2024年5月31日金曜日

新たな噴火始まる — アイスランド

 
4月19日付「噴火続く — アイスランド (続報-2)」の続報です。

5月29日12時46分(日本時間同日21時45分)、アイスランド南西部レイキャネス半島のスンドゥヌクル(Sundhnúkur)火口列で、新たに開いた亀裂から激しい噴火が始まりました。3月半ばに始まった前回の噴火が完全には収まっていない中での新たな火山活動です。亀裂は全長 3.4km で、溶岩の噴出量は毎秒 1500〜2000 立方メートルと推定されています。アイスランド気象局の発表では、30日現在、噴火の勢いは衰えているとのことです。
 
以下の動画は、噴火開始からの 5分間を 30秒に圧縮したものです:
 
 
 

小惑星 2024 KB1 が地球と月に接近

 
6月1日、小惑星〝2024 KB1〟が地球と月の近くを通過します。
 
2024 KB1 (2024年5月30日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月1日 09:43
 (月)6月1日 18:07
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.95 LD
(月)1.16 LD
推定直径
6 ~ 14 m
対地球相対速度
11.1 km/s ≅ 4万 km/h
初観測から地球接近まで3 日
次の地球接近
公転周期1175 日 ≅ 3.22 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年5月30日木曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-297)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 5月29日15:00 付けで「続報 No.364」(PDF形式)を出しています。
 
5月28日前後に終息が見込まれていた前兆変動が現在も継続出現 → 「前兆変動の初現認識が、またもや間違っていたことが確実」→ 前兆初現を再検討した →  推定発生時期は 6月19日 ±3日 または それ以降、とのことです。
  • 新たに初現と認識したのは —— No3427の Stage-11 については、秋田観測点の A5 観測装置に特異変動が現れた 3月22日である可能性が高い。No1778 の Stage-27 については、高知観測点の K9 観測装置に特異変動が継続出現し始めた 4月19日の可能性が高い。

  • 上記を初現とすると、6月19日 ±3日が算出される。

  • 6月19日 ±3日が正しい場合、No3427 の Stage-11 前兆の終息は 6月4日±3日、No1778 の Stage-27 前兆の終息は 6月10日 ±3日と見込まれる。

  • 5月23日02時から八ヶ岳の CH15 観測装置に特異変動が継続出現し始めたが、これが次のステージの初現であるのかは現時点では不明。

  • 5月23日には八ヶ岳と秋田観測点で、互いに同期する噴火型変動が観測された。変動波形は浅間山の噴火前兆変動に似ているが、1日だけの出現のため火山近傍地震前兆と認識。仮に No1778 とは別地震の前兆である場合は、八ヶ岳近傍で八ヶ岳より北の火山の周辺での地震活動の可能性が示唆されるが、No1778 関連の可能性の方が高いと思われる。また、上記の CH15 観測装置に現れた特異変動との関連も考えられる。


[注 PBF変動、特異変動などの地震前兆変動の種類については、「地震・火山の予報」解説資料(2023-B 改定途中版、PDF形式) の 「Chap.3地震前兆変動の種類」(8〜10ページ)に説明があります。噴火型前兆については、同文献の「Chap.9 火山噴火型前兆変動」(24〜25ページ)と「Chap.10  火山近傍地震前兆変動」(26〜27ページ)に説明があります。


推定日6月19日 ±3日 または 6月19日以降の可能性
前兆終息を確認して発生日を計算する予定
推定時間帯 09:00 ±2時間 または 18:00 ±3時間
推定震央領域 続報 No.364」所載の図2参照(太線領域内=大枠推定域; 斜線領域=可能性が考えやすい推定領域; 震源域が火山近傍である可能性高い)
推定規模 M8.0 ± 0.3(噴火型前兆変動が観測されているため震源に近い火山の噴火の可能性も否定困難だが、過去例と異なるため、噴火に至らない可能性もあり)
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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東海道南方沖で深発地震、異常震域

 
5月30日02時15分、東海道南方沖で M5.4、深さ 390km(いずれも速報値)、最大震度 2 の深発地震がありました。この地震による震度 1 以上の揺れが観測されたのは、関東地方や東北地方南部の太平洋側で、震源に近い東海地方や近畿地方では無感でした(震度分布図)。異常震域現象です。 

