2022年6月30日木曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-260)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が 6月29日12:00 付けで更新情報を出しています。
 
「前兆変動多くが終息 7月29日±3 発生の可能性否定困難」:
 
推定日7月29日±3日 発生の可能性検討中
推定時間帯 午前9:00±2時間 または 午後5:00±2時間
推定震央領域 続報 No.325」所載の図5太線内 火山近傍(斜線域は可能性考え易い参考推定領域)
推定規模 M8.0 ± 0.3
地震に伴う近隣火山の噴火については、直前の噴火前兆の有無を確認するまで不明。現状は噴火前兆なし。
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
No.1778前兆群は、2008年7月初旬に出現し始めた前兆です。継続期間は間もなく満14年となります。串田氏の観測歴上で最長の継続期間で、ピーク時期には30の観測装置に前兆変動が出現しました。
 
 
 

2022年6月29日水曜日

ヘビが原因の停電 — 福島県郡山市

 
6月29日午後、福島県郡山市で1万戸ほどが約1時間にわたって停電しました。 原因は同市片平町にある大槻変電所(地図)にヘビが侵入し感電したため。ヘビは全身が焦げ、消防車6台が出動する騒ぎとなりました:
 
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2022年6月28日火曜日

大漁は大地震の前兆?

 
最近、千葉県や伊豆諸島でカツオが異例の豊漁とのこと。以下は、魚の豊漁や不漁と地震の関係を扱った記事です。 

阪神淡路大震災の前日には、淡路島沖でタイが通常の40倍の豊漁。東日本大震災の直前には、岩手県大槌町でカレイが、福島県浪江町でアイナメが、徳島県小松嶋漁港でイカが大漁。昭和南海地震(1946年)の前にもイカが大漁。明治三陸地震(1896年)と昭和三陸地震(1933年)の直前には、イワシが異常なほど獲れたとのこと。
 
「異例の豊漁が続いた後に、大地震が発生するケースは少なくありません」、「東北の三陸地方では、『イワシが大漁の年には大地震が来る』という言い伝えがあります」:
 
記事では、歴史的な不漁が続く駿河湾のサクラエビ漁についても触れています。サクラエビは深海に棲息する小型の海老です。駿河湾の海底には南海トラフの延長である駿河トラフが通っているので気になるところです。
 
 

2022年6月27日月曜日

小惑星 2022 MN1 が地球と月に接近

 
小惑星〝2022 MN1〟が6月28日から29日にかけて地球と月の近くを通過します。
 
2022 MN1 (2022年6月25日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月28日 18:29
 (月)6月29日 03:49
接近日時 誤差
(地球)±5 分
(月)±5 分
接近距離 (地球)0.93 LD
(月)0.60 LD
推定直径
10 ~ 21 m
対地球相対速度
9.9 km/s ≅ 3万6000 km/h
発見から地球接近まで7 日
次の地球接近
公転周期999 日 ≅ 2.73 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2022年6月26日日曜日

大量のカタクチイワシ打ち上げられる — 新潟県新潟市、村上市

 
6月22日、新潟県新潟市の関屋浜(地図)に大量のカタクチイワシが打ち上げられているのが見つかりました。海岸近くには大きな群れが泳いでいるのも確認されています。6月11日と22日には、新潟市西蒲区(地図)でもイワシの大群が泳いでいるのが撮影されています。また、6月14日には、同県村上市大月(地図)で広い範囲に大量のイワシが打ち上げられているのが見つかっています。

「小魚を食べる魚が追いかけまわすと岸に逃げてきた群れが岸に打ちあがってしまう」(マリンピア日本海)、「県内の海岸で頻繁に目撃されていることから今年はカタクチイワシの生まれた数が例年に比べて多い可能性があるということです」:
 

コノシロ大量死 — 島根県松江市

 
6月中旬ごろから、島根県松江市(地図)の宍道湖や大橋川、天神川などで、コノシロが大量に死んでいるのが見つかっています。数量の変動はあるものの、毎年見られる現象とのことで、原因は雨量や気温ではなく、コノシロの産卵後の疲れによるものと考えられています。今年はすでに去年の数を上まわっているとのこと。
 
「コノシロの大量死は発生しない年もあり、その要因について、県の水産試験場は、遡上する個体数に関連すると推測、暑さや酸素濃度など宍道湖や大橋川の環境変化による影響は少ないとしています」:

