対して、火山の女神ペレの「復讐」があったようです。
ハワイの地元民たちは爆撃に動揺したものの、それが成功であっても失敗であっても怒ることはありませんでした。彼らは、爆撃はハワイの火山の女神ペレに対する侮辱だと信じていました。

文化人類学者の H. Arlo Nimmo はその著書『ハワイの火山の女神ペレ: その歴史』(Pele, Volcano Goddess of Hawaii: A History)の中で、多くの人々は爆弾が「女神を怒らせ、さらなる破壊を招くだけだ」と恐れていた、と書いてます。

1か月も経たないうちに、伝説のごとくペレは復讐の刃を抜き放ちました。オアフ島上空で2機の飛行機が衝突し、爆撃作戦に参加した6人が死亡したのです。

それでもなお、人々はハワイや世界のあちこちで火山に対する挑戦をやめませんでした。Jaggar とパットンがマウナ・ロアに挑戦した時の前後にも、溶岩流をそらすためのバリケードから冷たい海水を使って灼熱した岩石を吹き飛ばすことまで、多岐にわたる方法が試みられました。

マウナ・ロアに対しては1942年に2度目の爆撃が試みられましたが、米国地質調査所(USGS)の J.P. Lockwood と アメリカ空軍の F.A. Torgersonは 「顕著な効果はなかった」と『火山学紀要』(Bulletin of Volcanology)の所載の記事に書いています。

(続く)


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普賢岳に仏の顔


雲仙・普賢岳(地図)の山頂に形成された溶岩ドームの一部が仏の顔のように見えることから、「仏岩」(ほとけいわ)と命名されました。「いつまでも山を見守ってほしい」(島原市長)、「熊本地震の揺れでも動きはなかったが、普賢岳直下で地震が起きれば崩落の恐れはある」(九州大地震火山観測研究センター准教授):

クジラ漂着 ― 沖縄県名護市


5月19日、沖縄県名護市の名護湾(地図)に面した海岸に、クジラが打ち上げられているのが見つかりました。体長 4.85m のコビレゴンドウで、けがをして血を流していましたが、約6時間後に元気な状態で海にもどされました:

5月6日には、沖縄県石垣市の漁港(地図)で、サメに襲われ深手を負ったとみられるイルカが目撃・撮影されています。「漁港内に捨てられた魚の血にサメが集まるといわれ、イルカは最悪の場所に逃げ込み、襲われた可能性がある」:

記事に書かれた状況の推移は次のようです:
  • 6日朝: 頭部を負傷したイルカが漁港東側に迷い込む。
  • 午前10時30分ごろ: 漁協付近で目撃される。
  • 午後2時ごろ: サメにかまれたとみられる深手を背びれ付近に負っていた。
  • 7日朝: 行方知れず

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2018年5月19日土曜日

溶岩流爆撃作戦とパットン将軍 (その1)


ワシントン・ポスト』紙の記事です:

キラウエア山の隣にそびえるマウナ・ロア山)は、世界最大の体積を持つ火山です(富士山の約54倍)。1935年12月、このマウナ・ロア山が噴火しました。噴出した溶岩が少なくとも5本の溶岩流となって流れ出し、そのうちの1本が急速にヒロ地図)の街に迫りました。ヒロは、オアフ島のホノルルに次ぐハワイ諸島第2の港湾都市で、当時の人口は約1万5000人でした。

以下は上記記事の概略です:
クリスマスの数日前、事態は深刻になりました。溶岩流が1日あたり1マイル(約1.6km)で進み、まもなくヒロの水源であるワイルク川に到達する恐れが出てきたからです。さらに、溶岩がヒロの市街に流れ込むまでに残された時間は20日未満と考えられました。

ハワイ火山観測所の創立者である火山学者 Thomas Jaggar は、ヒロを護るためには一つの方法しかないと悟ります。なんとしても溶岩の流れを阻止しなければならない。彼にはプランがありました ―― あの火山を爆撃する。

理論的にも、何ものにもとらわれないアメリカ人の想像力からしても、彼の考えは理にかなっていました。火山の中にある自然のチューブを吹き飛ばしてしまえば、その中を流れている溶岩の流れを止めることができる。

