2014年6月30日月曜日

イカルス計画と地震・噴火予知 (その1)


国際宇宙ステーションから地上の動物たちの動きを監視して、自然保護や災害予知、動物が運ぶ伝染病の予防などに役立てるイカルス計画( ICARUS Initiative)が進行中です:

ICARUS は〝 International Cooperation for Animal Research Using Space〟(宇宙を使った動物研究のための国際連携)の略です。同計画は、ドイツとロシアの宇宙機関や、マックス・プランク研究所を含む12の科学グループが参加して推進しているものです。費用は現在の円換算レートで約57億円。2015年に専用の受信装置を国際宇宙ステーションのロシア・モジュールに設置、2016年から17年にかけてテストをおこない、18年に科学コミュニティに公開する予定になっています。

(続く)

キュウリの実から葉 ― 滋賀県、広島県、福岡県


キュウリの実から葉が生える現象が各地で起きています。

▼ 滋賀県長浜市(地図) 「野菜作りは60年になりますが、生まれて初めて見た」:

▼ 広島県三原市(地図) 「34年前にも同じように葉の付いたキュウリを収穫した経験がある」:

▼ 福岡県行橋市(地図) 「家庭菜園で50年近く野菜を育てているが『こんなキュウリは見たことがない』」、「ごくまれに起きる珍しい現象。何かの原因で成長の勢いが強くなりすぎたのでは」(九州沖縄農業研究センター):

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2014年6月29日日曜日

鵜飼のウミウが産卵 ― 京都府宇治市


京都府宇治市(地図)の宇治川でおこなわれる鵜飼のために飼われているウミウの1羽が産卵しました。なぜこれがニュースになるのでしょうか?

鵜飼で使う鵜は、野生のウミウカワウを捕獲して訓練するのですが、飼育されるようになったとたんに産卵しなくなるのだそうです。「宇治川で50年来鵜飼にかかわっているベテラン鵜匠の松坂善勝さん(76)にとっても初めての経験」(産経新聞)、「130羽以上のウミウがいる『長良川の鵜飼』(岐阜市)や、ウミウを30年以上飼育している日立市のかみね動物園でも産卵した例は過去にない」(京都新聞)とのこと。

問題のウミウは、5月19日、23日、26日、30日、6月2日に1つずつ、合計5つの卵を産みました。最初の2つは割れてしまい、残り3つを孵卵器に入れて保温していたところ、最後の6月2日に産み落とされた卵が有精卵であることが確認されたとのことです:

「国内の鵜飼は現在10河川で行われており、ウミウを飼育する動物園は3園あるという。ウミウとカワウを鵜飼に使う広島県三次市で、カワウの産卵はあったが、ウミウは宇治川を除くと、いずれも産卵の記録はない」(京都新聞)、「全国的にも産卵するケースは珍しく、数年前に広島県三次市の鵜飼の鵜が産んだ卵は無精卵だった」(産経新聞)ということで、「孵化すれば全国12カ所で行なわれている鵜飼でも初の快挙になる可能性」(同)が高いとのことです。


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2014年6月28日土曜日

双頭のハスが開花 ― 京都府宇治市


京都府宇治市の三室戸寺地図)で、突然変異によって1本の茎に2つの花をつけたハス「双頭蓮」が見つかりました。「22年前から100種250鉢を育てている同寺で見つかったのは3回目」、「幸福や夫婦円満の象徴」:

六国史の1つである『続日本紀』には、宝亀8年(西暦777年)6月18日の出来事として、「楊梅宮南池生蓮。一茎二花」という記録があります。現代語訳では「 楊梅宮(やまもものみや)の南池に蓮が生え、一本の蓮の茎に二つ花が咲いた」となります(『続日本紀(下)』、宇治谷孟、講談社学術文庫、1995)。

宝亀8年(西暦777年)は光仁天皇の治世です。あまり知名度の高くない天皇ですが、天智天皇の孫で、桓武天皇の父です(母は百済王の子孫とされる高野新笠)。


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マッコウクジラの死骸漂着 ― 北海道湧別町


6月26日、北海道紋別郡湧別町(地図)の海岸にマッコウクジラの死骸が漂着しているのが見つかりました。体長約15mのオスで高齢とみられています。「道内でのマッコウクジラの漂着は年1、2頭。その中で全身が残った状態で漂着するのは半分くらい。体長15メートルはかなり大きい方」(北海道大学大学院水産科学研究院准教授):

