2023年3月30日木曜日

小惑星 2023 FH7 が月と地球に接近

 
3月30日から31日にかけて、小惑星〝2023 FH7〟が 月と地球のそばを通過します。
 
2023 FH7 (2023年3月29日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)3月30日 15:37
 (地球)3月31日 03:08
接近日時 誤差
(月)±2 分
(地球)±2 分
接近距離 (月)0.780 LD
(地球)0.430 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
8.7 km/s ≅ 3万1000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2076年6月28日ごろ
公転周期1176 日 ≅ 3.22 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年3月29日水曜日

小惑星 2023 FN6 が月と地球に接近・通過

 
3月25日に、小惑星〝2023 FN6〟が 月と地球のそばを通り過ぎていたことが、3月28日付のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは最接近の翌日でした。
 
2023 FN6 (2023年3月28日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)3月25日 16:28
 (地球)3月25日 21:23
接近日時 誤差
(月)±1 分未満
(地球)±1 分未満
接近距離 (月)1.230 LD
(地球)0.591 LD
推定直径
4 ~ 9 m
対地球相対速度
18.0 km/s ≅ 6万5000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期1184 日 ≅ 3.24 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年3月28日火曜日

霧島山(新燃岳)で火山性地震増加

 
宮崎・鹿児島県境に位置する霧島山の新燃岳(地図)で、3月27日03時台に火口直下を震源とする火山性地震が 1時間に 6回発生しました。新燃岳では、1月以降火口直下を震源とする火山性地震の一時的な増加が時々見られていて、3月22日以降はやや多い状態となっています。また、昨年11月ごろから、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる地殻の伸びが観測されています:
 

2023年3月27日月曜日

八甲田山で低周波地震、火山性地震増加

 
青森県にあり、気象庁指定の常時観測火山である八甲田山(地図)で、3月25日夜、低周波地震が 2回観測されました。震源は大岳山頂付近のやや浅いところと推定されています。八甲田山で低周波地震が観測されたのは、2017年5月以来。低周波地震の発生にともなって火山性地震も増加しました。火山性微動や地殻変動は観測されていません:
 
気象庁の資料によると、「最近 6000年間に北八甲田火山群で少なくとも 8回の噴火活動があり、水蒸気噴火やブルカノ式噴火が発生した。8回の活動のうち、4回が大岳山頂部、1回がおそらく大岳からの噴火、最新の3回は大岳南西麓の地獄沼での噴火である。地獄沼では、西暦 915年の十和田 a火山灰(To-a)の堆積以降の 13~14世紀に1回、15~17世紀に 2回の水蒸気噴火が発生している」 とのことです。
 
 
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2023年3月26日日曜日

地震発光現象 — アフガニスタン、インド

 
現地時間 3月21日21時17分(日本時間 22日01時47分)ごろ、アフガニスタン北部のヒンズークシ山脈で M6.5、深さ 188km(震央地図、インド国立地震学センターの発表では M6.6、深さ 156km)の地震があり、周辺国を含む広い範囲で揺れを感じました。この地震では、地震の最中や地震の後に空の色が変化する現象が多数の人々によって目撃・撮影され、ネット上に公開されています。以下はその例です:


 
 

2023年3月24日金曜日

人類は繁殖しすぎた

 
 
「 #人新世(Anthropocene)の地球のクレイジーな数字:
陸上のすべての野生哺乳類の重量: 2,200 万トン
海にいるすべての野生哺乳類の重量: 4,000 万トン
全人類の重量:3億9000万トン
人間によって家畜化されたすべての陸上哺乳類の重量: 6億3000 万トン。」

 

えびの高原硫黄山で火山性地震増加

 
今のところ、気象庁は噴火警報や解説情報などを出していませんが、えびの高原の硫黄山(地図) では、3月10日ごろから火山性地震が増加しています。同火山では、昨年4月から5月にかけてと11月から12月にかけても火山性地震が増加しました:
 
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太陽系内にエイリアンの母船?

 
Live Science” の記事です。
 
「ハーバード大学の科学者と国防総省の UFO オフィスの責任者による論文の草稿は、エイリアンの母船が太陽系内に存在し、『タンポポの種』と呼ばれる小さな探査機を送り出して、太陽系内部の惑星を探査しているかもしれないという考えを提起している」:
 

大型の小惑星が月と地球に接近 (続報)

 
3月18日付「大型の小惑星が月と地球に接近」の続報です。
 
小惑星〝2023 DZ2〟の地球接近についての最新の予報です。「初観測から地球接近まで」の日数が前回の情報よりも長くなっているのは、過去に遡って観測データを精査した結果、1月中旬に撮影された画像に当該小惑星が写っていることが判明したためです。
 
2023 DZ2 (2023年3月23日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)3月25日 23:02
 (地球)3月26日 04:51
接近日時 誤差
(月)±1 分未満
(地球)±1 分未満
接近距離 (月)1.342 LD
(地球)0.454 LD
推定直径
40 ~ 90 m
対地球相対速度
7.8 km/s ≅ 2万8000 km/h
初観測から地球接近まで70日
次の地球接近2026年4月3日ごろ
公転周期1056日 ≅ 3.16年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
NASA は、この大きさの小惑星が地球に接近するのは、おおよそ 10年に 1度(only about once per decade)のできごとであるとしています。
 
この小惑星を肉眼で見ることはできませんが、最接近時には双眼鏡で観測できるほど明るくなる可能性があるとのことです。 

 
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2023年3月19日日曜日

小惑星 2023 FO が地球と月に接近

 
3月19日から20日にかけて、小惑星〝2023 FO〟が 地球と月に接近します。
 
2023 FO (2023年3月18日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)3月19日 15:36
 (月)3月20日 05:36
接近日時 誤差
(地球)±1 分未満
(月)±2 分
接近距離 (地球)0.899 LD
(月)1.435 LD
推定直径
4 ~ 8 m
対地球相対速度
6.2 km/s ≅ 2万2000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2023年8月18日
公転周期467 日 ≅ 1.28 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年3月18日土曜日

タナガ島で地震多発 — アリューシャン列島 (続報)

 
アリューシャン列島タナガ島(地図)のタナガ火山とタカワンガ火山の地震活動は、3月9日から11日にかけてピークとなりましたが、その後は発生率、規模ともに低下しています。米国地質調査所(USGS)アラスカ火山観測所(AVO)は、現地時間 3月16日に両火山の航空カラーコードを黄色に、火山警戒レベルを「注意」に引き下げました:
 
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大型の小惑星が月と地球に接近

 
推定直径 48〜110m の小惑星〝2023 DZ2〟が、3月25日から26日にかけて月と地球のそばを通過します。
 
この小惑星は 2月末にスペイン領カナリア諸島にあるラ・パルマ天文台の天文学者が発見したもので、現在までの観測データでは 2026年3月28日に地球に衝突する可能性がわずかながらある(確率 7700分の1)とのことです:
 
2023 DZ2 (2023年3月17日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)3月25日 22:44
 (地球)3月26日 04:31
接近日時 誤差
(月)±0分55秒
(地球)±1分03秒
接近距離 (月)1.342 LD
(地球)0.453 LD
推定直径
48 ~ 110 m
対地球相対速度
7.8 km/s ≅ 2万8000 km/h
初観測から地球接近まで26日
次の地球接近2026年3月28日
公転周期1012日 ≅ 2.77年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年3月17日金曜日

吾妻山で火山性地震増加

 
吾妻山(地図)では、3月10日から火山性地震が増加しましたが、14日以降は減少しています。低周波地震の発生頻度は2月ごろからやや上がっている状態が継続していますが、火山性微動は観測されていません:

浄土平観測点(大穴火口から東南東約 1km)に置かれている傾斜計では、2022年11月ごろから西(大穴火口方向)上がりの変化が継続しており、3月8日ごろから西上がりの変化がやや大きくなっている、とのことです。
 
 
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磐梯山で火山性地震増加 — 福島県 (続報)

 
3月16日午後、磐梯山(地図)の山頂付近のやや浅いところを震源とする有感地震(速報値:M2.6)が発生しました。その後、100回を超える火山性地震が観測されています。低周波地震や火山性微動は観測されておらず、地殻変動にも変化はないとのことです:
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-286)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 3月13日15:00 付けで更新情報を出しています —— PBF変動も特異変動も継続して出現中:
 
更新情報の概略 ——
  • 前回の更新情報では、八ヶ岳の CH26 観測装置に出現している PBF 変動が 2月17日に終息するとの見込みにもとづいて 4月末を地震発生時期(可能性)と推定した。

  • しかし、PBF変動も特異変動も継続出現。

  • 3月13日現在、 PBF変動が継続出現中 → 対応地震発生時期は 5月31日以降と計算される。13日午後の時点でも全く終息する傾向も認められない → 発生時期は6月以降になると思われる。

  • 現状では、5月末以前に対応地震が発生する可能性は否定できる。

  • No.1778 長期継続地震前兆の初現は 2008年7月4日で、今年 7月初旬で丸15年。過去最長の継続期間となる。

  • 本観測法での地震前兆変動の継続期間(地震発生までの期間)は、プレート境界型では主に数日。内陸の地殻地震では早い場合は数日だが、新潟中越地震では約 8ヶ月、岩手内陸地震では 3年3ヶ月が長い事例。

