3月24日、カムチャツカ半島の先端部にあるカンバルニー山(地図)が約670年ぶりに噴火しました(最後の噴火は室町時代初期)。噴煙が北海道沖にまで流れてくるほどの爆発的噴火でした:
噴火のせいでしょうか、同じく半島先端部にあるクリル湖(地図)周辺で、冬眠中のクマが相次いで巣穴から出てきたと報告されています:
そして3月29日には、カムチャツカ半島の北東部で M6.6、深さ23kmの地震(震央地図)が発生し、日本の気象庁の震度階で震度5弱相当の揺れが生じました。M4.9を筆頭とする余震も続いています:
冬眠中のクマが巣穴から出てきたことについては、この地域のヒグマは通常、3月下旬から4月上旬に冬眠穴から出てくるということなので、たまたま時期が重なったと考えられます。しかし、カンバルニー山とクリル湖の近さからいって噴火の影響があった可能性も無視できません。私としては、クマがその後に発生した地震の前兆を感じ取っていたとも考えたいところですが、震央までの距離がかなりあるので無理筋でしょう。
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