2013年4月30日火曜日

シャチ7頭が集団座礁 ― アイスランド


4月29日、アイスランド北東部ソールスヘプン(Þórshöfn、地図地図)の海岸に、7頭のシャチが乗り上げているのが見つかりました。2頭はすでに死んでおり、子どものシャチ2頭を救助、残り3頭は大型掘削機の到着と満潮を待って海にもどす予定。子どものシャチ1頭は、なんど海にもどされても岸にもどってきてしまうとのことです:

「狡猾」と表現されるほどに知能が高いシャチの集団座礁は、イルカやクジラに比べて珍しいできごとです。食物連鎖の頂点に立つ生き物ですから、他の捕食動物に追われて岸に乗り上げた可能性は低いのではないでしょうか。また、砂浜に体を乗り上げるようにして水際にいるアシカやオットセイを捕食することもありますから、砂地の海底で深さを誤認して座礁するということも考えにくいと思います。


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2013年4月29日月曜日

ベテルギウスが大変なことになっている


間もなく(注)超新星爆発を起こすと言われているオリオン座の1等星ベテルギウスの最新画像が公開されました。イギリスのジョドレル・バンク天文台を中心として複数の電波望遠鏡を連結して構成した電波干渉計(e-MERLIN radio telescope array)で観測された結果です:

Credit: University of Manchester (クリックで拡大)

図1(サイズ注意:4.3MB): ジョドレル・バンクのラベル電波望遠鏡とオリオン座。四角内は e-MERLIN によって得られたベテルギウスの姿。

図2(サイズ注意:1.0MB): ジョドレル・バンクのラベル電波望遠鏡とオリオン座。

図3(47KB): e-MERLIN によって得られたベテルギウスの姿。画像の縦は1秒角、北が上、東が左。観測周波数は 5.5~6.0GHz(波長は約5.2cm)。色によって明るさを表しており、赤色が最も微かで、白色がもっとも明るい部分。

図4(53KB): e-MERLIN によって得られたベテルギウスの姿。黒円は可視光線で見た時のベテルギウスのサイズ。

図5(58KB): e-MERLIN によって得られたベテルギウスの姿。同心円は、内側から木星、土星、天王星、海王星の公転軌道の大きさ。

図3、図4、図5に写っているのは、ベテルギウス本体ではなく、電波を放っている大気の最外層です。可視光線で見た場合の光球ではありません。

ベテルギウスに超新星爆発が迫っているからこんなに不規則な形をしているのでしょうか。それとも、赤色巨星は一般にこんな風になっているのでしょうか。明るく見えているホットスポットは、対流によってベテルギウスの深部からわき上がってきた高温の物質なのか、それとも、大気外層の薄い部分で内部が見えているだけなのか、わかっていません。

地球からベテルギウスまでの距離は、資料によって多少ちがいがありますが、約650光年です。今この瞬間に超新星爆発を起こしていたとしても、人類がそれを知るのは650年後になります。


(注): 「間もなく」といっても天文学的な時間スケールの話ですので、明日かも知れないし、百万年後かもしれません。


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月の裏側が見えない理由


わたしには「月の公転周期と自転周期が一致しているから」といったありきたりの答えしか思いつきませんが、「月が透明ではないため」という子どもの奇襲ともいえる答えには思わず拍手をしたくなります:

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地下水温が上昇 ― 兵庫県・京都府


「兵庫県南部地震では、あふれた井戸水の温度が上がっていました。岩盤が縮むと、岩盤の亀裂に隠れている水やガスが圧迫されて上のほうに上がってきます。地熱で温められた水が上がってくるので、井戸水の温度も上がったわけです」、「この10年、京都や兵庫で観測を続けていますが、水温が上がってきているのは兵庫県猪名川町(地図)と京都府の亀岡市(地図)です。やはり近畿地方は危ないですね」:

兵庫県猪名川町と京都府亀岡市は、1995年の兵庫県南部地震(M7.3)や今年4月13日の淡路島地震(M6.3)を起こした断層の延長線上にあります。

上記記事に載っている「南海トラフを震源とする地震と前兆となる断層型地震」と題した地図には、「今後地震発生が予想される活断層(201X年)」が示されていますが、それは、八ヶ岳南麓天文台の串田氏が予報を出している近畿圏中心領域大型地震の推定震源領域(PDF形式)とほぼ一致しています。


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深海ザメ捕獲 ― 富山県魚津市


4月27日、富山県魚津市(地図)沖でオンデンザメとみられる深海ザメが捕獲されました。体長1.5m、重さ45kg。「富山湾では初めての捕獲」、「日本海では秋田県沖で数匹の捕獲記録があるだけ」:

水深450mから引き上げられたとのことですから、通常の生息域から特に浅いところに浮上してきたということではなさそうです。


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近畿圏中心領域大型地震 (続報-2)