  • 前兆継続期間の違いは、震源領域にかかるカ(歪み速度)の違いによるものである可能性が強く示唆される。

  • No.1778 長期継続前兆変動がいつ終息するか.。PBF変動の完全終息を待って、発生時期を推定したいと考えている。
 
推定日未定(2023年6月以降)
PBF変動と特異変動の終息を確認した上で推定する予定
推定時間帯 09:00±3時間 または 18:00±3時間
推定震央領域 続報 No.351」所載の図3太線内
斜線の領域は火山近傍参考推定領域
推定規模 M8.0 ± 0.3
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
[注] PBF変動(Periodic Baseline Fluctuation anomaly)= 周期的な基線のうねり変動で、典型的な地震前兆波形。BT変動(Baseline Thickness anomaly)= 基線の振幅が増大する変動で、M5.0 以上の地震の前兆として出現。
 
 No.1778前兆群は、2008年7月初旬に出現し始めた前兆です。継続期間は14年を越えました。串田氏の観測歴上で最長の継続期間で、ピーク時期には30の観測装置に前兆変動が出現しました。
 
 No.1778前兆については、串田氏が自身の著書にて言及したため、その後の経過を一般公開しているものです。No.1778前兆以外の地震予測については、「地震前兆検知公開実験」の参加者にのみメールまたは Fax で配信されています。
 
串田氏の地震予測手法と実績については以下をご覧下さい:
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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小惑星 2023 EY が地球と月に接近

 
3月17日から18日にかけて、小惑星〝2023 EY〟が 地球と月に接近します。
 
2023 EY (2023年3月16日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)3月17日 20:35
 (月)3月18日 08:19
接近日時 誤差
(地球)±1 分未満
(月)±1 分未満
接近距離 (地球)0.623 LD
(月)0.891 LD
推定直径
12 ~ 28 m
対地球相対速度
8.1 km/s ≅ 2万9000 km/h
初観測から地球接近まで4 日
次の地球接近2028年2月19日ごろ
公転周期915 日 ≅ 2.50 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年3月12日日曜日

タナガ島で地震多発 — アリューシャン列島

 
アリューシャン列島のタナガ島(地図) の火山で、地震が多発しています:
 
地震活動が活発化しているのは、同島のタナガ火山とタカワンガ火山です。これまでの最大は、タナガ火山の下で発生した M3.9。
 
米国地質調査所(USGS)のアラスカ火山観測所(AVO)は、火山が噴火する可能性が高まっているとみて、両火山の航空カラーコードを「オレンジ」に、火山警戒レベルを「注意(WATCH)」に引き上げました。
 
噴火が発生する場合、タナガとタカワンガのどちらから発生するかは現段階では不明とのことです。 噴火が発生した場合、アジアと北米を結ぶ航空路が噴煙によって大きな影響を受ける可能性があります。
 
 
 
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小惑星 2023 EN が地球と月に接近・通過

 
3月9日から10日にかけて、小惑星〝2023 EN〟が 地球と月の近くを通過していたことが、3月11日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 EN (2023年3月11日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)3月9日 20:25
 (月)3月10日 01:36
接近日時 誤差
(地球)±1 分未満
(月)±1 分未満
接近距離 (地球)0.35 LD
(月)1.07 LD
推定直径
7 ~ 15 m
対地球相対速度
12.8 km/s ≅ 4万6000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2023年12月9日ごろ
公転周期319 日 ≅ 0.87 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年3月9日木曜日

地震と断層と爆発「セントラム」説

 
地震学者の Susan Hough 博士による一連のツイートから ——

地震と断層破壊の関連性はトルコ(の大地震)で非常に劇的に示されていますが、(地震の原因が断層破壊にあるという考えは)1891 年の美濃・尾張地震と G・K・ギルバートによる先見の明のある推論によって、1900 年ごろにようやく確立されたものです。

断層の破壊はそれ以前から観察されていましたが、地滑りや地盤沈下などとともに、より深いところの原因過程によって生じるさまざまな二次的影響の1つであると見なされていました。地質学者は一般に、19世紀半ばにロバート・マレットが定式化した古い考えである「セントラム(空洞)」説を支持していました。

セントラム説は、地震は地下の局所的な爆発によって起きると主張しました。 この考えは、活火山の近くで地震が起こることが知られていたヨーロッパの一部などで、自然に生まれたものです。
 
 
 

2023年3月8日水曜日

ボラの大群が押し寄せる — 兵庫県神戸市

 
3月5日、兵庫県神戸市中央区のハーバーランド(地図)の岸壁にボラの大群が押し寄せました。

「大群は形を崩さずにゆっくりと南下」、「魚の正体は海水魚のボラとみられるが、群れている理由は不明」(神戸農政公社):
 