しかし、火山を爆撃することは、それまで試みられたことはありませんでした。Jaggar は、200マイル彼方のオアフ島に駐屯している米国陸軍航空隊に助けを求めました。そして、ジョージ・S・パットン中佐に史上初の火山への空爆作戦の指揮する任務が与えられました。中佐は、後に第2次世界大戦のヨーロッパ戦線で将軍として指揮を執り、ドイツをナチの支配から解放することになります。

1935年12月27日、10機の爆撃機が各々2発の600ポンド(約270kg)の破壊用爆弾を積んで、自然を打ち負かすために出撃しました。当時の爆撃機は、布製の翼を張った複葉機でした。

その日、爆撃機の編隊は20発の爆弾をマウナ・ロア山に投下し、5発が溶岩流を直撃しました。大きなクレーターができ、すぐに溶岩で満たされました。他の爆弾は目標を外れ、1発は不発でした。

約1週間後の1月2日、溶岩は止まりました。計画を発案した Jaggar は大喜びしました。「実験がこれほどうまくいくとは思わなかった。まさに期待したとおりの結果だ」と Jaggar は『ニューヨーク・タイムズ』紙に語っています。

Jaggar は計画が成功したと確信していましたが、他の科学者たちはそれほど自信を持っていませんでした。 政府の地質学者で、爆撃機に搭乗していた Harold Stearns は1983年の自伝で マウナ・ロア爆撃作戦とその成功について次のように書いています ―― あれは偶然だったと私は確信している。

Jaggar の当時の上司でハワイ国立公園の最高責任者であった E.G. Wingate も懐疑的でした。1935年12月の報告書で Wingate は次のように書いています ―― 溶岩流を阻止することにおいて、爆撃がどのような効果を及ぼしたのか、当職が言及するのは適当ではない。たしかに、溶岩流を阻止できたという事実はもっとも興味深いことである。そして、Jaggar 博士は実験が決定的な役割を果たしたと確信している。

後の時代の科学者たちも爆撃の効果については懐疑的です。1980年に火山学紀要(Bulletin of Volcanology)に掲載された学術論文では、爆撃には目立った成果はなかった、とされています。

(続く)


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キラウエア山大噴火 1924年5月18日


1924年5月18日におきたキラウエア山の爆発的噴火。写真は、山頂のハレマウマウ火口から約1kmの地点に飛来した巨岩。推定重量 8~10トン。着地点には衝撃で直径数メートルのクレーターができています:


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セント・ヘレンズ山大噴火 1980年5月18日


1980年5月18日に起きたセント・へレンズ山の大噴火と山体崩壊。この写真は今まで見たことがありませんでした:


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2018年5月17日木曜日

キラウエア山体崩壊と大津波?


キラウエア山の南斜面が太平洋に向かって大規模に崩落し、太平洋全域に壊滅的な被害をもたらす大津波が発生するのではないか、という憶測やうわさが広がっているようです。以下のツイート中の図は、米国地質調査所(USGS)がそのような憶測やうわさを打ち消すために公表した記事に使われている説明図です。破局的大津波や局地的津波の可能性云々は別にして、現在ハワイ島で起きている多数の亀裂からの噴火や、5月4日(日本時間では5日)に発生した M6.9 の地震について、地下で何が起きているのかを理解する上で参考になるので紹介します:



図は、東部地溝帯低部(lower East Rift Zone)から太平洋に至る地域の断面図です。図(画面)の手前側にキラウエア山の本体があり、そこから図(画面)の奥に向かってマグマが貫入しています。地下数kmのところで地震が多発しています(灰色の丸印)。貫入したマグマが地表に顔を出したところにレイラニ・エステーツ(住宅地)があります。

マグマの貫入によってキラウエア山の南斜面は南(太平洋)に向かう圧力を受けます。この力によって太平洋プレートとハワイ島の境界(デタッチメント断層)が滑ったのが5月4日の M6.9 の地震であると考えられています(滑った部分は紺色で示されています)。境界は地下 7~9km にあり、暫定的なモデルではこの境界が最大 2.5m 滑ったとされています。地表ではキラウエア山の南斜面が太平洋に向かって 0.5m 移動したことが GPS によって観測されています。 地震後も毎日数センチメートルの移動が観測されています(通常は1年あたり約8cm)。


