2018年3月31日土曜日

天宮1号が落ちてくる (続報-19)


3月31日、中国の宇宙ステーション「天宮1号」の平均軌道高度が 180km を割り込みました:

280km→270kmへの低下には23日、270km→260kmへは18日、260km→250kmへは12日、250km→240kmへは10日、240km→230kmへは6日かかっていましたが、230km→220kmまでは4日間でした。

220km→200kmへは5日間、200km→180kmへは3日間しかかかっていません。

米国 Aerospace Corporation は3月30日付で、落下時期を日本時間 4月2日 01:15 ±9時間(4月1日16:15~4月2日10:15)と予測しています:

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2018年3月24日土曜日

天宮1号が落ちてくる (続報-18)


3月23日、中国の宇宙ステーション「天宮1号」の平均軌道高度が 220km を割り込みました:

280km→270kmへの低下には23日、270km→260kmへは18日、260km→250kmへは12日、250km→240kmへは10日、240km→230kmへは6日かかっていましたが、230km→220kmまでは4日間でした。

米国 Aerospace Corporation は、これまで落下時期を 4月1日±4日(3月28日~4月5日)と予測していましたが、4月1日±3日(3月29日~4月4日)に改めています(3月22日付予測):

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2018年3月21日水曜日

首都圏の地震発生前にFM放送波に異常


群馬大大学院理工学部の本島邦行教授(電磁波工学)の研究。東京スカイツリーから発信されたNHK-FMの放送波を群馬県桐生市で受信。「12年4月に千葉県北東部でM5・8の地震が発生した際、約5時間前から約1時間半前にかけて電波異常があった」、「東京からのNHK-FM以外でも地震発生前に1~2割程度の確率で電波異常が観測され、偶然とは考えにくい」:

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天宮1号が落ちてくる (続報-17)


天宮1号の落下予測時期が早まっています。米国 Aerospace Corporation は、これまで 4月4日±1週間(3月28日~4月11日)としていましたが、4月1日±4日(3月28日~4月5日)に改めています:

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-183)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 3月20日17:00 付けで更新情報を出しています ―― 4月中の地震発生の可能性を否定:

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期前兆が完全に終息するまで確定できない。
4月中の可能性否定、早い場合でも5月以降
推定時刻 午前9時±1時間 または 午後6時±3時間
推定震央領域 岐阜県、愛知県、長野県西部(前回更新情報の右下地図参照)
影響局誤認の場合は群馬県、栃木県、埼玉県と周辺(前回更新情報の左下地図参照)
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の浅い陸域地殻内地震


▼ 現状
  • 静穏状態にあったCH02(八ヶ岳)とCH29(八ヶ岳)に3月中旬から前兆が出現。

  • ここ数日、今まで静穏だった観測装置にも前兆が出現しだしている。

▼ 考察
  • 現状はステージ24。

  • 前回の更新情報では4月6日± の可能性を指摘 → この場合、3月中旬以降に前兆が終息するはず。

  • CH02(八ヶ岳)に3月15日から特異前兆が出現し始めた。CH02は1月8日に極大があり、4月6日± に地震発生の場合は3月16日± に前兆終息となっていなければ、経験則に調和しない → 4月6日± に地震発生の可能性は否定できる。

  • 新たな前兆関係から、5月初旬~7月初旬まで、いくつかの可能性が否定できない。早い場合でも5月以降。

  • 前兆が終息したことが確認できれば発生日を計算できる。

▼ 概観
  • No.1778 前兆は2008年7月に初出現。今年7月で10年継続となる、前例のない長期継続前兆。

  • 通常の地震前兆は数日~数週間、長い場合でも数ヶ月で地震発生となる。

  • 過去23年間の観測では ――

    • プレート境界型地震の前兆期間は長くても数ヶ月以内。
    • 前兆期間が1年を越える場合は、すべて震源が浅い地殻地震。

  • No.1778 前兆は震源が浅い地殻地震である可能性が高い。

  • 前兆期間の長さは地震の規模とは無関係。震源領域の歪み速度(歪みの蓄積する速さ、かかっている力の強さ)との関係がみられる。

  • No.1778 前兆の前例のない長さから、歪み速度の遅い、滅多に地震活動が認められない領域の可能性が示唆される。

  • 前兆が出現した観測装置の数も過去最多。この点からも確実に陸域の地震であることが言える。

  • 23年間の観測研究活動の中で、前兆が出現して地震が発生しなかったことはない。No.1778 前兆に対応する地震も必ず発生すると考えている。

  • 前兆の出現関係から、いつまでは対応地震が発生しないという推定しかできない場合が多々あり、また、早い場合を推定して間違う場合もある。「どうかお許しください。」

串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

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2018年3月20日火曜日

天宮1号が落ちてくる (続報-16)