トルコ大地震:断層に引き裂かれた木

 
トルコの大地震で、ちょうど断層の上に生えていたオリーブの木が真っ二つに引き裂かれ、地面の移動にともなって離ればなれになった、とのことです:

 
 

地球衝突コースの小惑星見つかる

 
2月28日にチリの観測施設が発見した小惑星 "2023 DW" が、低い確率ながら 2046年に地球に衝突する可能性があることがわかりました:
 
最新の予報(3月6日付)では、日本時間 2046年2月15日01時57分(± 1日4時間10分)に、最悪の場合、地球の中心から 2028km のところを通過するとされています。地球の半径は 6371km ですから、この場合は地球に衝突することになります。この時の 2023 DW と地球との相対速度は秒速 11.04km と予報されています。(今後観測データが蓄積されて予報の精度が上がり、衝突の可能性がなくなることもありえます。)

2023 DW は アテン群に属し、推定直径は約 50m でツングースカ級の大きさとされています。
 
 
 
 

2023年3月3日金曜日

ロシア: 「イエローストーンに核ミサイルを撃ち込む」

 
ロシア国営テレビの放送で、退役士官の軍事専門家が、ロシアが核ミサイル「サルマト」(NATOではサタン-2 と呼ばれる)を使ってイエローストーン国立公園の火山を攻撃し、巨大噴火を誘発させる可能性について言及しました。 


 
以下は記事からの抜粋です ——
 
▼ ロシアの退役海軍士官コンスタンチン・シヴコフは、ロシア 1 の番組「ウラジーミル・ソロヴィヨフとの夕べ」で、ロシアは核ミサイル「サルマト」でイエローストーンを噴火させることができると語った。

「サルマトは特別な兵器だ。まず第一に、大量の核弾頭を目標に届けることに加えて、小さなブロック弾頭で、南極を経由して攻撃することもできる、地球規模のミサイルと言える兵器だ」とシブコフは語った。

「すべてを探知できるミサイル防衛システムを構築することは不可能であり、それは米国が脆弱であることを意味する。これが第一のポイントだ」とシヴコフは付け加えた。「そして第二のポイントは、サルマトが米国で最も恐れられているイエローストーン火山に脅威を与えていることだ。」
 
▼ ルカ・デ・シエナは『ニューズウィーク』誌に、「(イエローストーンに核弾頭を撃ち込むことは)誰も試したことがないのだから、結論を出す前に、その効果をコンピューターで数値的にモデル化すべきだ」と述べた。彼はドイツのヨハネス・グーテンベルク大学マインツ校の地球物理学准教授である。

「一般に、カルデラの頂上から瞬時に質量を取り除くと、質量バランスが崩れ、マグマが上方に移動し、噴火が発生する。」

「しかし、核爆発の影響ははるかに大きく、放射線によって地表の温度が上昇し、全体の圧力が変化する。私の推測では、第一の問題は噴火ではなく、米国の反撃による人類の急速な滅亡だろう。」

▼ 米国地質調査所(USGS)も、核爆発がイエローストーンの噴火を誘発する可能性は非常に低いと述べている。現在休火山となっているイエローストーンは、地震という形でより大きなエネルギーが放出されても乱されることはない。『ナショナルジオグラフィック』によると、イエローストーン国立公園では毎年 1000~3000回の地震が記録されているという。

イエローストーン近郊で記録された最大の地震は、1959年のヘブゲン・レイク地震で、マグニチュードは 7.3 だった。この地震は、火山の固いマグマ体のすぐそば、深さ約 6 マイルで発生した。つまり、地震のエネルギーの多くが火山の岩盤に放出されたのだ。
 
この地震は、2メガトンの核兵器よりも大きなエネルギーを放出し、1945年に広島を襲った原子爆弾の100倍のエネルギーに相当する。しかし、この地震では、揺れのために温泉や間欠泉に多少の変化が生じただけだった。

また、イエローストーンで核爆弾が爆発したとしても、そのエネルギーの大半は空気中に放出される。通常、核弾頭は地上に落ちる前に起爆される。

USGSによると、過去数万年の間に何度も強力な地震が発生しているにもかかわらず、7万年もの間、イエローストーンの噴火は起きていないという。この状況は、すぐには変わりそうにない。イエローストーンの液状マグマは 5〜15% しかない。噴火を起こすには、大量の液状マグマと、それを地表に上昇させるだけの圧力が必要である。

核兵器でイエローストーンが噴火することはないだろうが、米国の国土で核爆発が起きれば、動物や人間の生命に大きなダメージを与えることは確かだ。
 
 
 

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-147)

 
米国イエローストーン国立公園内にあるスティームボート間欠泉(地図)の 2月の噴出は 0回でした。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月5日 30
2 1月28日 23