4月26日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報)」の続報です。

4月29日前後に琵琶湖を含む近畿圏中心領域で大地震が発生するとの予測について、八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を4月28日付で出しています。結論から言うと、地震発生時期は先送りということのようです。「4/29±2時期が新たな前兆群の極大となっている可能性が示唆され、現状の状態からは、4/29±の地震発生は考えにくく、第5ステージ前兆に入った可能性が示唆されます」:

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2013年4月27日土曜日

クジラの集団座礁と大地震 (改訂版)

2012年11月11日付「クジラの集団座礁と大地震」の表に最新の情報を付け加えました:

地震 集団座礁 震央までの距離(km) 先行日数
2011年2月22日 カンタベリー地震(クライストチャーチ地震) M6.1 深さ5.9km 2011年2月20日 ニュージーランド南島沖スチュワート島 530 2
2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震 M9.0 深さ24km 2011年3月4日 茨城県鹿嶋市 300 7
2012年11月11日 ミャンマー M6.8 深さ9.8km 2012年10月22日 北アンダマン島 1100 20
2013年4月13日 淡路島地震 M6.3 深さ15km 2013年3月3日 和歌山県和歌山市(*)
2013年3月14日 和歌山県田辺市
30

100
41

30
? 2013年4月26日 鹿児島県南さつま市 ? ?
(*) 集団ではなく単独の座礁です。


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ダイオウイカ漂着 ― 新潟県上越市


4月26日、新潟県上越市(地図)の海岸に、深海に生息するダイオウイカの死骸が漂着しているのが見つかりました。体長約3.5m、重さ約80kg。ダイオウイカの漂着は、新潟県では11例目で、2010年2月に新潟市で発見されて以来3年ぶりとのこと:

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イルカ31頭が集団座礁 ― 鹿児島県南さつま市


4月26日、鹿児島県南さつま市(地図)の海岸に31頭のイルカが打ち上げられているのが見つかりました。スジイルカとみられています。29頭はすでに死んでおり、残る2頭が海に帰されました:

イルカやクジラの集団座礁は海外では比較的頻繁に報道されますが、日本ではそれほど多くありません。以下は、このブログで取り上げたものです。茨城県鹿嶋市の事例は、東北地方太平洋沖地震の7日前に発生している点が注目されます。また、和歌山県田辺市の事例は、淡路島地震の1ヵ月前です:

以下の記事も参照してください:

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2013年4月26日金曜日

クジラが座礁 ― 千葉県館山市


4月25日、千葉県館山市の平砂浦海岸(地図)にクジラが打ち上げられているのが見つかりました。救助活動の結果、一度は海に戻りましたが、その後、再び浜にもどってきてしまい死亡したとのことです。体長3.15mで、コマッコウとみられています:

千葉県では、4月3日に勝浦市(地図)に体長約10mのマッコウクジラが漂着、23日には今回の現場に近い野島崎(地図)沖で体長約15mのクジラの死骸が漂流しているのが見つかっています:

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蔵王山で火山性微動、火山性地震増加、傾斜計にも変化 ― 宮城県 (続報)


4月12日付「蔵王山で火山性微動、火山性地震増加、傾斜計にも変化 ― 宮城県」の続報です。

気象庁が4月26日に発表した「平成25年 No.17 週間火山概況 (平成25年4月19日~4月25日)」によると、蔵王山(地図)では4月9日に続いて21日にも火山性微動が発生し、傾斜計に変化が現れたとのことです:
蔵王山では、21日09時49分頃に継続時間が約5分40秒の火山性微動が発生しました。火山性微動の発生は4月9日以来です。この火山性微動の発生後に、一時的に低周波地震が多い状態となりましたが、22 日以降、地震活動は低調な状況で経過しています。 
火山性微動の発生直前に、坊平観測点の傾斜計のデータにわずかな変化がみられましたが、GPS連続観測では、火山活動に関連する特段の変化は認められませんでした。

前回の火山性微動の際に傾斜計に変化が現れたのは東北大学の蔵王観測点でしたが、今回、傾斜計に変化が観測されたのは気象庁の坊平観測点です:

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中国政府は知っていた? 四川省の大地震


中国地震学会のウェブサイトがハッカーによって改竄され、中国共産党を非難するメッセージが表示されるようになりました。背景には、4月20日に四川省で発生した M7.0 の地震に関する隠蔽・陰謀説があると考えられています:

「反共黑客」(反共産党ハッカー)を名乗るハッカーが残したメッセージを翻訳すると次のようになります:
お前たち、人でなしの中国共産党! 人民の生命を顧みることなく、地震があることを明らかに知っていたにもかかわらず、ただ救助訓練をするだけでお茶を濁し、人民に真実を告げなかった!

