国際宇宙ステーションから地上の動物たちの動きを監視して、自然保護や災害予知、動物が運ぶ伝染病の予防などに役立てるイカルス計画( ICARUS Initiative)が進行中です:
- Earthquake coming? Ask the birds (地震が起こる? 鳥たちに訊こう)
- Volcano risk? Ask the birds: Astronauts to install tracker on International Space Station to monitor mass migrations that could give warning of natural disasters (火山のリスク? 鳥たちに訊こう: 自然災害を警告している可能性がある鳥たちの大量移動を監視するための追跡装置を宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに設置する)
- Birds' migration secrets to be revealed by space tracker (宇宙の追跡装置で鳥の渡りの秘密を明らかにする)
- Can animals predict earthquakes? (動物は地震を予知するか?)
ICARUS は〝 International Cooperation for Animal Research Using Space〟(宇宙を使った動物研究のための国際連携)の略です。同計画は、ドイツとロシアの宇宙機関や、マックス・プランク研究所を含む12の科学グループが参加して推進しているものです。費用は現在の円換算レートで約57億円。2015年に専用の受信装置を国際宇宙ステーションのロシア・モジュールに設置、2016年から17年にかけてテストをおこない、18年に科学コミュニティに公開する予定になっています。
(続く)