記事中には、過去の大量死のデータとして「宍道湖、大橋川の周辺では2000年に20万匹以上、2014年に約6万匹。去年は約2000匹が確認」とあります。最も多かった2000年の10月6日には、鳥取県西部地震(M7.3、最大震度6強)が起きています。
 
松江市では、6月中旬にアカエイが川を遡上しているのが見つかっています:
 

震度6弱の前兆? クジラ出現 — 石川県七尾市

 
6月19日15時08分、石川県能登地方を震源とした最大震度6弱の地震(M5.4、震源の深さ13km; 速報値はM5.2、深さ10kmでした)が発生しましたが、この地震の約2時間前(12時50分過ぎごろ)、ふだんはクジラを見かけることがない石川県七尾市能登島(地図)の東およそ15kmの海域にクジラが現れました。

「普段釣りに出てもイルカを目にすることは多いが、クジラははじめて見た」、「クジラに間違いない。(映像だけでは)種類、大きさは分からないが、珍しい」(のとじま水族館):
 

水星探査機が水星に接近・通過

 
6月23日、欧州宇宙機関(ESA)の水星表面探査機(MPO: Mercury Planetary Orbiter)と日本(JAXA)の水星磁気圏探査機(「みお」、MMO: Mercury Magnetospheric Orbiter)が、スイングバイのために水星表面から約200kmのところを通過しました(国際宇宙ステーションの高度は地表から約400kmです):
 
今回は2回目のスイングバイでしたが、あと4回のスイングバイを経て、2025年12月5日に水星の周回軌道に入る予定です。MPOとMMOは結合された状態で飛行していますが、水星の周回軌道に入った後に分離されることになっています。
 
以下は最接近の約5分後に水星表面から約920kmの距離から撮影された画像です。主要なクレーターの名前が書き込まれています:
 
BepiColombo は国際水星探査計画の名称です。JAXAのウェブサイトには次のような説明が載っています:
水星は、太陽に近い灼熱環境と軌道投入に要する多大な燃料から周回探査は困難で、これまで水星へ行ったことがある探査機はマリナー10号とメッセンジャーの2機のみで、水星周回軌道への投入成功は探査機メッセンジャーだけとなります。

マリナー10号の探査の際、金星を通過してその重力でスイングバイを行うことによって何回か水星に接近できることを示唆したのが、イタリアの著名な天体力学者ジウゼッペ・コロンボ(Giuseppe Colombo)博士です。ジウゼッペ博士は、水星の自転周期と公転周期が2:3の共鳴関係にあることを提唱したり、スイングバイを惑星探査機の航行に利用した先駆者でもあります。

その功績をたたえ、新しい水星探査ミッションの名前には博士の愛称である「BepiColombo」が使われています。 
 
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2022年6月24日金曜日

初動発震機構解とセントロイド・モーメント・テンソル解 — 能登半島群発地震

 
6月19日15時08分に石川県能登地方で発生した最大震度6弱の地震(M5.4、震源の深さ13km; 速報値はM5.2、深さ10kmでした)について、気象庁は「北西−南東方向に圧力軸を持つ逆断層型」としています。

気象庁のウェブサイトには、主な地震の発震機構解が掲載されているのですが、ほとんどの場合、初動発震機構解(初動解)かセントロイド・モーメント・テンソル解(CMT解)のどちらか一方のみです。ところが、今回の最大震度6弱の地震については両方が掲載されています。

同一の地震の初動解とCMT解は似た傾向を示すことが多いのですが、今回の地震では初動解とCMT解が大きく違っています。初動解は典型的な横ずれ断層型、CMT解は逆断層型となっています。

初動解 Credit: 気象庁


CMT解 Credit: 気象庁


気象庁のCMT解の解説ページには次のような記述があります:
CMT解でも初動解と同様に発震機構解が得られ、断層面の候補(2つの面)や圧力軸方向などが推定できます。ただし、初動解が断層運動の始まった点(震源)における発震機構を示すのに対し、CMTによる発震機構は断層運動全体を一つの発震機構で代表させた場合の発震機構を示しています。(中略)実際の断層は板のように一様なものではなく、途中でその大きさや方向が変わったりします。このため、初動発震機構解とCMTによる発震機構解は、同じ地震でも異なる場合があります
 