震源付近ではフィリピン海プレートの下に、伊豆・小笠原海溝から沈み込んだ太平洋プレートが存在しており、その上面の深さが深さ 400km 付近にあります。
 
(図は防災科学技術研究所「AQUAシステム メカニズム解カタログ」より)
 
 
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小惑星 2024 KX が月と地球に接近

 
[5月31日追記: 最新の情報にもとづいて、接近時刻(地球)と誤差を更新しました。]
 
小惑星〝2024 KX〟が 5月31日に月と地球の近くを通過します。発見数の少ないアテン群の小惑星です。
 
2024 KX
(2024年5月30日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)5月31日 08:23
 (地球)5月31日 12:42
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.55 LD
(地球)0.76 LD
推定直径
8 ~ 18 m
対地球相対速度
8.3 km/s ≅ 3万 km/h
初観測から地球接近まで3 日
次の地球接近2030年12月12日ごろ
公転周期316 日 ≅ 0.87 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年5月28日火曜日

深部流体

 
2020年ごろから能登半島で続いた群発地震の原因として指摘されている深部流体について解説した『東京新聞』 のやや長めの記事です。深部流体(スラブ水やマグマ水)がもたらす作用が西日本と東日本で異なることを説明した模式図(西日本東日本)がわかりやすいです:
 

2024年5月26日日曜日

神社と断層 (補足)


5月21日付「神社と断層」の補足です。
 
以下の論文の 5ページ目に「国内の旧官幣大社と付近の断層一覧」という表があります。境内直近に断層があるか、断層まで 1km 未満である神社は白地で示されています。興味深いのは、それらの神社が近畿地方と長野県に限られていることです:
< 神社に安全な土地のイメージを求めていた事例のみならず、「軟弱地盤」上に立つ神社のように、人間にとって注意すべき土地のイメージを喚起した神社もあったと考えられるのである。>


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ネズミ大発生 — 北海道・羊蹄山麓

 
北海道新聞』の記事です。北海道南西部にある成層火山・羊蹄山(蝦夷富士、地図)の麓の町村で、ネズミによる食害が深刻化しているとのことです。日本各地で散発しているササの一斉開花が原因となっているようです。
 
「昨年夏に後志管内を含む道内の広範囲でササが一斉に開花する珍しい現象が起き、その実を求めるネズミが大発生して一部が越冬したことが要因とみられる」:

特に 2枚目の写真に驚きました。
 
 

2024年5月25日土曜日

定置網にメガマウス — 高知県室戸市

 
5月24日朝、高知県室戸市の三津漁港(地図)沖に設けられた定置網にメガマウスが入っているのが見つかりました。 体長約 6m、体重約 2トン。網にかかってからおよそ2時間後に死んだとのことです:
 
メガマウスは「昼間は水深 200メートル付近で活動しているが、夜になると浅いところまで浮上してくる」、「深海魚のため浅瀬では形を保つことができず、すぐに死んでしまう」とのことです。
 
 

クマザサの花が咲く — 岐阜県高山市

 
岐阜県高山市にある奥飛騨ガーデンホテル焼岳(地図)の敷地内で、クマザサの花が咲いているのが見つかりました。

「花を咲かせると一斉に枯れてしまうそうです」:
 
クマザサについては Wikipedia に次のような記述があります ——
 
笹の葉には優れた抗菌作用・防腐作用があるため、昔から笹寿司やちまき、日本料理に使われている。

旧飛騨国(現岐阜県北部)では隈笹の実が野麦(のむぎ)と呼ばれ、野麦峠(地図)という地名もある。凶作の年にはその実を食べて飢えをしのいだという。
 
 

2024年5月24日金曜日

ヘビのような地層

 
福島民友新聞』の記事です。福島県福島市飯坂町(地図)の赤川層内褶曲にみられる、ヘビがとぐろを巻いているように曲がりくねった地層について報じています。

「褶曲が起きた詳しい経過を知りたい」、「湖の底のような粘土質の地層に地震や噴火、洪水などで両側から強い力が加わったのではないか」:
 
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アトサヌプリ近くで有感地震 — 北海道弟子屈町 (続報-2)

 

