2024年11月21日木曜日

噴火始まる — アイスランド

 
 
現地時間 11月20日23時14分(日本時間 21日08時14分)、アイスランドのレイキャネス半島で噴火が始まりました。アイスランド気象局は、スヴァルツェンギ(Svartsengi、地図)の地下に流入しているマグマの累積量から、11月中に噴火する可能性は低いと予測していましたが、外れました。前回の噴火は 8月22日に始まり、9月初旬に終息しました:
 
以下は、アイスランド気象局が 11月21日に発表した文書とその概要です:
 11月20日午後11時14分、ストーラ・スコグフェル(Stóra-Skógfell、地図)とシリンガルフェル(Sýlingarfell)の間で噴火が発生した。
 
11月20日午後10時30分ごろに小規模な地震群が発生。その後、午後10時37分に HSオルカ社が運営する掘削孔で圧力の変化があった。この 2つの独立した事象は、マグマの貫入が始まったことを明確に示していた。

11月20日午後11時14分、ストーラ・スコグフェルとシリンガルフェルの間に亀裂が開き、北東方向に伸びた。噴火している亀裂の長さは約 2.5km と推定され、南端はシリンガルフェルの近くにある。
 
 

2024年11月20日水曜日

アヒイ海山の噴火警戒レベル引き上げ — マリアナ諸島

 
硫黄島の南東 620km にあるアヒイ海山(Ahyi Seamount、地図)の噴火警戒レベルが UNASSIGNED から ADVISORY(注意報)に、航空カラー・コードが YELLOW(黄色)に引き上げられました: 
アヒイ海山の火山活動活発化の明瞭な兆候が、過去数週間、衛星データによって散発的に観測されている。11月1日、10日、19日の衛星画像には、変色した海水が火山から数百メートル離れたところまで漂っているのが写っている。衛星データの遡及分析では、2024年8月5日までさかのぼって弱い活動が認められる。最新のものを含むこれらの衛星画像の一部には、海面に浮かぶ軽石と思われるものが写っている。ウェーク島の水中音響アレイのデータには、アヒイ海山の方向からの顕著な音響信号は検出されていないが、過去の事例では、同海山で明確な水中音響信号のない海底噴火が観測されている。
 
海水の変色に加えて軽石が存在する可能性があることは、アヒイ海山で海底噴火が進行中であることを示唆している。したがって、航空カラー・コードと噴火警戒レベルを YELLOW(黄色)と ADVISORY(注意報)に引き上げる。

 アヒイ海山は円錐形をした大きな海底火山で、頂上は海面から 137m 以内にあるとされています。
 
 
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東京湾や千葉県の上空に 2本の長い棒状の雲

 
11月19日午後、東京湾や千葉県の上空に 2本の長い棒状の雲が現れました。衛星画像で見ると、北東-南西方向に伸びていたようです。

「上空の安定した大気に性質が異なる空気が流れ込んだことでできたと考えられる(中略)国内でここまできれいな形の雲は見たことがない」(専門家)、「オーストラリアで良く見られる『モーニンググローリー』と呼ばれるロール状の雲と似ている」(東京大学・新野宏名誉教授):
 
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小惑星 2024 WA が地球と月に接近・通過

 
小惑星〝2024 WA〟が 11月15日に地球と月の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 11月19日付のデータベース更新で明らかになりました。かなり大きな小惑星ですが、発見は接近・通過の後となりました。
 
2024 WA (2024年11月19日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月15日 04:07
 (月)11月15日 11:35
接近日時 誤差
(地球)± 2 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.34 LD
(月)0.54 LD
推定直径
12 ~ 27 m
対地球相対速度
9.2 km/s ≅ 3万3000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近
公転周期641 日 ≅ 1.75 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

南海トラフで深発地震、異常震域

 
11月20日03時36分、駿河トラフと南海トラフの接続部付近を震源とする深発地震がありました。気象庁の速報値では、M5.0、深さ 250km、最大震度 2(震央地図),防災科学技術研究所の資料では Mw4.9、深さ 240km です。
 
