2022年7月31日日曜日

中国の大型ロケットがまもなく落下 (続報)

 
U.S. Space Command のツイートによると、中国の大型ロケットの1段目は米国山岳部夏時間 7月30日午前10時45分(日本時間31日午前1時45分)にインド洋上空で大気圏に突入したとのことです:

落下の様子を撮影したとみられる動画です。撮影地はマレーシアの Kuching(地図)です:
 
 NASA はこの落下について中国を非難しています:

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2022年7月30日土曜日

中国の大型ロケットがまもなく落下

 
またもや中国のロケットが制御されぬまま大気圏に突入します。 
 
問題のロケットは「長征5B」で、中国独自の宇宙ステーション「天宮(Tiangong)」の実験棟「問天(Wentian)」を搭載して7月24日に打ち上げられ、天宮のコアモジュール「天和(Tianhe)」にドッキングさせることに成功しています。
 
落下してくるのは長征5Bロケットの1段目で、大気圏内で完全には燃え尽きず、5~9トンが地表に到達するとみられています。長征5Bは今回が3回目の打ち上げですが、過去の2回も制御されない状態で大気圏に突入しています。2020年の打ち上げでは、西アフリカのコートジボワール共和国に残骸が落下し、建物に被害が出ています。

以下のツイートは The Aerospace Corporation のツイートですが、日本時間 7月31日03時16分±5時間の時間帯に大気圏に突入すると予測しています。軌道図(拡大)を見ると、この時間帯の中央を過ぎたあたりで、日本列島上空を九州から関東地方にかけて通過するようです。
 
 
 
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2022年7月29日金曜日

大地震を80%の精度で予知する方法を開発 — イスラエル (補足)

 

『Remote Sensing』誌に掲載された概要と本文です:

"Abstract" の主要部分をテキトー訳します:
 
地震に先行している可能性がある前兆現象の検出をめぐっては、大きな論争がある。強い地震にかかわる自然災害の兆候は、岩石圏、対流圏、電離圏に現れる可能性があり、現在のリモート・センシング技術が、地殻深くに蓄積した応力の早期警告信号(地震イベントに関連すると推定される)を検出・測定する重要なツールとなっている。当論文では、GPS電離層全電子量(TEC)を前処理した時系列推定値を用いて、機械学習サポート・ベクター・マシン(SVM)技術を実装し、地震に起因しTECデータの乱れとして現れる潜在的な前兆現象を評価することを提案する。異なる時間スケールでの太陽や地磁気の影響についてデータをフィルタリングしスクリーニングした結果、大規模地震(>Mw 6)に対しては、真陰性(true negative)の予測は85.7%の精度、真陽性(true positive)の予測では80%の精度が達成可能であることが示された。
 
 
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大地震を80%の精度で予知する方法を開発 — イスラエル

 
イスラエル政府のエネルギー省とイスラエル科学財団から資金提供を受けた研究チームが、大地震の発生を48時間前に80%の精度で予測する方法を開発したとのことです:
以下は『JERUSALEM POST』紙の記事からの抜粋・テキトー訳です:
  • イスラエルの研究チームが、大地震を48時間前に80%の精度で予測する方法を見いだした。詳細は、5月に科学誌『Remote Sensing』に査読付き論文として掲載された。

  • 研究チームは、モーメント・マグニチュード(Mw)6 を超える地震を大地震と定義している。

  • アリエル大学と研究開発センター東部支部からなる研究チームは、地球の電離層の変動を調べることによって、過去20年間に発生したいくつかの大地震の前兆候補を評価することができた。

  • 研究チームは、機械学習によるサポート・ベクター・マシン(SVM)技術を実装した。これは、電離層の全電子量(Total Electron Content:TEC)のGPS地図データを使って、電離層の電子電荷密度を計算するものである。

  • この手法によって、大地震を80%の精度で正確に予測できることを確認した。

  • この手法では、特定の地域で大地震が発生しないことを85.7%の精度で予測することもできる。
 
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2022年7月28日木曜日

漁港内に複数のイルカが迷い込む — 宮城県気仙沼市

 
7月27日朝、宮城県気仙沼市の梶ケ浦漁港(地図)内に複数のイルカが迷い込んでいるのが見つかりました。体長は目測で1〜2m程度。

「ここでイルカを見たのは初めて」「大島沖や唐桑沖などではよく見掛けるが、湾内で見たことはなかった」(同漁港を拠点にする釣り歴60年以上の釣り人):
 