写真に例えるならば、初動解は早いシャッタースビードで地震の始まりの瞬間を捉えたもの、CMT解は遅いシャッタースビードで地震の始まりから終わりまでを撮影したもので、撮影中に被写体が動いているので多少ぶれている、というところでしょう。
 
素人考えですが、今回の最大震度6弱の地震は、地下の断層の横ずれ的な動きで始まり、その後、逆断層的な動きが卓越するようになったと解釈することができるのではないでしょうか。


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2022年6月19日日曜日

浅瀬にイルカ — 福井県福井市

 
6月18日午後、福井県福井市の鷹巣海水浴場(地図)の浅瀬にイルカが現れました。波打ち際から5mほどのところを泳ぎ回ったとのことです:
 

小惑星衝突までのカウント・ダウン始まる

 
9月27日(日本時間)の衝突まで100日を切り、カウント・ダウンが始まりました。 NASAではカウント・ダウンのサイトを公開しています:
 
DART(Double Asteroid Redirection Test)は、探査機を小惑星に衝突させて、軌道を変化させる実験ミッションです。衝突のターゲットは二重小惑星系ディディモス(直径800m)の衛星ディモルフォス(直径150~170 m)。衝突する探査機の質量は500kg。軌道の変化は僅かですが、1100万km離れた地球から十分に観測できるとされています。衝突の様子は、探査機本体から分離されたカメラで撮影されます。

 
 

2022年6月17日金曜日

川にアカエイ — 島根県松江市

 
6月中旬、島根県松江市の松江城(地図)の周囲を流れ宍道湖に繋がる堀川で、アカエイが泳いでいるのが見つかりました。場所は島根県庁(地図)の西側の地点。記事によると鳥取県米子市の川でもエイの目撃情報があるとのこと。アカエイは河川の汽水域でもよく見られるので、特に珍しいことではないようです。
 
「気温の高い夏場になると活動が活発化し、汽水の宍道湖や中海へ、エサを求めてやってくる」:
 

アカボウクジラ座礁 — 北海道むかわ町

 
6月8日、北海道勇払郡むかわ町田浦(地図)の海岸に、外洋性のアカボウクジラが漂着しているのが見つかりました。体長約 5.4m。発見時には生きていましたが、翌日には死亡していました:
 

2022年6月16日木曜日

新しいプレート・モデル

 
オーストラリア・アデレード大学の研究チームがプレートや造山帯の新しいモデルを発表しました(拡大図):
 
 新しいプレート・モデルでは、インド・プレートとオーストラリア・プレートの間にカプリコーン・マイクロプレート、タスマニアの南にマッコーリー・マイクロプレートなど、いくつかの新しいマイクロプレートが加えられています。大地溝帯より東のアフリカ大陸とインド洋の西部は、ソマリ・プレートとされています。ユーラシア・プレート内部には、込み入った衝突帯や伸張帯が描かれています。
 
日本列島の日本海側には衝突帯があるとされ、沖縄トラフには拡大軸の線が引かれています。また、フィリピン海プレートの一部にも拡大軸が想定されています。
 
従来のプレート図(USGS)と比べてみてください:

中国、地球外文明からの信号を受信か

 
中国が保有する世界最大の電波望遠鏡が、地球外文明から発せられた可能性がある信号を検出したとのことです。

中国科学技術部(「部」は日本の「省」に相当)の機関紙である『科学技術日報(Science and Technology Daily)』に6月14日に掲載された報告によると、北京師範大学の天文学者が「地球外からの技術的痕跡と地球外文明の可能性を示すいくつかの事例(several cases of possible technological traces and extraterrestrial civilizations from outside the Earth)」を発見。同報告はその後削除されています。
 
中国は、2019年に地球外文明を示す可能性のある電波信号を捜索し始め、2020年になってそのデータをふるいにかけたところ、2つの狭帯域で自然のものではない可能性のある電波信号を発見。さらに、2022年には、既知の太陽系外惑星を対象とした調査で、もう1つ奇妙な狭帯域の電波信号を検出し、事例は合計3つとなった、とのことです:
 