この地震の震央は伊豆半島の南西ですが、震央に近い伊豆半島や東海地方では無感で、有感となったのは相模湾から東北地方にかけての太平洋側の地域でした(震度分布図)。地震波が、減衰しにくい海洋プレートのスラブをとおして伝わる異常震域現象だと思われます。
 
右上図は防災科学技術研究所 AQUAシステム メカニズム解カタログより。
 
 
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2024年11月19日火曜日

日本に対して働きつつあった一勢力

 
関東大震災を予測したことで知られる地震学草創期の研究者・今村明恒博士(1870〜1948)は、日本列島の地震には「旺盛期」というべき時期が 3回あった、それは(第一期)7世紀末から 9世紀末、(第二期)16世紀末から 18世紀初頭、(第三期)19世紀半ば以降である、これらの「旺盛期」は必ず「三陸沖に於ける地下大活動」によって代表される、と指摘しました。
 
 博士は 1936年に発表した論文で次のように述べています ——
 
とくに第一期、第二期はその期間あまり長からざるにかかわらず、地震活動が、この間に本邦における地震帯の全系統を少なくとも一巡しているようにみえる。これはまったく偶然の結果かもしれないが、しかし各期における活動の原因が広く日本に対して働きつつあった一勢力にあるとみる時、斯様な現象の起こるのもむしろ自然のように思われる。
 
ここに書かれている「日本に対して働きつつあった一勢力」の実体を今村博士がどのように考えていたのかはわかりません。太平洋プレートのようなものだったのでしょうか。プレート・テクトニクス理論が登場したのは 1960年代の後期です。
 
参考書籍: 保立道久『歴史のなかの大地動乱 — 奈良・平安の地震と天皇』岩波新書、2012

2024年11月18日月曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-310)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 11月17日20:00 付けで「続報 No.377」(PDF形式)を出しています。
 
前回の更新情報(No.376、11月11日14:00 付け)では次のように推定されていました ——
 
11月11日現在、変動継続中のため、少なくとも 11月17日以前に対応地震が発生する可能性は否定される。主な継続変動は、CH32 特異と CH26 PBF 特異。他は微弱。

現状認識
  • CH02 特異等 — 初現 10月20.0日、極大 11月1.2日、終息推定 11月17日±1日 — [初現〜発生]:[極大〜発生]=20:13 → 11月23日±3日
  • CH32特異、CH26 PBF特異等 — 初現 10月9.0日、極大 10月24.5日、終息推定 11月16日±1日 — [初現〜発生]:[極大〜発生]=20:13 → 11月22日±3日
  • 火山型変動 — 主極大 11月5.0日、副極大 11月9.5日、終息推定 11月19日±1日 — [極大〜発生]:[主極大〜副極大]=4:1→ 11月23日±4日
上記認識が正しい場合、11月23日±3日に対応地震発生の可能性。11月20日以降も前兆変動が継続した場合は再検討。
 
今回の更新情報(No.377)では以下のように判断されています ——
 
前回までの更新情報では、火山性変動などを中心とした前兆変動は「別形態変動」と認識していた。しかし、火山性変動の中心は11月1.5日で、同期特異変動など他の前兆変動の極大と同じ時期 → 2つの前兆変動群は同一現象を表していると認識。

初現 10月9.0日、極大 11月1.5日に経験則[初現〜地震発生]:[極大〜地震発生]= 20:13 を適用 → 12月15日±3日に地震発生

上記認識が正しい場合は、前兆変動の静穏化は 12月4日±3日、12月中旬近くまで対応地震発生の可能性はなく安全。
 

推定日12月15日±3日(静穏化確認後修正予定)
12月4日±3日に静穏化しない場合は再考
12月4日以前に変動静穏化の場合は修正して続報予定
推定時間帯 09:00±2時間 または 18:00±3時間
(午前09時~11時の可能性が若干高い)
推定震央領域

続報 No.377」所載の図2 参照
太線領域内=大枠推定領域
斜線領域=可能性が考えやすい推定領域
震源が火山近傍領域を含む可能性高い
弧線A~B以南は考えにくい

