2019年5月30日木曜日

波のような雲(?) ― 朝鮮半島東方


5月29日朝、朝鮮半島東方に波打つような現象が見られました。気象衛星から撮影した水蒸気画像に現れたもので、厳密には雲とはいえないようです。「何故このようになったのかは、はっきりと分かりませんが、ベテラン予報士でもあまり見たことない珍しい現象です」:

関連記事

市街地に野生のシカ出没 ― 鳥取県鳥取市、京都府京都市


どちらも成獣ではないようです。

▼ 5月29日朝、鳥取市の中心市街地「自動ドアに、角を当てて威嚇行為」

▼ 5月30日朝、京都市内三条大橋付近の鴨川、「鹿が泳いでいる」と通報

関連記事

2019年5月29日水曜日

クジラを連日目撃 ― 石川県かほく市


石川県かほく市高松(地図)の沖で、4月上旬からコククジラとみられるクジラがほぼ毎日目撃されています。「県内でのコククジラの目撃は珍しく、オホーツク海方面へ北上する途中で、餌を求めて立ち寄ったとみられる」「30年近く高松に住んでいるが、クジラを見たのは初めて」:

関連記事

2019年5月28日火曜日

キンメイチクが開花 ― 鳥取県鳥取市


鳥取県鳥取市北園(地図)の民家でキンメイチクが開花しているとのこと:

関連記事

ヘビが原因の停電 ― 三重県津市、伊賀市、松阪市


5月25日夜、三重県津市、伊賀市、松阪市で停電がありました。原因は、電線と鉄塔を支える碍子にヘビが接触したこと、とのことです:

関連記事

小惑星 2019 KT が地球と月に接近へ


本日午後、小惑星〝2019 KT〟が地球と月に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 13~29m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは5月26日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2019 KT13~29 (地球)5月28日 12:48
 (月)5月28日 21:04
0.85
0.92
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速11.6km(時速約4万2000km)と予報されています。

この小惑星の仮符号に含まれる "KT" の文字に不吉なものを感じる方がおられるかも知れません。「K-T境界では(中略)メキシコのユカタン半島付近に直径約10kmの巨大隕石が落下したことが知られている。この隕石落下が、大量絶滅の引き金になったとされる」:

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-47)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、5月27日17時30分(日本時間28日08時30分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年18回目の噴出です(昨年の噴出記録はこちらを参照してください):

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7
10 3月17日 6
11 3月25日 8
12 4月8日 14
13 4月25日 17
14 5月3日 8
15 5月8日 5
16 5月13日 5
17 5月20日 7
18 5月27日 7


以下は最寄りの地震計の記録です:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


関連記事

2019年5月27日月曜日

月にも活断層地震


アポロ計画によって月面に設置された複数の地震計が記録した地震(月震)の大半は、地球の重力がもたらす潮汐力や、昼夜の温度差によって引き起こされたと考えられていますが、28件の地震については原因がよくわかっていませんでした。このほど "Nature Geoscience" 誌に掲載された論文によると、それらの地震は月面の活断層が震源で、活断層は月の収縮によって形成された逆断層であるとのこと:

プレートテクトニクスが登場する前には、地球上の山脈などの形成を説明するために、地球が誕生してから徐々に冷えるに従って収縮したことが原因であるとする収縮説が唱えられたことがありました。

ペルー M8.0 とリュウグウノツカイ


日本時間5月26日16時41分ごろ、南米ペルーの内陸で大きな地震(M8.0、深さ 110km、震央地図)があり被害が出ましたが、この地震の3日前(5月26日)、ペルー北部の Mancora(地図)という街の海岸にリュウグウノツカイが打ち上げられているのが見つかっています:

Mancora の海岸では、今年の2月にもリュウグウノツカイが捕獲されていますが、その後、2月22日にエクアドルで M7.5、深さ145km(震央地図)、3月1日にペルーで M7.0、深さ267km(震央地図)が発生しています。リュウグウノツカイの捕獲場所と震央が近いのはエクアドルの地震の方です:

関連記事

近畿圏中心領域大型地震 (続報-205)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 5月26日17:00付けで更新情報を出しています:
前回の更新情報では、6月20日±3日に対応地震発生の可能性あり、また 5月30日±3日、6月6日±3日の可能性も否定できない、としていた。