3月19日、中国の宇宙ステーション「天宮1号」の平均軌道高度が 230km を割り込みました:

280kmから270kmへの低下には23日、270kmから260kmへの低下には18日、260kmから250kmへは12日、250kmから240kmへは10日かかっていましたが、240kmから230kmまでは6日間でした。

落下予測時期については「続報15」をご覧ください。


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2018年3月19日月曜日

薩摩硫黄島の噴火警戒レベルを引き上げ


薩摩硫黄島(地図)の噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」へ引き上げられました。「2月以降時々火映現象が観測されており、熱活動が高まっている可能性があります」、「本日(19日)03時頃から振幅の小さな火山性地震が増加し、00時から13時まで60回と多い状態で経過」:

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薩摩硫黄島で火山性地震が増加


薩摩硫黄島地図)では、3月19日未明から火山性地震が多い状態になっています。16日には火山性微動も観測されています:

薩摩硫黄島(別名:鬼界ヶ島)は、鬼界カルデラの北縁に形成された火山島です。鬼界カルデラは約7300年前に破局噴火を起こし、当時、南九州で栄えていた縄文文化を壊滅させたと考えられています。この噴火以降、日本では破局噴火は起きていません。


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2018年3月18日日曜日

天宮1号が落ちてくる (続報-15)


天宮1号の落下予測が更新されています。米国 Aerospace Corporation の3月15日付予測は 4月4日±1週間(3月28日~4月11日)、欧州宇宙機関(ESA)の3月15日付発表では 3月30日~4月6日(rough estimate との条件付き)となっています:

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2018年3月17日土曜日

巨大深海魚オオクチイシナギ捕獲 ― 鳥取県鳥取市


3月16日、鳥取市青谷町(地図)沖で巨大なオオクチイシナギが底引き網にかかりました。体長1.71m、重さ110kg(通常の体長は40~50cm)。深海性の種で生息域は水深400~600mとされていますが、今回は水深95mの海域で捕獲されました。「船長になって30年になるが、大きな見慣れない魚が入ってびっくりした」(漁船の船長)、「今冬は海水温が低いため、比較的浅い沿岸まで近寄ってきたのではないか」(同県水産試験場):

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2018年3月16日金曜日

海底火山 Kick 'em Jenny が活発化


カリブ海東部の海底火山 Kick 'em Jenny地図)で地震が増加し、グレナダ政府は同火山から半径5kmの範囲を立ち入り禁止区域に指定しました:

以下は、上掲BBCの記事のまとめです:
  • Kick 'em Jenny は、小アンティル諸島最南端の島国・グレナダの沖合8kmにある。

  • グレナダ政府は警戒レベルをオレンジに上げ、同火山から5km以内を立ち入り禁止区域とした。

  • 地震学者は、地域に差し迫った危険があるわけではない、としている。

  • トリニダードにある西インド諸島地震研究センター(SRC)のリチャード・ロバートソン教授は次のように語っている ―― 増加した地震が津波を発生させる兆候はない。噴火が起きる可能性はあるが、起きたとしてもおそらく大量の海水を押しのけるだけの噴出はないだろう。増加した火山ガスによって船舶の浮力が失われるおそれがあるので、海運関係者は立ち入り禁止区域に入らないようにすべきだ。

  • Kick 'em Jenny は、セント・ビンセントからグレナダに向かう航路上にある。

  • Kick 'em Jenny は小アンティル海嶺の急斜面にあり、1300mの高さがある。カリブ海東部ではもっとも活発な火山である。

  • 1939年に最初の噴火が記録されて以降、十数回噴火しているが、死者が報告されたことはない。

  • 1939年の噴火では、海面上270mまで火山灰が噴出した。

2月には、トリニダード・トバゴで泥火山が噴出しています:

Kick 'em Jenny は、西のグレナダ海盆と東のトバゴ前弧海盆に挟まれたところにあります。さらに東には、大西洋の海底堆積物が海洋底の沈み込みにともなって集積したバルバドス・リッジという巨大な付加体が発達しています。


