2020年9月30日水曜日

太陽活動と大地震の相関関係

 
科学誌『Nature』のウェブサイトに掲載されている論文です。太陽風によって変動する地球磁気圏近傍の陽子密度と大地震の間に強い相関関係があると主張しています。そして、そのような相関関係がある理由について、陽子密度に関連した電場が引き起こす逆圧電効果(電圧が加わることによって物質に変位が発生する現象)が作用している可能性を指摘しています:

以下は上記論文の要旨(Abstract)を www.DeepL.com で翻訳し、修正を加えたものです:
世界各地で起きる大規模地震は非ポアソン分布的に発生する(ランダムではない)と長い間認識されており、地球の内部または外部の何らかの大規模な相関メカニズムが関係していると考えられてきた。これまでのところ、地球規模の地震の発生とそのメカニズムとの間には、統計的に有意な相関関係があることは示されていない。本論文では、SOHO衛星が記録した20年間の陽子密度と速度のデータと、ISC-GEMカタログで報告されている全世界の地震活動を解析した。その結果、陽子密度と大地震(M>5.6)の発生との間には、1日の時間差を伴う明確な相関関係があることがわかった。このような相関関係の有意性は非常に高く、間違っている確率は10-5以下である。この相関関係は、地震カタログのマグニチュードのしきい値が大きくなるほど大きくなる。また、このような相関関係を説明する暫定的なモデルを、陽子密度に関連した印加電場によって引き起こされる逆圧電効果の観点から提案した。この結果は、地震学的解釈や地震予知に新たな視点を与えるものである。
 
地震学者の多くは、この論文の内容に懐疑的なようです。上記論文の筆頭執筆者 Vito Marchitelli 氏は統計学が専門で、地震学の研究者ではないようです。
 
ポアソン分布については以下を参照してください:
 
逆圧電効果についての最も簡単な説明は以下にあります:

大量のミミズ出現 — ネパール

 
ヒマラヤ山系での大地震が迫っているといわれるネパールで、大量のミミズが出現し地震の前兆ではないかと話題になっています:
  1. Unusual Earthworm swarming in Nepal sign of impending earthquake? scientists think so (動画あり)
  2. Spaghetti Incident : Never before supermassive gathering of earthworms sighting (写真、動画あり)

記事にはミミズが出現した日付が書かれていません。記事が公開された日付や同種の動画が YouTube に投稿された日付から判断して 9月20日前後のことではないかと思われます。

(1)の記事では、ミミズと地震の関係について、イギリスやイタリアの科学者の論文2本を紹介しています。特にイタリアの論文には、2009年4月にイタリア中部で発生したラクイラ地震(Mw6.3、死者308)の前に見られたミミズの異常について具体的な事例が豊富に記載されており、記事でもその一部を紹介しています:
  • 本震の数日前、ラクイラの北約5kmにある Cansatessa 村の道路に大量のミミズが現れ、場所によっては歩けないほどだった。
  • 4月5日、Camarda 村の菜園にミミズが積み重なった「山」がいくつも現れた。
  • 3月末、ラクイラの北約20kmにある Capitignano 村では、家屋の周りにある道がミミズの死骸に覆われた。本震前には、Montereale 村でも同様の現象が見られた。
  • 本震の数日前、ラクイラの南約 25kmにある Rosciolo 村に大量のミミズが現れた。ラクイラの東約 60km にある Chieti 村の近くでも同様の現象が目撃された。
 
ネパールでは 2015年4月にゴルカ地震(Mw7.8、死者9000、負傷者22000) が発生しています。


記事リスト

2020年9月29日火曜日

地震発生直前、動物が異常行動 — 静岡県静岡市

 
9月27日13時13分ごろ、静岡県西部を震源とする地震があり、静岡県・長野県・愛知県で震度4の揺れが観測されました。気象庁の発表では M5.3、震源の深さ 50km、防災科学技術研究所のサイトでは M4.9、深さ 39km となっています。
 
この地震の直前、静岡県静岡市にある日本平動物園(地図)では動物が異常な行動を見せたとのことです。以下の記事の動画では、インドゾウが急に走り出し、大きな鳴き声を上げています。
 
