2010年9月22日水曜日

天王星と木星が衝

9月 22日(水) 10時に天王星が衝、同 12時に木星が衝となります。「衝」とは地球から見た場合の天体の位置が太陽と正反対になること(その天体と太陽の黄経の差が180°となること、説明図)です。

木星や天王星など、地球より外側の軌道を回っている外惑星は、衝のときに地球にもっとも近づき、もっとも明るくなります。今回の衝では、木星は -2.9等、天王星が +5.7等になります。

衝の位置にある天体は、地球から見た場合に太陽の正反対側あります。したがって、太陽が西に沈むと同時にその天体は東の地平線から昇ってきます。木星と天王星も、太陽が西に沈んでしばらくすると、東の空の低い位置に輝いているのを見ることができます。

翌 23日(木)は中秋の名月、すなわち満月です。そして、19時 44分に木星が月の南 7°09'、19時 51分に天王星が月の南 6°16' まで接近します。月を目標にすれば、木星と天王星を見つけるのは容易です。

なお、24日(金)には金星が最大光度 -4.6等に達します。日没時の南西の空、地平線からの高度 10°前後のところで煌々と輝いています。さらに、29日(水)には金星が火星に 6°30' まで接近します。


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