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2018年3月15日木曜日

大地震で大けがをしたホーキング博士


「車椅子の物理学者」スティーヴン・ウィリアム・ホーキング博士が亡くなりました。

博士と関わりの深かったNASAは、以下の一文をウェブサイトに掲載し、博士についての逸話を紹介しています ―― たとえば、2007年にケネディ宇宙飛行センターからの飛行で初めて微少重力(無重力)を経験したこと、2008年にNASAの創立50周年を記念する講演で “If the human race is to continue for another million years, we will have to boldly go where no one has gone before” と語ったこと、2014年に国際宇宙ステーションに滞在中の若田宇宙飛行士らと会話したこと、ニューホライズンズ探査機が冥王星に到達したことを祝うメッセージの中で “We explore because we are human, and we want to know” と述べたこと、2006年に英国学士院が博士に贈ったメダルが英国人宇宙飛行士とともにスペースシャトルに乗せられて国際宇宙ステーションまで飛行したこと、など:

1962年、学士課程を修了した後、そして ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断される少し前、博士はイランを旅行中に Buin Zahra 地震(死者1万2000人超、記事ではM7.1、USGSの資料ではM7.0)に遭遇しました。博士の乗っていたバスは震源地近くを走っていたのですが、イランの道路がデコボコでバスが激しく揺れていたことと、乗り物酔いに苦しんでいたこともあって、地震があったことには気づかなかったそうです。しかし、バスの中で座席にぶつかったために肋骨が折れ、さらに赤痢にもかかったため、その後数日間、苦しんだとのことです。現地の ペルシャ語(Farsi語)がわからなかったため、大地震があったことを知ったのはトルコのイスタンブールに着いてからだったそうです:

上のNASAの記事にもありましたが、「宇宙へ行かない限り、人類に未来はない」 ―― 人類が今後も存続するためには、地球に安住せずに宇宙に出て行くしかないと博士は考えていました。以下の記事には、博士の死生観の片鱗が現れている言葉「天国は暗闇が怖い人のために生み出された架空の世界」、「脳はコンピューターのようなもので、部品が壊れれば動作しなくなる。壊れたコンピューターには天国も来世もないんだよ」などが紹介されています:


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2018年3月13日火曜日

天宮1号が落ちてくる (続報-14)


3月13日、中国の宇宙ステーション「天宮1号」の平均軌道高度が 240km を割り込みました:

280kmから270kmへの低下には23日、270kmから260kmへの低下には18日、260kmから250kmへは12日かかかっていましたが、250kmから240kmへは10日間でした。

落下予測時期については「続報13」をご覧ください。


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馬蹄雲、馬蹄渦


米国NWS(National Weather Service)のツイートから。3月8日、ネバダ州バトル・マウンテン(地図)で撮影されたものです。馬蹄雲(horseshoe cloud)と呼ばれています。気流が回転しながら上昇しているときに、水平方向の風に遭遇するとこのような雲が形成される、と説明されています:

同様の雲が、昨年12月9日に東京でも撮影されています。こちらは「馬蹄渦(horseshoe vortex)を可視化した雲」と呼ばれています。「大気中には私たちの目には見えない空気の流れがあり、いろいろな場所で多種多様な渦を作っています。(中略)空気の渦はそのままでは不可視ですが、雲によって可視化されると、このようなU字型の雲が見られることがあるのです」:

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海水浴場にイルカ ― 福井県美浜町


福井県美浜町の坂尻海水浴場(地図)で、2月初めごろから、消波ブロックの内側に1頭のイルカが居ついています。ハンドウイルカか、ミナミハンドウイルカとみられています。「通常は数頭か数十頭でいるので、群れから外れたのだろう」(越前松島水族館):

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2018年3月12日月曜日

青函トンネルにゆがみ


青函トンネル(地図)の青森県側先進導坑で、底部が隆起するなどのゆがみが見つかりました。先進導坑は排水や換気に使われています。「トンネルの床が最大約14センチ盛り上がっている」、「外部から高い圧力を受けてきたことが原因」:

青函トンネルでは、昨年2月にも隆起やトンネル幅の圧縮が見つかっています。今回は青森県側ですが、この時は津軽海峡中央部より北海道側でした:

青函トンネルは明日13日に開業30周年を迎えます:

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秋田駒ヶ岳で低周波地震続く


秋田駒ヶ岳(地図)で低周波地震が続いています(2月16日に1回、3月6日から12日までに6回)。震源はカルデラ付近。秋田駒ヶ岳で低周波地震が発生するのは2015年4月以来。火山活動の高まりを示している可能性あり:

秋田駒ヶ岳は、1970年から71年にかけて中規模のマグマ噴火を起こしています。


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2018年3月11日日曜日

赤く染まるロール状の雲


2月5日朝、米国バージニア州リッチモンド(地図)で目撃・撮影されたロール状の雲です。かなり低いところを移動していきます。太陽光から判断して移動方向はおおよそ西から東、アパラチア山脈から大西洋に向かって移動していったと思われます。撮影者は “The sky amazes me but this was a rare sight” と語っています:

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泥火山の噴出相次ぐ ― トリニダード・トバゴ、アゼルバイジャン


2月12日夜、翌13日午前0時20分、同4時52分にトリニダード島にあるデビルズ・ウッドヤード公園(「悪魔の製材所」、地図)で泥火山の噴出があり、住民が避難したとのことです。直径45m以上にわたって泥や粘土が噴出しました:

3月1日、アゼルバイジャンの首都バクー(地図)近郊にある世界最大規模のトラガイ(Turaghai)泥火山から大量の粘土が吹き出しました:

トリニダード・トバゴとアゼルバイジャンは、どちらも石油と天然ガスが豊かな地域にあります。

トリニダード・トバゴの北には小アンティル諸島が伸びています。オリンピックの入場行進で、聞いたことがないような国名を目にすることがありますが、その多くはこの小アンティル諸島にあります。

小アンティル諸島の東側には、大西洋では2カ所しかないと言われる沈み込み帯の一つがあり、大西洋の海洋底が沈み込んでいます。そして、この沈み込みに伴ってバルバドス・リッジと呼ばれる巨大な付加体が形成されています。この付加体は研究が進んでおり、「付加作用の教科書的位置を占めている」(木村学『プレート収束帯のテクトニクス学』、東京大学出版会)とのことです。

バルバドス・リッジの最も高いところは海面上に姿を現してバルバドス島(地図)となっています。日本列島は付加体の集合体とも考えられていますが、そうだとすると、その誕生初期にはこのバルバドス島のようなものだったのかも知れません。


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サケの産卵行動が「山を動かす」


「点滴を石をも穿つ」の実例、あるいは「塵も積れば山となる」の逆(塵も削れば谷になる)と言うべきか。無数のサケの産卵行動が長期間繰り返されることによって、米国北西部の河川では、河床の浸食が通常よりも加速している、という研究が発表されました。

サケは自分が生まれた川をさかのぼって、産卵に適したサイズの小石や砂利が川床にある場所で産卵と授精をおこないます。産卵の前、雌のサケは川床を掘ってくぼみを作り、その中に産卵します。雄が受精させた後、雌は産卵場所の上流側を掘り、巻き上がった砂利や堆積物によって授精した卵を覆います。

研究によると、サケの繁殖行動がない場合と比べて、川床が低下する度合いが30%近く高まると推計されています。無数のサケのつがいが数百万年間にわたって産卵行動を繰り返すことによって、米国北西部の地形は影響を受けているとのことです:

2018年3月10日土曜日

複数の井戸が水量減少や枯渇 ― 埼玉県秩父市


埼玉県秩父市(地図)にある「妙見七つ井戸」のうち、現存している4つの井戸で水量減少や枯渇が起きています。「三の井戸も近年、水量がめっきり減った。四、五、六の三つだけが最近まで湧き水を豊かにたたえていた」、「(四の井戸は)昨年12月8日ごろから水が減り、同11日には水が完全に枯れた」、「四が枯れたのは生まれて初めて。五と六の水も激減し、六の湧き水をため込んだ池も今年の冬に初めて凍った」:

近くの民家数軒の井戸も涸れたとの報告があるそうです。近くで行われた水道工事の影響が疑われていますが、市側は「掘削工事では地下水の道を切っておらず、出水はなかった」と否定しています。