4月18日と19日、四川省では軍・警察・消防を動員して、マグニチュード7以上の地震を想定した模擬救助訓練がおこなわれていました。その翌日の20日に M7.0 の大地震が発生したため、政府は大地震が起きることを知っていたが国民には知らせなかった、との陰謀説が広まりました。ハッカーの残したメッセージは、このような政府=中国共産党に対する不満を代弁しているようです。

国営メディアは、中国地震局の会議で、四川省には地震に危険な傾向が見られるとの判断が下されたため、訓練が実施されることになったと伝えています。

中国地震学会の会長を2度務めたことがある Chen Yuntai 氏が、地震の発生場所と規模を正確に予知し、その情報が内部ブリーフィング資料として中国共産党のトップにまであげられたが、無視され具体的な対策が取られることはなかったとのことです。

なお、上の翻訳で「人でなし」と訳した「狗日的」という言葉には「日」という字が入っていますが、日本とは関係ないようです。犬(狗)が生んだヤツ(中国では犬は侮蔑の対象とされる)という意味で、最大級の侮辱の言葉だそうです。日本で言えば放送禁止用語、英語圏では〝four-letter word〟という部類に入るので、英文記事では伏せ字〝****〟にしているものもあります。


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迷いクジラ、養殖ロープに絡まる ― 三重県鳥羽市


4月25日、三重県鳥羽市の答志島(地図)沖の伊勢湾で、迷い込んだクジラがワカメ養殖用のロープに絡まっているのが見つかりました。クジラは体長約10mで、ナガスクジラとみられています。「伊勢湾には本来生息しておらず、目撃されるのは珍しい」、「ミンククジラやザトウクジラは沿岸部に時折現れるが、ナガスクジラが伊勢湾で目撃されるのは珍しい」:

紀伊半島周辺から遠州灘にかけては、クジラやイルカの「異変」が続いています。以下は、2012年以降にこのブログでとりあげたものです:

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近畿圏中心領域大型地震 (続報)


4月17日付「近畿圏中心領域大型地震」の続報です。

4月29日前後に琵琶湖を含む近畿圏中心領域で大地震が発生するとの予測について、八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を4月25日付で出しています。「現在の前兆継続に変化が無い状態であることをご報告し、5/1までに対応地震が発生せず、前兆が継続した場合は、発生時期は相当先となりますので、その後を観測して、続報でご報告させていただきます」:

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2013年4月25日木曜日

仙台と東京で1年以内にM7級大地震?


以下の記事は、4月19日にアメリカ地震学会の年次総会で、ドイツ・ポツダム大学の数学者 Gert  Zöller 氏がおこなった発表をメインに紹介している記事です:

 Zöller氏のチームは、684年以降の地震の記録や1923年以降の地震計のデータを調べ、確率的モデリングの手法を使って予測をおこないました。その結果、今後30年以内に日本の北部地域の沈み込み帯で、マグニチュード8を上まわる巨大地震が起きる可能性が高い、その一方で、南海や東海地域でマグニチュードの大きい地震が起きる確率は相対的に低い、との結論を得たとのことです。

現在、次の巨大地震は南海トラフ沿いでおきるというコンセンサスのようなものが政府やマスコミにあるようですが、その裏をかくような形で再び東北地方や北海道が大きく揺さぶられることになるのでしょうか。ちょうど、東海地震にばかり目配りしていたら東北地方太平洋沖地震がおきてしまったように。

ところで、上の記事の最後のパラグラフには、米国・カリフォルニア大学デービス校の John Rundle 氏が同じ日におこなった研究発表も紹介されています:
Sendai and Tokyo ― located in northern and central Japan, respectively ― have the highest probability of a magnitude-7 earthquake occurring within one year. Kyoto has the lowest probability, which is consistent with Zöller's report, Rundle said. 
仙台と東京 ― それぞれ日本の北と中央に位置する ― が、1年以内マグニチュード7の地震に襲われる確率が最も高い。京都の確率は最も低い。これらの結果はZöller氏の報告と調和的である、と Rundle氏は語っている。

とりあえず「日本」と言っておけば、地震予測に大きなハズレはないというムードが海外の研究者の間にあるのでしょうか。地震関係の学会発表をみているとそんな気がしてきました。


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日暈現象 ― 中国・青海省


4月12日、中国・青海省玉樹チベット族自治州玉樹県結古鎮(地図)で日暈が見られました。日暈はありふれた現象ですが、ニュースになるということは、この地域では珍しい現象なのかも知れません:

無理に結びつける気はありませんが、8日後の4月20日、四川省雅安市蘆山県付近を震源とする M7.0 の大地震が発生しています。日暈の見られた玉樹県結古鎮は、雅安市の北西 660km にあります。

2008年の四川大地震(Ms8.0)の前には、震源地の北東約550kmで、彩雲のようなものが撮影されています:

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クジラの死骸が漂流 ― 千葉県南房総市


4月23日、千葉県南房総市の野島崎(地図)沖を、体長約15mのクジラの死骸が漂流しているのが見つかりました:

海上保安庁の航行警報では体長約10mとなっています:

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彩雲と日暈が同時に出現 ― 和歌山県串本町


4月23日午前11時ごろ、和歌山県串本町(地図)で彩雲日暈が同時に見られました:

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2013年4月24日水曜日

イエローストーンのマグマ溜まりは想定以上に巨大


イエローストーンのマグマ溜まりはこれまで考えられていたよりも50%大きく、形状も異なっているとする研究結果を、ユタ大学の研究者が米国地震学会の年次総会で発表しました:

以下は、上記記事の抜粋です:
  • 地震波の解析によってマグマ溜まりの大きさや形状を推定
  • マグマ溜まりは、全体としては突然変異を起こしたバナナのような形状で、国立公園の北東の角に向かって節くれ立った球根状のこぶが突出している
  • マグマ溜まり本体は、南西方向に浅く湾曲している
  • マグマ溜まりの長さは 60km、幅は 30km、深さは 5km~12km
  • 北東方向の浅い突出部は、公園内の熱水活動が激しい地域と一致
  • マグマ溜まりは、これまで考えられていたよりも50%大きい
  • マグマ溜まりは、これまで、分離したいくつかの球状の塊と考えられていた
  • 今回判明した巨大なマグマ溜まりの下には、さらに別のマグマ溜まりが存在すると科学者たちは考えている

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嵐の前の静けさ ― 福島県沖


東海大学地震予知研究センター長の長尾年恭氏は、数か月以内に東北沖をアウターライズ地震が襲う可能性があるとの認識を示した。注目したのは、淡路島や三宅島、石垣島と全国各地で地震が頻発しているのとは対照的に、福島県沖での地震活動が小康状態にある点だ」、「予測では最大10メートルの津波が東北の太平洋沿岸一帯を襲う」:

「嵐の前の静けさ」を定量的に把握する RTM法 の解説資料です:

東海大学地震予知研究センターは電磁気学的な面から地震に関する研究をおこなっているところです。「嵐の前の静けさ」以外に、何か電磁気的な前兆もつかんでいるのかも知れません。


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2013年4月23日火曜日

定置網にクジラ2頭 ― 石川県加賀市


4月17日、石川県加賀市(地図)沖の定置網にクジラ2頭がかかりました。2頭は網から脱出しましたが、19日、そのうちの1頭とみられる体長約5.6mのミンククジラの死体が、同市の海岸に漂着しているのが見つかりました:

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グーグル・アース殺人事件?


事件現場はオランダのとある水路の畔(地図)。グーグル・アース(あるいはグーグル・マップ)を最大倍率近くまで拡大してみると、2人の人物が遺体のようなものを水中に投棄しようとしています。桟橋には遺体を引きずったあとを示すかのようなおびただしい血。発見者は警察に通報したそうですが、謎解きは以下の記事で:

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太陽活動と地震は無関係


太陽活動(太陽黒点、太陽風、太陽活動による地磁気の変動など)は地震のトリガーとなるのだろうか? その疑問に答えるために包括的な調査がおこなわれ、その結果を記した論文が米国地球物理学連合(AGU)の『Geophysical Research Letters』に掲載されました。結論は「no direct relationship between the two」(太陽活動と地震には直接の関係はない)でした:

調査に使われたデータは以下のとおりです:
  • 地震 (USGS: 米国地質調査所)
  • 太陽黒点 (NOAA: 米国海洋大気庁)
  • 太陽風 (NASA: 米国航空宇宙局)
  • 地磁気 (BGS: 英国地質調査所、Geoscience Australia: オーストラリア地球科学庁)

調査にあたった研究者の一人は次のように語っています。「もちろん、何らかの新たな予期せぬ発見が将来あるかも知れませんが、現在われわれが手にしているデータと情報を客観的に評価したという点が大変重要です。なぜなら、ある人にはパターンがあるように見えたとしても、それが実際に存在しているとは限らないからです。確信するには確実な証拠が必要なのです。」


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2013年4月22日月曜日

民間の地震予報が的中 ― 中国・雲南省


4月17日、中国・雲南省(地図)で M5.0 の地震が発生。500軒近い家屋が倒壊し、十数名が負傷、近隣12の街の13万人近くが影響を受けました。この地震を「予報センター」を名乗る中国版ツイッターのアカウントが3日前に「雲南省内で72時間以内に強い揺れがある。予備的予測では、マグニチュード 5.0 の熱活動(?)となるだろう」と予報していました。雲南省地震局のウェブサイトから入手した地震観測データを分析して予報したとのこと。一方、地震局は「民間機関が地震予報を発表するのは違法行為だ」としています:

日本でも地震についての「予報」や怪しい予言の類いが流布しています。話としては興味深いのですが ・・・

富士山についても  ・・・

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韓国南西部沖で今年最大規模の地震


4月21日朝、韓国南西部沖の黄海で今年最大規模の地震が発生しました。「最大規模」といっても M4.9 ですが、観測史上 6番目の規模だそうです:

同じ震源域では同日夕方にも M2.4 の地震が発生しています。以下は、韓国気象庁の発表資料(英語)です:

日本で地震や火山活動が活発になると、朝鮮半島で大きな地震が起きる傾向があるようです。詳しくは以下をご覧ください:

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2013年4月21日日曜日

深海イカ捕獲 ― 大分県佐伯市


4月13日、大分県佐伯市(地図)沖の定置網に、深海に生息するサメハダホウズキイカがかかっているのが見つかりました。体長約8cm。「深海に生息するイカがよくこんな浅いところまで上がってきた。資料などで見たことはあったが、実物は初めて見た」、「県内で確認されるのは初めてではないか」(大分県貝類談話会会長):

以下は、過去にこのブログに記載した大分県関連記事です:

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深海イカ捕獲 ― 和歌山県串本町


4月16日、和歌山県串本町の紀伊大島(地図)沖でユウレイイカが生きたまま捕獲されました:

以下は、過去にこのブログに記載したユウレイイカの捕獲事例です:

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クジラが海岸に打ち上げられる ― 沖縄県・西表島


4月17日、西表島(地図)の海岸にクジラが打ち上げられて死亡しているのが見つかりました。体長は成人男性の背丈ほどで、オガワコマッコウと見られています:

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2013年4月20日土曜日

2014年末までに南海トラフで巨大地震発生 ― ロシアの科学者が予測 (補足-4)


4月20日付「2014年末までに南海トラフで巨大地震発生 ― ロシアの科学者が予測 (補足-3)」の補足です。

ロシア国営ラジオ局「ロシアの声」(The Voice of Russia)のウェブサイトが、Lyubushin氏のインタビュー記事を掲載しています。「リュブーシン氏は2008年はじめから、日本列島についての観察を続けている。2010年を通じて、国際シンポジウムや会議などでリュブーシン氏は繰り返し、日本に地震が迫っていることを警告していた」:

ちなみに、Lyubushin氏が発表をおこなった今回のヨーロッパ地球科学連合(EGU)の大会には、日本からも228名が参加しています(Country Statistics)。開催地であるオーストリアのウィーンまでの渡航費用や滞在費などは、そのかなりの部分が「研究費」と名を変えたわれわれの税金で賄われているのだと思います。だとすれば、Lyubushin氏の警告のように日本に関係することがらについては、直接、あるいはマスコミなどを通じて間接的にでも一般国民に還元する参加者が現れてもいいと思うのですが、どうでしょうか。


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2014年末までに南海トラフで巨大地震発生 ― ロシアの科学者が予測 (補足-3)


4月16日付「2014年末までに南海トラフで巨大地震発生 ― ロシアの科学者が予測 (補足-2)」の補足です。

日本人の通念にある南海トラフ沿いの巨大地震とLyubushin氏が指摘している巨大地震は、どうも少し違うようです。われわれは四国沖の南海地震や紀伊半島沖の東南海地震を思い浮かべますが、Lyubushin氏のいう巨大地震の発生場所は東と南にずれています。だからといって駿河トラフ沿いの東海地震とも異なっているように見えます。

以下は、Lyubushin氏が今回のヨーロッパ地球科学連合(EGU: European Geosciences Union)の大会のために用意した発表要旨(1)とプレゼンテーション・パッケージ(2)です:
  1. Spots of Seismic Danger Extracted by Properties of Low-Frequency Seismic Noise (PDF形式)
  2. Spots of Seismic Danger Extracted by Properties of Low-Frequency Seismic Noise (PDF形式)

以下の図1、図2、図3は、上記(2)のパッケージに掲載されているものです。

Alexey Lyubushin “Spots of Seismic Danger Extracted by Properties of Low-Frequency Seismic Noise” より引用
図1 (クリックで拡大)

図1は、F-net(広帯域地震観測網)のデータから得られた Δα(multi-fractal singularity spectra support width)を地図上に表示したものです。この値が低い、すなわち、藤色や青色で表示されている領域ほど地震のリスクが高いことを示しています。

歪みが蓄積されて地殻内の小ブロックどうしが結合し、より大きな単位として活動するようになると、低周波地震ノイズのフラクタル性が低下し、シンプルな構造の波形に近づくためにΔαが低下すると解釈されています。たとえるならば、スポーツの応援で、個々の観客が勝手に私語を交わしてざわついている状態から、応援団やチアガールの動きに合わせて一斉にエールを送る状態に変化する時にΔαは低下するということです。

左の地図は、1997年から2003年9月25日に北海道で発生した Mw8.3(星印が震央、地震調査研究推進本部の資料では、9月26日、十勝沖深さ40km、M8.0、いずれも暫定値)までのΔαの値を示しています。藤色や青色で示された低Δα値の領域が一つにまとまっていることに注目してください。

中央の地図は、北海道の地震以降、東北地方太平洋沖地震(星印が震央)の前日までのΔαの値を示しています。藤色や青色の領域が南北に分裂しています。そして、この北側の領域で東北地方太平洋沖地震が発生します。