直近で噴火の可能性が考えられる前兆変動はないので、現状では震央近傍火山の噴火の可能性は考えにくい。今後噴火変動が観測された場合は続報予定。
推定規模 主震:M8.0 ± 0.3
複合の場合:M7.4±0.3 + M7.3±0.3 など
(余震を含まない大型地震の断層長が合計で約150km程度となるような複合地震活動の可能性)
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2024年11月17日日曜日

イーロン・マスク氏の3人の妻と12人の子どもたち

 
近ごろ報道で目にすることが多いイーロン・マスク氏ですが、3人の妻との間に 12人の子どもをもうけているとのこと。12人には三つ子 1組、双子 2組が含まれています。マスク氏は世界一の大富豪といわれていますから、将来、遺産相続で揉めるのではないでしょうか。私が心配することではないですが ・・・

以下の画像は "Mail Online" の記事に掲載されているものです:
 

瀬戸内海にキタオットセイ — 兵庫県姫路市

 
10月13日午前、兵庫県姫路市の播磨灘にある家島(地図)沖で、キタオットセイとみられる動物が泳いでいるのが目撃・撮影されました。体長 1m 超。北オットセイの瀬戸内海での目撃例はない、とのこと。
 
「キタオットセイは夏に北太平洋で繁殖期を過ごし、冬から春先にかけて東北や千葉県沖まで南下。日本海側の鳥取県で保護されたケースもあり、今回はキタオットセイの可能性が高い」(神戸須磨シーワールド館長):
 

陸奥湾で M4.6、最大震度 4

 
11月16日21時22分、陸奥湾東部を震源とする M4.6、深さ 10km、最大震度 4 の地震が発生しました(防災科学技術研究所は Mw4.4、深さ 7km としています)。
 
気象庁の「主な地震の発震機構解(速報値)」によると、発震機構は北東ー南西方向に圧力軸を持つ逆断層型です()が、防災科学技術研究所の「AQUAシステム メカニズム解カタログ」では東西方向に近い圧力軸のようです(右図)。
 
気象庁の「震度データベース検索」で検索可能な 1919年1月1日以降、陸奥湾では震度 1 が 37回、震度 2 が 10回、震度 3 が 6回発生していますが、震度 4 以上が発生したのは今回が初めてです。また、M4.5 以上の規模は 1976年11月29日の M4.9以来、48年ぶりです。

小惑星 2024 VW4 が地球と月に接近・通過

 
小惑星〝2024 VW4〟が 11月14日に地球と月の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 11月16日付のデータベース更新で明らかになりました。かなり大きな小惑星ですが、発見は接近・通過の後となりました。
 
2024 VW4 (2024年11月16日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月14日 15:50
 (月)11月14日 16:41
接近日時 誤差
(地球)± 1 分
(月)± 1 分
接近距離 (地球)0.61 LD
(月)0.96 LD
推定直径
11 ~ 25 m
対地球相対速度
8.9 km/s ≅ 3万2000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2032年10月27日
公転周期1412 日 ≅ 3.87 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年11月16日土曜日

ロール雲 出現 — 北海道陸別町

 
11月14日午後6時ごろ、北海道陸別町(地図)の上空にロール雲(波状雲)が現れました。 

「上空4000メートルの水蒸気量が多い高度で、発生していて、地上からまっすぐに、空に向かう風の流れがあるなど、いくつかの気象条件が重って現れた雲です。さらに、日高山脈など地形の影響も受けて、ユニークな形になります」:
 
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川や港にイワシの大群が押し寄せる — 山口県下関市

 
11月8日ごろから、山口県下関市(地図)の中心部を流れる武久川(地図)や吉母港(地図)に魚の大群が押し寄せています。マイワシとみられ、体長は約 15cm。河口からおよそ 500m の地点でも川を埋め尽くすように黒く見えています。

「武久川にイワシの大群が上がってくるというのは初めての経験」(30年近くこの川沿いを散歩する男性)、「直近で近くの定置網にブリやマグロが入っているという情報がありましてマグロやブリなどより大きなイワシを食べる魚に追われてエサがあるわけではないので来たくて来たというわけではなく逃げるうちにやむなくあそこまで迷い込んだ印象」(山口県水産研究センター):
 
11月12日付記事の時点では、武久川のイワシはますます増えているとのことです。
 
 

2024年11月15日金曜日

2つの小惑星が月と地球に接近・通過

 
11月10日から 11日にかけて、2つの小惑星が月と地球の近くを通り過ぎていたことが、NASA/JPL による 11月14日付のデータベース更新で明らかになりました 。
 
2024 VR4
(2024年11月14日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月11日 15:12
 (地球)11月11日 17:52
接近日時 誤差
(月)± 6 分
(地球)± 2 分
接近距離 (月)0.859 LD
(地球)0.076 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
5.7 km/s ≅ 2万1000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2029年5月15日ごろ
公転周期384 日 ≅ 1.05 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2024 VP4
(2024年11月14日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月10日 14:19
 (地球)11月11日 21:55
接近日時 誤差
(月)± 7 分
(地球)± 4 分
接近距離 (月)1.25 LD
(地球)0.76 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
3.7 km/s ≅ 1万3000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近2031年11月26日ごろ
公転周期526 日 ≅ 1.44 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
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2024年11月14日木曜日

古井戸から水が噴出 — 中国・甘粛省

 
中国・甘粛省(地図)で、100年以上の歴史がある古井戸から、水が突然噴出したとの記事です。登録会員限定の記事なので、詳しい内容はわかりませんが、掲載されている写真では、かなりの高さまで黒っぽい水が噴き上げています:

甘粛省はチベット高原の縁辺を占める州で、インド亜大陸の北上による大陸地殻の変形が及んでいる地域です。
 
日本では、東北地方太平洋沖地震の約 5ヶ月前に宮城県の鳴子温泉で熱水の爆発的噴出がありました:
 

トリメチル・アルミニウム雲

 
11月10日、ノルウェー北部の上空に現れたトリメチル・アルミニウムの雲。地表から約 100km 上空の大気中の波動や渦を研究する目的で、NASA のロケットから放出されたトリメチル・アルミニウムが輝いています。北極圏内の小さな町ナルビク(地図)で撮影されました:
 
NASA は、トリメチル・アルミニウムは無害だとしていますが、どうでしょうか。資料には、「極めて引火性の高い液体および蒸気」、「空気に触れると自然発火」、「自然界には存在しない」、「不活性気体雰囲気下で保存・取り扱いしなければならない」、「重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷」などの記述があります。陰謀論の種になりそうです:


近畿圏中心領域大型地震 (続報-309)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 11月11日14:00 付けで「続報 No.376」(PDF形式)を出しています。
 
前回の更新情報(No.375、11月5日16:00 付け)では次のように推定されていました ——
 
11月1.2日に特異変動の極大があったと認識(初現 10月20.0日)。ステージ 29 に移行。

この特異変動と火山性変動(初現 10月9.0日、極大 10月24.5日)の出現状況から、現在継続中の微弱な変動(CH26-PBF特異と CH32特異)が、ここ数日内に静穏化した場合は  11月13日±3日に、また 11月16日まで継続して静穏化した場合には 11月22日±3日に対応地震が発生する可能性が示唆される。

 今回の更新情報(No.376)では以下のように判断されています ——
 
11月11日現在、変動継続中のため、少なくとも 11月17日以前に対応地震が発生する可能性は否定される。主な継続変動は、CH32 特異と CH26 PBF 特異。他は微弱。

現状認識
  • CH02 特異等 — 初現 10月20.0日、極大 11月1.2日、終息推定 11月17日±1日 — [初現〜発生]:[極大〜発生]=20:13 → 11月23日±3日
  • CH32特異、CH26 PBF特異等 — 初現 10月9.0日、極大 10月24.5日、終息推定 11月16日±1日 — [初現〜発生]:[極大〜発生]=20:13 → 11月22日±3日
  • 火山型変動 — 主極大 11月5.0日、副極大 11月9.5日、終息推定 11月19日±1日 — [極大〜発生]:[主極大〜副極大]=4:1→ 11月23日±4日
上記認識が正しい場合、11月23日±3日に対応地震発生の可能性。11月20日以降も前兆変動が継続した場合は再検討。
 

推定日11月23日±3日(静穏化確認後に修正)
11月17日以前に静穏化の場合、および 11月20日以降も変動継続の場合は再考・修正予定
推定時間帯 09:00±2時間 または 18:00±3時間
(午前09時~11時の可能性若干高い)
推定震央領域

続報 No.376」所載の図2 参照
太線領域内=大枠推定領域
斜線域=可能性が考えやすい推定領域
震源が火山近傍領域を含む可能性高い
弧線A~B以南は考えにくい
推定規模 主震:M8.0 ± 0.3
複合の場合:M7.4±0.3 + M7.3±0.3 など
(余震を含まない大型地震の断層長が合計で約150km程度となるような複合地震活動の可能性)
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2024年11月13日水曜日

小惑星 2024 VX3 が月と地球に接近

 
 11月13日から 14日にかけて、小惑星〝2024 VX3〟が月と地球の近くを通過します。
 
2024 VX3
(2024年11月12日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月13日 20:30
 (地球)11月14日 04:44
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.41 LD
(地球)0.39 LD
推定直径
6 ~ 13 m
対地球相対速度
7.0 km/s ≅ 2万5000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2025年10月31日
公転周期324 日 ≅ 0.89 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年11月10日日曜日

秋田駒ヶ岳で火山性地震増加

 
11月10日朝から、秋田駒ヶ岳(地図)で火山性地震が増加しています。 

「秋田駒ヶ岳では、本日(10日)7時頃から山体の北側で火山性地震が増加しています。火山性地震の震源は男女岳の北約 3km の深さ約 1km と推定され、本日 7時から 9時までに 129回(速報値)観測しています」:
 
秋田駒ヶ岳が最後に噴火したのは 1970年から 71年にかけてで、溶岩流出をともなう中規模のマグマ噴火でした。
 
秋田駒ヶ岳の北東約 20km には岩手山があります。同山は、山体の膨張や火山性地震の増減が観測されていることから、10月2日に噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」に引き上げられています:
 
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ハリス大統領誕生へ (続報)

 
9月7日付「ハリス大統領誕生へ 」の続報です。
 
"USA TODAY" の記事です。 アメリカン大学の歴史学者 アラン・リクトマン(リヒトマン)教授が、自身の予測が外れたことについて語っています:

以下は記事からの抜粋・テキトー訳です ——
 
「自分が間違っていたことを認めます」:アラン・リクトマンが選挙予測が外れた理由を説明

リクトマンは、不正確な予測の原因はバイデン政権への軽蔑やハリスの選挙活動開始の遅れなどにあるとした。予測は外れたが、リクトマンは彼の予測手法である「ホワイトハウスへの 13の鍵」システムの長期的な正確性を強調し、そのシステムを堅持している。

今週まで、アメリカン大学の教授は過去 10回の(大統領)選挙のうち 9回を正しく予測していた。ジョー・バイデン大統領に再選を阻まれてから 4年、ドナルド・トランプが 2期目のホワイト・ハウス入りを決定的にしたことで、彼のこれまでの 90%の的中率は 81.8%に下落した。

リクトマンは、彼の「ホワイトハウスへの 13の鍵」予測システムが今回予測に失敗した 2つの主な理由として、バイデン-ハリス政権への軽蔑と、バイデンが 7月21日に選挙から撤退した後、ハリスの選挙活動開始が遅れたことを挙げた。彼は、民主党が「最善を尽くした」とはいえ、ハリスが予備選挙と党員集会への参加を避けた現代史上唯一の候補者であることも要因であると付け加えた。
 
同氏はまた、X(ツイッター)のようなプラットフォーム上で「信じられないほどの偽情報の爆発」が起きたと指摘し、株式市場が暴落し、失業率が史上最高に達したという主張など、虚偽の発言が大規模に拡散したと述べた。 

リクトマン氏は、13 のキー・システムを変更するつもりはないことを確認した。同氏は、このシステムは依然として高い成功率を誇っていると述べた。

「キー自体に問題があるとは思いません。1 回の選挙で失敗したからといって、直ちにモデルを変更することはできません。このモデルは 41 回の選挙で構築されたものです」とリクトマン氏は述べた。