「妙見七つ井戸」は、井戸の南東にある武甲山(地図)から地中にしみ込んだ水が湧き出したもの、と見られています。


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2018年3月9日金曜日

「ここ2~3カ月、地鳴りがあった」 ― 西表島付近震度5弱


3月1日に、八重山列島の西表島(沖縄県八重山郡竹富町、地図)付近で発生した M5.7(深さ20km、最大震度5弱)の地震は、唐突に起きたような印象がありましたが、前兆があったようです。「ここ2~3カ月、地鳴りが何度かあったから職場でも怖いって話していたが、まさかこんなに大きいのが来るとは」(環境省西表自然保護官事務所の自然保護官):

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動く砂丘


羊の群れが移動しているように見えますが、動いているのは砂丘です。アフリカ南西部のナミブ砂漠(地図)の30年間にわたる変化を示すGIF動画です。30年間で数百メートル移動しているとのこと。画面左上の砂丘群も変化しています。画面の左側4分の1ほどの範囲では、黒いものが現れたり消えたりしています。湖でしょうか:

天宮1号が落ちてくる (続報-13)


米国 Aerospace Corporation が3月7日付で、天宮1号の落下予測を発表しています。それによると、中国が大気圏突入の制御をしない(推進装置等の噴射を行わない)場合、「4月3日 ± 1週間」とのこと:

落下する可能性があるのは北緯42.7°から南緯42.7°の地域。その範囲の中でも、北端部と南端部が落下の可能性が高いとされていて、日本では東北地方北部と北海道が含まれています。以下の地図で黄色く塗られている範囲です:

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2018年3月8日木曜日

海岸近くで野生イルカの群れが次々にジャンプ ― 鹿児島県垂水市


3月4日、鹿児島県垂水市(地図)の海岸近くで、ミナミハンドウイルカの群れが次々にジャンプを繰り返す様子が目撃・撮影されました。これだけの大群によるジャンプは珍しいとのこと。「なかなか見ないですね、こんなアクティブな動き。すごいですね。初めて見ました」(かごしま水族館):

3月6日に起きた霧島山新燃岳の爆発的噴火を関係があるのでしょうか。それとも桜島で何かが起きるのか。


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2018年3月7日水曜日

人工衛星が地震前兆をキャッチ ― 台湾


これも、このブログの更新が滞っているうちに伝えられたニュースです(1月24日付):

以下は記事の要旨です:
  • 台湾の人工衛星 FormoSat-5 が、昨年11月に中東で発生した大地震の数日前に、電離層で起きた変動を捉えていた。将来の地震予知にとって幸先が良いこと、と研究者は語っている。

  • 11月12日にイラン・イラク国境で発生したM7.3の地震(USGS資料)では、500人以上の死者と数千人の負傷者が出たと報道されており、2017年中に発生した地震としては最も犠牲者が多かった。

  • 国立中央大学付属 Graduate Institute of Space Science の Liu Jann-yenq (劉正彦)教授の、FormoSat-5 についての記者会見での発言:

    • FormoSat-5 によって集められたデータを分析した結果、地震発生の7日から9日前に電離層でイオンの集中が発生し、50%ほどイオンが増加したことがわかった。

    • プレートの動きによって電荷の分離が起こり、電場が形成された結果、人工衛星に検知された。

    • さらに研究を進めれば、人工衛星を地震予知に用いることができるようになるだろう。ただし、現在の FormoSat-5 はデータや統計の収集能力が限られている。

    • 現在わかっているのは、地震の前に電離層でイオンの集中が起きること、その現象が地震のマグニチュードや震源の深さなどの状況によって影響されること。

    • 今後10年以内に、かなり正確な地震予知が可能になるだろう。少なくとも、地震発生の数日前に天気予報のように予知が可能になり、地震に備えられるようになるだろう。

  • FormoSat-5 は台湾最初の国産人工衛星で、2017年8月25日に米国内からスペースX社の Falcon 9 によって打ち上げられた。光学的リモートセンシング機器と科学観測用機器(AIP)が搭載され、リモートセンシングと科学調査の両方を行える。

  • AIPは一体型のプラズマ・センサーで、電離層のプラズマ密度や速度、温度を広範囲にわたって計測できる。

日本は、阪神淡路大震災や東日本大震災を経験した結果、「地震予知はできない」として地震予知研究を投げ出してしまいました。一方、中国や台湾、それにヨーロッパ各国は地道に研究を進めています。2月に中国が打ち上げた地震電磁気観測衛星 Zhangheng 1 には、イタリアやオーストリアが制作した観測装置が搭載されています。ロシアも国際宇宙ステーションに地震前の電離層の変動を捉える観測装置を持ち込んでいます。


