2010年9月14日火曜日

箱根山の地震

箱根山(北緯 35.23°、東経 139.02°、地図)の震源分布図を作ってみました。利用したのは、地震活動解析システムと気象庁一元化地震カタログです。

図 1 は 1981年 1月 1日から 1990年 12月 31日までの 10年間、図 2 は 1991年 1月 1日から 2000年 12月 31日までの 10年間、そして 図 3 は 2001年 1月 1日から 2010年 9月 11日までの約 9年 9ヶ月の間に発生した地震の震源を図示したものです。

図1 1981~1990 (クリックすると拡大します)
図2 1991~2000 (クリックすると拡大します)
図3 2001~2010 (クリックすると拡大します)

各図とも、左上が平面図、その右が南北方向の断面図、下が東西方向の断面図です。平面図の中央から少し上が箱根山の位置です。断面図は地下 30km まで表示しています。

3つの図を比べると、時間の経過とともに箱根山の下で発生する地震の数が増加し、震源が箱根山の地表近くに集まってきている様子が見てとれます。地震数の増加には、観測ネットワークの充実と観測機器の性能向上も影響していると思われます。

富士山についても同様の図を作ってみましたが、箱根山のような変化は見られませんでした。


参考文献
  • 鶴岡 弘 「WWWを用いた地震情報検索・解析システムの開発」 情報処理学会研究報告; データベースシステム 115-9、情報学基礎 49-9、65-70 (1998)