2022年5月31日火曜日

小惑星 2022 KQ5 が地球と月に接近・通過

 
小惑星〝2022 KQ5〟が5月31日に地球と月の近くを通過していきました。
 
2022 KQ5 (2022年5月30日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)5月31日 02:40
 (月)5月31日 13:43
接近日時 誤差
(地球)±1 分未満
(月)±1 分未満
接近距離 (地球)0.11 LD
(月)0.88 LD
推定直径
4 ~ 9 m
対地球相対速度
7.3 km/s ≅ 2万6000 km/h
発見から地球接近まで4 日
次の地球接近2025年6月12日ごろ
公転周期720 日 ≅ 1.97 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2022年5月30日月曜日

河口から約9キロ上流にクラゲの大群 — 岡山県岡山市

 
岡山県岡山市を南に向かって流れ児島湾に注ぐ旭川で、河口から約9km付近にクラゲの大群が現れたとのことです。 場所は岡山後楽園近くの鶴見橋(地図)付近。放送局の取材時には10匹以上、取材の前日には40~50匹。直径20cmほどで、ミズクラゲとみられています:

専門家は「基本的には海にいる生き物」、「河口付近にいたミズクラゲが潮が満ちて川の水量が増えたとき、一緒に上流方向に流されたと考えられる」、「潮の満ち干きで、海と川の水が混ざった状態になっている(中略)ギリギリ生きていられる状況なのではないか」と語っていますが、潮の干満で9kmも上流まで流されることがあるのでしょうか。
 
 

焼岳で火山性地震増加 (続報-3)

 
5月23日深夜に始まった焼岳(地図)の山頂付近を震源とする火山性地震の増加は、その後も続いています。火山性微動は観測されていません:
 
  火山性地震 火山性微動
5月23日 12 回 0 回
5月24日 48 回 0 回
5月25日 3 回 0 回
5月26日 19 回 0 回
5月27日 11 回 0 回
5月28日 6 回 0 回
5月29日 5 回 0 回
5月30日15時まで 1 回 0 回
 
 
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南紀熊野の地質にまつわる民話

 
紀伊民報』の記事です。橋杭岩地図)は弘法大師が立てたとする民話など:
 
橋杭岩は火山活動によって泥岩中に貫入した板状の流紋岩が、その後の浸食作用によって露出したものだそうです。流紋岩は、流動性の高い玄武岩質マグマから結晶分化作用によってさまざまな鉱物が脱落した後にできます。流紋岩質マグマは粘性が高く、爆発的噴火を起こしがちです。
 
流紋岩は粘性が高いにもかかわらず、流紋岩質の溶岩ドームが少ない理由は以下で:

ヘビが原因の停電 — 滋賀県甲賀市

 
5月29日夜、滋賀県甲賀市(地図)の一部で約2時間にわたって停電が発生しました。原因は、電柱に登ったヘビが感電したためとみられています:
 
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2022年5月29日日曜日

小惑星 2022 KO3 が地球と月に接近

 
[5月31日追記: 最新の予報に基づいて更新しました。]
 
小惑星〝2022 KO3〟が5月31日に地球と月の近くを通過します。
 
2022 KO3 (2022年5月30日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)5月31日 02:32
 (月)5月31日 09:13
接近日時 誤差
(地球)±1 分未満
(月)±1 分未満
接近距離 (地球)0.76 LD
(月)1.40 LD
推定直径
7 ~ 15 m
対地球相対速度
9.7 km/s ≅ 3万5000 km/h
発見から地球接近まで4 日
次の地球接近2034年8月13日ごろ
公転周期1105 日 ≅ 3.02 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2022年5月28日土曜日

黒潮大蛇行が過去最長に

 
2017年8月から続いている黒潮大蛇行の継続期間が、今年4月で4年9ヶ月となり、過去最長となりました。
 
「黒潮大蛇行時には(中略)東海地方から関東地方にかけての沿岸で潮位が上昇しやすくなります。台風や低気圧が接近した場合はさらに潮位が高くなり、低地で浸水などの被害が生じる可能性があります」:
 
 