同氏は、自身の予測は政治評論家の大半の予想に反することが多いが、それでも他のモデルよりも効率的な指標であると述べた。
 
——
 
 
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2024年11月8日金曜日

肋骨雲 出現 — 長崎県南島原市

 
11月7日、長崎県南島原市(地図)の上空に肋骨雲が現れました。
 
「巻雲の一種」、「南島原市の西にある長崎県五島市の上空を飛んでいた飛行機から出た飛行機雲が、長く伸びながら変化したものと考えられます」: 
 
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小惑星 2024 UG21 が地球と月に接近・通過

 
小惑星〝2024 UG21〟が 10月25日に地球と月の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 11月7日付のデータベース更新で明らかになりました。かなり大きな小惑星の接近が見過ごされていたようです。
 
2024 UG21 (2024年11月7日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月25日 21:57
 (月)10月25日 23:02
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.42 LD
(月)1.13 LD
推定直径
10 ~ 22 m
対地球相対速度
13.6 km/s ≅ 4万9000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2026年4月27日
公転周期422 日 ≅ 1.15 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年11月6日水曜日

川にジンベエザメが迷い込む — 愛媛県宇和島市

 
11月5日昼前、愛媛県宇和島市津島町(地図)を流れる岩松川(地図)の河口から約 1km 上流で、体長 5.9m のジンベエザメが泳いでいるのが見つかりましたが、翌 6日午後、川底で死んでいるのが確認されました。頭部の模様などから、5年前に高知県の室戸沖で定置網にかかり、大阪市の水族館「海遊館」が飼育・展示していた個体で、10月上旬に高知県土佐清水市(地図)沖に放流されていた、と判明しました。

「黒潮に乗って、初夏から秋にかけて日本の近海に姿を現すというジンベエザメ」、「足摺沖で分岐した黒潮に乗って、宇和島にやってくる可能性も十分あるということです」:
 
愛媛県では、今年 5月にクジラが川を遡る事象が起きています:
 
 

小惑星 2024 VM1 が月と地球に接近

 
 11月7日、小惑星〝2024 VM1〟が月と地球の近くを通過します。
 
2024 VM1
(2024年11月5日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月7日 05:25
 (地球)11月7日 08:46
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± 1 分
接近距離 (月)1.70 LD
(地球)0.81 LD
推定直径
9 ~ 20 m
対地球相対速度
8.6 km/s ≅ 3万1000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近
公転周期1088 日 ≅ 2.98 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-308)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 11月5日16:00 付けで「続報 No.375」(PDF形式)を出しています。
 
前回の更新情報(No.374、11月1日02:00 付け)では次のように推定されていました ——
 
10月31日20時半ごろ、継続出現していた前兆変動が一気に静穏化。しかし、22時過ぎから再び変動が出現し、11月1日未明現在継続中。他の変動が示す 11月1日~11月2日の可能性も考慮すると、11月3日±2日に対応地震が発生する可能性を否定できない。

全ての変動が静穏化していない理由は 3つ考えられるが、現時点ではそのどれであるか判断できない。11月3日±2日で次ステージ極大が出現する可能性がある。11月5日までに地震発生がなければ、次ステージに移行と判断されたい。11月5日以降に続報予定。
 
 今回の更新情報(No.375)では以下のように判断されています ——
 
11月1.2日に特異変動の極大があったと認識(初現 10月20.0日)。ステージ 29 に移行。

この特異変動と火山性変動(初現 10月9.0日、極大 10月24.5日)の出現状況から、現在継続中の微弱な変動(CH26-PBF特異と CH32特異)が、ここ数日内に静穏化した場合は  11月13日±3日に、また 11月16日まで継続して静穏化した場合には 11月22日±3日に対応地震が発生する可能性が示唆される。
 

推定日11月13日±3日(11月8日±2日 に静穏化した場合)
11月22日±3日(11月16日±2日 に静穏化した場合)
推定時間帯 09:00±2時間 または 18:00±3時間
推定震央領域

