「天文学の論文で、対象とする物体の実物大の図が掲載されることはあまりないのだけれど・・・」
It's not often that astronomical papers publish renderings of their objects at 1:1 scale https://t.co/8u8hMY99jQ— Gerard van Belle (@FringeDoctor) September 26, 2019
リンク先の論文(要旨)は、海王星以遠を公転する天体(Trans-Neptunian Objects)の軌道の乱れなどを説明するために唱えられている第9惑星仮説(Planet 9 hypothesis)に対して、軌道の乱れなどの現象を引き起こしているのは惑星ではなく、恒星間宇宙を漂ううちに太陽の重力に捕らえられた原初ブラックホール(primordial black hole)であると主張するものです。
このブラックホールの大きさは図に示されたとおりで、その質量は地球の数倍とのこと。第9惑星はいまだに見つかっていませんが、こんなに小さいブラックホールがその正体だとしたら見つかっていないのも納得です。論文では、ブラックホール周辺のダークマター(暗黒物質)が消滅するときに発する信号を検出することによって、ブラックホールの存在を確認できるはずとしています。
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