月・太陽と地震 — 米国西海岸の場合

 
以下は『San Francisco Examiner』紙に掲載された記事で、地震予知の重要性を訴える内容です。初出は2013年8月6日ですが、2022年5月26日に更新されました:
 
以下は、記事中の興味深い部分のテキトー訳です:
西海岸で注目されるべき原動力は、月と太陽の重力潮汐の結合である。重力潮汐は、この宇宙の重要な力の一つである。太陽系でもっとも目立つ景観のいくつかも重力潮汐によって形成されたものである: たとえば木星の衛星イオの活発な火山や土星の衛星エンケラドスの超巨大間欠泉など。重力潮汐の力は、断層、特にすでにストレスがかかっている断層を突き動かすのに十分である。

現在受け入れられている科学的見解では、潮汐の影響は地震活動における補助的な力ではあるが、物的被害や負傷者、死者を出すほどの強力な地震を引き起こすには最小の刺激でしかないというものである。しかし、カリフォルニア州南部の歴史記録は、この見解が月と太陽の重力の影響を過小評価している可能性を示す経験的な証拠を提示している。

ロングビーチ地震のあった1933年からノースリッジ地震のあった1994年の間に、ロサンゼルスのダウンタウンから70マイル(約110km)以内で、死者が出た大地震が6回発生した。これらのM5.8からM7.3の地震は、いずれも夜明けか夕暮れ時に発生した。この61年間(1933〜1994)にロサンゼルス大都市圏で起きた地震で死亡した人は全員、午前4時から7時45分、または午後4時から7時45分の間に死亡している。このようなことが偶然に起きる確率は5000分の1前後である。

また、これらの地震はすべて夜明けか夕暮れ時に発生しただけでなく、その3分の2は月と太陽の引力が組み合わさる新月または満月から36時間以内に発生した。このような顕著な発生傾向が偶然に起きる確率は1万分の1で、極めて考えにくい。

ベイ・エリア(カリフォルニア州北部のサンフランシスコ)の住民は、以上のようなことは(同州南部の)ロサンゼルスに限った話かと問うだろう。衆知のように、サンフランシスコの2つの大地震は、ほぼ正確に12時間の間隔をおいて発生している。1回目は1906年の午前5時18分、2回目は83年後の1989年の午後5時4分である。同じ特徴は、サンディエゴから(カナダ)ブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバー、そしてさらに北でも見られる。北米史上最大の地震であるM9.2の地震は、夕暮れ時の午後5時36分に発生し、アラスカ州のアンカレッジを壊滅させた。それは、月が満月になった正確な瞬間から47分後のことであった。

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大形小惑星 7335(1989 JA)が地球接近 (続報)

 
5月23日付「大形小惑星 7335(1989 JA)が地球接近」の続報です。
 
5月27日深夜(日本時間)、推定直径1.8kmの小惑星  7335(1989 JA)が地球から約400万kmのところを通過して行きました。

以下の記事には、その際に撮影されたGIF動画が掲載されています。画面左上から右下に向かって移動する白い点が件の小惑星です:
 
 7335(1989 JA)が次に地球に接近するのは日本時間 2029年9月13日03時08分で、接近距離は今回よりも大幅に遠く、104.94LD(約4000万km)です。
 
 
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2022年5月27日金曜日

焼岳で火山性地震増加 (続報-2)

 
5月23日深夜に始まった焼岳(地図)の山頂付近を震源とする火山性地震の増加は、その後、増減しながら続いています。火山性微動は観測されていません:
 
  火山性地震 火山性微動
5月23日 12 回 0 回
5月24日 48 回 0 回
5月25日 3 回 0 回
5月26日 19 回 0 回
5月27日15時まで 7 回 0 回
 
 
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2022年5月25日水曜日

スプライト出現 — 静岡県

 
静岡県の上空にスプライトが出現し、撮影されました。出現したのは4月7日。
 
スプライトあるいはレッド・スプライトと呼ばれる現象は、このブログでもたびたび取り上げてきましたが、欧米や中国で撮影されたものでした。日本で撮影されたものは珍しいと思います。

動画が掲載されているので、スプライトが一瞬の現象であることがよくわかります:
 

タケが開花 — 福井県福井市

 
5月23日、福井県福井市の菓子店(地図)で、タケが花を付けているのが見つかりました。

「竹の開花の仕組みは、専門家の間でもいまだ謎に包まれていて、研究が続けられている」:
 
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小惑星 2022 KG1 が月と地球に接近・通過

 
5月22日に小惑星〝2022 KG1〟が月と地球のそばを通過していたことが明らかになりました。この小惑星が発見されたのは最接近の1日後でした。
 
2022 KG1 (2022年5月24日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)5月22日 15:20
 (地球)5月22日 20:11
接近日時 誤差
(月)±3 分
(地球)±3 分
接近距離 (月)1.02 LD
(地球)0.16 LD
推定直径
5 ~ 10 m
対地球相対速度
9.1 km/s ≅ 3万3000 km/h
発見から地球接近まで−1 日
次の地球接近2022年12月14日
公転周期286 日 ≅ 0.78 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2022年5月24日火曜日

満月・皆既月食と地震多発

 
5月16日の満月・皆既月食の前後に世界で地震が多発したという記事です:
 
上記記事は、地震活動と月の関係について、英国地質調査所(BGS)は世界の著名な科学期間とともに相関関係を認めているが、米国地質調査所(USGS)は関連性を認めていない、としています。
 
BGSのサイトを探してみたのですが、それらしい資料は見つけられませんでした。一方、USGSは Q&A で次のように回答しています —— 「過去の多くの研究では、大規模な地震カタログを使用しても、地震の発生率と半日周期の潮汐の間に有意な相関関係は認められなかった。しかし、最近のいくつかの研究では、地球潮汐(地球に対する月の位置によって生じる)といくつかの種類の地震との間に相関関係があることが判明している(以下略)」:
 
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焼岳で火山性地震増加 (続報)

 
焼岳(地図)の山頂付近を震源とする火山性地震の発生回数は、23日23時から24日10時00分までで41回とのことです。

「焼岳では、GNSS連続観測で山頂付近の緩やかな膨張を示すと考えられる変化が続いている」:
 
噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」に引き上げられました:
 
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焼岳で火山性地震増加

 
長野県と岐阜県にまたがる焼岳地図)で、5月23日23時ごろから、山頂付近を震源とする火山性地震が増加しています。

「火山性地震がさらに増加した場合、噴火警戒レベル引上げの可能性があります」:
 
焼岳が最後に噴火したのは1962年から63年にかけて。中規模の水蒸気噴火で泥流が発生しました。1995年には山頂の南東約3kmの工事現場で水蒸気爆発が発生し、4人の死者が出ています。

 
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2022年5月23日月曜日

珍しい視点から見た皆既月食

 
日本では見ることができませんでしたが、5月16日に皆既月食がありました。この皆既月食を、木星のトロヤ群小惑星を探査するために NASA が 2021年10月に打ち上げた探査機〝ルーシー〟が撮影していました。以下の記事に掲載された動画は非常に短いものですが、珍しい視点から眺めた皆既月食の様子です。

「このタイムラプス動画では、左側に地球(自転しているのがはっきりと見える)が見え、右側に見える月(視認性を高めるため6倍に明るくしてある)が地球の影に入り込んで見えなくなる」:
 

寿司と地震

 
屋台で提供されるストリート・フードだった寿司が、店舗で食べる高級料理となったきっかけは、1923年9月1日の関東大震災だった、という記事です。

「震災後、不動産価格が大幅に下落したため、寿司屋がより永続的な場所を確保することができるようになった。こうして、寿司は路上で売られていたものから、レストランでシェフによって提供されるようになった」:
 

大形小惑星 7335(1989 JA)が地球接近

 
大形の小惑星〝7335(1989 JA)〟が 5月27日に地球のそばを通過します。NASAによると、この小惑星は今年地球に最接近する最大の小惑星であるとのことです。欧米のメディアでは以下のような報道が出ています:
 
上掲の記事には一部数値に誤りがあるようです。以下はNASA/JPLのデータベースに載っている接近予報です:
 
7335(1989 JA) (2022年5月22日付予報)
接近日時(日本時間)
5月27日 23:26
接近日時 誤差
±1 分未満
接近距離 10.47 LD 402万km
推定直径
1.8 km
対地球相対速度
13.1 km/s ≅ 4万7000 km/h
発見から地球接近まで
次の地球接近(日本時間)2029年9月13日 03:08
公転周期861 日 ≅ 2.36 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
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2022年5月20日金曜日

クロチクが開花 — 岐阜県関市

 
5月15日、岐阜県関市広見(地図)の民家で、群生するクロチク(黒竹)が花を付けているのが見つかりました:
 
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続発する沖縄本島北西沖の地震 (続報)

 
5月7日付「続発する沖縄本島北西沖の地震」の続報です。
 
その後も沖縄本島北西沖を震源とする地震は続発しており、有感地震だけに限っても年初から5月18日までの発生回数は48回に達しています。以下は、琉球放送が琉球大学の中村衛教授にインタビューした解説記事です。

「普通沖縄トラフの群発地震というのは1週間程度活発化してそれから活動がどんどん低下するのが普通です。ところが今回の久米島沖の地震の場合は1月からスタートして回数が全然減らなくて現在まできている」、「Q これだけ長く続くことはあまりない?『ないことですね』」:
 
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2022年5月19日木曜日

漁船停泊の湾内にイルカ — 静岡県沼津市

 
5月15日朝、静岡県沼津市の内浦湾(地図)で1頭のイルカが泳いでいるのが目撃・撮影されましたが、同日午後6時ごろ以降は姿が見えなくなりました。漁船が停泊する湾内にイルカが迷い込むことは珍しいとのこと。体長約2mで、沖縄などに生息するシワハイルカの可能性があります:

19日には、同一個体とみられるイルカが約4km離れた隣の湾(地図)に姿を現しました:
 

間欠冷泉「満干の潮」

 
福岡県北九州市小倉南区大字頂吉(地図)の山中にある間欠冷泉「満干の潮(みちひのしお)」を紹介している記事です。

「枯れたように見えるのに突然、大量の水があふれ出す不思議な沢」、「満月や新月の日の入りと日の出前後の数時間に水量が多くなる傾向が判明。月や太陽の引力で地球が変形する『地球潮汐(ちょうせき)』の影響で水が湧出する」:

以下は北九州市の資料です。

「不定期の湧水現象は地元でも古くから知られており」、「地下に形成された無数の割れ目が引力変化の影響によって圧縮されることにより、溜まっていた水が、湧き出すきっかけとなる」、「満月・新月の日に発生する可能性が高い」、「国内最大級のカルスト性間欠冷泉」:
 
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大きな地震が少なかった都道府県ランキング

 
過去100年間、震度5弱以上を記録した地震が少ない順に都道府県を30位まで順位付しています:
 
岐阜県がトップなのは、1891年の濃尾地震(M8.0)で歪みエネルギーが解放済みなのも一因でしょうか。同じくトップの富山県は、歴史をさかのぼっても大きな地震の震源地となったことがないようです。
 

ウンモンチクが開花 — 香川県高松市

 
香川県高松市の栗林公園(地図)でタケの一種・ウンモンチク(雲紋竹)が花を付けています。開花が見つかったのは5月9日。ウンモンチク約200本のほぼ全てが開花しているが、一部はすでに枯れ始めているとのこと。
 
「竹の花は60~120年ほどの周期で咲くといい、栗林公園では59年ぶり」、「花が咲いた後は一斉に枯れるといわれている」:
 
ウンモンチクの開花は、4月中旬に名古屋市の東山動植物園(地図)でもありました。
 
「四月中旬に竹が散策路側に傾きだしたことで、職員が開花に気付いた。花の重みが原因という」:
 
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スズタケが開花 — 岩手県大槌町

 
岩手県大槌町吉里吉里(地図)で、ササの一種・スズタケが開花しているとのことです。開花が見つかったのは5月8日、場所は民家の庭です。

「岩手では14年の八幡平市を皮切りに各地で(開花が)観察されていて『そろそろ全国的に咲き切り、あと100年くらい見られなくなる』」(森林総合研究所東北支所):
 