続報 No.375」所載の図5 参照
太線領域内=大枠推定領域
斜線域=可能性が考えやすい推定領域
震源が火山近傍領域を含む可能性高い
弧線A~B以南は考えにくい
推定規模 主震:M8.0 ± 0.3
複合の場合:M7.4±0.3 + M7.3±0.3 など
(余震を含まない大型地震の断層長が合計で約150km程度となるような複合地震活動の可能性)
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2024年11月5日火曜日

東北地方太平洋沖地震の数時間前に内陸の地殻が 1cm ずれていた (続報)

 

もう少し詳しい記事を『京都新聞』が載せていますので紹介します:
 
「東日本大震災と同じ海溝型地震で、今年 8月に宮崎県で震度6弱を観測し南海トラフ巨大地震との関連が懸念された地震をはじめ、内陸型だった 16年の熊本地震の前震でも同様の事象を確認した」、(梅野健教授は)「今後は空(震源域上空の電離圏で電子密度の乱れ)と陸の観測データを併用して巨大地震の発生 1~2時間前の短期的予知のシステム構築を目指す」 
 
 
記事では、梅野教授の所属は京都大学情報学研究科と書かれていますが、今年 4月からは東京大学地震研究所客員教授も兼ねているようです。
 
 
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川が赤く染まる — 神奈川県横浜市、宮城県仙台市 (続報)

 

宮城県仙台市中心部を流れる広瀬川(地図)が赤く変色した件について、市内の雨水管の排出口付近で自然由来の鉄さびとみられるヘドロ状の堆積物が見つかりました。
 
「雨水管からは周辺にある亜炭の廃坑の地下水が排出されていることから、この地下水に含まれる鉄分が酸化して堆積した可能性もあるということです」、「『亜炭』は石炭の一種で、戦前から戦後にかけて家庭用の燃料として広く利用されていました。そのため、かつて広瀬川沿いには多くの亜炭の坑道があり、今もその名残が多く残っている」: 
 

白山で M4.2、地震増加

 
11月4日19時21分ごろ、白山(地図)山頂付近のやや深部を震源とする M4.2、最大震度 2 の地震が発生。その後、地震が増加しています。

「白山では、昨日(4日)19時21分頃に、山頂付近のやや深部を震源とするマグニチュード 4.2(速報値)の地震が発生し、最大震度 2(高山市荘川町)を観測しました。その後、地震は増加し 4日は 335回観測しました。本日(5日)は 08時までに 69回(いずれも速報値)と、昨日より発生回数は減少しています」:
 
気象庁の資料によると、白山には平安時代、戦国時代、江戸時代前期に噴火の記録があります。 最後の噴火は 1659年(万治 2年)です。
 
 
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2024年11月4日月曜日

南西諸島に長大なロープ・クラウド

 
11月2日午前、南西諸島に沿うようにロープ・クラウドが現れ、それにともなって非常に細く長い降水帯が発生しました。
 
「ロープクラウドは一般的に幅 10~30キロ程度、長さは 1000km程度の細くて長い積雲の雲列で、中には 2000~3000km に及ぶモノもあるといいます」: 
 
ロープ・クラウドは 1月末に東海道沖にも現れました:
 
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小惑星 2024 VO が地球と月に接近

 
11月5日、小惑星〝2024 VO〟が地球と月の近くを通過します。非常に低速です。
 
2024 VO (2024年11月3日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月5日 06:18
 (月)11月5日 15:57
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.75 LD
(月)1.44 LD
推定直径
2 ~ 4 m
対地球相対速度
3.1 km/s ≅ 1万1000 km/h
初観測から地球接近まで3 日
次の地球接近2025年4月10日
公転周期434 日 ≅ 1.19 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年11月3日日曜日

山上の湖が消滅 — 御嶽山

 
御嶽山の山頂直下に位置し、日本で最も高いところ(2905m)にある湖沼とされる「二ノ池」(地図)が干上がり、消滅しました。2014年の御嶽山の噴火後は、周辺に積もった火山灰が雨水や雪解け水と共に流入し続け、消滅は時間の問題だと考えられていた、とのことです。
 
「二ノ池は少なくとも千年ほど前からあったとみられる。『14年の噴火はそんな二ノ池を10年で埋め立ててしまうほどの出来事だった』」(御嶽山科学研究所):

2022年9月の写真あり:
 
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