右の地図は、東北地方太平洋沖地震の3日後から2013年3月15日までのΔαの値を示しています。北の低Δα値の領域が消滅したものの、南は残っています。Lyubushin氏は、この南の領域で次の巨大地震がおきると推定しています。

Alexey Lyubushin “Spots of Seismic Danger Extracted by Properties of Low-Frequency Seismic Noise” より引用
図2 (クリックで拡大)

図2は、F-net(広帯域地震観測網)のデータから得られた En(low-frequency seismic noise wavelet-based normalized entropy)を地図上に表示したものです。この値が高い、すなわち、赤色やオレンジ色で表示されている領域ほど地震のリスクが高いと解釈されます。図1と同様に、東北地方太平洋沖地震以降も南側の領域は赤いまま残っています。Enは低周波地震ノイズのエントロピーを正規化したもので、値が高いほどノイズの波形が均質化していることを意味しています。

Alexey Lyubushin “Spots of Seismic Danger Extracted by Properties of Low-Frequency Seismic Noise” より引用
図3 (クリックで拡大)

図3は、巨大地震の発生時期を予測するためのグラフです。2012年初頭にある「谷」から2年間が巨大地震発生のリスクが高い期間となります。

Lyubushin氏の別の論文〝Low-Frequency Microseisms at Japan Islands: Before and After 11 March of 2011〟(PDF形式)には、次の巨大地震の発生場所として北緯30度から34度、東経137度から142度の矩形の領域と明記されています。この範囲だと、南海トラフの東部だけでなく、伊豆諸島に沿って南下する伊豆・小笠原海溝沿いの巨大地震も考える必要があるのではないでしょうか。

奇しくも、木村政昭・琉球大学名誉教授の最新の著書『東海地震も関東大地震も起きない! 地震予知はなぜ外れるのか』(2013、宝島社)には、東北地方太平洋沖地震後に現れた新たな「地震の目」として鳥島(地図)の南東海域が指摘されています。想定される地震の規模は M9.0、発生時期は2012年±3年となっています。場所、規模、時期ともにおおむねLyubushin氏の予測と一致するのではないでしょうか。

なお、(2)のパッケージは発表時間の制約のためか、簡略化されています。以下は、もう少し詳しい説明や図のあるパッケージです:

Lyubushin氏の略歴と論文のリストは以下にあります:

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2013年4月18日木曜日

三宅島の地殻変動


気象庁が今年3月末までの三宅島の状況をまとめた「三宅島の火山活動解説資料(平成25年3月)」(PDF形式)には、同島の地殻変動について次のような記述があります:
GPS連続観測によると、2000年以降、山体浅部の収縮を示す地殻変動は徐々に小さくなりながら現在も継続しています。島の南北を挟む長距離の基線で2006 年頃から伸びの傾向がみられるなど、山体深部の膨張を示す地殻変動が継続しています。

以下の図は、上記解説資料に掲載されている GPS 連続観測の結果です。上のグラフが島の南北、下が島の東西を結ぶ長距離の基線の変化です:

三宅島 GPS 連続観測結果(2000年1月~2013年3月)
気象庁 「三宅島の火山活動解説資料(平成25年3月)」より引用
(クリックで拡大)

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三宅島の東に変色水域?


三宅島の東約7kmの海域で、海面が長さ約100mにわたってエメラルドグリーンに変わっているとの情報が、正午のNHKニュースでも報じられましたが ・・・

その後の海上保安庁の調査では変色水域を確認できなかったとのことです。「伊豆諸島、三宅島東方、その後の調査によれば、変色水は存在しません。三管区航行警報 番号 123 は削除します」:

2013年4月17日水曜日

近畿圏中心領域大型地震


八ヶ岳南麓天文台の串田氏は、4月末前後までに琵琶湖を含む近畿圏中心領域で大地震が発生するとの予測を出していますが、その更新情報が4月16日に公開されています。4月13日に淡路島で起きた M6.3 の地震は該当しないとのことです:

推定領域図は以下にあります:

公開されている情報の由来や制限事項などについては、「はじめに」以下を読んでください。


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2013年4月16日火曜日

2014年末までに南海トラフで巨大地震発生 ― ロシアの科学者が予測 (補足-2)


4月16日付「2014年末までに南海トラフで巨大地震発生 ― ロシアの科学者が予測 (補足)」の補足です。

以下は、ヨーロッパ地球科学連合(EGU: European Geosciences Union)の大会でLyubushin氏がおこなった発表を伝えるロシアの通信社の4月9日付記事です:

第1パラグラフに “The catastrophic earthquake in northern Japan, which took place in March 2011, not fully defused accumulated in this zone tectonic stresses, and in the next year and a half, we can expect a new earthquake of magnitude about 9.0 seismologist believes Alex Lyubushin” とあります。少し変な英語ですが、日本語に直すと「2011年3月に北日本で発生した大震災は、この地域の地殻に蓄積された圧力を解消しきっていない。今後1年半以内にマグニチュード9.0前後の新たな地震が発生すると Alex Lyubushin 氏は確信している」となります。