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-36)


5月23日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-35)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を6月27日付で出しています:

今回は現状報告が主で、予測時期などについては前回(5月)の更新情報と変わりありません。以下に内容をまとめてみます:
  • 本年6月以降、第7ステージ前兆群は全体として減衰傾向。

  • 第7ステージの極大は2013年11月7日の1つのみと認識(前回の更新情報では11月5日も極大の可能性があると示唆)。

  • 新たな極大や前兆の出現がないため、第7ステージが最終段階である可能性。

  • 現在の認識が正しい場合は、8月7日前後に前兆が終息し、静穏期に入る見込み。その場合、地震発生の最も早い推定時期は11月8日前後

各観測装置の現状は以下のとおりです:

観測装置 前兆の現状
CH16 特異状態継続中
CH17 ほぼ静穏状態維持
CH20 断続的に特異出現だが、静穏基線維持
CH21 特異状態継続中(ただし、基線幅を持った変動で、糸状態特異ではない)
CH23 特異状態継続中


今回の更新情報の上部には、次のような記述があります:
No.1778長期前兆、No.2443中長期前兆以外、関東、東海、東南海、南海領域での大型被害地震が推定される前兆は現在まで観測されておりません。No.2443前兆はFAXによる実験観測情報No.2510-1/2 2/2参照。富士山火山活動前兆も観測されておりません。

「No.1778長期前兆」は、近畿圏中心領域大型地震の前兆のことで、串田氏が一般に公開しているものです。一方、「No.2443中長期前兆」は串田氏がおこなっている「地震前兆検知公開実験」の参加者のみにFAXで情報を配信しているものです。前回(5月)の更新情報(PDF形式)では、推定領域が黒塗りにされていました。

富士山の火山活動についての言及がありますが、串田氏のFM電波を使った電離層観測に火山活動の前兆が現れることは、同氏の著書『地震予報に挑む』(PHP新書、2000年)の137ページから149ページに記述があります。節のタイトルは「火山活動前兆 ―― 有珠山噴火で明らかになったこと」と「噴火に至るかどうか ―― 伊豆諸島の火山性地震活動」です。


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サケガシラ捕獲 ― 高知県室戸市


6月26日、高知県室戸市室戸岬町の三津大敷組合(地図)の定置網にサケガシラがかかりました。体長2.1mで、生きたまま水揚げされました:

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2014年6月27日金曜日

草津白根山に火口周辺警報、噴火警戒レベル上昇 (続報-3)


6月24日付「草津白根山に火口周辺警報、噴火警戒レベル上昇 (続報-2)」の続報です。

草津白根山(地図)では、火山性地震とともに火山活動の活発化を示す地殻変動が観測されています。以下は、気象庁が6月27日に発表した「平成26年 No.26 週間火山概況 (平成26年6月20日~6月26日)」からの抜粋です:
火山活動の活発化を示すデータが引き続き観測されています。
GNSS観測によると湯釜付近の膨張を示す変動がみられています。
火山性地震は前期間より減少しましたが、引き続きやや多い状態で経過しました。火山性微動は観測されていません。
(中略)
湯釜火口から概ね1㎞の範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

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ドクウロコイボダイ捕獲 ― 神奈川県小田原市


6月26日、神奈川県小田原市根府川(地図)沖の定置網にドクウロコイボダイがかかりました。「滅多に網に掛かる事はない」、「数年に一度の割合で獲れる魚」:

Wikipedia には「成魚は水深800mまでの深海で暮らす」との記述があり、「市場魚貝類図鑑」では深層遊泳魚に分類されているので、深海魚と考えてよいと思います。


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ナガスクジラが噴火湾を回遊 ― 北海道


6月1日、2頭のクジラが北海道の噴火湾地図)を回遊しているのが目撃され、その後の調査によってナガスクジラの親子とみられることが、22日に判明しました。

「外洋性の生物だが、浅い水深の沿岸や閉鎖域(湾内)での観測は極めてまれ。子連れの観測もない」、「室蘭近海でのナガスクジラ観測は少なくとも1982年(昭和57年)の国際捕鯨委員会による商業捕鯨モラトリアム採択以降はない」、「(外洋性のクジラが)なぜ湾内に迷い込んだのか。噴火湾ではみられない個体で、生物学的な立場から調査する必要もある」:

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市街地にシカの親子 ― 京都府京都市


6月25日、京都府京都市左京区(地図)の市街地で、2頭のシカが目撃されました。親子とみられています。「(シカが)京都市の市街地までおりてくることは珍しい」(京都府森林保全課):

京都市左京区では、ことし3月にイノシシが暴走、車に衝突するなどの事件がありました:

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が予測している「近畿圏中心領域大型地震」のプレリュードでなければよいのですが。


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2014年6月26日木曜日

南の島にアザラシ ― 沖縄県渡嘉敷村


6月24日、沖縄県島尻郡渡嘉敷村阿波連(地図)の海岸にアザラシがいるのが目撃されました。体長約1m(0.5~0.6mとする報道もあります)で、ゴマフアザラシの子どもとみられています。25日にも引き続き同じ場所で目撃されています。

「長年漁師をしているが沖縄で見たという話は聞いたことがない」(地元の漁師)、「生息域はオホーツク海などで、沖縄からはかなり離れている」(環境省)、「太平洋の寒流に乗って南下すると沖縄にたどり着く可能性があるが、すごくまれ」(旭山動物園):

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竹の花が咲く ― 山形県山辺町


6月初め、山形県東村山郡山辺町(地図)の民家の庭先に生えているタケに花が咲いているのが見つかりました。報道記事にはタケの種類は書かれていません。「竹の花が咲くのは50~100年に1度」、「約50年前、東京から引っ越して来た時に既に竹はあったが花が咲くのは初めて見た」、「竹の花が咲くと、冷夏や凶作をもたらすとの言い伝えがある」、「花が散ると同じ地下茎でつながっている竹は全て枯れてしまうことがある」:

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竹の花が咲く ― 新潟県佐渡市


新潟県佐渡市沢根町(地図)の竹林で、ハチクの花が咲いているのが見つかりました。「竹はおよそ60年か120年周期で花が咲き、咲いた後は枯れてしまう」、「一生に一度見られるかどうかの珍しい現象」、「竹林全体で花が咲くのは特に珍しい」:

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小惑星 2014 MH6 が地球と月に接近


6月22日午後11時06分(日本時間)、小惑星〝2014 MH6〟が地球に 0.64LD(1LD=地球から月までの平均距離)まで接近しました。約4時間前の同日午後7時05分には、同小惑星は月に 0.37LD まで接近していました。

この小惑星は地球から遠ざかりつつあった6月24日に発見されたもので、遡って軌道を計算した結果、6月22日に地球と月に最接近していたことが判明したものです。アポロ群に属し、直径は 10~23mと推定されています。

最接近時の地球との相対速度は秒速16.23km(時速約5万8000km)、月との相対速度は秒速17.02km(時速約6万1000km)でした。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2014 MH6 10~23 6月22日 23:06 0.64
(LD: 地球から月までの平均距離=1) 

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2014年6月24日火曜日

草津白根山に火口周辺警報、噴火警戒レベル上昇 (続報-2)


6月20日付「草津白根山に火口周辺警報、噴火警戒レベル上昇 (続報)」の続報です。

草津白根山(地図)では火山性地震の多い状態が続き、山体の膨張や地下の温度上昇を示す地磁気の変化が観測されていています。

さらに、6月22日、草津白根山から南に2.4km程のところにある本白根山(地図)の南西で白煙が上がり、樹木が変色していることが確認されました。以下は、気象庁が23日19時30分に発表した「草津白根山の火山活動解説資料」(写真、地図等あり; PDF形式)からの引用です:
昨日(22日)に本白根山の南西およそ3km の地点で白煙とその周囲で樹木が赤く変色しているとの連絡が嬬恋村からありました。同日の群馬県が実施した上空からの観測によると、当該地点では10m四方にわたり樹木が変色しており、白煙が連続的に出ていたとのことです。 本日実施した上空からの観測では、白煙の周囲に温度の高い領域があり、最も高いところで 40℃程度でした。弱い火山ガス臭も確認されています。

白煙が上がり樹木が変色している場所の写真は、上記PDF文書の最後のページにあります。


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2014年6月23日月曜日

神奈川県西部で地震多発化


6月20日に、神奈川県温泉地学研究所が平成26年度研究成果発表会で報告したところによると、神奈川県西部の地震活動が2000年代に入ってから活発化した状況で推移しているとのことです。「地震の活動期に入った影響かどうかは、今後の推移を見極める必要がある」:

以下は当日のプログラムです:

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イルカの群れ発見 ― 愛媛県新居浜市


6月20日、愛媛県新居浜市(地図)沖で30~40頭のイルカの群れが見つかりました。体長約1.5~2m。「瀬戸内海では数頭の目撃例はあるが、群れは珍しい」(新居浜海上保安署):

上記の『愛媛新聞ONLINE』の記事には、群れが発見された場所について「新居浜市垣生崎沖の北約2キロの新居浜港内」と書かれています。しかし、以下の地図にあるように、垣生崎の北に新居浜港はなく、垣生崎の西に新居浜港、東に新居浜東港という位置関係です。NHKの報道では「愛媛県新居浜市の沖合の瀬戸内海」となっています。イルカの群れが新居浜港内に入ってきたという事実はあるのでしょうか。

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ササの花が咲く ― 北海道苫小牧市


北海道苫小牧市の錦大沼公園(地図)でササの花が咲いているとのことです。ササの開花は「一説には60年に1回とも言われているが、詳しくは分かっていない。花を咲かせた株は枯れてしまう」:

ササ、タケ、バンブーの区別は以下に説明があります。「オカメザサはごく小さなタケ、メダケは大きくなるササ」:

ササの花が咲いている錦大沼公園のそばには活火山の樽前山があります。同山の近況については気象庁の以下の解説をご覧ください:

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2014年6月20日金曜日

草津白根山に火口周辺警報、噴火警戒レベル上昇 (続報)


6月3日付「草津白根山に火口周辺警報、噴火警戒レベル上昇」の続報です。

草津白根山(地図)では、火山性地震がやや多い状態が続き、火山活動の活発化を示す変動が観測され続けており、噴火警戒レベル「2(火口周辺規制)」が継続しています。以下は気象庁が6月20日に発表した「平成26年 No.25 週間火山概況 (平成26年6月13日~6月19日)」からの引用です:
火山活動の活発化を示すデータが引き続き観測されています。

GNSS観測によると湯釜付近の膨張を示す変動がみられており、全磁力観測では湯釜近傍地下の温度上昇を示す変化がみられています。

また、火山性地震は今期間やや多い状態で経過しました。火山性微動は観測されていません。遠望カメラによる噴気などの状況等、他のデータには特段の変化は見られていません。

気になるのは次の一文です:
湯釜火口から概ね1㎞の範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

主要な観光道路で、草津白根山のそばを通る国道292号線は一部が火口から 1km 圏内に入っています。ところが、地元では何かと理由をつけて国道292号線の規制を緩めています:

夜間は通行止めにする、特定の区間は駐停車禁止にする、職員を配置する等々の対策で規制緩和を正当化しようとしていますが、噴火とそれに伴う噴石の飛来や火砕物の降下は昼夜を問わず突然起こる可能性があり、走っている車であろうが駐まっている車であろうが関係なく襲いかかります。いざ噴火が発生したら、どんなに有能な職員を配置していても、彼らがスーパーマンでもない限り役には立ちますまい。地元は観光優先、安全は二の次なのでしょうか。

阿蘇山では、地元が地図を改竄してまで 1km の規制を回避してロープウェイを運行したために、観光客に死傷者が出たことがあります:

火山噴火のような自然災害にしろ、原発事故のような人為的災害にしろ、地元は災害のリスクを過小評価して安全をアピールしがちです。特に観光産業を抱える自治体にはそのような傾向が見られます。そして、時には「風評被害」というマジック・ワードを使って、安全を疑う声を封殺しようとさえします。観光地の「安全ですよ~」という甘い誘いに対しては、眉に十分に唾をつけて真贋を見極める必要があります。


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ロゼッタ探査機、彗星に近づく


欧州宇宙機関(ESA)が2004年3月に打ち上げた彗星探査機ロゼッタが、目標とする 67P/チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星に近づいています。

下記のページは6月19日に公開されたものですが、ロゼッタに搭載されたオシリス(OSIRIS: Onboard Scientific Imaging System)によって撮影されたチュリュモフ-ゲラシメンコ彗星の画像が掲載されています。撮影は6月4日におこなわれ、ロゼッタと彗星の距離は43万km(地球-月の約1.13倍)でした:

4月末に撮影された画像では、彗星の周りに塵の雲(コマ)が認められたのですが、上記の画像ではコマは認められません。想定外のことですが、彗星は休止状態に入っていると考えられています。