 大槌町吉里吉里では昨年5月にもスズタケの開花が報道されています。場所は山あいの道端となっています:
 
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2022年5月18日水曜日

インサイトの終活始まる

 
NASAの火星探査機インサイトは、2018年11月に火星のエリシウム平原(地図)に着陸し、熱流量計の埋設には失敗したものの、地震計の設置には成功して多くの地震を観測し、火星の地殻、マントル、コアの深さと組成を測定するなど、火星の内部構造の解明に多大な貢献をしてきました。しかし、最期の時が迫っているようです。
 
インサイトの太陽電池パネルは多量の塵が積もり発電量が低下しています。さらに、季節の変化により、着陸地点のエリシウム平原では今後大気中の塵が増え、太陽光が減少して発電量の低下に追い打ちをかける見込みです(火星探査車のキュリオシティとパーシビアランスは、放射性プルトニウムを熱源とする原子力電池を搭載しているので塵の影響を受けません)。
 
現在の電力低下率では、5月末以降、地震観測装置以外の機器に電力を供給する余力はなくなり、12月ごろにはさらなる電力低下によって、ある日突然、インサイトが応答しなくなることが予想されています。このため、5月末にはインサイトのロボット・アームを最後の静止姿勢(リタイアメント・ポーズ)にし、アームの運用を停止する予定とのことです:

上の記事内の画像では、太陽電池パネルに塵が分厚く積もっている様子がわかります。画面左下の機体表面にナメクジが這ったような跡がありますが何なのでしょうか。そばの白いケーブルが風で動いてつけた跡にしては形状が不自然です。
 
私は、学生時代に月面探査機を擬人化したショートショートを書いたことがあり、初代「はやぶさ」を擬人化し「はじめてのおつかい」にたとえて地球帰還で燃え尽きるまでを描いた漫画に涙ぐんだことがあるのですが、以下の4コマ漫画もしんみりとさせてくれます:
死に神「そろそろ逝く時間です」
インサイト「私は良い着陸機だったのでしょうか?」
死に神「いいえ」
死に神「あなたは最高だったと聞いています」

 

霧島山(新燃岳)で火山性地震増加 (続報-5)

 

5月13日、新燃岳(地図)で火山性微動が発生しました。新燃岳で火山性微動が発生したのは3月28日以来です。新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震がやや多い状態が続いています。また、観測基線のわずかな伸びも継続して観測されており、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられています:
 

2022年5月16日月曜日

市街地にシカ出没 — 兵庫県神戸市

 
5月12日朝、兵庫県神戸市灘区(地図) の市街地にシカが現れました。捕獲され殺処分されたとのことです。
 
「神戸市の担当者によりますと、このあたりでシカが目撃されるのは極めて珍しいということです」、「(Q六甲山系にシカはいるのですか?)皆さんご存じのようにイノシシはよく出る。シカはあまり記録されていないのではないかと思います」(大阪産業大学教授): 
 
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火山弾のスパイラル

 
火山弾は単純な放物線を描いて飛ぶだけではないようです。右側の写真をクリックして拡大するとそのことがよくわかります:
 

スズタケが開花 — 秋田県秋田市

 
秋田県秋田市の一つ森公園(地図)で、5月5日ごろからササの一種・スズタケが花を咲かせています。スズタケの開花は120年に1度とされています。

「非常に珍しい現象」、「開花は1週間ほど続き、1カ月ほどかけて実をつけた後、夏ごろには根まで枯れる見通し」(秋田県立大・蒔田明史教授)、「近年、全国的に各地で開花しており、岩手県大槌町の民家の庭でも今月確認された」:
 
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火星人の出入り口?