5月21日01時13分、気象庁の常時観測火山・アトサヌプリ(地図)の近くで有感地震が発生しました。最大震度 1、M0.8で、震源の深さは 2km(速報値は M1.1、深さ 10km)。震央(地図)は、これまで有感地震が発生していた場所とほぼ同じで、アトサヌプリの西方約 4km です。

気象庁が 5月10日に発表した「アトサヌプリの火山活動解説資料(令和6年4月)」(PDF形式)には次のような記述があります ——

アトサヌプリ西側では、2021年以降、マグニチュード 2以上の地震が時々発生するなど地震活動がやや活発です。

2021年秋以降、アトサヌプリ西側(硫黄山の西方約 5㎞)の深部での膨張を示すと考えられるわずかな変化が認められていましたが、2024年1月以降停滞しています。
 
 
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2024年5月23日木曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-296)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 5月22日16:00 付けで「続報 No.363」(PDF形式)を出しています。
 
終息が見込まれていた前兆変動が継続し、静穏化していた前兆変動の再出現もあったため、地震発生推定日が修正されて 6月5日 ±3日または 6月10日 ±3日とされています:
  • 秋田観測点の A5観測装置の前兆変動をはじめ、噴火型前兆変動やいったん静穏化していた八ヶ岳の CH26観測装置の PBF特異も再出現し継続している → 前回の更新情報までの認識推定が誤りであることが確実

    注: PBF変動および PBF特異については、「地震・火山の予報」解説資料(PDF形式) の 8ページと 9ページに説明があります。

  • 八ヶ岳の CH26観測装置に現れている PBF特異の初現が Stage-11(極大は 4月21.1日)の初現である可能性が高いと考えられる。

    PBF特異の初現が 3月28日であるとすると、対応地震発生の推定日は 6月5日 ±3日。

    初現が 3月25日である可能性も完全否定はできず、この場合は推定日は 6月10日 ±3日。

  • 6月5日 ±3日に地震発生の場合、Stage-11 の終息は 5月25日 ±2日、Stage-27 の終息は 5月31日 ±2日。

    6月10日 ±3日に地震発生の場合、Stage-11 の終息は 5月28日 ±2日、Stage-27 の終息は 6月2日 ±2日。

    各前兆変動の完全終息を確認して発生日を再計算予定。

  • 「前兆変動の初現時期認識を誤認し、さらに前兆変動終息の可能性としましたが、継続出現。重ねて深くお詫び申しあげます。」


推定日6月5日 ±3日 または 6月10日 ±3日
前兆終息を確認して発生日計算予定
推定時間帯 09:00 ±2時間 または 18:00 ±3時間
推定震央領域 続報 No.363」所載の図3参照(太線領域内=大枠推定域; 斜線領域=可能性が考えやすい推定領域; 震源域が火山近傍である可能性高い)
推定規模 M8.0 ± 0.3(噴火型前兆変動が観測されているため震源に近い火山の噴火の可能性も否定困難だが、過去例と異なるため、噴火に至らない可能性もあり)
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2024年5月22日水曜日

天球を横切る大火球 (続報-2)

 
24年5月20日付「天球を横切る大火球 (続報)」の続報です。

大火球が飛行した経路の推定です。アフリカ大陸を縦断し、イベリア半島上空を南東から北西に飛行して大西洋に出たようです:
 
 
 
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ナポリ近郊で群発地震、被害発生 — イタリア

 
イタリアのナポリ近郊にあるカンピ・フレグレイ(フレグレイ平野、地図)で群発地震が起き、建物などに被害が発生しました。この付近は火山地帯で、以前から噴火の可能性が取りざたされてきた地域です。
 
イタリア国立地球物理学火山学研究所(INGV)によると、群発地震が始まったのは現地時間 5月20日19時51分。同日 20時10分には Md 4.4 ±0.3 の地震が発生し、壁のひび割れや天井の落下などが生じました。この地震はカンピ・フレグレイ一帯では過去40年間で最大の規模とのことです:

INGV は群発地震は終息したと発表していますが、どうでしょうか —— 「現地時間 2024年5月20日19時51分に始まったカンピ・フレグレイの群発地震は、Md=0.0以上、最大 Md=4.4 ±0.3 の地震 168回(速報値)をもって終息した」:

 
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2024年5月21日火曜日

神社と断層

 
「日本列島を貫く最大の活断層帯である中央構造線に沿って、諏訪大社、伊勢神宮など歴史ある神社が鎮座している不思議な事実があります」:
 
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地震石 (続報)

 
2021年1月21日付「地震石」の続報です。

石川県羽咋市の気多大社に隣接する大穴持像石神社(地図)には地震石が祭られていますが、能登半島地震後、参拝者が相次いでいるとのことです:
 
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クジラが海浜公園に迷い込む — 山口県下関市

 
5月19日昼ごろ、山口県下関市の阿川ほうせんぐり海浜公園(地図)の波打ち際に小型のクジラがいるのが見つかりました。体長約 2.4m で、はっきりとした種類はわかっていません。水族館の職員が保護して沖に戻しましたが、翌 20日に再び海岸の同じ場所に現れ、その後、死亡が確認されたとのことです:
 
写真で見る限りでは、5月7日に愛媛県大洲市の川を遡ったところで死んでいるのが見つかったハナゴンドウと同じぐらいの大きさのようです:
 

2024年5月20日月曜日

天球を横切る大火球 (続報)

 
5月19日付「天球を横切る大火球」の続報です。
 
欧州宇宙機関(ESA)のポスト(ツイート)によると「この天体は彗星の小さな破片だったようだ。スペインとポルトガルの上空を秒速約45kmで飛行し、大西洋上空の高度約60km付近で燃え尽きたと推定される。隕石が発見される可能性は非常に低い」とのことです:
 
 
 
 

マイワシ大量漂着 — 北海道えりも町

 
5月19日朝、北海道えりも町(地図)の漁港に大量のマイワシが漂着しているのが見つかりました。岸壁近くの海面はイワシの死骸で埋め尽くされた状態になりました。

イワシ類の大量漂着は、これまでは主として日本海側で発生していましたが、今回は太平洋側です。
 
 

2024年5月19日日曜日

天球を横切る大火球

 
現地時間 5月18日土曜日の夜、スペインやポルトガルの上空を大火球が横切りました。現時点では、地上に落下したかどうかはわかっていません。現在は「みずがめ座η」流星群や「ヘルクレス座τ」流星群の出現期間にあたっていますが、関連があるか不明です。
 
 
 
 

「4月17日豊後水道の地震」は南海トラフ巨大地震と関係ないのか?

 
 「4月17日豊後水道の地震」(M6.6、正断層型、深さ 40km、最大震度 6弱)の後、多くの専門家は口裏を合わせたかのように「フィリピン海プレート内部で起きた正断層型の地震で、プレート境界で起きる巨大地震とはメカニズムが異なる」、「規模がさほど大きくなく南海トラフ地震を誘発するような地震ではない」等々の理由で、南海トラフ巨大地震との関連を否定する見解を述べていましたが、本当にそうだろうかと疑問を持った方も少なくないのではないでしょうか。
 
以下は『現代ビジネス』の連続記事です(計 5ページ): 
 

乗鞍岳で火山性地震増加

 
長野県と岐阜県の県境にある気象庁の常時観測火山・乗鞍岳(地図)では、3月29日から火山性地震が断続的に発生しています。3月29日には 20回の地震が観測されています。3月29日以降 5月17日までに計 84回の火山性地震が記録されました。

気象庁「乗鞍岳の火山観測データ」より(クリックで拡大)


5月10日に気象庁が発表した「乗鞍岳の火山活動解説資料(令和6年4月)」(PDF形式)には次のような記述があります:
 
3月29日(期間外)の乗鞍岳の南 2km 付近を震源とする地震の発生以降、地震回数が増加していますが、この地震活動に伴い噴気などの状況、傾斜計等に変化は見られず、火山活動の活発化は認められません。
 
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-295)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 5月18日11:00 付けで「続報 No.362」(PDF形式)を出しています。地震発生推定日が若干修正されて 5月25日 ±2日とされています:
  • 「No1778 別形態多段ステージ前兆 No3427 の Stage-11 前兆変動終息認識」→「No1778 対応地震推定発生日=5月25日 ±2 の可能性否定困難」