「急にサルや鳥などの泣き声が響き、そ れまで静かだったゾウも大きな鳴き声をあげて動き回った。その後、揺れているんじゃないか と周りが少し騒がしくなった」(動画の撮影者):

地震の直前ということなので、人間には感じられない段階の P波を感じ取ったのだろうと思われます。

2020年9月27日日曜日

イエローストーン: ジャイアンテス間欠泉が6年半ぶりに噴出

 
 このブログの更新が滞っていた時期のできごとですが、8月26日、米国イエローストーン国立公園内にあるジャイアンテス間欠泉(地図)が6年半ぶりに噴出しました。前回の噴出は2014年1月29日でした(米国地質調査所のイエローストーン火山観測所は噴出があったのは8月26日としていますが、報道記事には8月25日としているものが散見されます):
 
 ジャイアンテス間欠泉は有名なオールド・フェイスフル間欠泉の近くにあります。噴出前の8月20日には、オールド・フェイスフル間欠泉の西約11kmを震源とするM2.6の地震が発生しています。また、9月10日にはイエローストーン湖の南西で100件近い群発地震が発生しています。最大は M2.8 でした:
 
なお、ジャイアンテス間欠泉は15日後の9月10日に2回目の噴出をしています。
 
 
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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-111)

 米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、9月26日10時36分(日本時間27日01時36分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年38回目の噴出です:

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9
6 2月28日 7
7 3月6日 7
8 3月15日 9
9 3月24日 9
10 4月2日 9
11 4月10日 8
12 4月27日 17
13 5月8日 11
14 5月14日 6
15 5月19日 5
16 5月23日 4
17 5月31日 8
18 6月3日 3
19 6月8日 5
20 6月12日 4
21 6月18日 6
22 6月23日 5
23 6月29日 6
24 7月3日 4
25 7月9日 6
26 7月13日 4
27 7月19日 6
28 7月24日 5
29 7月30日 6
30 8月3日 4
31 8月9日 6
32 8月14日 5
33 8月20日 6
34 8月26日 6
35 9月1日 6
36 9月9日 8
37 9月16日 7
38 9月26日 10


以下は、最寄りの地震計の記録です。勢いがあり、長時間継続した噴出だったようです:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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小惑星 2020 SY4 が月と地球に接近


9月28日から29日にかけて、小惑星〝2020 SY4〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 SY49~19  (月)9月28日 21:53
(地球)9月29日 03:06
2.39
1.88
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは9月22日です。

接近時の地球との相対速度は秒速16.1km(時速約5万8000km)と予報されています。

現時点の予報では、月への接近時刻に ±3分、地球への接近時刻に ±2分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年9月25日金曜日

小惑星 2020 SQ4 が月と地球に接近


9月26日から27日にかけて、小惑星〝2020 SQ4〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 SQ45~10  (月)9月26日 21:12
(地球)9月27日 03:05
1.39
0.92
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは9月23日です。

接近時の地球との相対速度は秒速12.9km(時速約4万7000km)と予報されています。

現時点の予報では、月への接近時刻に ±2分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年9月24日木曜日

地球の大気圏を突っ切った天体

 
9月22日04時(日本時間22日13時)ごろ、ドイツ北部からオランダ北部にかけての上空で、地球の大気圏を通過し再び宇宙空間にもどって行く天体が観測されました。非常に高速で、秒速 34.1km(時速約12万km)。最も地表に近づいたときの高度は約 91km でした。

木星族の彗星と類似した軌道をとっていますが、母天体はわかっていません。




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小惑星 2020 SW が地球と月に接近 (続報)

 
9月22日付「小惑星 2020 SW が地球と月に接近」の続報です。
 
 小惑星 2020 SW は、オーストラリアやニュージーランドの上空約 2万2000km を通過します(通信衛星や気象衛星などの静止衛星の高度は約 3万6000km)。この時、小惑星は彫刻具座の中を、毎分約 1度の速度で移動すると計算されています。肉眼では見えないとのことです:

小惑星 2020 SN3 が月と地球に接近


9月24日夜、小惑星〝2020 SN3〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 SN33~6  (月)9月24日 22:49
(地球)9月24日 23:59
2.01
1.68
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは9月22日です。

接近時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速5.8km(時速約2万1000km)と予報されています。

現時点の予報では、月への接近時刻に ±2分、地球への接近時刻に ±2分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年9月22日火曜日

小惑星 2020 SW が地球と月に接近

【9月24日追記: 最新の予報にもとづき、接近時刻を修正しました】

9月24日、小惑星〝2020 SW〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 SW4~10 (地球)9月24日 20:18
(地球)9月24日 20:13
 (月)9月24日 22:25
 (月)9月24日 22:20
0.07

1.01
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは9月18日です。

接近時の地球との相対速度は遅く、秒速7.7km(時速約2万8000km)と予報されています。

地球への接近時刻には ±24分、月への接近時刻には ±21分の誤差が見込まれています。

この小惑星は 2029年、30年、31年、40年、41年にも地球に接近します。当初の予報では、41年9月の地球接近の際、最悪のコースをたどった場合の地球との距離は「0」、すなわち地球に衝突するとされていました。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年9月21日月曜日

災害の前兆メッセージ

 
災害の前兆についての言い伝えを集めた『NEWSポストセブン』の記事です。地震については、「株虹は地震のしるし」、「雉、鶏が不時に鳴くと地震がある」、「井戸水が濁るときは地震あり」、「魚が水面に多く浮かび上がれば地震あり」が採り上げられています:

因みに、『天気予知ことわざ辞典』(大後美保著、東京堂出版、1986)には、地震から天気を予知する言い伝えが多数集められています。以下はその一部です:
  • 8時、4時ころに地震があれば雨
  • 晴天の地震は雨(奄美地方)
  • 朝の地震は雨(長野県)
  • 地震の後には風が吹き雨が降る(中村左右衛門太郎博士が東京で調べたところによると、地震後24-48時間に雨、風のみられることが常より多い傾向にあることを認めている。)
  • 地震あれば天気はよいが山に霞がかかる(長野県大町市)
  • 午前10時ごろに地震があれば晴(長野県飯山市、福島県福島市など)
  • 地震があれば多くの場合風が吹く(長野県北佐久郡、上伊那郡など)
 

2020年9月20日日曜日

イワシ大量死、サバの大群 — 北海道函館市

 
9月1日、北海道函館市の函館港(地図) で大量のイワシが死んでいるのが見つかりました。9月7日の週にもイワシの大群が同港に押し寄せました。さらに、9月11日にはサバの大群が押し寄せたとのことです:

イワシの大量死について、函館市は「赤潮や有害物質の影響ではない」としています。函館頭足類科学研究所・桜井泰憲所長は「水温が高くて、もともと酸素が少ない条件の中に、まとまって魚が入ってきて一気に酸素を使い切ったような状態で、全てが酸欠で死んだ。おそらく何かに追われたんでしょうね」と語っています(HBC北海道放送の記事より)。


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三浦半島に異臭広がる (続報-3)


9月19日午前、神奈川県横須賀市(地図)の北東部や中央部で、異臭がするとの通報が相次ぎました:

横須賀市などでは、6月4日、7月17日、8月21日にも異臭の通報が相次ぎ、今回は4度目となります。4回とも通報は三浦半島の東側に集中しています。原因は特定できていません。

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2020年9月19日土曜日

名水「青龍水」涸れる — 岩手県盛岡市 (続報-3)

 
 
岩手県盛岡市にある青龍水(地図)は、6月10日に突然水が湧かなくなり、涸渇した状態が2ヶ月ほど続いていましたが、8月11日に再び水を汲み上げられるようになったとのことです。保健所による水質検査を経て、8月31日から一般の利用ができるようになりました。
 
涸渇の原因としては、少雪で雪解け水が少なかったことから地下水の水位が下がったことが考えられているようです。

「今月に入ってからより強力なポンプに取り換え、保健所による水質検査もクリアしたため31日に一般の利用を再開しました」:

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2020年9月17日木曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-110)