Lyubushin氏の発表の核心部分は英訳では “Region Basin Nankai near Tokyo can be a place in the next megazemletryaseniya 2013-2014 year” となっています。これも自動翻訳ゆえの変な英語ですが日本語に直せば、「東京に近いところにある南海トラフ領域は2013年から2014年の間に次のメガクエイク(巨大地震)の発生場所となる可能性がある」といったところでしょうか。


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2014年末までに南海トラフで巨大地震発生 ― ロシアの科学者が予測 (補足)


4月14日付「2014年末までに南海トラフで巨大地震発生 ― ロシアの科学者が予測」の補足です。

紹介した2つの記事では、ロシア人科学者 “Alexei Ryubushin” 氏が、日本の F-net(広帯域地震観測網)のデータを使って低い周波数の地震ノイズ( low frequency seismic noise)を分析し、その結果にもとづいて発表をおこなった、と伝えています。

ところが、 “Alexei Ryubushin” という名前で学術検索をしても、一片の論文もヒットしません。“Ryubushin” ではなく “Lyubushin” と綴るのが正しいようです。そうすると、本人が著者になっている論文や、それを引用している他の研究者の論文がたくさん見つかります。

Lyubushin氏は東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)の予知に成功していました。

以下は、Lyubushin氏が2011年の秋に米国地球物理学連合(AGU: American Geophysical Union)の大会で発表した論文の要旨です:

以下もLyubushin氏の論文です:

今回、ヨーロッパ地球科学連合(EGU: European Geosciences Union)の大会で同氏が発表した南海地震の予知も、同様の手法に基づいていると思われます。

以下は、A. Ya. Sidorin氏の論文です。Lyubushin氏を含む複数のロシアの科学者が、東北地方太平洋沖地震のかなり前からその発生を予知しており、その中でも最も信頼度の高い予知に成功していたのがLyubushin氏である、と述べています:


Alexey Lyubushin “Synchronization of multi-fractal parameters of regional and global low-frequency microseisms” より引用 (クリックで拡大)

以下は、上記論文の本文の抜粋テキトー訳です:
Lyubushinは現代数学にもとづいて、地殻内の微小地震動の多次元時系列解析のオリジナルな手法を開発した。
(中略)
Lyubushinが開発した予知手法は、物理学的には、微小地震動の統計的特質の変動は、リソスフェアの性質の変動を反映するという仮定にもとづいている。
(中略)
(解析結果のグラフには)2つの顕著な異常があった ―― 2002年と2009年の急激な落ち込み (中略) 。最初の2002年の異常の後には、2003年9月25日に(北海道でMw=8.3)の大地震が発生したので、2つ目の急激な落ち込みも2010年後半におこるさらに激しい地震の前兆であると考えるのは論理的であった。このグラフや他のデータから、Lyubushinは、2010年中頃以降に日本でマグニチュード 8.5~9.0 の巨大地震がおこるという結論を得た。 
2008年11月下旬、この予測はアジア地震学委員会(Asian Seismological Commission)の第7回総会と日本地震学会秋期大会で発表された。Lyubushinは、関連する震動系の振る舞いとの類似性から、2003年9月25日の地震(北海道でMw=8.3)は、より深刻な地震の前震であると解釈した。2010年4月26日、Lyubushinは、早ければ2010年7月に日本で深刻な地震が発生する可能性があるとの警告をロシアの地震予知および地震危険度評価諮問委員会に送った。2010年9月初め、ヨーロッパ地震学委員会(European Seismological Commission)の第32回総会において、彼の報告書の要約では「2010年7月、日本列島は深刻な地震の待機状態に入った」との指摘がなされた。 
ロシアの科学者であり、シュミット地球物理学研究所の主導的研究者であるLyubushinの業績は、世界的なだけでなく歴史的な重要性を持っている。重大な地震を、厳密に科学的な手法で予知した世界で最初の事例として扱われるべきである。地震を予知することは可能か否かという疑問は解消されうる。しかし残念なことに、だれもLyubushinの警告に注意を払わなかった。(もし警告に耳を貸していたならば)たとえば、2011年3月11日の地震に先立つ期間に原子力発電所に防護措置を講じるなどの効果的な地震対策を取ることができたはずである

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2013年4月14日日曜日

2014年末までに南海トラフで巨大地震発生 ― ロシアの科学者が予測


オーストリアのウィーンで開かれたヨーロッパ地球科学連合(EGU: European Geosciences Union)の大会で、4月9日、ロシアの科学者が “From 2013 to 2014 a great earthquake will occur in the region of the Nankai Trough” (2013年から2014年の間に南海トラフで巨大地震が発生するだろう)との予測を発表しました:

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2013年4月13日土曜日

畑に巨大な穴 ― 北海道幕別町


北海道幕別町(地図)で、雪解け後の畑に長径9m、深さ4mほどの穴があいているのが見つかりました。今年2月2日に十勝地方で発生したM6.5、最大震度5強の地震が原因とみられています:

2月2日の十勝地方の地震については以下を参照してください。穴のあいた場所は震央に近い場所です:

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淡路島 震度6弱の前に起きていたこと


今朝の地震は気象庁の速報値では震源地は淡路島付近、M6.0、深さ約10km; 防災科学技術研究所の発表では震源地は播磨灘、Mw5.7、深さ13kmとなっています。 [追記: 気象庁がその後に発表した震源要素の暫定値では M6.3、深さ 15km に改められました。]

今回の地震の震央付近やその周辺でこれまでに起きていたことを、このブログの過去の記事から拾い出してみました。ほとんどは時間的にも距離的にも今回の地震から離れていますが、参考までに。


播磨灘

淡路島

兵庫県

大阪府

香川県・徳島県

和歌山県

その他

2013年4月12日金曜日

硫黄島で水蒸気爆発 (続報-2)


4月11日付「硫黄島で水蒸気爆発 (続報)」の続報です。

硫黄島(地図)で4月11日、また水蒸気爆発が発生しました。今回は黒煙が立ちのぼり、大きな噴石の飛散がありました。以下は、気象庁が4月12日に発表した「平成25年 No.15 週間火山概況 (平成25年4月5日~4月11日)」からの引用です:
硫黄島の海上自衛隊からの連絡によると、11日16時00分に、島西部の旧噴火口(通称:ミリオンダラーホール)から黒煙が400m程度上がり、大きな噴石の飛散が確認されました。11日15時59分頃から継続時間が8分程度の火山性微動が発生しており、過去(2013年2月18日)に確認された同様な事象等から、この時間に小規模な水蒸気爆発が発生したとものと考えられます。

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蔵王山で火山性微動、火山性地震増加、傾斜計にも変化 ― 宮城県


蔵王山地図)では、今年1月に初めて火山性微動が観測されましたが、気象庁が4月12日に発表した「平成25年 No.15 週間火山概況 (平成25年4月5日~4月11日)」によると、4月7日と9日にも火山性微動が発生しました。また、4月4日から地震回数がやや増加し、この1週間で26回の火山性地震が発生、蔵王観測点の傾斜計の観測データに変化が現れているとのことです。


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2013年4月11日木曜日

北方領土の「イワン雷帝」が噴火 (続報-3)


4月6日付「北方領土の『イワン雷帝』が噴火 (続報-2)」の続報です。

気象庁が4月8日に発表した「択捉焼山の火山活動解説資料(平成25年3月)」(PDF形式)に、3月29日に発生した択捉焼山の噴煙を気象衛星から撮影した写真4葉が掲載されています。火山灰や黄砂を白く浮き上がらせて判別しやすくした赤外差分画像とのことですが、非常に曖昧模糊としています。これで火山の噴煙に気づくのは、「噴火があったらしい」といった情報にもとづいて注視していないと無理ではないでしょうか。


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硫黄島で水蒸気爆発 (続報)


2月22日付「硫黄島で水蒸気爆発」の続報です。

気象庁が4月8日に発表した「硫黄島の火山活動解説資料(平成25年3月)」(PDF形式)によると、3月5日18時台を中心に複数の振幅の大きい火山性地震が発生、翌6日の06時ごろまで火山性地震の発生が継続し、直径約15mの新たな陥没孔が見つかったため、5日夕方から6日朝の間に陥没をともなう水蒸気爆発が発生したと考えられるとのことです。

上記「解説資料」の最後のページ(7ページ)に、陥没口の写真6葉が添付されています。

3月12日には振幅のやや大きい火山性微動(継続時間約2分10秒)が発生しています。また、国土地理院によると、硫黄島では今年の1月から隆起の傾向が見られるとのことです。


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NASAが小惑星の捕獲・曳航を計画


NASA(アメリカ航空宇宙局)は、地球に接近する小形の小惑星の捕獲・曳航を計画し、そのための予算を2014会計年度に計上しました。捕獲は無人の自動宇宙船によっておこなわれ、捕獲した小惑星は地球-月系の安定した軌道まで曳航されます。その後、宇宙飛行士がその小惑星を訪れ、さまざまな調査やサンプルの採取をおこなう計画です。計画の概要は下記の動画をどうぞ:

地球の近くで有人探査が行えるので、小惑星にいきなり宇宙飛行士を送り込むよりは安全性が高いと考えられます。このような方法で経験を積んだ上で、2030年代に予定されている本格的な有人小惑星探査に取り組むのは理に叶っていると思います。

素朴な疑問としては、調査が終わった後の小惑星はどうするのだろうか、ということがあります。そのまま軌道上に放置するのでしょうか。


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