前回報告から引き続き、主だった顕著な前兆は静穏傾向。残る微弱な前兆が6月2日までに終息した場合、6月6日±2日の可能性が濃厚となる。6月4日段階で前兆が継続している場合は、6月20日±3日の可能性。

5月25日15時20分ごろに発生した千葉県南部の地震(M5.1、最大震度5弱)については、21日未明に検知した前兆にもとづき、同日、M5.2±0.5 として「地震前兆検知公開実験」の参加者に配信した。

この地震のデータにもとづき、前兆検知領域円を求める経験式の係数を若干修正。その結果、No.1778 前兆の推定領域が東側に広がった。

上述のように推定領域は今までより東側に広がり、日光白根山や那須岳の周辺を含むように修正されています。推定規模、推定時刻などに変更はありません。


関連記事

2019年5月26日日曜日

水源が干上がる ― 熊本県益城町


熊本県益城町杉堂地区の潮井神社境内にある潮井水源(地図)の水位が今年に入ってから徐々に下がり始め、ほぼ干上がった状態になっているそうです。2016年の熊本地震では大きな変化がなかったとのこと。「地震から3年もたって水がなくなるなんて思わなかった」「こんな姿は今まで見たことない」:

関連記事

Can We Blast Japan from Below?


"POPULAR SCIENCE" 誌 1944年1月号の「日本を地下から破壊することは可能か」と題する記事です。陰謀説やトンデモ理論では「地震兵器」なるものがよく登場しますが、この記事では、物質面と精神面の両面から日本を追い詰めるために火山を兵器として利用するアイデアが紹介されています。著名な地質学者が提案したもので、かなり真剣に検討されたようです:

関連記事

2019年5月25日土曜日

四国最南端のひずみ計が特異な動き


報道ではあまり触れられていませんが、5月10日に発生した M6.3 など一連の日向灘の地震についての情報に気がかりな記述があります。

気象庁「5月10日から12日にかけて四国西部のひずみ計で観測されたごくわずかな変化は(中略)この変化の要因を精査するとともに今後の推移を注意深く監視していく必要があります」; Hazard lab「四国最南端に位置する高知県土佐清水市では、松尾町(地図)に設置したひずみ計が、10日から12日にかけて、従来とは異なる傾向の地殻変動をとらえていることから、今後の推移を注意深く監視していく必要があるとしている」:

各地でタケが開花 ― 岐阜県関市、福岡県福岡市、石川県加賀市、兵庫県神戸市


その後も各地でタケが開花しています。

▼ 岐阜県関市円福寺(地図

▼ 福岡県福岡市 福岡市植物園 (地図

▼ 石川県加賀市大聖寺五軒町 (地図

▼ 兵庫県神戸市 (地図

関連記事

2019年5月24日金曜日

ヘビが原因の停電 ― 兵庫県加古川市


5月19日、兵庫県加古川市で停電がありました。同市加古川町美乃利(地図)で「電柱を登ったヘビが高圧線に接触して断線したのが原因とみられる」とのことです:

隣接する姫路市沖では5月9日に、深海魚で「地震魚」とも呼ばれるサケガシラが捕獲されています:
 
関連記事

フェイク津波警報


太平洋津波警報センターのツイートから:

地震の情報は次のようになっています。緯度と経度からすると、震源は能登半島沖の日本海ということになるのですが、"NAGASAKI JAPON" となっています:
MAGNITUDE 8.0
ORIGIN TIME 0215 UTC MAY 22 2019
COORDINATES 37.8 NORTH  136.2 EAST
DEPTH 10 KM / 6 MILES
LOCATION NAGASAKI JAPON

2019年5月23日木曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-204)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 5月17日15:00付けで更新情報を出しています:
前回の更新情報では、6月20日±3日に地震発生の可能性あり、また 5月20日± の可能性も否定できない、としていた。しかし、前兆が次々と静穏化する一方で、終息した特異前兆が再出現(八ヶ岳 CH34 の特異が数ヶ月ぶりに復活、高知観測点の K1 も再出現)。これらは直前特異の可能性あり。6月20日以前の可能性として 5月30日±3日6月6日±3日が否定できない。