 このブログの更新が滞っている間に、米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)では、4回の噴出が記録されました。今年34〜37回目の噴出です:

  • 8月26日17:36(日本時間8月27日08:36)
  • 9月1日20:35(日本時間9月2日11:35)
  • 9月9日15:00(日本時間9月10日06:00)
  • 9月16日11:44(日本時間9月17日02:44)

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9
6 2月28日 7
7 3月6日 7
8 3月15日 9
9 3月24日 9
10 4月2日 9
11 4月10日 8
12 4月27日 17
13 5月8日 11
14 5月14日 6
15 5月19日 5
16 5月23日 4
17 5月31日 8
18 6月3日 3
19 6月8日 5
20 6月12日 4
21 6月18日 6
22 6月23日 5
23 6月29日 6
24 7月3日 4
25 7月9日 6
26 7月13日 4
27 7月19日 6
28 7月24日 5
29 7月30日 6
30 8月3日 4
31 8月9日 6
32 8月14日 5
33 8月20日 6
34 8月26日 6
35 9月1日 6
36 9月9日 8
37 9月16日 7


以下は、最寄りの地震計の記録です:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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2つの小惑星が地球と月に接近

 9月18日から19日にかけて、小惑星〝2020 RA6〟と〝2020 RB7〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 RA617~37 (地球)9月18日 09:57
 (月)9月18日 14:49
1.36
1.25
2020 RB79~20 (地球)9月18日 20:38
 (月)9月19日 01:55
1.39
1.11
(1LD=地球から月までの平均距離) 

2つの小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。RA6 が最初に観測されたのは9月6日、RB7 が最初に観測されたのは9月15日です。

2つの小惑星とも接近時の地球との相対速度は速く、RA6 が秒速17.4km(時速約6万3000km)、RB7 が秒速19.0km(時速約6万9000km)と予報されています。

RB7 の地球と月への接近時刻には ±8分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2020 RZ6 が地球と月に接近

 9月18日、小惑星〝2020 RZ6〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 RZ612~27 (地球)9月18日 03:22
 (月)9月18日 07:08
0.88
1.32
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは9月15日です。

接近時の地球との相対速度は遅く、秒速8.7km(時速約3万1000km)と予報されています。

地球と月への接近時刻には ±3分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年9月14日月曜日

小惑星 2020 RD4 が地球と月に接近

 9月15日、小惑星〝2020 RD4〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 RD43~7 (地球)9月15日 05:33
 (月)9月15日 14:19
0.28
0.90
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアテン群に分類されています(地球に接近する小惑星のほとんどはアポロ群に属しています)。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは9月12日です。

接近時の地球との相対速度は秒速10.2km(時速約3万7000km)と予報されています。

月への接近時刻には ±2分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2020 RF3 が地球と月に接近

 9月14日午後、小惑星〝2020 RF3〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 RF35~12 (地球)9月14日 15:49
 (月)9月14日 18:58
0.24
0.90
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアテン群に分類されています(地球に接近する小惑星のほとんどはアポロ群に属しています)。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは9月12日です。

接近時の地球との相対速度は秒速17.2km(時速約6万2000km)と予報されています。

地球への接近時刻には ±1分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年9月12日土曜日

小惑星 2018 VP1 が地球衝突の可能性

 まだ50日ほど先のことになりますが、11月2日から3日にかけて、小惑星 2018 VP1 が地球と月に接近します。

現時点での予報では、地球への接近は 11月2日20時33分(日本時間)とされていますが、±3日と7時間11分という大きな誤差が見込まれています。接近距離は 1.09LDとされています(1LD=地球から月までの平均距離)。

接近距離の予報にも幅があり、最悪のコースをたどった場合、接近距離は 0.01521LD(約5850km)になるとされています。この接近距離は地球の中心から測った距離です。地球の半径は約 6300km ですので、2018 VP1 がこのコースを進んできた場合は、地球に衝突することになります。

NASA では、2018 VP1 が地球の大気圏に突入する確率は 0.41% あるが、その場合でも、この小惑星は非常に小さい(推定直径 2〜4m)ので大気圏内でバラバラになるだろう、と予測しています:



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