 
火星探査車キュリオシティが5月7日に奇妙な構造物を撮影しました(拡大画像)。 岩壁に穿たれた出入り口のように見えます。科学者は、通常の地質学的プロセスによって形成されたものだとしています。
 
「画像には奇妙なところは全くありません。これは通常の地質学的プロセスです」、「この露頭には至るところに線状の割れ目があり、この出入り口のように見えているのは、いくつかの線状の割れ目がたまたま交差している場所です」:
 
この「出入り口」の実際の大きさはおおよそ 30cm×45cm とのことです。ネット上で騒がれているように火星人の地下都市への出入り口だとしたら、火星人はずいぶん小さいことになります。

キュリオシティは2012年8月に火星のゲール・クレーター内に着陸して以来、約10年にわたって活動を続けています。
 
上の2番目の記事では、最後の方で最新の探査車パーシビアランスと混同した記述がありますのでご注意ください(火星への着陸日時など)。
 
 

2022年5月13日金曜日

地下天気図

 
長尾年恭氏の地下天気図(拡大)を紹介している『NEWSポストセブン』の記事です。
 
以前とは微妙に言い方が変わっているように思います——「地下天気図は『地下の異常』を示すもので、ただちに地震が起きることを予測するものではありません」。 

「一般的に、静穏化の異常が解消された後に地震が発生するケースが多いと考えられています」、「静穏化を示す4エリアのうち、長尾氏がとりわけ注意を促すのは九州地方南部だ」:
 
 

イエローストーン国立公園で M4.2

 
5月11日07時32分(日本時間同日22時32分)、イエローストーン国立公園(地図)内で M4.2、震源の深さ 14km の地震が発生しました。約5年前の2017年6月に発生した M4.5以降、同公園内で発生した最大規模の地震です。
 
「イエローストーン地域では、1973年以来、30回以上のM4以上の地震が発生しています」:
 

2022年5月12日木曜日

地震で海に沈んだ「白石村」

 
朝日新聞』の記事です。 かつて、淡路島から南に突き出た半島があったが(概略位置地図)、1500年ごろの地震(1586年の天正大地震?)で海底に沈んだ、という伝承を紹介しています。その半島上にあったのが「白石村」で、半島が砂地だったために地震で海没したようです。半島があったとされる場所には、中央構造線が通っています:
 
別府湾にあったとされる瓜生島(島ではなく、大分の北にあった沖ノ浜か)と久光島が海没したのは、1596年に豊後国で発生したM7.0の地震が原因とされています。この年には、慶長伊予地震(9月1日、M7.0)、慶長豊後地震(9月4日、M7.0)、慶長伏見地震(9月5日、M7.5±)が発生しています。四国の中央構造線上で発生した地震が西と東に飛び火した連続地震です。


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ベトナム中部で地震急増 (続報)

 
4月24日付「ベトナム中部で地震急増」の続報です。
 
5月11日、ベトナム科学技術研究所(VAST9傘下の地球物理研究所の調査報告が発表されました。地震多発の原因は、新たに建設された水力発電所の貯水湖の水量によるものだと結論づけています:
 
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2022年5月11日水曜日

3つの可能性 — 能登半島群発地震

 
能登半島北端部の石川県珠洲市(地図)周辺で続いている群発地震について、『毎日新聞』が解説記事を載せています。
 
記事によると国土地理院は、能登半島で観測されている地殻変動の原因について3つの可能性を挙げているそうです —— (1)大量の水の流入、(2)ゆっくり滑り、(3)流体が断層を押し広げている。
 
「火山のない地域で短期間に突然、地面が盛り上がる現象は珍しい」:
 
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京都・大阪府境で続く不思議な地震 (続報)

 
5月1日日付「京都・大阪府境で続く不思議な地震」の続報です。
 
関西テレビの解説記事です。前回紹介した『朝日新聞』の記事と同じく、京都大学防災研究所・地震予知研究センターの飯尾能久教授にインタビューしています。「(京都府南部は)数年に一度はM4クラスの地震が発生する場所」だが「(今回のように)震度4、M4クラスの地震が頻発するのは非常に珍しい」、「原因については現状では分かりません」。とは言うものの、「プレートから上昇してきた海水が地震の発生に影響を与えている可能性」があるとのことです:
 