  • 前回の更新情報記載の「5月23日 ±3日」の誤差範囲内

  • 5月25日 ±2日に発生となる場合は、八ヶ岳の CH20 観測装置に出現している特異変動が 5月21.5日 ±1日に終息する可能性が計算できる。

  • 噴火型前兆変動(現在微弱に継続出現中)は火山噴火の可能性条件を満たしている。初現~極大の関係を通常の地震前兆変動の比率関係で計算すると、他の前兆変動から推定される時期と調和 → 火山近傍での地震活動を示す前兆と理解できる。

  • 「5/28 までに対応地震が発生せず、前兆変動が継続した場合は、再考して続報させて頂きます。No1778 は初めて体験する観測歴上最長継続で最大難解な前兆変動であるため、何かが間違っている可能性も否めません。推定と違う場合はどうかお許し下さい。」


推定日5月25日 ±2日(5月25日 ±1 日の可能性もあり)
修正が必要な変動が観測された場合は修正
推定時間帯 09:00 ±2時間 または 18:00 ±3時間
推定震央領域 続報 No.362」所載の図3参照(太線領域内=大枠推定域; 斜線領域=可能性が考えやすい推定領域; 震源域が火山近傍である可能性高い)
推定規模 M8.0 ± 0.3(噴火型前兆変動が観測されているため震源に近い火山の噴火の可能性も否定困難だが、過去例と異なるため、噴火に至らない可能性もあり)
推定地震種 震源が浅い(30km以浅)陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2024年5月18日土曜日

最近地震多い? (続報)

 
5月6日付「最近地震多い?」の続報です。同じ疑問に対する別の専門家の見解を『AERA』が載せています。

「地震活動は月単位で『揺らぎ』がありますし、年単位で見ても多い年と少ない年とがあり、ここ2、3年は能登半島や沖縄、伊豆諸島など各地で群発地震が頻繁に起きています」(東北大学・遠田晋次教授)、「今年、震度5弱以上の地震が多く観測されるのはなぜか。遠田教授は、震源の深さが比較的浅かったり、震源が海域でも陸地との距離が比較的近いことなどが影響しているという」:
 

竹の開花相次ぐ — 兵庫県丹波市、福井県福井市、神奈川県横浜市

 
各地で竹が花を咲かせています。
 
▼ 兵庫県丹波市青垣町桧倉(地図ハチク / 同市春日町小多利(地図クロチク 「新緑がまぶしい山々にあって、ハチクの林だけが茶褐色で、秋の風情」:

▼ 福井県福井市(地図) クロチク 「こんなにたくさん花をつけている黒竹は珍しい」:
 
▼ 神奈川県横浜市瀬谷区長屋門公園(地図) クロチク 「珍しいことは間違いない」:
 

2024年5月15日水曜日

小惑星 2024 JY16 が月と地球に接近・通過

 
[5月16日追記: 最新のデータにもとづいて誤差、推定直径、公転周期を修正しました。]
 
5月15日午前、かなり大きな小惑星〝2024 JY16〟が月と地球の近くを通過して行きました。
 
2024 JY16
(2024年5月14日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)5月15日 08:17
 (地球)5月15日 10:10
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.38 LD
(地球)0.88 LD
推定直径
25 ~ 56 m
対地球相対速度
16.8 km/s ≅ 6万 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近
公転周期1303 日 ≅ 3.57 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2024年5月14日火曜日

小惑星 2024 JN16 が地球と月に接近

 
 
 
[5月15日追記: 最新のデータにもとづいて接近時刻、誤差、接近距離(月)、公転周期を修正しました。]
 
5月14日夜、小惑星〝2024 JN16〟が地球と月の近くを通過します。地球への接近では、気象衛星や放送衛星などの静止衛星よりも地表に近いところを通過します(地心距離 2万5000km)。
 