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キラウエア・カルデラが沈降


警戒レベルが〝RED〟になったキラウエア山について、ハワイ火山観測所(HVO)の現地時間5月16日14時35分(日本時間17日09時35分)付 STATUS REPORT によると ――
  • キラウエア山頂では強い地震が頻発している。これは、継続している山体の収縮と溶岩柱(lava column、火口に通じる火道の中の溶岩)の低下に起因している。

  • 5月16日午後現在、キラウエア・カルデラの底面は 90cm 沈降している。この変動がキラウエア・カルデラ周辺の断層(複数)に圧力を及ぼし強い地震を発生させている。これまでの最大はマグニチュード 4.4。

  • HVOやハワイ火山国立公園の職員、近隣住民からは頻繁な揺れや、道路と建物の被害が報告されている。

  • ハワイ郡警察は、ハイウェイ11号線の標識28と29の間に亀裂が見つかった、と報告している。まだ、通行は可能であるが、運転者は注意するよう呼びかけられている。

  • 山体の収縮の継続にともなって、キラウエア火山の山頂周辺での強い地震の発生が続き、発生頻度も高まると予測される。

  • 多発している地震は震源が浅いため、震央の近くでは被害が大きくなる。各個人は揺れによる被害を最小にするために備える必要がある ―― 壁や棚から不安定な物品を取り除くなど。急な坂や斜面は強い地震によって不安定になるので近づかないように。

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2018年5月16日水曜日

ハワイ・キラウエア山の警戒レベルが〝RED〟に (続報)


米国地質調査所(USGS)の火山警戒レベルです。2種類の〝RED〟がありますが、現在のキラウエア山は〝Alert Level: WARNING, Color Code: RED〟です。「地上と上空(航空機)に被害をもたらす大噴火(major eruption)が差し迫っている、進行中である、あるいは可能性がある」場合に使われます:


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シカの大群が住宅街を疾走 ― 奈良県奈良市


5月13日早朝、奈良県奈良市の近鉄奈良駅(地図)近くの住宅街で、少なくとも30頭のシカの群れが疾走するのが目撃・撮影されました。「非常に珍しい光景。道に迷ったか、何か驚いた可能性がある」(奈良の鹿愛護会):

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ハワイ・キラウエア山の警戒レベルが〝RED〟に


5月14日付「ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (続報-5)」の続報です。

現地時間 5月15日13時23分(日本時間 16日08時23分)、キラウエア山の噴火警戒レベルが〝ORANGE〟から〝RED〟に引き上げられました。

15日早朝から、キラウエア山頂にあるハレマウマウ火口内のオーバールック火孔から立ち昇る噴煙が濃くなり、海面からの高さが10000~12000フィート(3000~3700m)に達している; 火山灰や vog(volcanic smog: 火山ガスなどによって空が白く濁ったようになる)が山頂から南西に約30kmまで達している; 火山活動が爆発的になり、火山灰の濃度が高まったり、火山弾が火口周辺に飛んだりする恐れがある:

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2018年5月15日火曜日

地震を3週間前に予知するシステムを中国が構築


深さ8kmから20kmの地下に埋設したセンサーのネットワークで地下の歪みやエネルギーを計測し、CTスキャナーのように地下の状態を画像化する「クラウド・イメージ・システム」によって、マグニチュード 5.0 以上の地震を最も早い場合で3週間前に予知する計画が中国で進行中です。すでに国家や省からの予算も確保され、2019年末までに四川省と雲南省に2000カ所の観測点を設置し、その後、中国全土に展開することになっているとのことです。計画の中心となっている科学者は、「システムが完成すればセンサーからのデータがリアルタイムで画像化され、気象衛星からの雲の画像で天気を予測するように、マグニチュード 5.0 以上の地震を予報できるようになる」と語っています:

近畿圏中心領域大型地震 (続報-184)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が一般に公開している更新情報は、3月20付を最後に長期間途絶えています。その最後の情報では、4月中の地震発生の可能性は否定、早い場合でも5月以降、とされていました。すでに5月も半ばに差し掛かっていますが、その後の状況はどうなっているのでしょうか。

以下は伝聞情報です。曖昧ですが悪しからず ・・・
2つの観測機器に現れている前兆を除いて、他の機器の前兆は断続的になったり、弱まったり、終息に近い状態になったりしている。今月中旬までに全部の前兆が終息すれば、5月末ごろに地震発生となる可能性が出てくる。

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2018年5月14日月曜日

ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (続報-5)


5月7日付「ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (続報-4)」と、5月8日付「溶岩流に飲み込まれる自動車」の続報です。

溶岩の噴出・飛散・流出が起きた、あるいは現に起きている亀裂は17カ所に増えています。新しい亀裂は、現地時間5月12日に開いた16号亀裂と17号亀裂です。16号亀裂は、これまでの亀裂の列の東端から北東に約1.5km離れたところに開き、17号亀裂はそこから北に約500m離れたところに開きました:

ハワイ火山観測所(HVO)の STATUS REPORT(現地時間5月13日20時28分、日本時間14日15時28分)によると ――
  • 現時点での主要な火山活動は、溶岩噴泉や火山弾の爆発的飛散、17号亀裂からの複数の溶岩流である。溶岩流はおおよそ北東方向に向かっている。

  • 午後7時現在、溶岩流の一つは約2mの高さがあり、ハイウェイ132号線とほぼ平行に進んでいる。

  • 上空からの観測では、17号亀裂から流れ出したもう一つの溶岩流がゆっくりと南東に進んでいる。

  • 火山ガスの濃度は高い状態が続いている。

  • 火山活動は進行中で、新たな亀裂から溶岩の噴出が起きる可能性がある。新しい亀裂が生じる可能性があるのは、既存の亀裂系の南西方向と北東方向である。既存の亀裂から再噴出が起きる可能性もある。

  • キラウエア山頂では、山体の収縮を示す傾斜変動が続いている。

  • ハレマウマウ火口内のオーバールック火孔からは、水蒸気と火山ガスからなる濃い噴煙が立ち上っている。時折、火山灰が混じることもある。

  • キラウエア山頂の地震活動は活発な状態が続いている。今日、観測所では強い揺れを数回感じた。これらの地震のほとんどは、現在進行中の山頂の沈降に関連するものと、山体の南斜面の地下で発生するものである。

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ポーランドで地震、7人が生き埋め


日本では報道されなかったと思うので ・・・

5月5日17時58分(日本時間)ごろ、ポーランド南部で M4.1 の地震(震央地図)があり、炭鉱で作業中の7人が深さ 900m 付近に閉じ込められました。当日中に2人が救出され、鉄骨やがれきの下敷きとなった2人の遺体が回収されました。坑内ではメタンガスの濃度が 58% に達しているとのことです:

約1週間後の13日、さらに2人の遺体が回収されましたが、残る1人はまだ見つかっていません:

現地では炭鉱の採掘に起因する地震が多く起きており、今回の地震も同様とみられているようです。


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2018年5月12日土曜日

小惑星 2010 WC9 が地球と月に接近


5月16日、小惑星〝2010 WC9〟が地球と月に接近します。

この小惑星は2010年11月30日に発見されたもので、アポロ群に分類され、直径はかなり大きく 53~120m と推定されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2010 WC953~120 (地球)5月16日 07:05
 (月)5月16日 13:06
0.53
1.13
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速12.8km(時速約4万6000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2018年5月8日火曜日

干潟にイルカの死骸 ― 千葉県習志野市


5月7日、千葉県習志野市の谷津干潟(地図)で、イルカの死骸が打ち上げられているのが見つかりました。体長約 1.5m で、スナメリとみられています。「死骸が水路を通って干潟に流れ込んだのではないか」(環境省成田自然保護官事務所)、「谷津干潟でイルカや鯨の目撃例はなく、非常に珍しい」:

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ユウレイイカ捕獲 ― 静岡県伊東市


5月6日、静岡県伊東市(地図)沖の定置網に、深海に棲息するユウレイイカが入り、生きたまま捕獲されました。体長約40cm。「詳しい生態が分かっていない深海生物」:

以下は、ユウレイイカ捕獲の過去の事例です:

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磐梯山で火山性地震増加


5月8日、磐梯山(地図)で火山性地震が急増しました。速報値では 14 時現在で 51 回。震源は山頂付近の深さ1km から2km 付近と推定:

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溶岩流に飲み込まれる自動車


5月7日付「ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (続報-4)」の続報です。

なんでこんなところに車を止めていたのでしょうか。動画中のキャプションによると、溶岩流は 10~15分で 100ヤード(約90m)進んだ、とのこと:

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2018年5月7日月曜日

ボタン各種


集めてみました:

ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (続報-4)


5月6日付「ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (続報-3)」の続報です。

亀裂からの溶岩の噴出・飛散・流出は10カ所に増えています。レイラニ・エステーツ地区を斜めに横切って、ほぼ直線上に並んでいます。以下は噴出箇所を示す地図です:

ハワイ火山観測所(HVO)の STATUS REPORT(現地時間5月6日20時59分、日本時間7日15時59分)によると ――
  • 東部地溝帯(East Rift Zone)低部にあるレイラニ・エステーツ地区での溶岩の噴出は断続的に続いている。

  • 8号亀裂の溶岩噴泉は午後4時(ハワイ時間)まで継続し、アア溶岩の流れは溶岩噴泉が止まった後もゆっくりと北進した。溶岩の流れは、今夕、8号亀裂から約 1.1km の地点で Ho'okopu Road を横切った。

  • 8号亀裂と9号亀裂の近くで新しい地割れが見つかった。水蒸気とガスが噴出しているが、このレポートの時点で溶岩の飛散は観測されていない。

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2018年5月6日日曜日

ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (続報-3)


5月5日付「ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (続報-2)」の続報です。

これまでに8カ所の亀裂から溶岩の噴出・飛散・流出が起きています。いずれの亀裂もレイラニ・エステーツ東部にあり、ほぼ直線上に並んでいます。以下は噴出箇所を示す地図です:

ハワイ火山観測所(HVO)の STATUS REPORT(現地時間5月5日午後11時42分、日本時間6日18時42分)によると ――
  • 東部地溝帯(East Rift Zone)低部にあるレイラニ・エステーツで、溶岩の噴出が断続的に続いている。

  • 7号亀裂からの噴出は本日午後に停止。

  • 今夕、2号亀裂と7号亀裂のそばにできた新しい亀裂から溶岩の噴出が始まり、溶岩噴泉の高さが 70m に達した(この新しい亀裂は、上の地図にはまだ記載されていないようです)。

  • 本日早朝、ハイウェイ130号線に新しい亀裂が見つかったが、地温の上昇や水蒸気の噴出は観測されていない。

  • 地震活動と地殻変動は、地溝帯内でマグマの蓄積が続いていることを示している。

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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報)


5月3日付「イエローストーンの間欠泉が『異常』噴出」の続報です。

5月4日、スティームボート間欠泉(Steamboat Geyser、地図)で熱水の噴出が発生しました。7週間で4回の噴出となりました。噴出量は 250~300立方m で、過去3回と同程度。USGS は、イエローストーンの火山活動が活発化していることを示すものではない、イエローストーンとキラウエアの火山活動に関連はない、と述べています:



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2018年5月5日土曜日

ハワイ島で M6.9


5月4日付「ハワイ島で M5.0」と5日付「ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (続報-2)」の続報です。

現地時間5月4日昼12時33分(日本時間5日午前7時33分)ごろ、ハワイ島で M6.9 の地震が発生しました(深さ5.0km、震央地図)。キラウエア山の火山活動の活発化にともなって発生している一連の地震の中では最大規模です。震央は、キラウエア火山からのマグマが貫入しているとされる東部地溝帯(East Rift Zone)です。現地からは停電や数十cmの海面変動の発生が伝えられています:

M6.9 の地震の1時間前にはほとんど同じ場所で M5.4 の地震も発生しています(深さ6.9km、震央地図)。

米国地質調査所(USGS)は資料の中で M6.9 の地震について次のように解説しています:
5月4日にハワイで発生した M6.9 の地震は、キラウエア火山の南斜面、東部地溝帯内部の逆断層で発生した。暫定的な発震機構解は、南西の走向を持つ浅い傾斜角の衝上断層か、南東(?)の走向を持つ急傾斜の逆断層で破壊が生じたことを示している。この地震は、キラウエア山の火山活動と、地溝系や火山体の発達と直接関係している。

また、地震の発生状況については以下のように述べています:
過去1ヶ月間、キラウエア火山の火山活動は高まっていて、過去24時間には M4.5 以上の地震が少なくとも7回発生している。5月3日には、今回の M6.9 が発生した場所の近くで M5.0 が発生している。M6.9 の地震の約1時間前には、同じ場所で類似した発震機構解を持つ M5.4 の地震が発生している。M6.9 の地震から30分以内に、M4.5 以上の余震が4回記録されている。

今回の M6.9 の地震は、1975年のカラパナ地震(Ms7.1、Mw7.4)以降では最大規模である。カラパナ地震では津波も発生し2人が犠牲になった。1975年の地震と津波は、ハワイに410万ドルの損害をもたらしたと推定されている。1975年の地震は、現在の地震活動が起きている浅い地溝帯ではなく、深い場所のデタッチメント断層で発生した。ビッグ・アイランド(ハワイ島)とその周辺では、過去1世紀間に M6 以上の地震が9回起きている。

デタッチメント断層については以下を参照してください:

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「ローマ大地震」とラファエレ・ベンダンディ


毎年5月11日が近づくと、彼のことを取り上げる記事を見かけるようになります。ローマ市民の中には今でも5月11日に市内にいることを避ける人もいるそうです:

日本ではほとんど知られていないベンダンディ氏について、英語版の Wikipedia の「Raffaele Bendandi」の項から抜粋・テキトー訳します:
ラファエレ・ベンダンディ(Raffaele Bendandi、イタリアのファエンツァ生まれ、1893年10月17日~1979年11月3日、画像) は、イタリアの時計職人で、数々の地震を予知したことで知られる。ベンダンディは独学で(科学を)学び、自身の(地震予知)理論について検証可能な科学的説明を公にしたことはない。

ベンダンディはファエンツァ(地図)の中流家庭に生まれた。彼は学校に5年間しか通わなかったが、1905年8月30日の日食がきっかけで太陽系内の惑星の動きに興味を持つようになった。

時計職人と彫版師(印刷や版画用の銅板に絵や文字を彫る技術者)の仕事をするかたわら、彼は製図の講座に参加し、精密な機械や図面を作成して彼の理論を研究したり人に示したりできるようになった。

1908年のメッシーナ地震の後、彼は潮汐の研究を始めるとともに、独自の地震計を考案した。

1914年10月、彼は非公表の覚書で1915年1月13日に地震が発生するであろうと予測した。予測どおりの日にアベッツァーノ地震が発生し3万人の犠牲者が出た。その後、彼は過去の地震と惑星の配列の研究に没頭し、地震計を備えた自分の観測所を設立した。

第一次世界大戦に従軍した後、1920年に彼はイタリア地震学会に加入した。長い時間をかけて彼は地震の本質についての「seismogenics」という独自の理論を構築した。

通常の科学的な証拠に支持されているわけではないが、地震は太陽系内の惑星の配置によって引き起こされる ― 月や太陽、その他の惑星が地球の地殻に重力的影響を及ぼす、と彼は考えた。

公証人のもとに登録した文書で、1924年1月2日に地震が発生するとの予測をしたことで、彼は有名になった。彼の予測は2日ずれただけで的中した。1924年1月4日にマルケ州で地震が発生したのだ。この予測的中にもとづいて、イタリアの新聞  Corriere della Sera は一面トップでベンダンディのことを伝えた。

