岩手県の黒倉山(地図)から蒸気が上がっているのが撮影されました。盛岡地方気象台によれば、「岩手山の火山活動の影響で、黒倉山の噴気口からは常に蒸気が出ており」、「外気温が低く、空気が澄んでいる冬だからこそ、蒸気をはっきり撮影できたのだろう」:
- 黒倉山から蒸気 撮影 (写真あり)
上記記事に掲載されている写真を見ると、ずいぶんたくさんの地点から蒸気が立ち昇っているようです。黒倉山はふだんからこうなのでしょうか。
2月8日に発表された「岩手山の火山活動解説資料(平成24 年1月)」には次のように書かれています:
柏台(黒倉山山頂の北約8km)に設置してある遠望カメラでは、岩手山山頂、大地獄谷及び黒倉山山頂からの噴気の高さは30m以下で、噴気活動は低調な状態が続いています。
記事の写真を、上記資料に掲載されている「図2 岩手山 黒倉山の噴気の状況 (1月19日13時50分頃)」の写真と見比べると、気象台の言うようにふだんと変わりないようです。
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