 

堤防沿いにリュウグウノツカイ — 島根県出雲市

 
7月27日午前、島根県出雲市河下町(地図)で、海岸の堤防沿いにリュウグウノツカイが泳いでいるのが目撃・撮影されました。体長は2~3mほど:
 
今年は島根県や鳥取県で魚類の異変が多いようです:
 

カマエワカナロア海底火山で地震多発 — ハワイ (続報)

 
日本時間7月27日13時28分(現地時間26日18時28分)、ハワイ島南岸から約33kmのところにある海底火山カマエワカナロア(旧称ロイヒ、地図)でM4.6、震源の深さ10.6kmの地震が発生しました。7月16日から18日にかけてカマエワカナロアで発生した群発地震に関連した応力解放である可能性があるとのことです。
 
また、この地震の42分前にはハワイ島の南岸、キラウエア火山の南麓でM4.3、震源の深さ34.0kmの地震が発生しています。米国地質調査所(USGS)ハワイ火山観測所(HVO) の専門家は「(時間的にも距離的にも)これほど接近して2つの中規模の地震が発生したことは珍しいが、この2つの出来事には明らかな関係はない」、「マウナロア火山やキラウエア火山に明らかな影響はない」と述べています。
 
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クジラが座礁 — 北海道苫小牧市

 
7月16日、北海道苫小牧市錦岡の海岸(地図)で、コビレゴンドウが座礁しているのが見つかりました。 体長2mほどで生きており、海上保安庁が海へ戻したとのことです:
 

鶴見岳・伽藍岳の噴火警戒レベルを引下げ

 
震央分布図 Credit: 気象庁

7月8日付「伽藍岳で火山性地震多発、噴火警戒レベル引上げ」の続報です。
 
7月27日、鶴見岳・伽藍岳の噴火警戒レベルが「1(活火山であることに留意)」へ引下げられました。伽藍岳(地図)では7月8日に山体を震源とする火山性地震が多発しましたが、地震活動は8日だけで終息しました。火山性微動の発生はありませんでした:
 
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近畿圏中心領域大型地震 (続報-264)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 7月27日16:30 付けで補足情報を出しています:
 
補足情報の概要
  • CH26観測装置(八ヶ岳)などに出現したPBF変動は、156時間継続した後、7月26日07時ごろに終息したが、その後、7時間の休止を経て26日14時から翌27日10時ごろまで20時間にわたって再出現。

  • PBF変動の継続時間の合計は176時間(=156時間+20時間)となり、経験則 Log(PBF継続時間計)= 0.5M−1.8 にもとづく推定規模は M8.1±0.3 となる。ただし、これまでの推定規模 M8.0±0.3 を維持。

  • PBF変動の極大7月22.9日と新たな終息日時7月27.4日(=7月27日10時)に経験則 [極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9:1 を適用すると、推定発生時期は7月29日となる。よって、7月28日発生の可能性は低く、7月29日発生の可能性が高い。誤差があっても7月31日まで。

2022年7月27日水曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-263)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 7月26日12:00 付けで更新情報を出しています。
 
「14年継続した前兆 7月29日(7/29±2) 対応地震発生の可能性考え易い」:
 
更新情報の概要
  • CH26観測装置(八ヶ岳)に7月19日19時過ぎから整った形のPBF変動が出現。完全同期してCH15観測装置(八ヶ岳)にも弱いPBF変動が出現。さらに、同期は見られないが、CH07、CH14、CH34観測装置(いずれも八ヶ岳)にも極めて微弱なPBF変動が出現。[PBF変動:Periodic Baseline Fluctuation anomaly、典型的な地震前兆波形。周期的な基線のうねり変動。極大時に集中出現した場合は、継続時間が地震規模を表す。]

  • PBF変動の向き(基線より上方向か下方向か)から影響局(FM放送局)を絞り込み、地震発生推定領域を地図上に作図すると中部・北関東・東北南部となり、これまでの推定領域と合致。

  • 7月19日15時ごろから CH17観測装置とCH21観測装置(いずれも八ヶ岳) に特異変動が出現。PBF変動と同じ現象の関連変動と認識。

  • PBF変動は156時間継続し、7月26日07時に終息。7月22.9日が極大と認識。初現7月19.8日、極大7月22.9日から7月28日±3日発生、終息7月26.3日から7月27日±3日発生の可能性が算出される。