2024 JN16 (2024年5月14日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)5月14日 18:49
 (月)5月14日 23:35
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± 1 分
接近距離 (地球)0.065 LD
(月)1.034 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
9.3 km/s ≅ 3万3000 km/h
初観測から地球接近まで6 日
次の地球接近2032年1月11日
公転周期456 日 ≅ 1.25 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2024年5月13日月曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-294)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 5月12日15:00 付けで「続報 No.361」(PDF形式)を出しています。地震発生推定日が 5月23日 ±3日に修正されています:
  • 「No1778 対応地震推定発生日=5月13日±2 → 5月23日±3 の可能性へ修正」
  • 「No1778-第26ステージの複数から示された 5/9±~5/13± は 5/9-5/11 の火山噴火型極大(第27ステージ極大)を示している可能性 さらに No3427 の第11ステージ前兆はまだ終息前認識」
  • 「火山噴火型前兆変動 5/3 初現~5/10 極大認識 → 5/23±3 発生の可能性有」
  • 「太陽フレアによる電離層攪乱の影響の可能性有 5/11 10:15 ~ 10分間全観測点計23観測装置に変動」


推定日5月23日 ±3日
(No3427 の第11ステージ前兆終息確認で修正)
推定時間帯 09:00 ±2時間 または 18:00 ±3時間
推定震央領域 続報 No.361」所載の図1参照(太線領域内=大枠推定域; 斜線領域=可能性が考えやすい推定領域; 震源域が火山近傍である可能性高い)
推定規模 M8.0 ± 0.3(噴火型前兆変動が観測されているため震源に近い火山の噴火の可能性も否定困難だが、過去例と異なるため、噴火に至らない可能性有)
推定地震種 震源が浅い(30km以浅)陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2024年5月11日土曜日

竹が開花 — 神奈川県川崎市

 
神奈川県川崎市麻生区(地図)の民家で竹に花が咲いたとのこと。5月10日に『朝日新聞』朝刊の地域面に掲載された「我が家の庭に竹 花咲いた 川崎」と題する記事ですが、ネット上には見当たらないので紙面から一部を引用します:
 
(民家の住民によると)1964年にこの場所に引っ越してきた際に父親が植えた竹で、種類は不明だという。約30本あり、今年4月に花が一斉に咲いているのに気づいたという。
 
 

地球が小惑星を捕獲

 
「地球に第2の月ができた。新たに発見された小惑星 2024 JV8 は、おそらく数年前から地球の周りを回っており、さらに今後数カ月は回り続けるだろう」:
 
 地球の周りを回っているというよりは、地球にまとわりついているという感じです。NASA/JPL のデータベースによると、5月8日に発見されたようです。大きさのデータは見当たりません。まだ観測数が少ないので軌道の予測は不確実性をかなり含んでいると思われます。
 
 

2024年5月10日金曜日

クロチクが開花 — 愛媛県松山市

 
愛媛県松山市持田町の西龍寺(地図)でクロチクの花が咲いているとのことです。
 
「現在は約 100本全てに花が付いている」:
 
 

3つの小惑星が地球と月に接近・通過

 
5月9日から 10日にかけて、3つの小惑星が地球と月の近くを通過していたことが、データベース更新で明らかになりました。
 
2024 JL3 (2024年5月8日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)5月9日 00:36
 (月)5月9日 03:42
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.98 LD
(月)1.65 LD
推定直径
14 ~ 31 m
対地球相対速度
18.5 km/s ≅ 6万7000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2027年10月31日ごろ
公転周期573 日 ≅ 1.57 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2024 JT3 (2024年5月9日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)5月9日 18:35
 (月)5月9日 22:22
接近日時 誤差
(地球)± 1 分
(月)± 1 分
接近距離 (地球)0.067 LD
(月)0.868 LD
推定直径
4 ~ 9 m
対地球相対速度
10.9 km/s ≅ 3万9000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近
公転周期1086 日 ≅ 2.97 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2024 JN3 (2024年5月9日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)5月9日 21:50
 (月)5月10日 03:10
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.78 LD
(月)0.44 LD
推定直径
11 ~ 25 m
対地球相対速度
13.0 km/s ≅ 4万7000 km/h
初観測から地球接近まで3 日
次の地球接近2070年4月18日ごろ
公転周期1164 日 ≅ 3.19 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-293)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 5月9日18:00 付けで更新情報 No.360 を出しています。地震発生推定日が 5月13日 ±2日に絞り込まれています:


高知観測点と八ヶ岳南麓天文台の観測装置で、それぞれ 5月6日と 8日に前兆変動が終息した。この観測結果およびその他の前兆変動関係から「推定発生時期は 5/13±2 の可能性が考えやすく修正させて頂きます」。