現在、ロゼッタは地球-月間の距離の半分程度まで彗星に近づいています。

ロゼッタは今年1月に冬眠状態から覚醒しました。8月に彗星のまわりを回る周回軌道(半径約25km)に入り彗星の表面を詳細に観測、11月には搭載しているフィラエ探査機を分離して彗星の表面に着陸させることになっています。フィラエは、彗星の表面にドリルで穴を掘って彗星の構成物質を調査する予定です。彗星の周回、着陸、掘削はいずれも人類初の試みです。ブルース・ウィリスを除いて、ですけれど。

チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星は2015年8月に近日点を通過します。ロゼッタとフィラエは周回軌道と着陸状態を保ったまま、2015年12月まで観測を続けます。太陽からの放射によって彗星の表面が変化し、コマや長大な尾を成長させていく過程を至近距離から観測することになります。

ロゼッタオシリスフィラエは、いずれも古代エジプト文明に関連する名前です。


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2014年6月19日木曜日

ナガユメタチモドキ捕獲 ― 大分県津久見市


6月12日、大分県津久見市保戸島(地図)沖で、深海魚のナガユメタチモドキが釣り上げられました。体長1.73m、重さ1.1kg。「これまで日本海側の深い海域での捕獲例が多く大分で公式的に捕獲発表されるのは今回が初めて」:

以下は、過去にこのブログに記載したナガユメタチモドキに関する記事です:

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2014年6月18日水曜日

伊勢神宮上空に日暈


日暈はさほど珍しい現象ではないので、このブログでは採り上げないことの方が多いのですが、以下は別の意味で珍しいと思います。

6月16日正午ごろ、伊勢神宮の上空に日暈が現れました。太陽を神格化した天照大神を祭る伊勢神宮の上空、それも伊勢神宮で最も重要な祭りとされている三節祭(さんせつさい)の1つである6月の月次祭(つきなみさい)が執り行われている最中に日暈が現れたことに、特別の意味を感じる方々もおられることでしょう:

2014年の干支は甲午(きのえうま)、すなわち午年(うまどし)。6月16日は旧暦で5月19日。5月は「端午の節句」があることからもわかるように午の月。19日の干支は戊午(つちのえうま)。時刻の正午はその文字からわかるように午(うま)の刻。つまり、上記の日暈は、午年午月午日午刻(うまどし、うまのつき、うまのひ、うまのこく)に現れたことになります。

昨年12月15日、式年遷宮がすみ、新しい宮で初めて行われた月次祭(やはり三節祭の1つ)に際しては、月光冠(月光環)が儀式のあいだ中、見えていたとのことです:

残る三節祭は、10月半ばに行われる神嘗祭(かんなめさい)です。このとき、空にはどんな現象が現れるでしょうか。折しも、八ヶ岳南麓天文台の串田氏は、FM電波の観測から 11月初旬に「近畿圏中心領域大型地震」を予測しています(現時点での予測)。


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2014年6月17日火曜日

サガミザメのオスと地震


このブログの12年4月12日付「サガミザメのオスが揚がったら要注意」に関連した講談社『現代ビジネス』の記事です:

5ページにわたる長い記事ですが、3ページ目にサガミザメ(写真)のオスと地震の関連についての記述があります。「サガミザメのオスが大量に獲れたら、危険信号。その4日以内に地震が起こる」。なぜオス限定なのかについての説明や、実際に地震が起きた事例の記述もあります:
長兼丸はサガミザメのメスを狙う底はえ縄漁を行なっている。カズさん曰く、サガミザメのメスの生息水深は300~400m。オスはそれよりももっと深いところに生息しており、通常ならば、メス狙いの水深に入れた仕掛けにオスが掛かることはない。しかしながら、この8年の間に不可思議な現象が起きたという。

これはいずれもこの「焼津前」での出来事。メスが漁獲される300~400mの水深にも関わらず、オスが大量(20~30匹どころではない量とのこと)に漁獲されたというのだ。初めてサガミザメを大量捕獲したのは忘れもしない2009年8月7日。その4日後の2009年8月11日に駿河湾地震(M6.5)が発生した。そしてその現象はこれだけに留まらず、後日思い返してみると、2011年3月11日の東日本大震災(M9.0)、2011年8月01日の駿河湾地震(M6.1)、2012年1月28日の山梨県東部・富士五湖地震(M5.5)の数日前にはサガミザメを大量捕獲していたことに気づいたという。


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2014年6月16日月曜日

小惑星 2014 HQ124 の姿


Credit: NASA/JPL-Caltech/Arecibo Observatory/USRA/NSF 

5月21日付「小惑星 2014 KH39 が地球接近」の末尾で触れた大形の小惑星〝2014 HQ124〟のレーダー観測画像が公開されました。同小惑星は 6月8日に地球に125万km(地球から月までの平均距離の3.25倍)まで接近しましたが、NASAは最接近の直後からカリフォルニア州ゴールドストーンの直径70mの深宇宙ネットワーク望遠鏡や、プエルトリコにある直径305mのアレシボ電波望遠鏡などを連携させてレーダー観測をおこないました:

連続画像の最初の5枚(最上段の5枚)は、ゴールドストーンから発射した電波をアレシボの巨大な電波望遠鏡で受信したもので、輝度が高く最も鮮明な画像になっています。各画像の解像度は3.75mです。観測は4時間にわたっておこなわれ、21枚のレーダー画像が得られました。この間に、HQ124 までの距離は139万kmから145万kmまで変化しています。

画像から、HQ124 は細長いピーナツのような形をしていることがわかります。大きなくぼみがあり、底部には鋭い縁を持った2つの突出部も見えます。地球の近くまでやって来る小惑星の約6分の1がこのようなピーナツ形をしているとのことです。

2つの小惑星が接触し合体したまま1つの天体のように振る舞っていることから、天文学者はこのような小惑星を〝contact binary〟(あえて日本語に直すと「接触連星」)と呼んでいるとのことです。日本の小惑星探査機「はやぶさ」が訪れた小惑星イトカワ(〝25143 Itokawa〟または〝1998 SF36〟、画像)もこのタイプであると考えられています。

今回のレーダー観測によって、HQ124の長径は約400m、短径はその半分程度を判明しました。接近前に示されていた推定値は 400~900m でしたから、その下限に近い大きさです。小惑星の大きさの推定は、観測した明るさと距離にもとづいておこないます。実際の大きさが推定値の下限に近かったということは、HQ124の表面の反射率が小惑星の平均よりも高かったということを意味しています(小さいのに明るく見えた)。


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2014年6月14日土曜日

カンノンチクが開花 ― 兵庫県明石市


兵庫県明石市藤江(地図)の民家でカンノンチクの花が咲いたとのことです。「成熟して鉢が窮屈になったことが開花につながった可能性がある」(花と緑のまちづくりセンター):

カンノンチクはヤシ科の植物で、竹(イネ科)の仲間ではありません。

「カンノンチク 花」などのキーワードで検索すると、自宅のカンノンチクが開花したという類いのブログ記事などがかなり見つかりますので、個々のカンノンチクにとっては「数十年に一度」であっても、全体としてみれば開花はそれほど珍しい現象ではないようです。


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クジラの死骸漂着 ― 北海道室蘭市


6月11日、北海道室蘭市の海岸(地図)にクジラの死骸が打ち上げられているのが見つかりました。体長約10mで、ザトウクジラとみられています。「年に数回、漂着することがあるが、約10メートルのクジラが打ち上げられるのは久しぶり」(市立室蘭水族館):

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テングチョウ大量発生 ― 山梨県


6月7日付「テングチョウ大量発生 ― 西日本各地」の続報です。

東日本でもテングチョウの大量発生が報告されました。山梨県の甲府市(地図)や大月市(地図)などで確認されています。「極めて珍しい」、「関東での報告は山梨が初めてではないか」、「大量発生が広域的に起きていることから去年夏の猛暑と少なかった雨の影響で例年と比べて、多くの成虫が越冬して卵を産み、一斉に羽化した可能性が高い」(富士山科学研究所特別研究員):

去年の夏の気候が原因ならば、他の蝶類や昆虫にも大発生する種があってもよさそうですが、今のところ、広い範囲で大量発生の報道があるのはカメムシぐらいです。


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2014年6月12日木曜日

ロサンゼルスで地震増加 ― カリフォルニア州


次の大地震〝the Big One〟への懸念が高まるロサンゼルス(地図)やその近郊で、地震が増加しています。M4.0以上の地震に限っても過去5ヵ月間で5回発生しており(最大は M5.1)、このように地震が頻発するのは1994年以来のことと地元紙などは報じています。1994年にはノースリッジ地震(M6.7、死者約60名、8万以上の建物や道路などに被害、別名ロサンゼルス地震)が発生しています:

ロサンゼルスは米国内でニューヨークに次いで人口が多い大都市ですが、すぐそばをサンアンドレアス断層系が走っています。以下は、Wikipedia からの引用です:
2006年6月22日付け『ネイチャー』および6月23日付け『サイエンス』において、サンアンドレアス断層系南部において歪みが蓄積されている可能性が高いとの研究成果が掲載された。『ネイチャー』によれば、歪みはマグニチュード7.0以上の大規模な地震を引き起こすレベルにまで蓄積されている。サンアンドレアス断層の北部セグメントは1906年のサンフランシスコ地震で、中部セグメントは1857年のフォートテフォン地震で歪みが解放されたが、南部セグメントでは少なくとも過去300年間は破壊が生じていない。
(中略)
もし南部セグメントで大規模な地震が発生すれば、パームスプリングスや、サンバーナーディノ郡、リバーサイド郡、インペリアル郡などにおいて大きな被害が生じ、ロサンゼルスやサンディエゴなどの人口密集地にも被害が及ぶと想定される。

今年になって、サンアンドレアス断層を南に延長したメキシコ(M7.2、6.4)、ニカラグア(M6.6)、パナマ(M6.5)などの太平洋側で大きめの地震が発生していることも懸念材料です。

上記の記事が書かれた後にも、ロサンゼルス周辺で地震がいくつも起きています:

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2014年6月11日水曜日

雨の柱


6月10日に秋田県大仙市(地図)で撮影された「雨の柱」です。子どものころに似た光景を見た記憶があります:

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2014年6月9日月曜日

富士山と秋田焼山で変動?


以下は6月3日に開かれた第129回火山噴火予知連絡会で使われた資料です:

上記の資料に載っている富士山と秋田焼山(地図)の観測データの3月分に不自然な変動が記録されています。

まず、富士山。上記「その6」の90ページに「富士山に於ける全磁力連続観測結果」と題するグラフが3つ載っているのですが、一番下の「富士市」観測点を基準にした「M富士御庭A」観測点の3月の数値が大きく落ち込んでいます。本文には「『M富士御庭A』に3月から見られる 4~6nTの変動は、他の観測点には見られず、観測点周囲の積雪等による局所的な変動の可能性もある」(nTはナノテスラの略)と書かれています。

北半球にある火山の全磁力観測では、火山体の北側の観測点で全磁力が減少し、南側の観測点で全磁力が増加した場合は、火山体内部で帯磁傾向が強まっている、すなわち火山体内部の温度が低下していることを示していることになります。「M富士御庭A」観測点は富士山の北側、基準としている「富士市」観測点は南側にあるので、もしグラフに現れた変動が本物であるならば、富士山の地下の温度低下を示しているということなのですが。

次に、秋田焼山。上記「その8」の24ページに「第7図 秋田焼山 GNSS基線長変化図(2010年10月~2014年4月30日)」という2つのグラフが載っています。その2つのグラフの右端に、V字形の大きな変動が現れています。注釈には「2014年3月以降、新玉川温泉観測点では原因不明の変動が観測されているが、火山活動に起因するものではない」と書かれています。

新玉川温泉と北東にある鹿角2観測点の間が数センチ伸び、新玉川温泉とほぼ西にある阿仁2観測点の間が数センチ縮む変動なのですが、原因は何なのでしょうか。前者の基線は秋田焼山の山麓を横切っているので、火山性の変動であれば山体の膨張を示していることになります。これも、富士山の場合と同様に積雪の影響ということなのでしょうか。


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小惑星 2014 LN17 が地球接近


6月3日午後9時56分(日本時間)、小惑星〝2014 LN17〟が地球に 0.56LD(1LD=地球から月までの平均距離)まで接近しました。

この小惑星は地球のそばを通過した後の6月5日に発見されたもので、遡って軌道を計算した結果、6月3日に地球に最接近していたことが判明したものです。アポロ群に属し、直径は 16m 程度と推定されています。最接近時の地球との相対速度は極めて速く、秒速24.69km(時速約8万9000km)でした。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2014 LN17 16 6月3日 21:56 0.56
(LD: 地球から月までの平均距離=1) 

