2019年12月30日月曜日

ベテルギウスが異常減光 (続報-7)


赤色超巨星ベテルギウスとほかの恒星の大きさ比較。右下の小さな点が太陽です:

ベテルギウスの直径は約12億km。ベテルギウスを太陽系の中心に置いたとすると、地球はもちろん、火星もベテルギウスの内部に入ってしまい、木星も危ういことになります。


関連記事

2019年 世界の火山活動


以下の記事には、2019年に起きた世界各地の火山活動の写真が掲載されています。6枚目の写真は、インドネシアのアナク・クラカタウ山(地図)の噴火をスンダ海峡上の海軍艦艇から撮影したものですが、立ちのぼる黒い噴煙の形が突き上げた太い腕と拳のように見えます:

関連記事

太陽の石


今から1000年ほど前、羅針盤などがない時代に、卓越した航海技術でヨーロッパ各地やグリーンランド、北アメリカ大陸にまで進出したバイキングが、洋上で方角を知るために使っていたとされる「太陽の石(サンストーン)」の機能について解説している YouTube 動画です:

「太陽の石」について詳しくは以下を参照してください:

関連記事

海に生えた角


12月26日、日食がありました。インドネシアなどでは金環日食となりましたが、日本では部分日食でした。以下の写真は、中東・カタールの Al Wakrah(地図)で撮影されたものです。すでに日食が始まった状態で水平線から姿を現した太陽が、蜃気楼の効果も加わって海から角が生えているように見えています:

七尾西湾にカマイルカの群れ — 石川県七尾市


12月26日、石川県七尾市の七尾西湾(地図)で、カマイルカ3頭が泳いでいるのが見つかりました。「七尾北湾ではカマイルカは一年に数回程度目撃されるものの、西湾での確認は初めて」「外海から最も陸寄りにある七尾西湾で見つかるのは極めて珍しい」:

七尾湾には以前からミナミハンドウイルカの群れが定住しています。


関連記事

ベテルギウスが異常減光 (続報-6)


ベテルギウスが超新星爆発を起こしたとき、地球にどのような影響があるのか。日本語版 Wikipedia の記述から ——
ベテルギウスが超新星爆発をする際には地球にも何らかの影響を及ぼすであろうと言われていた。これは、ガンマ線により、オゾン層が傷つき穴が空くか消滅し、地球および生命体へ有害な宇宙線が多量に降り注ぐとされているからである。

しかし近年の研究により、超新星爆発の際のガンマ線放出については、恒星の自転軸から2°の範囲で指向性があることがわかっている。実際、NASAのハッブル宇宙望遠鏡でベテルギウスの自転が観測され、その結果ベテルギウスの自転軸は地球から20°ずれており、ガンマ線バーストが直撃する心配は無いとされた。ただし、超新星爆発時のかなり大きな質量変動とそれに伴う自転軸の変化が予想できないこと、ガンマ線放出指向性の理論的・実験的な根拠がはっきりしないことから、直撃の可能性について確実なことは知られていない。

(中略)

爆発後はブラックホールにはならず、中性子星となると考えられている。
英語版 Wikipedia には次のように書かれています ——
Betelgeuse is not likely to produce a gamma-ray burst and is not close enough for its x-rays, ultraviolet radiation, or ejected material to cause significant effects on Earth.

ベテルギウスは、ガンマ線バーストを発生させる可能性は低く、(超新星爆発によって放たれる)X線や紫外線、放出された物質が地球に深刻な影響を与えるほど近くにあるわけではない。

関連記事

小惑星 2019 YL3 が月と地球に接近


小惑星〝2019 YL3〟が12月31日に月と地球に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 8~18m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは12月28日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2019 YL38~18  (月)12月31日 01:16
(地球)12月31日 03:39
2.73
1.74
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速10.0km(時速約3万6000km)と予報されています。

接近時刻は、月に対して ±8分、地球に対して ±9分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

2019年12月27日金曜日

ベテルギウスが異常減光 (続報-5)


ヨーロッパ南天天文台(ESO)がチリのアタカマ砂漠に設置した Atacama Large Millimeter/submillimeter Array (ALMA)で観測したベテルギウスの姿。サブミリ波の波長でベテルギウスの下部彩層の高温ガスを捉えています。2017年に公表された画像です。この時すでに、局所的な温度上昇(白い部分)により対称性を失い、球形ではなくなっています:

関連記事

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-77)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、12月26日21時34分(日本時間27日13時34分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年48回目の噴出です(これまで最多だった昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7
10 3月17日 6
11 3月25日 8
12 4月8日 14
13 4月25日 17
14 5月3日 8
15 5月8日 5
16 5月13日 5
17 5月20日 7
18 5月27日 7
19 6月1日 5
20 6月7日 6
21 6月12日 5
22 6月15日 3
23 6月19日 4
24 6月23日 4
25 6月28日 5
26 7月4日 6
27 7月10日 6
28 7月18日 8
29 7月24日 6
30 7月30日 6
31 8月12日 13
32 8月20日 8
33 8月27日 7
34 9月3日 7
35 9月11日 8
36 9月17日 6
37 9月25日 8
38 10月1日 6
39 10月7日 6
40 10月16日 9
41 10月22日 6
42 10月30日 8
43 11月8日 9
44 11月17日 9
45 11月27日 10
46 12月8日 11
47 12月18日 10
48 12月26日 8


以下は、最寄りの地震計と川の流量の記録です。地震計の記録で見る限りでは、やや弱く5分間ほど噴出した後は勢いを失って、弱い噴出(?)がだらだらと続いたという印象です。降雪期のためか、今のところ目撃者の証言は出ていません:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした。今年はすでにこの記録を上回っています:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


関連記事

霧島山(新燃岳)で火山性地震増加


12月20日に噴火警戒レベルが引き下げられたばかりの霧島山(新燃岳)(地図)ですが、「昨日(26日)12時頃から火口直下を震源とする火山性地震が増加しており、00時から24時までに16回発生しました」:

関連記事

2019年12月26日木曜日

ベテルギウスが異常減光 (続報-4)


本能寺の変の10年前、武田信玄が三方ヶ原の戦いで徳川家康を敗走させた1572年。この年の11月、カシオペア座に明るい星が出現しました。超新星爆発によって出現したこの星は最大 -4等級の明るさに達し、1574年3月まで肉眼で見えていました。この星は、詳しい観測記録を残したデンマークの天文学者ティコ・ブラーエにちなんで「ティコの星(SN1572)」と呼ばれています。

それから約30年後、徳川家康が江戸に幕府を開いた翌年の1604年。この年の10月、へびつかい座に明るい星が現れました。やはり超新星爆発による新星で、最大 −3等級の明るさになり、18ヶ月間肉眼で見えていたとのことです。ティコ・ブラーエの弟子、ヨハネス・ケプラーが観測していたので「ケプラーの星(SN1604)」と呼ばれています。

約30年の間隔をおいて2回の超新星爆発が起きたわけですが、この後は現在に至るまで約400年間にわたって銀河系内では超新星爆発が観測されていません。

地球からの距離は、ティコの星が約1万2000光年、ケプラーの星が約2万光年とされています。ベテルギウスは 643(±147)光年とされていますから桁違いの近さです。万が一、ベテルギウスが超新星爆発を起こした場合、太陽系や地球にどんな影響が及ぶのでしょうか。ほとんどの専門家は、すぐに爆発が起きることはないし、爆発したとしても昼間でも見える明るい星が出現すること以外に、大きな影響はないという見解ですが、想定外がないことを願いたいです。


関連記事

近畿圏中心領域大型地震 (続報-220)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 12月25日17:00付で更新情報を出しています:

以下は今回の更新情報のまとめです:
前回の更新情報では、12月30日前後に前兆が終息することを条件として、1月14日±3日を地震発生日と予測した。しかし、No.1778前兆群は現在継続しており、数日中に収束するとは考えづらい状況。