1920年代、彼はイタリアや海外の新聞に多くの地震予測を公表した。

ベニート・ムッソリーニはベンダンディに感銘を受け、爵位 Knight of the Order of the Crown of Italy を授けたが、1928年には彼が地震の予測を公表することを禁じた。観光産業が損害を受けることを防ぐためであった。

1931年、彼は「Un Principio Fondamentale dell'universo」(宇宙の基本的原理)を出版したが、地震を予測する彼の手法を説明することはなかった。

1950年、彼は地震予測の公表を再開し、1960年代末に一時中断したものの、1977年まで続けた。

彼の予測と実際の地震を比較した研究は、「ベンダンディの地震発生時期の予測精度は注目に値する」と結論づけている。

後年、彼の予測は、日付と場所について次第に曖昧になったが、1000人の犠牲者が出た1976年5月6日のフリウリ地震は予測できていたといわれている。

彼は、太陽と水星の間に新しい惑星を発見したと主張し、自分の生まれ故郷にちなんでファエンツァと名付けた。

彼が死んだ後、何者かが彼の資料を焼却してしまった。残存している資料は1996年から2012年までの太陽活動に言及している。

ファエンツァにある彼の生家は「Casa Museo Raffaele Bendandi」という博物館になっている。


2011年に起きたこと

2011年1月、Protezione Civile(市民保護や防災を担当する国の機関)が発行したと称する偽の小冊子が Ciampino の自治体で出回った。その小冊子には、ベンダンディが 2011年5月11日に地震が発生すると予測しているので、住民はその日が来る前に避難するように、と書かれていた。特にソーシャルメディアを通じてうわさが広がり続け、地震に襲われるのは首都ローマだと特定されるようになった。

2011年5月、ローマ市民は5月11日の地震にそなえてローマから逃げ出した、と伝えられている。

ベンダンディの文書を保管している管理人は、その日付に該当する予測は存在しないと否定し、イタリア国立地質学・火山学研究所(INGV)はその日にローマにある施設を公開する催しを実施した。

当日、ローマで地震は発生しなかった。それにもかかわらず、いくつかのメディアは、同日に1300km離れたスペインのロルカで地震が発生したことを報じて注目を集めた。INGVは「スペインとイタリアの間には地質学的な関連はまったくなく、ローマで地震が発生するとの予測とも無関係である」との声明を発表した。

「死せるベンダンディ、生けるローマ市民を走らす」といったところでしょうか。ちょうど2ヶ月前の2011年3月11日に日本で東北地方太平洋沖地震(Mw9.0)が発生したことも、ローマ市民の行動に影響していたことは間違いないでしょう。


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ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (続報-2)


5月4日付「ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (続報)」の続報です。

ハワイ火山観測所(HVO)が現地時間5月4日午前7時45分(日本時間5日午前2時45分)に出した STATUS REPORT です。以下はまとめです:
  • 東部地溝帯(East Rift Zone)の火山活動は継続している。

  • 5月3日午後遅く以降、Leilani Estates 東部の少なくとも3カ所で亀裂が開いた。

  • 現時点では、活動のほとんどは溶岩の激しい飛散である。溶岩流は短く、噴出場所から数十メートルの範囲を超えていない。

  • 同地区ではさらに亀裂が開き溶岩の噴出が起きる可能性がある。

  • 地震活動は活発な状態を保っており、地殻変動も続いている。

  • キラウエア山の山頂では、山体の収縮を示す傾斜変動が続き、溶岩湖の水準は低下を続けている。

以下は米国地質調査所(USGS)の写真集です。5月4日付の1枚目の写真は、同日午前1時ごろに始まった新しい亀裂からの噴火。クリックして拡大してみると、溶岩が火花のように飛び散っている様子がわかります。2枚目の写真は、溶岩の噴出が始まる前、道路に亀裂が入り水蒸気が噴出している様子。3枚目の写真は、道路を横切って溶岩が山のように盛り上がっている様子です:

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2018年5月4日金曜日

ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (続報)


5月4日付「ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出」の続報です。

ハワイ火山観測所(HVO)が5月4日17時13分(日本時間)に出した STATUS REPORT です。抜粋・テキトー訳します:
  • 住宅地(分譲地、 Leilani Estates)で本日午後に始まった亀裂からの噴火は、午後6時30分(日本時間4日13時30分)に終わった。