  • PBF変動の継続出現時間計 156 時間に、経験則  Log(PBF継続時間計)= 0.5M−1.8 を適用すると M8.0±0.3 が算出される。この値は、これまでの推定規模と合致。

  • 14年間継続出現した長期継続前兆は全て終息した。

  • 各観測装置に現れた前兆変動の消長、相互関係などから導いた16項目は全て7月28日または7月29日に地震発生の可能性があることを示している。誤差も加味して7月29日±2日発生の可能性が高いというのが現在の見解。

  • 但し14年という長期継続前兆は経験が無く、これで発生とならない場合や、発生しても推定内容(領域・規模)が実際と大きく異なる場合もあり得ます。その場合は平に陳謝致します。お許し下さい。現状、左記の推定地震発生が否定できませんので、念のため最大限のご注意をお願い致します。仮に発生した場合でも被害が少ないことを祈ります。
 
推定日7月29日(誤差: 7月29日±2日)
7月29日発生の可能性が高いが、7月31日までに発生がない場合は再考する。
推定時間帯 午前9:00±2時間 または 午後5:00±3時間
推定震央領域 続報 No.328」所載の図2太線内(火山近傍)
斜線域は可能性考え易い参考推定領域
推定規模 M8.0 ± 0.3
地震に伴う近隣火山の噴火については、完全否定困難
何らかの火山活動活発化の可能性も否定困難
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
No.1778前兆群は、2008年7月初旬に出現し始めた前兆です。継続期間は14年となります。串田氏の観測歴上で最長の継続期間で、ピーク時期には30の観測装置に前兆変動が出現しました。
 
[備考: 7月29日は新月です。推定領域にはギリギリですが柏崎刈羽原子力発電所(地図)が入っているように見えます。]
 
 
 

2022年7月26日火曜日

イルカが人を襲う、6件 — 福井県福井市

 
7月24日、福井県福井市蒲生町の越廼海水浴場(地図)で、遊泳中にイルカに噛まれたとの通報が相次ぎ、6件に達しました。イルカは4月下旬ごろから頻繁に目撃されており、同海水浴場では、7月9日の海開き以降、噛まれたとの報告が少なくとも10件あるとのことです。

「福井市によると、今夏は越前海岸を中心に野生のイルカが漁港や海水浴場で目撃されるケースが相次いでいるという」:
 

2022年7月25日月曜日

富士山の南西で地震相次ぐ

 
7月25日、富士山の山頂から南西に約22kmの地点(地図)で有感地震が相次いで発生しました。最大規模は M3.4で、震源の深さは 20km(速報値)、最大震度3でした。気象庁は、「富士山との関連はなく、活動状況にも変化はない」としています: 

時刻 M 深さ(km) 最大震度
07:17 3.4 20
3
07:27 2.5 20
2
07:28 2.0 20
1
08:47 2.5 20
2
12:47 1.7 20
1
 (数値はいずれも速報値)
 

2022年7月23日土曜日

クロチクが開花 — 新潟県新潟市

 
7月上旬、新潟県新潟市北区(地図) の民家の庭で、クロチクが花を付けたとのことです。
 
「クロチクはイネ科マダケ属の竹で、約120年の周期で開花する」(新潟県立植物園):
 
 
 
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2022年7月20日水曜日

南海トラフ地震と石川県能登地方・京都府南部の地震活動

 
海洋研究開発機構(JAMSTEC)のサイトに掲載されている「研究者コラム」です。南海トラフの地震による応力変化を計算し、石川県能登地方と京都府南部の地震活動が、南海トラフとどの程度関連しているのかを考察しています:
 
Credit: 海洋研究開発機構

 
 内容の概略
  • 近畿地方における内陸地震は南海トラフの巨大地震の50年前〜10年後に頻発すること(いわゆる西南日本活動期)が知られている。

  • 昭和の巨大地震(1944年東南海地震・1946年南海地震)の発生から70年以上が経過し、西南日本が地震の活動期に入っていると考えられる。

  • 西南日本では、1995年兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)以降、2001年鳥取県西部地震、2016年熊本地震など、それ以前の数十年間にはほとんど発生していなかったM7級の地震が発生している。

