2019年3月28日木曜日

九重山で火山性地震増加


九重山(地図)では、3月28日朝から火山性地震が増加しています。有感地震もあったもようです。「九重山で1日あたり20回以上の火山性地震を観測したのは、2016年2月21日の22回以来」:

九重山が最後に噴火したのは1996年です。


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2019年3月24日日曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-199)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 3月15日と19日 付けで更新情報を出しています:
  • 「長期前兆No.1778」 続報 No.256 (PDF形式) ―― 早い場合 3月23日± の可能性あり、3月21日時点で前兆顕著継続の場合は4月以降

  • 「長期前兆No.1778」 続報 No.257 (PDF形式) ―― 長期継続した K10特異・CH29震動型BFが終息、現状では3月23日±1日に発生の可能性あり、3月24日時点で前兆継続の場合は再考し続報予定

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2019年3月23日土曜日

源泉の温度低下 ― 宮崎県高千穂町


宮崎県高千穂町にある高千穂温泉(地図)と天岩戸温泉(地図)に共通する源泉の温度が昨年から低下し、温泉の基準を満たさなくなっています:

大分県の別府温泉でも、源泉の温度低下や蒸気量の減少が目立ち始めています:

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2019年3月22日金曜日

人間には地磁気に対する感受性がある


カリフォルニア工科大学と東京大学を中心とする研究チームが、人間にも地磁気に対する感受性があることを実験によって示しました。特定方向の磁気変化に対してアルファ波(脳波)が変化するとのことです。

「特定方向の磁気変化に対しては、アルファ波の事象関連脱同期が観察されました」、「ヒトは地磁気強度の磁気刺激に対し、潜在意識下で生理的に応答したということになります。磁気感受性の方向選択性として、N極が下向きに傾斜した刺激に対してのみ反応が現われました」、「北半球ではN極の伏角は下向きに傾斜しており、本研究の被験者(34名、性別、人種、年齢は多様)が普段生活しているパサデナ(米国カリフォルニア州)や、東京で身体を動かしたときに浴びる磁気変化だったと言えます」:

研究を主導したカーシュビンク教授は、スノーボール・アース仮説(全地球凍結仮説)を提唱したことで有名です。同教授が提示した古地磁気のデータに基づく強力な証拠はいまだに誰も覆せずにいます。「仮説が登場した初期には、太古の氷河の痕跡があるのは、当時その地方がたまたま極地にあったためで、赤道地方までが凍っていた証拠とはならないという初歩的な誤解にもとづく反論がありました。しかし、カーシュビンク博士の提示した証拠は、氷河の痕跡が古地磁気の記録から間違いなく赤道地帯で形成されたものであることを明確に示していた」:

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2019年3月21日木曜日

源泉の温度低下や蒸気量減少 ― 大分県別府市


大分県の別府温泉(地図)で、源泉の温度低下や蒸気量の減少が目立ち始めているとのことです。別府温泉は中央構造線に連なる別府-島原地溝帯にあります:

先月にはこんな報道もありました:

大分合同新聞』には次のような過去の調査結果が載っています:
別府市が2016年度に実施した噴気沸騰泉103カ所の調査では、30年前から使い続けている40カ所のうち、約7割が当時のデータと比べて噴出熱量が低下していた。掘削し直した39泉源の約半数でも熱量が落ちていた。

2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、その数年前から東日本(フォッサマグナ以東)の各地で温泉や地下水の異変が報じられていました。以下はその例です。温泉の異変は、客足が遠のくことの懸念からあまり表沙汰にされず、報道されることも少ないので、実際にはもっと多くの異変が起きていたのではないかと思っています:

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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-39)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、3月17日14時54分(日本時間18日05時54分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年10回目の噴出です(昨年の噴出記録はこちらを参照してください):

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7
10 3月17日 6


以下は最寄りの地震計の記録です。現地時間(左側)の表示は3月10日から夏時間(日本標準時-15時間)に切り替わっています:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


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宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-35)


高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の報告受付件数の表が、3月14日付で更新されています。2月分では「地鳴り」の報告が1件記載されています。例によって日時や場所は記載されていません:
「ゴゴゴゴゴ」という地鳴りのような音が聞こえた。

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2019年3月17日日曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-38)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、3月11日01時55分(日本時間11日16時55分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年9回目の噴出です(昨年の噴出記録はこちらを参照してください):