火星の銀板

 
火星探査車パーシビアランスが撮影した画像に、またまた変なものが写り込んでしまいました。岩に挟まった銀色の板のようなもの(拡大写真1拡大写真2)。NASAでは、2021年に探査車を火星に軟着陸させるときに使った降下装置の断熱被覆の一部だとしていますが、 分離された降下装置が火星面に衝突したのは、この画像の撮影場所から2kmも離れた地点です。岩の左側遠方にも白い物体が見えていますが、やはり降下装置の一部でしょうか:
 
 
 

大西洋横断無着陸飛行

 
1919年6月、ジョン・オールコックとアーサー・ブラウンが乗り組んだ複葉機がカナダからアイルランドへの無着陸飛行に成功。史上初の大西洋横断無着陸(無着水)飛行を達成しました。

「えっ、リンドバーグじゃなかったの !? 」と思われた方も多いのではないでしょうか。私もそうでした。チャールズ・リンドバーグがニューヨーク-パリ間の無着陸(無着水)飛行に成功したのは8年後の1927年5月のことでした。彼が達成したのは史上初の単独横断飛行です。
 
オールコックとブラウンの飛行の一月前(1919年5月)には、飛行艇で何回か着水しながらの大西洋横断が行われています。
 
 
 

2022年6月15日水曜日

火星のスネーク・ヘッド・ロックと落ちそうで落ちない岩

 
6月12日付「火星の岩に生えた角」では、火星探査車キュリオシティが撮影した生痕化石かもしれない変な形の岩を紹介しましたが、今回は後輩の火星探査車パーシビアランスが撮影した岩をご覧下さい。
 
画面右側の大きな岩塊から飛び出しているのがスネーク・ヘッド・ロックです。口を開けたヘビの頭のように見えます。その左側には岩の上に微妙なバランスを保って鎮座しているバランシング・ボールダー(落ちそうで落ちない岩)が写っています:
 
火星探査車パーシビアランス(Perseverance)は 2021年2月に火星のジェゼロ・クレーター(直径約45km)内に軟着陸し、調査を続けています。今回の写真は22年6月12日に撮影されたものです。撮影地点は、ジェゼロ・クレーター内にかつて存在した古代河川のデルタ(三角州)で、層状に堆積した岩が分布しています。

「落ちそうで落ちない岩」がどのようにして現在の位置に落ち着いたのかはわかっていません。地球の場合は、氷河に運ばれた岩が氷河が融けた後に別の岩の上に取り残されたケースがありますが、火星の場合はどうでしょうか。
 
 

定置網にリュウグウノツカイ — 島根県隠岐の島町

 
6月12日、島根県隠岐の島町五箇地区(地図)の沖合に設けられた定置網にリュウグウノツカイが入っているのが見つかりました。体長1.7m。発見時には生きており、体を3つに自切したとのことです。
 
「リュウグウノツカイは危険を感じると泳いで逃げやすくするため自切する」(島根大隠岐臨海実験所):
 
 リュウグウノツカイにトカゲの尻尾切りのような自切という習性があることは知りませんでした。Wikipedia の「自切」の項には次のような記述があります —— 深海魚のリュウグウノツカイは体長の中程から自切する事で知られる。天敵に襲われた際に逃げる目的が主であるが、食糧難の際の生命維持に体を減少させるため、との説もある。再生はできない。
 
 

2022年6月14日火曜日

地下にカルデラ — 能登半島群発地震

 
能登半島の先端にある石川県珠洲市(地図)周辺で続いている群発地震について、シンポジウムで専門家が最新の研究成果を説明しました。以下は、その内容を伝える「石川テレビ公式チャンネル」の動画です。

「珠洲市の地下深くには約2000万年前の火山活動による巨大なくぼ地・カルデラがあることも確認されていて、このマグマの通り道を利用して流体が上がってきたのではと推測されています」:
 
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タケが開花 — 兵庫県加西市

 
6月上旬、兵庫県加西市の兵庫県立フラワーセンター(地図)でタケの花が咲いたとのことです。以下の記事には、開花後、いっせいに枯れた竹林の写真も掲載されています。
 
「モウソウチクのように開花した後に地下茎まで枯れるタケもありますが、ハチクのように地下茎は枯れないものもかなりあり(略)」:
 