  • 応力変化を計算すると、石川県能登地方の地震は南海トラフの影響はほぼ無視できる程度で、南海トラフの関連が弱いタイプ。一方、京都府南部の地震活動については、1944年の東南海地震と1946年の南海地震後に減少した応力状態が、断層強度近くまで回復していることが示唆され、西南日本の地震活動期における地震活動の一環として捉えることができる。

2022年7月19日火曜日

カマエワカナロア海底火山で地震多発 — ハワイ

 
7月16日02時(日本時間同日21時)ごろから、ハワイ島南岸から約33kmのところにある海底火山カマエワカナロア(旧称ロイヒ、地図)で地震が多発しています。最大規模はM3.0で、震源は海面下2〜16km。以下のUSGSハワイ火山観測所の発表の時点で24件の地震が観測されています。同観測所の専門家は「この地震活動は、カマエワカナロア海山の地下でマグマが移動した結果と思われるが、現在のところ噴火に至る兆候はない」と述べています:

カマエワカナロア海山は、地球最大の火山であるマウナロアと米国で最も危険な火山の一つであるキラウエアの沖合に位置していますが、いずれもの火山も今回の地震群に関連した活動の変化は見られないとのことです。

「カマエワカナロア(Kamaʻehuakanaloa)」という名前はなじみが薄く、旧名「ロイヒ(Lōʻihi)」の方がよく知られていると思います。この海山は細長い形状をしており、ハワイ語で「長い」という意味があるロイヒという名前が1955年に付けられました。2021年、ハウメア(Haumea、大地)とカナロア(Kanaloa、海)の間にできた子供「カマエフ(Kama‘ehu、赤い島)」の伝承にもとづいて、ハワイ州地名委員会はこの海底火山の名称を「Kama'ehuakanaloa」に変更しました。
 
 
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2022年7月18日月曜日

火星のスパゲッティ

 
2021年2月に火星のジェゼロ・クレーターに着陸して調査を続けている火星探査車パーシビアランスが7月12日、スパゲッティ状の物体を撮影しました。NASAは説明をしていませんが、パーシビアランスを地表に下ろした後、遠方に飛び去って火星面に激突した着陸装置の断熱材の一部ではないか、とみられています:

以下はNASAが公開している写真です:
 

2022年7月17日日曜日

新旧宇宙望遠鏡の画像比較

 
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が撮影した画像が7月12日に公開されましたが、以下は同じ被写体をハッブル宇宙望遠鏡が写した画像と重ね合わせて比較できるウェブサイトです。画面左半分がハッブル、右半分がJWSTの画像で、中央のマークをマウスで左右に動かすことによって両者を比較できます。下向きにスクロールすることによって全部で4枚の画像を比べられます:
 
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近畿圏中心領域大型地震 (続報-262)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 7月16日13:00 付けで更新情報を出しています。
 
「7月29日(誤差7/29±2) 対応地震発生の可能性極めて考え易い」:
 
更新情報の概要
  • K9とK10観測装置(高知観測点)に特異変動出現。現在はほとんど変動なく静穏。

  • K6観測装置(高知観測点)に特異変動出現。最終変動と認識。7月25.8日ごろ終息の可能性あり。

  • 6月20日、CH26(八ヶ岳)に噴火型前兆変動出現。その後、微弱ながら継続。7月12日に細かな変動がなく基線電圧値が上がる噴火型に近い変動が出現。現在は静穏。過去の噴火型前兆変動とは態様が異なるので、確実に噴火活動に至るかは不明。火山近傍地震を示しているだけの可能性もある。ただし、噴火の可能性を否定することも困難。[備考: 前回7月5日付の更新情報には噴火前兆はないと書かれていました。]

  • 現在も継続している変動はK6観測装置のみ。

  • 各観測装置に現れた前兆変動の消長、相互関係などから導いた12項目は全て7月29日±2日の地震発生の可能性を示す。[備考: 7月29日は新月です。]

  • 「14年間という過去に例のない長期継続前兆もほとんど終息。過去に例がないので推定通り地震が発生するか断定は困難ですが、念のためご注意下さい。発生なき場合は平に陳謝します。」
 