  • 溶岩と火山ガスの噴出は約2時間続いた。

  • 流出した溶岩は亀裂から10m未満の範囲に広がっている。

  • 現時点では、亀裂からの溶岩の噴出はなく、他の亀裂からの噴出も発生していない。

  • 亀裂から10mの範囲内では、二酸化硫黄ガスの濃度が高い。

  • 溶岩流は亀裂から約10mを越えておらず、すでに停止している。

  • 現時点では、地溝帯沿いの他の亀裂からは噴火は発生していない。

  • キラウエア山頂の傾斜計は、継続して(山体の)収縮傾向を記録しており、溶岩湖の水準は過去24時間で37m低下した。

  • 亀裂噴火以降も地震活動に顕著な変化はみられない。

  • 新たな亀裂の発生や溶岩噴出の可能性がある。現時点でいつ・どこに新たな火口が生じるかを予測することは不可能である。

  • 噴火が発生した亀裂よりも低い地域は溶岩に埋まる危険性がある。現時点では、Leilani subdivision の全域は非常に危険性が高い。

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ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出


5月3日付「ハワイ・キラウエア山に噴火の恐れ」と4日付「ハワイ島で M5.0」の続報です。

5月3日午後5時(日本時間4日正午)少し前、東部地溝帯(East Rift Zone)の住宅地(分譲地)に生じた亀裂から溶岩が噴出しました。非常事態宣言と避難命令が出されています:

プウ・オオ火口地図)では、5月3日午前10時31分ごろ(日本時間4日午前5時31分ごろ)に発生した M5.0 の地震によって火口壁などが崩落し、ピンク色の噴煙があがりました:

なお、ゴールデンウィークで多数の日本人が訪れているホノルル市やワイキキ・ビーチ、ダイアモンドヘッドなどがあるのはオアフ島(地図)で、キラウエア山があるハワイ島(ビッグ・アイランド)とは別の島です。


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ハワイ島で M5.0


5月3日付「ハワイ・キラウエア山に噴火の恐れ」の続報です。

5月3日午前10時31分ごろ(日本時間4日午前5時31分ごろ)、ハワイ島で M5.0 の地震が発生しました。キラウエア山の火山活動の活発化にともなって発生している一連の地震の中では最大規模です。震央は、キラウエア火山からのマグマが貫入しているとされる東部地溝帯(East Rift Zone)に近い場所です(地図):

M5.0 の地震が発生したのは、ハワイ火山観測所(HVO)が「地震活動は続いているが、前日から個々の地震の強さは少し低下傾向を示している」と発表してから数時間後のことでした:

新たな噴火(溶岩の流出)が発生する恐れのある地域、約63平方kmが立ち入り禁止となりました:

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2018年5月3日木曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出


米国・イエローストーン国立公園内にあり、世界最高の高さ(90m超)まで熱水を吹き上げることで知られるスティームボート間欠泉(Steamboat Geyser、地図)は、噴出が稀な上に噴出時期がランダムで予測できず、噴出する姿をなかなか見ることができません。同間欠泉は2014年9月以来活動を休止していたのですが、今年3月から4月にかけての6週間で3回も噴出し、注目を集めています。噴出があったのは3月15日、4月19日、4月27日です:

米国地質調査所(USGS)のイエローストーン火山観測所(YVO)は、今回の3回の噴出は2013年と2014年に起きた大噴出よりは規模が小さかったが、それでも有名なオールド・フェイスフル間欠泉(Old Faithful Geyser、地図)の標準的な噴出量の約10倍の熱水が噴出した、と述べています。噴出が短期間に3回起きたことについては「少し異常」(a bit unusual)だが、過去にも類似例はあるとして、2002~2003年には5回の噴出があったこと、1982~1984年には十数回の噴出があったことをあげています。また、間欠泉の活動は地表から数十メートル以内の状態を反映するものであって、最近の間欠泉の活動は火山噴火の可能性と関係するものではない、としています:

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