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ストロベリー・スーパームーン

 
本日6月14日20時52分、満月。その約12時間後、15日08時23分、月が近地点通過。その約12時間後、20時02分、月の赤緯が最南。

「6月の満月は、北半球ではイチゴが育つ時期に当たるため、ストロベリー・ムーンと呼ばれます。年間の満月の伝統的な呼び名は文化圏によって異なります。ストロベリー・ムーンが月の近地点通過と接近して起きるとき、ストロベリー・スーパームーンと呼ばれます」:
 
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2022年6月12日日曜日

火星の岩に生えた角

 
SETI研究所のツイートから。
 
2012年8月に火星に軟着陸して以来、ゲール・クレーター内で調査活動を続けている火星探査車キュリオシティが今年5月に撮影した画像です。岩から2本の棒状の構造が突き出しています。この「棒」は、堆積岩の割れ目(あるいは穴)に(おそらく水とともに)入り込んだ鉱物が固化したもので、周囲の柔らかい岩石が浸食されたため、岩から突出しているように見えているとのことです:
 
堆積岩の中にこのような穴がどのようにして開くのでしょうか。何らかの生き物が海底あるいは湖底に掘った巣穴が生痕化石として残ったようにも見えます。
 
 

2022年6月11日土曜日

巨大「地震魚」捕獲 — 台湾・台東県

 
6月9日、台湾東部の台東県太麻里(地図)の海岸で、深海魚のリュウグウノツカイが釣り上げられました。体長約 6m(成魚の一般的な体長は3〜4m程度)で、重さはおよそ 130kg。
 
リュウグウノツカイは、海岸に漂着したり定置網に迷い込んだりするケースが多く、釣り上げられることはまれです。また、水深の浅いところに現れるのは衰弱した個体であることが多いですが、今回は「約40分間の格闘の末」に釣り上げられており、相当抵抗したようで、元気な個体だったようです。

「病気などになったときに海岸へ打ち上げられ、釣り人が釣ることはめったにない」、「病気になったリュウグウノツカイは餌を食べないため、今回の個体は健康なものと推測」(水産試験所東部海洋生物研究センター):
 
[備考 6月20日追記] 6月20日10時05分(日本時間)台湾東部・花蓮県(震央地図) M6.0 震源の深さ 6.8km
 
 

全人類を丸める

 
地球上の全人類 78億8,000万人をミートボール状に丸めると、直径1km弱になるのだそうです。人間の平均体重を 62kg、人間の密度を 985kg/m3として計算しているようですが、密度の数字は大きすぎるような ・・・ そうとう圧縮しないとこうはならないでしょう。画像の背景はニューヨークのセントラル・パークです:
 

糸魚川‐静岡構造線の地震

 
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が2008年7月から約14年間にわたって観測している長期継続前兆No.1778 に対応する大地震(推定 M8.0 ± 0.3)はここで起こるのかも知れません。
 
糸魚川‐静岡構造線を4つの区間(北部、中北部、中南部、南部)のうち、中北部区間では今後30年間の地震発生確率は 14~30%とのことです。

「南海トラフ地震の発生前後は東京以西の内陸直下での地震活動が活発化すると言われています」、「南海トラフ地震の発生前後に糸魚川‐静岡構造線断層帯で大規模な地震が発生することもありえます」:
 

モスクワでマグニチュード 8.4 の地震?

 
海外の地震関連報道を渉猟していると、たまにこのような記事に出くわします:
 
メキシコのメディアのようです。本文の主要部分を翻訳すると次のようになります:
6月8日(水)、モスクワでかなり強い地震が発生。

(ロシア発)− イルクーツク州の行政中心地であるイルクーツク市近郊のバイカル湖周辺でマグニチュード8.4の地震が発生したと、緊急事態省が水曜日に発表した。

震源地での地震のマグニチュードは8.4だったが、イルクーツクではもっと弱く感じられ、リヒタースケールで5を記録した。
 
「マグニチュード」 や「リヒタースケール」という言葉を使っていますが、どうやら震度(メルカリ震度階級メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級)の意味で使っているようです。また、「モスクワ」をロシアの同義語として使っているようです。

もう一つ。以下は、アラブ首長国連邦のメディアです:
 
記事タイトルは地震が5回発生したかのように読めますが、他のメディアによると、6月4日(土)にマグニチュード5の地震が1回発生したというのが正しいようです。記事の本文にも首をかしげたくなるような記述があります。以下に主要部分を翻訳します:
震源は太平洋の海底の地下とされるが、津波警報は発令されていない。

クウェート消防隊によると、この地震による被害はなかった。

クウェート国家地震学ネットワーク(Kuwait National Seismological Network)によると、今朝のクウェートの地震の規模はマグニチュード5であった。

"地震はアルアマディの南西、地下5キロの地点で発生した。"と彼は付け加えた。
 
「震源は太平洋の海底の地下」と書いておきながら、「地震はアルアマディ(地図)の南西、地下5キロの地点で発生」(クウェート内陸部での発生)ともしており矛盾しています。
 
 
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源泉の湯に泥が混じる — 秋田県潟上市

 
秋田県潟上市にある温泉施設「天王温泉くらら」(地図) で、昨年12月12日から源泉の湯に泥が混じり使用できなくなっています。温泉の汲み上げに使っているパイプの不具合とみられています。老朽化でしょうか、それともパイプに何らかの力が加わったか?
 
「湯量は十分に出ていたが、泥や土のような匂いもした」、「温泉をくみ上げる管の地下125メートル付近に穴が見つかった。390メートルより深い地点では、土砂によって管がふさがっている」: 
 
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焼岳で火山性地震増加 (続報-5)

 
焼岳(地図)では、5月23日深夜から24日にかけて山頂付近を震源とする火山性地震が増加しました。その後も増減がありましたが、6月6日以降は少ない状態が続いています。火山性微動は観測されていません:
 
  火山性地震 火山性微動
5月23日 12 回 0 回
5月24日 48 回 0 回
5月25日 3 回 0 回
5月26日 19 回 0 回
5月27日 11 回 0 回
5月28日 6 回 0 回
5月29日 5 回 0 回
5月30日 2 回 0 回
5月31日 1 回 0 回
6月1日 0 回 0 回
6月2日 2 回 0 回
6月3日 1 回 0 回
6月4日 2 回 0 回
6月5日 13 回 0 回
6月6日 1 回 0 回
6月7日 1 回 0 回
6月8日 1 回 0 回
6月9日 0 回 0 回
6月10日15時まで 0 回 0 回
 
 
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小惑星 2022 LU2 が月と地球に接近・通過

 
6月8日に小惑星〝2022 LU2〟が月と地球のそばを通過していたことが明らかになりました。この小惑星が発見されたのは最接近当日でした。
 
2022 LU2 (2022年6月9日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)6月8日 01:43
 (地球)6月8日 09:02
接近日時 誤差
(月)±1 分未満
(地球)±1 分未満
接近距離 (月)0.97 LD
(地球)0.43 LD
推定直径
7 ~ 16 m
対地球相対速度
9.8 km/s ≅ 3万5000 km/h
発見から地球接近まで0 日
次の地球接近
公転周期1005 日 ≅ 2.75 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2022年6月10日金曜日

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に隕石が衝突

 
NASAの最新鋭のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)は、太陽-地球系のラグランジュ点(L2)に停留していますが、その主鏡に隕石が衝突しました。衝突があったのは5月23日から25日の間。衝突した隕石は微小で(micrometeoroid)、初期評価の結果では、データにわずかな影響が見られるものの、望遠鏡はすべてのミッション要件を上回るレベルで性能を維持しているとのことです。今後、徹底的な解析と測定が行われることになっています:
 
JWSTの建造中、NASAでは隕石の衝突に備えてシミュレーションと実際の衝突実験を組み合わせて実施していました。しかし、今回の衝突による衝撃は想定よりも大きく、地上で実験できる範囲を超えていました。
 
JWSTの最初のフルカラー画像は7月12日に公開されることになっていますが、その被写体に選ばれた天体は公開当日まで秘密ということになっています。 現行のハッブル宇宙望遠鏡をはるかに凌駕する解像度があるとされていますので、大いに期待しています。
 

2022年6月4日土曜日

焼岳で火山性地震増加 (続報-4)

 
焼岳(地図)では、5月23日深夜から24日にかけて山頂付近を震源とする火山性地震が増加しましたが、その後も回数は減少したものの地震の発生が続いています。火山性微動は観測されていません:
 
  火山性地震 火山性微動
5月23日 12 回 0 回
5月24日 48 回 0 回
5月25日 3 回 0 回
5月26日 19 回 0 回
5月27日 11 回 0 回
5月28日 6 回 0 回
5月29日 5 回 0 回
5月30日 2 回 0 回
5月31日 1 回 0 回
6月1日 0 回 0 回
6月2日 2 回 0 回
6月3日 1 回 0 回
6月4日15時まで 2 回 0 回
 
 
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2022年6月3日金曜日

エレベーターの加速度計

 
カリフォルニア大学サンタバーバラ校の物理学棟のエレベータに取り付けられたシンプルな加速度計:
 
日本のエレベーターの動きの滑らかさや静粛性に比べると・・・
 

惑星整列

 
いわゆる「惑星直列」とは違いますが、6月中旬から下旬にかけて、日の出前の東の地平線から南の空に向かって全ての惑星が 並びます。並んだ惑星の位置をたどることによって天球上の黄道のイメージが掴めます。また、6月16日には水星が西方最大離角となるので、コペルニクスですら見たことがなかったという水星を見るチャンスでもあります(光度 +0.5等):

詳しい説明が国立天文台の資料にあります:
 
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2022年6月2日木曜日

京都府南部の地震と近畿トライアングル

 
京都大学名誉教授・鎌田浩毅による『週刊エコノミスト』の連載記事です。
 
京都府南部で続発している地震は、京都市内に大きな被害をもたらした1830年の文政京都地震(M6.5、死者1000人以上)と震源地が近いのだそうです。この文政京都地震の震源は京都西山断層帯に含まれ、日本有数の活断層密集地帯「近畿トライアングル」に隣接しているとのこと。
 
「南海トラフ巨大地震発生の40年くらい前からと、発生後10年くらいの期間に、内陸の活断層が動いて地震発生数が多くなる傾向がある」、「1995年の阪神・淡路大震災は、こうした活動期が始まった最初の直下型地震である」、「2005年の福岡県西方沖地震、13年の淡路島地震、16年の熊本地震、18年の大阪府北部地震など、西日本の内陸で直下型地震が次々に起きた。そしてこれらが増えてピークに達したとき、最後の打ち止めとして南海トラフ巨大地震が30年代に起きる」: 

文政京都地震について、『理科年表』(丸善)には次のような記述があります:
京都および隣国: 洛中洛外の土蔵はほとんど被害を受けたが、民家の倒潰はほとんどなかった。御所・二条城などで被害。京都での死280。上下動が強く、余震が非常に多かった。
 
この地震や江戸の大火などのため、文政から天保に改元されました。
 
 
 

日本最小の活火山・笠山

 
山口県萩市にあり、日本最小の活火山とされる笠山地図)を紹介している記事です。笠山は阿武火山群に属し、福岡管区気象台の管轄で、現在の状況は「活火山であることに留意」となっています(阿武火山群の活動状況)。ちなみに「阿武」は、4630万円誤送金問題で一躍有名になった阿武町の「アブ」です:
 
私も火口の底まで降りたことがありますが、草木が生い茂っていて、あまり火山という感じはしませんでした。真夏だったのですが、ふもとの明神池のほとりには風穴があって涼しい風が吹き出していました。サザエの壺焼きを焼くにおいとともに記憶に残っています。
 

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-138)

 
米国イエローストーン国立公園内にあるスティームボート間欠泉(地図)の 5月の噴出は2回でした。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月23日 38
2 2月14日 22
3 3月4日 18
4 3月30日 26
5
5月4日 35
6
5月23日 19
 
 
過去の噴出記録は以下のリンク先を参照してください:
 
 

2022年6月1日水曜日

コイのサークル — 愛媛県西条市 (続報)

 
21年11月1日付「コイのサークル — 愛媛県西条市」の続報です。

愛媛県西条市にある石鎚神社(地図)の池で、コイ(鯉)が集団で輪になって泳ぐ珍しい行動がまた見られたようです。記事に日付は書かれていませんが最近のことだと思われます。

「コイは以前から飼われていたが、今治市内の信者が2016年秋に新たに奉納した後、こうした動きが現れるようになった」、「産卵期に見られる追尾行動とも違い、見たことのない現象だ」(淡水魚の専門家):
 
前回の報道記事にある写真や動画と今回のものを比べると、どちらも時計回りに泳いでいます。なにか意味があるのでしょうか。 

[備考 6月17日追記] 6月17日 00時51分ごろ 徳島県南部 M4.8、震源の深さ 50km、最大震度 4