推定日7月29日(誤差: 7月29日±2日)
推定時間帯 午前9:00±2時間 または 午後5:00±3時間
推定震央領域 続報 No.327」所載の図6太線内(火山近傍)
斜線域は可能性考え易い参考推定領域
推定規模 M8.0 ± 0.3
地震に伴う近隣火山の噴火については、完全否定困難
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
No.1778前兆群は、2008年7月初旬に出現し始めた前兆です。継続期間は14年となります。串田氏の観測歴上で最長の継続期間で、ピーク時期には30の観測装置に前兆変動が出現しました。
 
 
 

2022年7月14日木曜日

巨大リュウグウノツカイ捕獲 — チリ

 
7月11日、チリ北部の街 Erica(地図、Arica?)で巨大なリュウグウノツカイが水揚げされました。全長 5.8m:
 
上記の記事は英語が少し変なのでスペイン語からの翻訳ではないかと思われます。記事のタイトルには paddlefish(ヘラチョウザメ)という言葉が使われていますが、本文には oarfish(リュウグウノツカイ)と書かれています。

記事にはリュウグウノツカイと地震の関係について、次のような過去の事例をあげています(日本の事例は真偽不明):
  • 2011年の日本の大地震の前には数十匹のリュウグウノツカイが目撃された。

  • 2020年6月11日、メキシコのコスメル(地図)でリュウグウノツカイが発見され、その10日後にもリュウグウノツカイが発見された。(その後)マグニチュード 7.5の地震が起き、津波警報が発令された。
 
 
 
[備考: 7月27日18:58:57(UTC) 52 km ENE of Calama, Chile、M6.2、深さ96.8km、震央距離453km / 7月28日04:15:03(UTC) 30 km WNW of Tocopilla, Chile、M6.1、深さ44.5km、震央距離 391km]
 
 

「トルネード雲」現る — 岡山県笠岡市

 
岡山県笠岡市神島(地図)の上空に棒状・螺旋状の「トルネード雲」が現れたとのことです。記事にはこの雲が見えた日時が明記されていませんが、最近のことだと思われます。気象予報士は「おそらく小型機か何かの飛行機雲ではないか」と述べています:
 

タイヘイヨウアカボウモドキ座礁 — 高知県四万十町

 
6月23日朝、高岡郡四万十町興津の小室の浜(地図)で、希少なクジラ・タイヘイヨウアカボウモドキが座礁しているのが見つかりました。体長 4.43m。発見時には生きていましたが、まもなく死んだとのことです。
 
「水深0~千メートルに生息するとみられているが、生きている姿はほとんど見られておらず、詳しい生態は分かっていない」、「浜で見つける 1カ月ほど前にも『浅瀬に背びれが見えていた』」:
 

秋田焼山で高濃度の有毒ガス — 秋田県

 
秋田県鹿角市と仙北市にまたがる活火山・秋田焼山(地図)で、登山道や近くを通る国道の周辺で致死量を上回る硫化水素が観測されました。このため、7月12日から登山道の一部が通行禁止となり、国道の一部では駐停車したり立ち止まったりせずに通過することが求められています。

「先月ササが枯れているのが見つかり致死量の数十倍にあたる高い濃度の硫化水素が観測されたということです」:
 
秋田焼山が最後に噴火したのは1997年で、水蒸気噴火にともない泥流が発生しました。
 
 
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2022年7月13日水曜日

7月14日、今年一番大きい満月

 
7月13日18時06分、月が近地点を通過し、9時間32分後の14日03時38分に満月となります。平均よりも近い距離で満月になるため、『天文年鑑』(誠文堂新光社)の表現によれば「今年一番大きい満月」が見られることになります。

今回のように、月が近地点の近くで満月(または新月)になる時、スーパームーンと呼ばれます(以下の記事は米国時間で記されているため、日本とは日時がずれています):
 
「スーパームーン」という用語は、1979年に占星術師のリチャード・ノール氏が占星術を扱う雑誌上で使ったのが最初とされています。上の記事には次のような記述があります:
 
興味深いことに、この(スーパームーンという)言葉は1979年にはほとんどインパクトを与えることがなかったが、2011年3月11日、本州北東部沿岸の日本海溝でM9.1の東北地方太平洋沖地震が発生すると、突然注目されるようになった。  (その地震の)8日後、近地点通過と満月が重なり、これが日本の大地震の引き金になったのではないかという指摘がすぐになされたのである。この主張を最初にしたのはノール氏で、彼はスーパームーンは「地球物理学的ストレス」を引き起こす可能性があると主張した。 