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2014年6月8日日曜日

カスピ海で地震


現地時間6月7日11時05分(日本時間同日15時05分)、カスピ海の中央部(震央地図)で M5.6、震源の深さ50kmの地震が発生しました(EMSCの発表; アゼルバイジャンの発表では M5.4、深さ84km)。アゼルバイジャンの首都バクーでも揺れを感じたとのことですが、被害は出ていないもようです:

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サケガシラ漂着 ― 和歌山県田辺市


6月6日、和歌山県田辺市天神崎(地図)の海岸にサケガシラが漂着しているのが見つかりました。体長約1.6m。「ここにはよく釣りに来ているが、見たのは初めて。大きさに驚いた」(発見者)、「サケガシラは1年か2年に1度海岸に打ち上がったり、網に掛かったりして人目につくことがある」(魚に詳しい元高校教諭):

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2014年6月7日土曜日

テングチョウ大量発生 ― 西日本各地


広島、兵庫、和歌山など、西日本各地でテングチョウが大量発生しています。「各地から大発生の情報が入っている」、「たまに大発生するが、近年では珍しい。理由も分かっていない」、「去年(2013年)が、とても猛暑・少雨だったため、主な天敵の鳥類の活動が抑制され、普段より多くの成虫が越冬し、それに伴って、春の産卵数が多くなり、羽化する成虫も多くなったのではないか」:

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夜空が赤い理由 ― 兵庫県加古川市


兵庫県加古川市(地図)付近の夜空が赤く染まる日がある理由について、高圧鉄塔に取り付けられた航空障害灯や、神戸製鋼所加古川製鉄所のナトリウム灯が原因候補として検討されています。光を反射するものとしては、上空の雲以外に大気中のちりも候補に上がっています。PM2.5 について「なぜこの地域だけ濃度が高いのか」、「標高が低く、高い山がない」という加古川流域の地形的特徴が関係している可能性もあるようです:

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岩手山近傍で地震増加


6月1日、岩手山(地図)の近くで最大震度1の地震が発生し、その後、無感地震が一時的に増加したとのことです。以下は、気象庁が6月6日に発表した「平成26年 No.23 週間火山概況 (平成26年5月30日~6月5日)」からの引用です:
1日21時26分に、岩手山山頂の西北西約10㎞、深さ約5㎞を震源とするマグニチュード3.0 の地震が発生し、岩手県八幡平市と秋田県仙北市で震度1を観測しました。その後、付近では体に感じない程度の微小な地震が一時的に多い状況となりましたが、2日の昼前頃から減少しています。

この間、山頂付近の地震活動、表面現象及び地殻変動の状況等に変化はみられず、噴火の兆候は認められません。

岩手山が最後に噴火したのは1919年です。

岩手山では、東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)以降にも、今回と同じく山頂の西北西約10kmで地震活動が活発化しています。


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宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-11)


5月9日付「宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-10)」の続報です。

高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の表が更新されています:

5月分の異常報告件数は「気象現象」で 1件です。どんな現象だったのかは記載されていませんが、以下の記事が関係あるかも知れません:

ページの右上には依然として「公開日 2014年03月05日」の表示があります。宏観異常情報の公開が始まったのは昨年6月、ページのデザインが一新されたのは今年4月、最新の更新は今年6月です。いったい何の日付なのでしょうか。


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2014年6月3日火曜日

草津白根山に火口周辺警報、噴火警戒レベル上昇


5月30日付「草津白根山で火山性地震増加 (続報-10)」の続報です。

気象庁は6月3日18時00分に火口周辺警報を発表し、草津白根山(地図)の噴火警戒レベルを「1(平常)」から「2(火口周辺規制)」に引き上げました。以下は、気象庁が発表した「草津白根山の火山活動解説資料」(PDF形式)からの抜粋です:
草津白根山では、湯釜付近及びその南側を震源とする火山性地震が3月上旬から増加するなど、火山活動が高まっています。このため、湯釜火口では小規模な噴火が発生する可能性があると判断し、本日(3日)18時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引上げました。

2014 年3月上旬から湯釜付近及びその南側を震源とする火山性地震が増加し、GNSS連続観測で2014 年4月頃から湯釜を挟む基線で、わずかな伸びの傾向がみられます。

全磁力連続観測によると、2014 年5月頃から湯釜近傍地下の温度上昇を示すと考えられる全磁力変化がみられています。

また、東京工業大学火山流体研究センターによると、北側噴気地帯のガス成分にも活動活発化を示す変化がみられています。

詳しくは上記の火山活動解説資料を参照してください。


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