- 「白頭山が噴火すれば、アイスランドの10倍の威力」
- Ministry preparing for Baekdu eruption (統一部が白頭山噴火対策)
- Unification Ministry to Consider Building Task Force for Possible Eruption of Mount Baekdu (統一部が白頭山噴火に備える作業部会の設置を検討)
- 白頭山噴火可能性に備え、統一部が対策班設置検討
韓国政府は、噴火の危険性に対する南北協力が必要と考えて北朝鮮側に問題提起しているようですが、北朝鮮側はこれといった反応を示していないとのことです。
中国側はどうでしょうか。以下は政府系といわれる『環球時報』の記事です:
- Portent of Changbai volcano eruption groundless: Chinese experts (長白山の噴火の前兆には根拠がない: 中国の専門家)
- Talk of volcano eruption on Changbai Mountain stirs up residents (長白山の噴火の話題が住民を不安にしている)
近い将来に長白山が噴火する可能性は低い、というのが中国側専門家の見解ですが、長白山に近い地域の住民にはパニックに近い反応も見られるようです。以下は上記記事の摘記・テキトー訳です:
中国の科学者(複数)は、北朝鮮との国境に近い吉林省にある長白山中の天池火山が、一部に言われていているように近い将来に噴火する可能性は低いと言明している。
しかし、そのような声明で、家に灰や火が降り注いでくるかも知れないという不安からくる一般大衆のパニックを押しとどめることはできない。
『Changchun Evening News』 が 11月 16日に伝えたところによると、一部の住民は長白山が今後数年以内に噴火するという根拠のない話を信じている。吉林省北東部の白山(Baishan)市に住む Jiang という女性は、噴火が恐ろしいので自分が経営している衣料品店を売り払って、白山市から出ていく予定だ、と同紙に語った。
長白山の北に住んでいる Zhao Xiaoyu という 28歳の英語教師は、『環球時報』に次のように語った ―― 以前から、長白山が噴火するかもしれないという噂が流れていたが、韓国の専門家が長白山は 2~3年のうちに噴火するという予測を公にしたことによって、住民はパニックに近い状態になった。私たちは誰を信じていいのかわからない。できることといえば、噴火が起こらないように祈るだけだ。
長白山の近くに何世代にもわたって暮らしてきた Zhao 氏の家族や近隣の住民には、今のところ移住する計画はない。
韓国のソウルにある Yonhap News Agency によると、韓国・釜山国立大学の地質学教授 Yun Sung-whyo 氏が今年 6月 18日に、長白山が「2014年~ 2015年に噴火する可能性がある」と発表している。
中国の専門家(複数)は、韓国の発表を否定している。吉林省地震局の地震・火山分析・予知センターの責任者である Yang Qingfu 氏は新華社通信(Xinhua News Agency、中国の国営通信社)に対して、観測データは火山が安定した状態にあることを示しており、すぐに噴火する兆候はない、と語っている。
長白山の天池火山は、中国本土で噴火の可能性があるもっとも危険な火山の一つである。それに加えて、山頂部にたたえられている 20億立方メートルの水が噴火の際の危険性を高めている。同火山が最後に噴火したのは、1903年のことである(訳注: 日露戦争の前年)。
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