そして突然、「スーパームーン」という言葉が主要メディアの間でもてはやされるようになった。

もちろん、地球に近いところで満月になったことが2011年の日本の地震の引き金になったというのは、ばかげた話である(実際は、地震の当日、月は遠地点(軌道上で地球から最も遠い部分)の方に近かったのである)。
 
 
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東太平洋海膨で M6.8

 
米国地質調査所(USGS)のウェブサイトによると、日本時間7月13日04時17分ごろ、イースター島の北西700kmの東太平洋海膨で M6.8、震源の深さ 10km の地震が発生しました(震央地図、Hanga Roa はイースター島の首府)。横ずれ断層の動きによる地震で、報道では津波の発生はなく、揺れによる被害も出ていないとのことです。欧州・地中海地震センター(EMSC)は M6.6 としています。
 
 
 
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2022年7月12日火曜日

天山山脈の大雪崩 — キルギス共和国

 
キルギス共和国で天山山脈のガイド付きツアーに参加した撮影者。グループから離れ写真を撮っていると、背後で深い氷が割れる物音。ここから動画の撮影を開始。すぐそばに身を隠す場所があったので、雪崩が到達するまで撮影を続行できたとのことです:
 
 
 

地震調査委員長見解 — 能登半島群発地震

 
能登地方で続いている地震活動について、政府の地震調査委員会が見解を発表しました。

▼「地震活動域周辺の地下に、現在の地殻変動及び地震活動を発生させている原因となるものが存在していると考えられます。その可能性として、球状圧力源開口割れ目断層すべり等を考えることができます。しかし、現在の観測データ及び解析結果からは、いずれの可能性も考えることができ、原因を1つに特定することは困難です」、▼「地震活動域周辺の電気伝導度の分布を見ると、一連の地震活動域及びその深部に、より電気を通しやすい領域が存在していると推定されます。また、地震波による解析では、南側の地震活動域の最も深い場所付近に、地震波を反射する領域が推定されます。能登半島北部での温泉水の分析からは、何らかの流体が関与している可能性があると考えられています」、▼「この地域の温泉水の分析結果からは、マグマが関与した積極的な証拠は見つかっていません」、▼「一連の地震活動では、概ね南東傾斜の震源分布が複数見られ、時間の経過とともに深部から浅部へ広がっている。これまでの地震活動における発震機構解は、概ね北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型であり、南東傾斜の震源分布とも概ね調和的」:
 
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御嶽山噴火訴訟

 
明日7月13日に御嶽山噴火訴訟の1審判決が言い渡されます。以下の記事には、 この裁判の争点が簡潔に表にまとめられています:
 
この裁判で思い出されるのは、2009年4月6日未明にイタリア中部で発生したラクイラ地震(M6.3、死者300人超)です。同年1月から群発地震が続き住民の不安が高まっていたのですが、3月31日に国の地震委員会が「大地震の兆候はない」とする“安全宣言”を発表しました。このことが被害拡大に繋がったとして委員会のメンバー7人が過失致死容疑で起訴され、1審では科学者を含む全員に求刑を上まわる禁固6年の実刑判決が言い渡されました。2審では、科学者全員は無罪とされ、政府の責任者1人が執行猶予付き禁固2年の有罪とされ、その後、最高裁の決定によって確定しています。
 
ラクイラ地震後の裁判については以下を参照してください:
 
ラクイラ地震については以下の記事とその関連記事リストを参照してください:
 
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焼岳の噴火警戒レベル引き下げ

 
7月12日14時、焼岳(地図)の噴火警戒レベルが「1(活火山であることに留意)」 に引き下げられました。焼岳では、5月23日から山頂付近を震源とする火山性地震が増加し、翌24日に噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」に引き上げられていました。

「地震活動は6月上旬頃まで多い状態でしたが、6月中旬以降、地震活動は低調に推移しています」、「山頂付近での緩やかな膨張の可能性のある変化は継続しており(中略)中長期的に焼岳の火山活動は高まってきている可能性があります」:
 
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2022年7月9日土曜日

クマと観光客の知能

 
質問「クマが侵入しないような完璧なゴミ箱を設計することが難しいのはなぜ?」
 
ヨセミテ国立公園の森林警備隊員の答「最も賢いクマと最も間抜けな観光客の知能レベルはかなり似通っているから」
 
 