「No1778 は 29年間の観測歴上最も難解な変動で、何度も発生時期が推定されては、その時期に次ステージ前兆の極大が出現するなどを繰り返して参りました。今回 5/13±2 で発生となるか、まだ前兆変動が継続し、より先になるかは5/16時期までわかりません。5/16までに対応地震が発生せず、前兆変動が継続した場合はその後を観測して続報させて頂きます。」

5月7日から八ヶ岳の観測装置に火山噴火型前兆変動が出現し始めた。5月9日には、秋田観測点の観測装置 3機にも八ヶ岳と同期して噴火型変動が出現。「No1778の対応地震発生と関連して近隣の火山で噴火活動が生じる可能性は否定できません。但し、昨年噴火型変動で地震前兆の極大が観測されていますので、必ず噴火活動に至るとは断定困難です。しかし否定はできませんので、報告させて頂きました。」


推定日5月13日 ±2日
(上記時期発生を否定する変動を今後観測した場合は修正)
推定時間帯 09:00 ±2時間 または 18:00 ±3時間
推定震央領域 続報 No.360」所載の図3参照(太線領域内=大枠推定域; 斜線領域=可能性が考えやすい推定領域; 震源域が火山近傍である可能性高い)
推定規模 M8.0 ± 0.3
推定地震種 震源が浅い(30km以浅)陸域地殻内地震、火山近傍領域の可能性
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
関連記事
 

2024年5月8日水曜日

クジラが川を遡る — 愛媛県大洲市

 
5月7日午前、愛媛県大洲市長浜町下須戒(地図)の肱川で、ハナゴンドウとみられるクジラが死んでいるのが見つかりました。発見場所は河口から約 3km 上流。クジラの体長は 2.5〜3m 。

「現場付近は汽水域で海の魚が入るが、大型生物が入るのは珍しい」(国土交通省大洲河川国道事務所)、「餌となる魚を追いかけ、海に戻れなくなった可能性がある」(愛媛県栽培資源研究所)、「どちらかと言うと、太平洋側にいる種ではあるんですけど、温かい海が好きなので、今回は愛媛県で誤って死んでしまったのは、時期的から考えてもおかしくない」(国立科学博物館):
 

2024年5月7日火曜日

6つの大惨事

 
Asagey plus』に連載された「能登半島地震の次に必ず起きる『6つの大惨事』」と題する記事です:
  1. 気象庁が「余震」と表現しない理由は「3つの割れ残り断層」にあった
  2. 政府が慌てて調査を始めた「日本海海底大地震」
  3. 地殻が水平移動!長野と岐阜の活断層で「内陸直下型」が多発する 
  4. 発生切迫!東京と千葉東方沖で「想像を絶する規模」に
  5. 南海トラフの「前震」が目前の「中京圏・関西圏・四国南部」 
  6. 南海トラフ地震のさなかに「富士山大噴火」の阿鼻叫喚
 
連載 3回目の記事には「とりわけ最大級に懸念されているのは、長野県や岐阜県での直下型大地震の多発だ」とあります。これは八ヶ岳南麓天文台の串田氏が予報している M8.0 ± 0.3 の大地震と関連があるかも知れません:
 

2024年5月6日月曜日

最近地震多い?

 
朝日新聞』の記事です。
 
なぜ地震が多いと感じるのか ——「ネット社会に生きる人々は、自らが揺れを感じたり、壊れた建物を目の当たりにしたりしなくても、テレビやネット上を流れる他人の言動や映像を通して地震を体験している」「遠隔地の地震情報に触れる機会が増え、自然現象として体感するだけでなく、社会現象としての地震を経験するようになった」(京都大学防災研究所・矢守克也教授):
 
以下は記事に書かれているデータを表にしたものです。「統計を見れば、今が非常に多いということはない」(地震調査委員会・平田直委員長)。
 
▼ 1月〜4月の震度4以上の地震数(括弧内は能登半島地震に関連する地震を除外した場合)
 
期間 地震数
2021年1月〜4月末 21
2022年1月〜4月末 22
2023年1月〜4月末 9
2024年1月〜4月末 89(23)
 
 
▼ 10年間の震度4以上の地震数
 
期間 地震数
1994年5月〜2004年4月末 701
2004年5月〜2014年4月末 831
2014年5月〜2024年4月末 717