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地震電磁気観測衛星を打ち上げ ― 中国


これも、このブログの更新が滞っているうちに伝えられたニュースです:

以下は記事の要旨です:
  • 2月2日、中国北西部のゴビ砂漠にある酒泉衛星発射センターから、地震電磁気観測衛星 Zhangheng 1 が高度500kmの太陽同期軌道に打ち上げられた。

  • 地球の電磁場、電離層のプラズマ、高エネルギー粒子を5年間にわたって観測する。

  • 衛星の名前は後漢時代の張衡(Zhang Heng)に由来。張衡は西暦132年に世界最初の地震計「地動儀」を発明した。

  • Zhangheng 1 は、中国で発生するマグニチュード6以上、その他の世界各地で発生するマグニチュード7以上の地震にともなう電磁気のデータを記録する。

  • 北緯65度から南緯65度の範囲を観測可能。中国本土と中国の国境から1000kmの範囲内、および世界の2大地震多発地帯を重点的に観測する。

  • Zhangheng 1 の本体は1辺1.4mの立方体。太陽電池パネル1枚と検知器を取り付けた6本の棒が伸びる。棒の長さは4mを超えている(画像)。

  • Zhangheng 1 自体の発する磁気や帯電を最小限にするため、衛星の設計・製造には細心の注意が払われた。ネジにはチタン製のものが使用されている。

上掲の記事には、打ち上げ時の写真が9葉掲載されているのですが、6枚目8枚目9枚目の写真にはロケットから多数の板状の物体が落下しているのが写っています。特に9枚目で顕著です。これは何なのでしょうか。


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2018年3月6日火曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-182)


このブログの更新が滞っているうちに、八ヶ岳南麓天文台の串田氏は4つの更新情報を出しています:
  1. 「長期前兆No.1778」 続報 No.237 (PDF形式)
  2. 「長期前兆No.1778」 続報 No.238 (PDF形式)
  3. 「長期前兆No.1778」 続報 No.239 (PDF形式)
  4. 「長期前兆No.1778」 続報 No.240 (PDF形式)

以下は最新の[4](2月26日付)の更新情報のまとめです ――

推定時期前兆が完全に終息するまで確定できない。
早い場合でも4月6日前後
推定時刻 午前9時±1時間 または 午後6時±3時間
推定震央領域 岐阜県、愛知県、長野県西部(更新情報の右下地図参照)
影響局誤認の場合は群馬県、栃木県、埼玉県と周辺(更新情報の左下地図参照)
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の浅い陸域地殻内地震
 

▼ 現状
  • 多数の前兆が継続出現中。

▼ 考察
  • 現在は第24ステージと認識。

  • 前兆の出現状況から、早い場合で 4月6日±2日 の可能性が考えられる。3月末までに地震発生となる可能性は考えにくい。

  • 次々と前兆が重複出現しているため、初現~極大を認識しにくい状況となっている。

  • CH21に出現しているBT前兆(Baseline Thickness anomaly)は、1月29日から 5.2日± の周期で出現している。BT前兆の周期性経験則が適用できる可能性があり注目している。

草津白根山の噴火について ――  [1]の更新情報には、1月23日に噴火した草津白根山について、噴火の前兆が捉えられていた旨の説明が記載されています。
  • 昨年12月11日を中心にN型火山前兆が出現。

  • 12月13日に「地震前兆検知公開実験」の参加者に配信した観測情報で報告。N型が八ヶ岳南麓だけで観測されたことから、八ヶ岳に近い領域での火山活動を推定(浅間山、草津白根山、焼岳、乗鞍岳、御嶽山、富士山)。

  • これまで、N型火山前兆が複数日にわたって出現した場合には、すべて噴火に至っている。

  • 通常の噴火では、1日あたり8時間程度の顕著なN型火山前兆が連日出現するが、今回の12月11日を中心とした火山前兆は1日あたり約4時間ほどで、過去の事例と比較すると短時間であった。また、顕著な噴火前兆であれば秋田観測点や高知観測点でも観測されるが、八ヶ岳南麓のみで観測された → 噴火に至るか多少疑問があり、火山性地震の可能性も考えた。