推定規模、推定領域、推定発生時刻などに変更はありません。


関連記事

2019年5月21日火曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-46)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、5月20日15時23分(日本時間21日06時23分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年17回目の噴出です(昨年の噴出記録はこちらを参照してください):

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7
10 3月17日 6
11 3月25日 8
12 4月8日 14
13 4月25日 17
14 5月3日 8
15 5月8日 5
16 5月13日 5
17 5月20日 7


以下は最寄りの地震計の記録です。振幅や継続時間から見て、本格的な噴出だったようです:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


関連記事

2019年5月15日水曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-203)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 5月14日15:00付けで更新情報を出しています:

5月13日昼から2つの観測装置の前兆が終息。14日午後現在、残る前兆は CH06(八ヶ岳)の特異と CH07(八ヶ岳)の断続的特異のみ。最盛期には30の観測装置に前兆が出現していたので現状は静穏化に近い。前兆出現関係から最も早い場合は 6月20日±3日の可能性。「地震前兆検知公開実験」の参加者に4月26日付で配信した 5月20日± の可能性も若干懸念されるが、可能性は低い。

推定規模、推定領域、推定発生時刻などに変更はありません。


関連記事

2019年5月14日火曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-45)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、5月13日19時55分(日本時間14日10時55分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年16回目の噴出です(昨年の噴出記録はこちらを参照してください):

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7
10 3月17日 6
11 3月25日 8
12 4月8日 14
13 4月25日 17
14 5月3日 8
15 5月8日 5
16 5月13日 5


以下は最寄りの地震計の記録です。噴出間隔が短かったせいか、振幅はあまり大きくありません:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


関連記事

2019年5月10日金曜日

日向灘の地震と日暈現象 ― 宮崎県、熊本県


本日午前8時48分ごろ、日向灘を震源とする M6.3、深さ約20kmの地震があり、宮崎市や都城市で震度5弱が観測されました。揺れの強かった宮崎県や熊本県では、2日前の 5月8日に日暈が目撃・撮影されていました。偶然だとは思いますが:

関連記事

2019年5月9日木曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-44)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、5月8日08時01分(日本時間8日23時01分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年15回目の噴出です(昨年の噴出記録はこちらを参照してください):

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7
10 3月17日 6
11 3月25日 8
12 4月8日 14
13 4月25日 17
14 5月3日 8
15 5月8日 5


以下は最寄りの地震計の記録です。前回の噴出の記録と比べると振幅が小さく、あまり勢いのある噴出ではなかったようです。噴出間隔が短かったせいでしょうか。また、メインの噴出の前に複数回のごく小規模な噴出があったように見えます:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


関連記事

2019年5月8日水曜日

イエローストーンの地殻変動


2004年9月22日と2006年8月23日の人工衛星からの観測データを用いた干渉画像。白い太線がイエローストーン・カルデラを示しています。カルデラの南西部が 11cm、北東部が 15cm 隆起している一方で、カルデラの北縁には 7cm 沈降している場所があります:


今年は大地震が少ない(今のところ)


1年の3分の1が過ぎましたが、下の表によると今年は M7 クラスの地震の発生が少ないようです:

この表がツイートされてから数時間後、ニューギニア東部で M7.2(気象庁発表では M7.1)が発生しています。

2019年5月4日土曜日

乳房雲出現 ― 東京都、埼玉県


5月4日、東京都や埼玉県の上空に乳房雲が現れました:

関連記事

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-43)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、5月3日02時20分(日本時間3日17時20分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年14回目の噴出です(昨年の噴出記録はこちらを参照してください):

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7
10 3月17日 6
11 3月25日 8
12 4月8日 14
13 4月25日 17
14 5月3日 8


以下は最寄りの地震計の記録です:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


関連記事

2019年5月1日水曜日

火山の断面


火山の中はどうなっているのか。ヤンマイエン島(Jan Mayen、地図)で撮影された写真です(クリックで拡大):

東日本大震災: 水の膨張で断層が大規模に滑る


東日本大震災で巨大津波を発生させた大規模地滑りについての研究です。「大規模滑りの原因としては、断層に含まれる滑りやすい粘土が原因との見方もあったが」「地震発生時、プレート同士の摩擦で500度以上の熱が生じ、内部の水が膨張した結果、隙間(すきま)を押し広げる力が働いて滑りやすくなった」: