2010年8月8日日曜日

大地震の前に「涙」を流した木

インドの 『デカン・クロニクル』 紙のサイトに掲載されている記事です:

記事の主旨は、自然がわれわれの前に絶えず示してくれている兆しやアドバイスを受け入れ、理解するように努めようと読者にうったえるものです。そのために宗教的なものも含めてさまざまな事例が紹介されているのですが、その中に執筆者自身がグジャラート大地震(注)の前に見聞きした現象があります。以下にその部分をテキトー訳します:
2001年、私たちはデリーに住んでいた。わが家から通りを一つ隔てた所に生えていたインドセンダンの木(neem tree)がおびただしい量の「涙」を流し始めた。この「涙」というのは甘いミルクのような乳白色の樹液で、幹が二股に分かれたところから涌きだしていた。木のまわりには人だかりができ、その液体を瓶などに受けて持ち帰った。これから何か良くないことが起こることを知らせようとして、木は涙を流しているのだと人びとはうわさし合った。何人もの植物学者が説明を試みたが、何が起きているのかはっきりしたことは誰にもわからなかった。警察官が一人、木を保護するために配置された。その数日後、グジャラート州で発生した巨大地震にインドは揺さぶられた。数千人が命を失った。インドセンダンの木は泣くのをやめた。

(注) 2001年 1月 26日発生。マグニチュード 7.6。震源はインド西部のグジャラート州(地図)。インド西部大地震とも呼ばれる。米国地質調査所(USGS)の資料によれば、死者少なくとも 20,085人、負傷者 166,836人、約 339,000棟の建物が倒壊、約 783,000棟の建物に被害。揺れは、インド北部、パキスタンのほぼ全域、バングラデシュ、ネパール西部に及んだ。