  • 同じく水蒸気噴火であった御嶽山の場合は、断続的に複数日(2014年9月9日、11日、14日)にN型火山前兆が出現した。

  • 断続的、あるいは1日あたりの出現時間が短いN型火山前兆は、顕著なマグマ噴火ではなく水蒸気噴火を示唆しているのかもしれない。

  • 高知観測点のK6観測装置に現れたBF前兆(Baseline Fluctuation anomaly、12月14日初現、1月10日極大)を考慮すると、草津白根山と浅間山に絞り込める。

    • 次の更新情報[2]で、この前兆は草津白根山関連ではなく、No.1778 に関連する前兆との見方に変更されています。2月上旬まで前兆が継続していたことが理由とされています。

BT前兆は、静穏時よりも基線の震動幅が増大する変動、BF前兆は基線のうねり変動で、典型的な地震前兆波形です。詳しくは下の書籍や資料を参照してください。

串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

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2018年3月4日日曜日

「志」と「死」


先日食べた駅弁の箸袋に印刷されていた製造者の住所は「鹿児島県志布志市志布志町安楽(以下略)」。調べたら志布志町内にはさらに志布志という地区があって、たとえば志布志警察署の住所は「鹿児島県志布志市志布志町志布志 3245」(地図)。「志」が6つも!

4月1日付で太平洋セメント(株)の社長に就任する方の名字は「不死原(ふしはら)」。「不」で打ち消してはいるものの、「死」の字が入った人名は初めて見ました:

天宮1号が落ちてくる (続報-12)


3月3日、中国の宇宙ステーション「天宮1号」の平均軌道高度が 250km を割り込みました:

280kmから270kmへの低下には23日、270kmから260kmへの低下には18日かかかっていましたが、260kmから250kmへは12日間でした。

落下予測時期については「続報11」をご覧ください。


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2018年3月3日土曜日

群れ飛ぶ謎の飛行物体


3月27日未明、米国ウィスコンシン州ミルウォーキー(地図)上空で、多数の白い物体が複雑な動きをしながら群れ飛ぶ様子が、放送局の定点カメラによって撮影されました:

異論も出ているようですが、その正体は記事の中で明らかにされています。それにしても、白い尾を引いているように見えるのはなぜでしょうか。カメラの特性による残像でしょうか。

プレート運動が停滞していた


3月1日付『朝日新聞』の記事です。23億年前から22億年前の1億年間、プレートの動きが低下していたとのことです。「23億~22億年前は火山活動や大陸の移動などを示すデータが少なく、『地球が動いていた証拠が極めて乏しい』ことをもって、一休みの時代があったと結論づけた」:

23億~22億年前は、地球誕生から現在までのちょうど真ん中にあたる時期です。


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地震の発生確率 予測は無意味


『朝日新聞』の3月2日付朝刊に、ロバート・ゲラー東京大学名誉教授(地震学)の主張が掲載されています。曰く「(政府が発表している地震の確率は周期説に基づいているが)周期説も米国の研究者らが世界中の地震データを検証して誤りだと繰り返し指摘」、「周期説に基づく政府の確率計算も意味をなさない」、「科学的裏付けに欠ける予知を『できる』と40年間も人々を欺いてきた責任を誰一人とっていない」、「(地震学者たちは)研究費ほしさに批判の声をあげない」、「メディアも無批判に政府予測を垂れ流し、人々を惑わせることをやめよ」:

ゲラー氏は、昨年、イギリスの科学誌『Nature』でも同様の主張を展開しました。それを日本で報じたのは今回と同じく『朝日新聞』でした:

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天宮1号が落ちてくる (続報-11)


2月19日、中国の宇宙ステーション「天宮1号」の平均軌道高度が 260km を割り込みました:

昨年8月中旬から軌道の低下率が大きくなり、9月上旬からさらに加速しています。300kmの大台を下回るようになったのが11月10日です。1ヵ月あたり約10kmの低下が続いていましたが、280kmから270kmへの低下には23日、270kmから260kmへの低下には18日しかかかっていません。あと数日で250kmも下回りそうです。

欧州宇宙機関(ESA)の最新の予測では、落下は3月24日から4月19日の間とされていますが、今月中に落下する可能性が高くなってきました:

NASAやESAは、天宮1号は制御不能に陥っているとみていますが、中国の専門家は「アンダー・コントロール」であるとして、南太平洋に落下させると主張しています。


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