八ヶ岳のCH06観測装置に、12月23日から24日にかけて特異変動が出現。特異変動は約12時間で終了、中心は12月23.9日であった。その後は12月25日午後現在も静穏状態が継続。CH06は11月28日まで特異変動が継続し、29日に終息。以降は静穏状態が続いていた。。

CH06に現れた特異変動は直前特異と認識(直前特異=前兆変動が終息し静穏期に入った後に、主として特異変動が短時間再出現する現象)。

CH06に現れた特異変動を、7月16.6日極大に対応する直前特異として経験則を適用し計算すると1月25日± を得る。

さらに、K1(高知観測点)の糸状特異が12月13日に終息したことが、8月8日極大に対応するものとして経験則を適用して計算すると、やはり1月25日± を得る。

上記の推定日が正しい場合には、11月16日極大に対する前兆終息が1月7日と予測される。今後の前兆の推移を見守って続報する。

参考情報: 8月6日から10日にかけて観測された火山噴火型前兆変動について。多くの場合、前兆出現から噴火まで5日程度。これまでの最長は草津白根山の34日。前兆出現から数ヶ月経過した後に噴火した例はない。したがって、この変動は火山噴火ではなく、火山近傍での大型地震を示しているだけの可能性がある。

推定時期前兆終息を確認後に確定 (最も早い場合、1月25日±3日 の可能性あり)
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部など
続報 No.283」所載の地図参照、斜線部分が推定領域
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震、火山近傍の可能性が高い


関連記事

2019年12月25日水曜日

サカサクラゲが大発生 — 高知県宿毛市


高知県宿毛市小筑紫町大海(地図)の漁港でサカサクラゲが大発生しています。「これまでは鹿児島が北限とされていた」「地元住民らは『こんな光景は見たことがない』と驚いている」:

関連記事

2019年12月24日火曜日

ベテルギウスが異常減光 (続報-3)


ベテルギウスが超新星爆発を起こしたら、地球からはどのように見えるのでしょうか。『ベテルギウスの超新星爆発』(野本陽代、幻冬舎、2011)に載っている東京大学数物連携宇宙研究機構の野本憲一教授のグループによる予測を紹介します:
  • まず、スーパーカミオカンデなどのニュートリノ観測装置で、ベテルギウスの方向から飛来したニュートリノが検出される。

  • ニュートリノ飛来から約1.5日後、これまで赤い色をしていたベテルギウスが青色に変化し(表面温度が上昇するため)、全天でもっとも明るい星となる。

  • どんどん明るくなり、3時間後には半月ぐらいの明るさになる。ベテルギウスは月と違って点光源なので、輝きは満月の100倍ほどになる。日中であれば空の一点が急に輝きだしたように見える。

  • ベテルギウスの膨張にともなって温度が下がり、色が青から白に変わる。

  • 7日目に明るさがピークに達する。

  • 3ヶ月間ほどは、ほぼ同じ明るさが続き日中でも見えるが、色は白からオレンジ色に徐々に変化する。

  •  4ヶ月目に入ると明るさは2等級分ほど急激に下がる。その後、さらに徐々に暗くなっていく。

  • 15ヶ月後には金星と同じ程度の明るさになり、日中には見えなくなる。

  •  2年半後には、2等級にまで暗くなり、北極星と同程度の明るさになる。

  • 4年後には6等級にまで暗くなり、肉眼で見える限界に達する。

  • その後は、双眼鏡や望遠鏡を使わないと見えなくなる。ただし、ベテルギウスの周囲に放出されたガスや塵に反射した光によってこれよりも明るく見える可能性もある。

関連記事

雲で震度5弱の地震を予知? ― 市川海老蔵


歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが地震雲で最大震度5弱の地震を予知していた、と話題になっています。12月19日朝、自身のブログに「なんとなく昨日から胸騒ぎしてるところにそれらしい雲、地震雲でなければ良いな」と雲の写真を添えて投稿。同日15時21分ごろ青森県東方沖でM5.5、深さ50kmの地震が発生:

以前にも話題になったことがありました。この時は神奈川県東部が震源で最大震度4でした:

関連記事

2019年12月23日月曜日

ベテルギウスが異常減光 (続報-2)


もしベテルギウスが超新星爆発を起こしたとしても、その跡には散光星雲のようなものが残るので、以下の写真(全体を見るにはクリックしてください)のようにはならないと思うのですが ・・・


関連記事

2019年12月22日日曜日

ベテルギウスが異常減光 (続報)


12月9日付「ベテルギウスが異常減光」の続報です。 

オリオン座の1等星ベテルギウスの光度がさらに低下しているようです。同星は脈動変光星で、0.0〜1.3等級の範囲で変光するとされていますが、最新の観測では1.5等級まで暗くなっているとのこと(数字が大きいほど暗い):
  • Betelgeuse Fades More (写真、グラフあり; 写真は南半球で撮影されたため、星座の上下が日本とは逆になっています)

米国変光星観測者協会(AAVSO)のサイトで、最新の光度曲線を見ることができます。"Star Name" 欄に "Betelgeuse" と記入し、"Julian Day" とあるところで "Calendar Date: yyyy/mm/dd" を選択して、最下段の "Send" ボタンを押すと、最新の光度曲線が表示されます:

関連記事

2019年12月21日土曜日

フランス南東部で地震、断層出現 (続報)


11月13日付「フランス南東部で地震、断層出現」の続報です。

11月11日にフランス南東部で発生したM4.9(報道では M5.4としている記事が多い)の被害地震についての続報です。地震の原因についていろいろな憶測が流れていましたが、地方行政府の調査で自然の地震であるとの結論が出されました:

上記の公式発表の主要部分は以下の通りです:
 2019年11月11日にTeilとその周辺を襲った地震は、深さ1000m以内の浅いところで断層が上下動したことによって発生した。すべての指標は、この地震が既存の断層で起きたことを示している。したがって、この地震はプレート間の圧力によって発生した自然の地震である。余震が異常に少なかったことについては、厚い泥灰土層の存在によって説明できる可能性がある。

結論として、Teil採石場がこの地震の発生に何らかの影響を及ぼした可能性は無視できる。

この地震については以下の記事も参照してください:

関連記事

シカが関わる事件・事故相次ぐ — 北海道


12月19日、北海道南部でシカが関わる事件や事故が相次ぎました。

▼ 午前7時ごろ、苫小牧市拓勇西町(地図)、シカが国道沿いのフェンスに挟まって抜け出せなくなり、国道が一時通行止めになった:

▼ 午後5時25分ごろ、壮瞥町久保内(地図)、シカが車と衝突し死傷者、
▼ 午後5時40分ごろ、厚真町浜厚真(地図)、シカが車と衝突し負傷者:

関連記事

オンタリオ湖で地震


12月18日02時40分(日本時間同日16時40分)、五大湖の一つ、オンタリオ湖でM2.1の有感地震がありました(震央地図)。震源の深さは2.3km。米国地質調査所(USGS)の担当者は「この地域では地震は非常にまれだが、まったく地震が起きないわけではない(They’re pretty infrequent in this area but not unheard of)」と述べています:

関連記事

霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベルを引き下げ


霧島山(新燃岳)(地図)の噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」から「1(活火山であることに留意)」に引き下げられました。

「新燃岳火口直下を震源とする火山性地震が、2019年11月17日から18日にかけて一時的に増加(17日から18日:30回)しましたが、その後は少ない状態で経過しています。 火山性微動は、2018年10月24日以降観測されていません」:

関連記事

2019年12月19日木曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-76)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、12月18日15時42分(日本時間19日07時42分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年47回目の噴出です(これまで最多だった昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7
10 3月17日 6
11 3月25日 8
12 4月8日 14
13 4月25日 17
14 5月3日 8
15 5月8日 5
16 5月13日 5
17 5月20日 7
18 5月27日 7
19 6月1日 5
20 6月7日 6
21 6月12日 5
22 6月15日 3
23 6月19日 4
24 6月23日 4
25 6月28日 5
26 7月4日 6
27 7月10日 6
28 7月18日 8
29 7月24日 6
30 7月30日 6
31 8月12日 13
32 8月20日 8
33 8月27日 7
34 9月3日 7
35 9月11日 8
36 9月17日 6
37 9月25日 8
38 10月1日 6
39 10月7日 6
40 10月16日 9
41 10月22日 6
42 10月30日 8
43 11月8日 9
44 11月17日 9
45 11月27日 10
46 12月8日 11
47 12月18日 10