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7


以下は最寄りの地震計と間欠泉からの熱水が流れ込む Tantalus Creek の流量の記録です。今回の噴出は、地震計の記録では前回よりもさらに振幅が小さく、いつ噴出が始まったのか判別しにくいのですが、Tantalus Creek の流量にははっきりとしたピークが現れています:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


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2019年3月6日水曜日

イルカの大群の目撃相次ぐ ― 香川県さぬき市、坂出市、愛媛県今治市


瀬戸内海で、20~30頭のイルカの群れの目撃が相次いでいます。3月1日、香川県さぬき市の興津海岸(地図)沖; 2日、香川県坂出市王越町の乃生岬(地図)沖; 5日、愛媛県今治市沖の来島海峡(地図)。ハンドウイルカミナミハンドウイルカと見られています。「瀬戸内海に大群が現れるのは極めて珍しい」「4、5年前に15頭前後の群れを見たことはあるが、これだけの数を一度に見るのは初めて」:

このところ、瀬戸内海でのクジラやイルカの目撃報道が目立ちます。大阪湾周辺で目撃されていたイルカの群れが西に移動しているのでしょうか:

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ボラの大群が遡上 ― 茨城県潮来市


茨城県と千葉県の間を流れる常陸利根川(北利根川)を大量のボラが遡上しています。ボラが密集しているのは茨城県潮来市の前川水門(地図)付近。3月1日に河川事務所の職員が気づき撮影しました。「専門家によると、水温と餌(えさ)に関係があるという」:

ボラの群れの遡上は、和歌山県串本町、千葉県銚子市、愛知県名古屋市、兵庫県姫路市でも報じられています。詳しくは以下の記事リストをご覧ください。


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誘発地震か ― 米国コロラド州西部


3月5日午前2時22分ごろ(日本時間)、米国コロラド州西部で M4.5 の地震がありました(震央地図)。震源は非常に浅く 0.8km で、西隣のユタ州でも揺れを感じました:


震源近くのパラドックス渓谷では、ドロレス川やコロラド川が塩水化してメキシコを含む下流域の農業などに影響するのを防ぐために、1990年代から連邦政府の土地改良局(U.S. Bureau of Reclamation)が、塩水を地下 1万6000フィート(約4.9km)の石灰岩層に高圧で注入する作業を続けています。

今回の震源周辺では、これまでにも塩水の注入が原因とみられる地震が起きていますが、今回の地震はこれまで記録された中で最大級の規模とのことです。

以下の記事には、地震の発生後に土地改良局が発表した声明が転載されています。それによると、地震発生時には定期的メンテナンスのために塩水の注入はおこなわれていなかったということです:

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-37)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、3月4日23時39分(日本時間5日15時39分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年8回目の噴出です(昨年の噴出記録はこちらを参照してください):

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7


以下は最寄りの地震計の記録です。今回の噴出は前回と同様に振幅が小さく、弱々しい感じの噴出だったようです:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


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2019年3月3日日曜日

小惑星 2019 DS1 が月と地球に接近・通過


小惑星〝2019 DS1〟が2月27日に月と地球のそばを通過していったことがわかりました。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 20~44m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは接近・通過後の2月28日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2019 DS120~44  (月)2月27日 02:10
(地球)2月27日 04:24
0.94
1.89
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の地球との相対速度は秒速10.4km(時速約3万8000km)でした。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2019年3月2日土曜日

イルカの大群現る ― 兵庫県淡路市


2月22日、兵庫県淡路市野島大川(地図)の沖合で、200頭近くのイルカの群れが目撃・撮影されました。「定置網にイルカが引っ掛かることはまれにあったが、こんな多くの群れは初めて見た」(目撃者):

このところ、大阪湾周辺でクジラやイルカの目撃が増えています:

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定置網にリュウグウノツカイ ― 富山県魚津市


2月26日、富山県魚津市(地図)沖の定置網にリュウグウノツカイが入っているのが見つかり、生きたまま捕獲されました。体長 2.24m(水揚げ時に尾の部分が 1m ほど失われています):

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リュウグウノツカイ漂着 ― 鳥取県鳥取市


2月24日、鳥取県鳥取市青谷町青谷の夏泊漁港(地図)内にリュウグウノツカイが沈んでいるのが見つかりました。体長 3.6m。「県内で見つかるのは2016年1月以来」(鳥取県水産課)、「リュウグウノツカイは一般的には冬場、海水の温度の低下やしけの影響で浮上することがあるというが、今季は暖冬のため漂着した理由は不明」:

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ダイオウイカ漂着 ― 島根県浜田市


2月21日、島根県浜田市下府町(地図)を流れる下府川の河口付近にダイオウイカが流れ着いているのが見つかりました。全長3.4m、胴長 1.58m、重さ 135kg。「ダイオウイカは太平洋側の深海に生息しており、対馬暖流の影響で日本海側に迷い込んだとみられる」:

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サケガシラ漂着 ― 鳥取県大山町


2月15日、鳥取県大山町末吉(地図)の海岸にサケガシラが打ち上げられているのが見つかりました。体長 1.59m:

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定置網にリュウグウノツカイ2匹 ― 石川県七尾市


2月18日、石川県七尾市庵町(地図)沖の定置網に2匹のリュウグウノツカイが入っているのが見つかりました。体長 4.3m と 3.9m。水揚げ時には死んでいたとのことです。「なかなか見られない魚が2匹同時に網にかかるのは珍しい」(のとじま水族館):

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アカナマダ捕獲 ― 富山県氷見市


2月17日、富山県氷見市(地図)沖の富山湾でアカナマダが釣り上げられました。体長1.35m。富山湾でアカナマダが確認されたのは1988年1月以来31年ぶり。「対馬暖流の影響で、日本海側に流れ込んだ可能性がある」(魚津水族館):

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マッコウクジラ2頭が座礁 ― 鹿児島県南さつま市


2月21日、鹿児島県南さつま市笠沙町片浦(地図)の海岸で、岩場にマッコウクジラ2頭が座礁しているのが見つかりました。体長は 16m と 17m。通報を受けて市職員が到着したときには死んでいたとのことです:

南さつま市では2月15日にもマッコウクジラが座礁しているのが見つかっています:

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2つの小惑星が地球と月に接近・通過


2つの小惑星が月と地球のそばを通過して行ったことがわかりました:

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2019 DM1
アポロ群
8~16 (地球)2月27日 04:24 ±3
 (月)2月27日 04:59 ±3
1.32
0.87
2019 DF
アポロ群
3~7 (地球)2月27日 06:21  ±9
 (月)2月27日 09:43 ±32
0.47
0.66
(1LD=地球から月までの平均距離) 

DM1 は2月28日に、DF は2月26日に発見されました。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

最接近時の地球との相対速度は、DM1 が秒速 17.7km(時速約 6万40000km)、DF が秒速 15.1km(時速約 5万4000km)です。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2019 DN1 が地球と月に接近へ


小惑星〝2019 DN1〟が 3月2日に地球と月に接近します。

この小惑星はアテン群に分類され、直径は 5~11m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは2月28日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2019 DN15~11 (地球)3月2日 19:10
 (月)3月2日 22:24
1.48
1.95
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速11.7km(時速約4万2000km)と予報されています。

月への接近時刻には ±2分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2019年3月1日金曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-198)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 2月28日16:30 付けで更新情報を出しています ―― 3月7日前後もありうるが、前兆終息がなく可能性は低い:

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期(前兆終息を確認後に推定する)
推定時刻 午前9時30分±1時間 (または 午後4時±3時間)
推定震央領域 長野県北部・群馬県西部・新潟県西南部にまたがる三角地帯
続報 No.255」所載の地図参照
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の浅い陸域地殻内地震(火山近傍の可能性が高い)


▼ 現状
  • CH07(八ヶ岳)、CH29(八ヶ岳)、K10(高知観測点)などが継続出現中。

  • CH29は昨年12月22日から振動型BF前兆(BF前兆=基線のうねり変動)が継続していたが、2月25日夕刻から特異前兆に変化、継続中。振動型BF前兆は東北地方太平洋沖地震で出現。規模の大きな地震の前兆と認識。

▼ 考察
  • CH29が3月1日前後に終息すると仮定した場合は、3月7日前後に地震発生の可能性を否定できない。しかし、その場合、2月4日の極大に対応する前兆終息が見当たらないので、可能性は低い。

  • 現在継続して出現中の CH07、CH29、K10 などの前兆が終息しないと地震発生日推定は困難な状況。

串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

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