2010年3月10日水曜日

氷河の下の火山に噴火の兆候 ― アイスランド

アイスランド南部の氷河に覆われた火山周辺で地震が頻発するようになり、噴火の可能性があるとして火山学者の注目を集めています。防災当局は噴火した場合に備えて、災害対応計画の策定を始めています:

火山と氷河の名前は Eyjafjallajökull (なんと読むのでしょうか)。場所は以下のグーグル・マップにマークしましたので参照してください:

この火山が最後に噴火したのは、1821年から 1823にかけて(日本では文政年間で 11代将軍徳川家斉の治世)で、その前には 1612年に噴火した記録が残っているそうです。また、1994年と 1999年には今回と同じように地震が頻発しましたが、この時は噴火には至らなかったとのことです。

アイスランドは、大西洋中央海嶺の真上に形成された島です。中央海嶺がそのまま海上に出ているといってもよいでしょう。そのため、海洋プレートの生成が地上で見られる希有な場所となっており、形成された海洋プレートが北米大陸方向とヨーロッパ方向に分かれていくため、多くの正断層系が発達しています。