以下は、最寄りの地震計と川の流量の記録です:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした。今年はすでにこの記録を上回っています:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


関連記事

冬なのにブドウ「たわわ」— 兵庫県丹波市


兵庫県丹波市市島町(地図)では、夏から秋にかけて実ったブドウが12月半ばになっても、たわわに実った姿をとどめているとのことです。「例年なら鳥や野生動物に食べられ、この時期には残っていないが、今年に限り残っているという。『暖冬なのかなあ』と不思議がっている」:

関連記事

近畿圏中心領域大型地震 (続報-219)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 12月18日17:00付で更新情報を出しています:

以下は今回の更新情報のまとめです:
最近の経過と現状
  • K6(高知観測点)BF前兆が11月16日に極大(Baseline Fluctuation前兆=基線のうねり変動)。
  • CH34(八ヶ岳)BT前兆が11月16日を中心に出現、その後静穏化、11月23日に再出現し継続中(Baseline Thickness前兆=基線幅が静穏時より増大する変動)。
  • A1(秋田観測点)10月22日から特異変動、12月9日に正常基線に復帰。
  • A5(秋田観測点)特異、K6(高知観測点)ステップBF前兆、CH32(八ヶ岳)櫛歯変動が10月15日からそろって出現、継続中。
10月22日〜12月9日に前兆が集中的に出現。中心は11月16日。

極大前後に出現するBTは、極大に対応する前兆群の初現からしばらく経ってから出現することが多い → 11月16日極大前兆群の初現は10月22日以前にあったことになる。

10月22日初現、11月16日極大と仮定して経験則を適用すると、地震発生時期として1月1日± が算出される → 前回の更新情報で可能性を指摘した12月25日± は否定される。

10月15日初現、11月16日極大として経験則を適用すると最も早い地震発生時期として1月14日±3日が算出される。また、7月16.5日極大、CH06が11月29日に収束したことを用いて計算しても1月14日±3日を得る。

1月14日±3日が地震発生時期とすると、前兆収束は12月30日±。この収束が確認できないと地震発生時期は確定できない。続報で報告する。

参考情報: 火山噴火型前兆変動と火山近傍地震変動の中間的形態の変動を多数回観測した。八ヶ岳の観測機器にのみ出現。八ヶ岳に近い火山の近傍での地震(変動が継続した場合は噴火)を示唆。地震発生と相前後して噴火に至るかは不明だが、No.1778前兆群が、浅間山または草津白根山の近傍での大型地震である可能性が高いことを示していると考えられる。

推定時期前兆終息を確認後に確定 (最も早い場合、1月14日±3日 の可能性あり)
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部など
続報 No.282」所載の地図参照、斜線部分が推定領域
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震、火山近傍の可能性が高い
地震発生と相前後して浅間山または草津白根山で噴火が発生する可能性あり
(推定時刻が「午前9時30分±1時間30分 または 午後4時±3時間」から「午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間」へ変更されています。)


関連記事

定置網にリュウグウノツカイ2匹 — 石川県七尾市


12月18日、石川県七尾市庵町(地図)沖の定置網に、深海魚のリュウグウノツカイ2匹が入り、生きた状態で捕獲されました。体長3.4mと3.66m。「捕まる個体の多くは死んだ状態。生きているのは本当に珍しかった」(のとじま水族館)、「水族館は今年に入り、七匹の捕獲を確認している」:

関連記事

2019年12月17日火曜日

西之島に新たな火口、警戒範囲を拡大


西之島(地図)では活発な火山活動が続いています。12月15日の観測によると、「火砕丘の北側山腹に新たな火口が開き、溶岩が北西に流れ、海に達していることが確認」されました。また、12月16日15時00分、警戒が必要な範囲が山頂火口から概ね2.5kmに拡大されました(これまでは概ね1.5km):

関連記事

2019年12月15日日曜日

定置網にザトウクジラ — 高知県室戸市


12月13日、高知県室戸市(地図)沖の定置網にザトウクジラがかかり水揚げされました。体長約9.4m:

関連記事

マッコウクジラ漂着 — 宮城県岩沼市


12月10日、宮城県岩沼市寺島(地図)の海岸にクジラが漂着しているのが見つかりました。マッコウクジラとみられ、体長約10m。すでに死んでいました。「(宮城県内で)マッコウクジラが見つかるのは2010年以来」、「岩沼市内の海岸では2002年10月、衰弱したニタリクジラが打ち上げられた事例がある」:

関連記事

2019年12月14日土曜日

太陽活動周期と大統領弾劾


米国の大統領の弾劾は、太陽活動の極小期に起きている:


2019年12月11日水曜日

地震の前、無数の昆虫が飛び立つ


10月14日、米国サンフランシスコ郊外の Pleasant Hill(地図)を震源とする有感地震が複数回発生しました。以下の記事に掲載されている動画は、震源から 0.5マイル(約800m)ほど離れたところにある民家の防犯カメラの映像です。野生のアライグマ2匹が走り、すこし間を置いて草むらから無数の昆虫が飛び立つ様子が捉えられています:

記事によると、地震は2回あり、1回目は M2.5、2回目は M4.5(USGSの記録とは異なっています)で、動画は M2.5の4分前=M4.5の15分前に撮影されたものとのこと。

記事は地震の前兆であった可能性を否定はしていないものの、別の解釈も示しています —— アライグマの動きを検知した防犯システムが照明を点灯。驚いたアライグマが走る。草むらにいた昆虫(記事ではカゲロウと推定)が照明に誘引されて飛び立った。


関連記事

2019年12月10日火曜日

ホワイト島噴火 — ニュージーランド (補足)


12月10日付「ホワイト島噴火 — ニュージーランド」の補足です。

噴火前(11月)に撮影されたホワイト島のクレーターです。黒い矢印の先に複数の人(おそらく観光客)が見えています。これと比べると、クレーターの大きさが把握できます:


関連記事

ホワイト島噴火 — ニュージーランド


12月9日14時11分(日本時間同日午前10時11分)、ニュージーランド北部沖のホワイト島(地図)で噴火が発生しました。死者や行方不明者が出ています。

以下のツイートの投稿者は、ホワイト島から帰るための船に乗り込んで出発を待っているときに噴火が起きたと書いています。動画の音声には、日本語のように聞こえる女性の声も記録されています:



関連記事

2019年12月9日月曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-75)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、12月8日16時53分(日本時間9日08時53分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年46回目の噴出です(これまで最多だった昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7
10 3月17日 6
11 3月25日 8
12 4月8日 14
13 4月25日 17
14 5月3日 8
15 5月8日 5
16 5月13日 5
17 5月20日 7
18 5月27日 7
19 6月1日 5
20 6月7日 6
21 6月12日 5
22 6月15日 3
23 6月19日 4
24 6月23日 4
25 6月28日 5
26 7月4日 6
27 7月10日 6
28 7月18日 8
29 7月24日 6
30 7月30日 6
31 8月12日 13
32 8月20日 8
33 8月27日 7
34 9月3日 7
35 9月11日 8
36 9月17日 6
37 9月25日 8
38 10月1日 6
39 10月7日 6
40 10月16日 9
41 10月22日 6
42 10月30日 8
43 11月8日 9
44 11月17日 9
45 11月27日 10
46 12月8日 11


以下は、最寄りの地震計の記録です。降雪シーズンになって観光客の立てるノイズがなくなり、記録が見やすくなっています:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした。今年はすでにこの記録を上回っています:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


関連記事