ササが開花 — 利尻島、礼文島

 
北海道北部の利尻島(地図)と礼文島(地図)で、ササが花を付けています。 

「利尻、礼文の全域でササの花が咲いている感じ。20年近くガイドをやっていますけど、こういう状況は今まで一度も見たことがない」(地元山岳ガイド)、「昔の人たちはササが咲けば山に入ってササの種を集めていた。むしろ飢饉のときにそれを食べたというのが、もしかしたら飢饉と笹の花が結びついた理由なのかもしれない」(秋田県立大学教授):
 
気象庁の資料によると、利尻島の利尻山(標高1721m)は、日本に111ある活火山の一つですが、有史以降の記録に残る火山活動はなく、現在では、噴気活動を含め一切の火山活動を示す兆候はない、とのことです。
 
 
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カマイルカが座礁 — 北海道別海町

 
6月28日、北海道野付郡別海町の海岸(地図)にカマイルカが打ち上げられているのが見つかりました。体長約2m。発見時には生きていたとのことです:

小惑星 2022 NR が月と地球に接近

7月10日、小惑星〝2022 NR〟が月と地球に接近します。
 
2022 NR (2022年7月8日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)7月10日 09:40
 (地球)7月10日 17:17
接近日時 誤差
(月)±1 分
(地球)±1 分
接近距離 (月)0.368 LD
(地球)0.999 LD
推定直径
20 ~ 44 m
対地球相対速度
8.3 km/s ≅ 3万 km/h
発見から地球接近まで4 日
次の地球接近2022年11月10日
公転周期551 日 ≅ 1.51 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2022年7月8日金曜日

アイスクリーム屋さんを待つ犬

 
アイスクリーム屋さんがしゃべっているのはスペイン語のようです。 

 

伽藍岳で火山性地震多発、噴火警戒レベル引上げ

 
 大分県由布市にある伽藍岳(地図)では、7月8日午前2時台から火山性地震が多発したため、午前5時過ぎに噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」に引き上げられました。
 
「伽藍岳では本日(8日)02時47分より山体を震源とする火山性地震が多発しており、15時までに91回(速報値)発生しましたが、11時以降は発生していません」:
 
伽藍岳は、鶴見岳(地図)を主峰とする南北に並ぶ火山群の北端に位置する成層火山です。気象庁の資料によると、伽藍岳が最後に噴火したのは867年(貞観9年)で、泥流が発生しました。最近の顕著な活動としては、1995年(平成7年)に泥火山が形成されています。

 
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2022年7月7日木曜日

噴火浅根で海底噴火 (続報)

 
3月28日付「噴火浅根で海底噴火」と4月4日付「北硫黄島が噴火?」の続報です。

気象庁が3月に、気象衛星からの画像にもとづいて、海底火山「 噴火浅根」(地図)が噴火したと発表し、噴火警報と海上警報を発出したことについて、7月5日に開かれた第150回火山噴火予知連絡会で「気象庁が噴煙だとした衛星画像は発達した雲の可能性がある」との指摘がありました:
 
以下の資料の8ページから9ページにかけて、噴火浅根についての記述があります —— 「3月 29 日に実施した上空からの観測では、噴火、変色水及び浮遊物等は確認されませんでした。また、北硫黄島に火山灰等の堆積や地形変化等の特異事象はみられませんでした」、「3月 27 日から 28 日にかけて、硫黄島での地震計、空振計では噴火に伴うと思われる記録はありませんでした」、「3月 27 日から 28 日にかけての気象要因から、北硫黄島の地形の影響により対流雲が発生していた可能性もあります」:
 
 以下の資料では、16ページと17ページ(各ページ右下の赤い数字)に噴火浅根の観測画像やグラフがあります:

現時点では、噴火浅根の「噴火警報(周辺海域)」と「周辺海域警戒」は継続しています。
 
 
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箱根山で火山ガス濃度上昇、立ち入り規制

 
箱根山の大涌谷園地(地図)では、 7月6日午前2時30分ごろから硫化水素ガスと二酸化硫黄ガスの濃度が相次いで基準値を超えたため、園地への立ち入りが終日規制されました。近くを通るロープウェイが運行を見合わせたほか、県道も通行止めになりました。
 
「地震や地殻変動といった火山活動の活発化を示す現象は確認されていない」(神奈川県温泉地学研究所): 
 
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