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定置網にユキフリソデウオ — 富山県射水市

 
5月8日、富山県射水市堀岡(地図)沖に設けられた定置網に深海魚のユキフリソデウオが入り、捕獲されました。体長85.9cm。富山湾でユキフリソデウオが確認されたのは3年ぶり、とのことです:

2022年5月10日火曜日

夜空が真っ赤に染まる — 中国浙江省舟山市 (続報)

 
 
以下の記事では、原因は港に停泊していた1隻のサンマ漁船の集魚灯だと報じています。
 
「大気中の水分が多くエアロゾルが形成された。光源は港の船灯で、屈折と散乱を経て空が赤く染まった可能性がある」:

1隻の漁船の集魚灯だけでこれほど空が赤く染まるものなのか、港に停泊中の漁船が明け方まで集魚灯を付けたままにしておくものなのか、疑問が残ります。


遠州灘で深発地震、異常震域

 
5月9日17時33分ごろ、遠州灘で M5.2、震源の深さ 341km の深発地震がありました(震央地図; 速報値では M5.1、深さ 340km、震央地名は伊勢湾とされていました)。

この地震は震源に近い近畿や東海地方では無感でしたが、震源から遠く離れた福島県、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都で最大震度2を観測しました(震度分布図)。沈み込んでいる海洋プレートのスラブに沿って揺れが遠方の地域に伝わる「異常震域」と呼ばれる現象です。 

(図は防災科学技術研究所「AQUAシステム メカニズム解カタログ」より)
 
 
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小惑星 2022 JO1 が月と地球に接近

 
5月10日、小惑星〝2022 JO1〟が月と地球に接近します。
 
2022 JO1 (2022年5月9日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)5月10日 16:43
 (地球)5月10日 21:47
接近日時 誤差
(月)±1 分
(地球)±1 分未満
接近距離 (月)0.65 LD
(地球)0.18 LD
推定直径
10 ~ 21 m
対地球相対速度
13.9 km/s ≅ 5万 km/h
発見から地球接近まで2 日
次の地球接近2026年9月7日ごろ
公転周期1326 日 ≅ 3.63 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2022年5月9日月曜日

クジャクの飛行

 
クジャクが空を飛んでいるのを見たことがある人は少ないのではないでしょうか:

1番目の動画は下から見上げたシルエットになっていて、手塚治虫の「火の鳥」を連想してしまいました。

夜空が真っ赤に染まる — 中国浙江省舟山市

 
5月7日夜、中国浙江省舟山市(地図)の空が血のように赤く染まりました。この現象は、夜が明けるまで続いたとのことですので、単なる夕焼け/朝焼けの類いではないようです。地元消防署は火事ではないとしています:
 
[備考]5月9日 与那国島近海(台湾東方沖) M6.6、深さ 20km、最大震度 3、舟山市の南約670km (震央地図
 
 

東京と大阪で同時期にボラが大量死

 
3月上旬、東京都内の川で1000匹、大阪市内の川で7500匹のボラが大量死したことについての『東京新聞』の記事です。どちらのケースも、新月前後の大潮や雨水の流入で川底のヘドロがかき乱され酸欠状態となったことが原因と推定しています。「地震の前兆」(宏観異常現象)説は科学的根拠なしとして退けられています。
 
「宏観異常現象を受け付けている高知県南海トラフ地震対策課にも、魚の大量死に関する情報提供はない」:
 
以下は、今年になってからこのブログで扱ったボラ関連の記事です。東京新聞の記事にある大阪市の件は記載していませんでした:
 
[備考]3月31日 東京湾(千葉県北西部) M4.7、深さ 75km、最大震度 4; 3月31日 京都府南部 M4.4、深さ15km、最大震度 4
 
 

2022年5月8日日曜日

宇宙クラゲ

 
 5月6日早朝、米国南部・ジョージア州の空に現れた “宇宙クラゲ”。
 
撮影場所から約400km南にあるケネディ宇宙センター(フロリダ州)からスペースX社が打ち上げたファルコン9ロケットの排気が光って見えているものです。途中で切り離された1段目の機体が逆噴射しながら地上に戻っていく様子も写っています:


 
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