2020年2月28日金曜日

地球に新しい〝月〟 (続報)


2月27日付「地球に新しい〝月〟」の続報です。

 以下は、地球の新しい「月」となった2020 CD3(C26FED2)の動きを示した GIF 動画です。単純な楕円軌道ではなく、カオス的な複雑な動きをしています。

2020 CD3 の軌跡は、黄道面より北側にあるときは明るい緑色、黄道面より南側にあるときは暗い緑色で示されています。白い円は月の軌跡、その中心にある青い半円が地球で、太陽の方向は画面上方です。大きな画面でもう少しゆっくりとした時間進行でご覧になりたい方は、ツイート中のリンク先にあるシミュレーター(orbitsimulator.com)でどうぞ:



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2020年2月27日木曜日

十勝岳で火山性地震急増、傾斜変動も — 北海道


2月27日、十勝岳(地図)で火山性地震が急増し、傾斜変動も観測されました。

「本日(27日)16時頃から、十勝岳で62-2火口付近を震源とする火山性地震が増加しており、20時まで100回(速報値)となっています。日回数が100回を越えたのは、2015年5月13日以来です」、「62-2火口近傍に北海道大学が設置した前十勝西の傾斜計では、16時頃からわずかな傾斜変動が観測されました」:

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地球に新しい〝月〟


2月15日に発見され 2020 CD3 という仮番号がつけられた物体が、地球の周りを公転していることが確認されました。既知の人工物体に該当するものはなく、地球の重力に捕らえられた小惑星とみられています。軌道計算の結果、地球の周囲を回り出したのは3年ほど前から。この小惑星は推定直径 1.9〜3.5m で自動車ほどのサイズがあり、楕円形の軌道を 47日周期で回っているとのことです:

この小惑星の軌道は不安定で、4月には地球の重力圏から脱出してしまう可能性があるとされていますが、まだ観測数が少なく、精密な軌道が計算できないため確定的ではありません。

小惑星が地球の周囲を回り始める事例としては2番目になります。最初の事例は 2006 RH120 で、2006年9月から2007年6月までの間、地球の周囲を回っていたとのことです。


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クジラ座礁の原因に新説


『ナショナル ジオグラフィック』誌の記事です。いくつかある原因の一つという位置づけです。

「クジラの座礁は、太陽嵐によって高周波ノイズのレベルが高くなった日に多いことだ。通常の日に比べて座礁数が4倍になるという」:

この翻訳記事でははっきりしないのですが、元となった論文には次のように書かれています:
We examined relationships between strandings and two aspects of Earth’s magnetosphere altered by solar storms — radio frequency noise and displacements in the Earth’s magnetic field. Our results suggest that the increase in strandings under high solar activity is best explained by an effect on the sensor, not on the magnetic field itself.

われわれは座礁と太陽嵐によって変化する地球磁気圏の2つの側面 —— すなわち無線周波数のノイズと地球の磁場の変動 —— との関連を調べた。われわれが得た結果は、活発な太陽活動の下での座礁の増加は、太陽活動が与える地球磁場自体への影響ではなく、クジラの磁気感覚センサーへの影響によって最もよく説明されることを示唆している。

つまり、太陽活動によって地球の磁場が変化することが原因ではなく、激しい太陽活動によって生じる電磁波のノイズによってクジラの磁気感覚器官が一時的に異常をきたし、位置や方向がわからなくなることが原因である、ということのようです。


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2020年2月26日水曜日

秋田駒ヶ岳で低周波地震 (続報)


2月26日付「秋田駒ヶ岳で低周波地震」の続報です。

 秋田駒ヶ岳で2月25日から26日にかけて発生した低周波地震について解説資料が出ています。

「低周波地震を観測したのは、2019年7月13日以来です」、「山頂付近では、2017年9月以降、火山性地震の活動がやや活発な状況が引き続き認められており、2018年9月頃からは女岳付近の地震がやや増加しています」:

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いつ噴火してもおかしくない13の火山


"13 volcanoes around the world that could erupt at any time" という "INSIDER" の記事に、富士山が選ばれています。13の火山(すでに噴火中の火山も含まれています)とは:
  1. Mount Paektu, North Korea
  2. Mount Shasta, California
  3. Mount Fuji, Japan
  4. Mount Hood, Oregon
  5. Mount Ruapehu, New Zealand
  6. Tungurahua, Ecuador
  7. Kīlauea, Hawaii
  8. Anak Krakatoa, Indonesia
  9. Taal Volcano, Philippines
  10. Mount Yasur, Vanuatu
  11. Erta Ale, Ethiopia
  12. Mount Merapi, Indonesia
  13. Mount Nyiragongo, Democratic Republic of the Congo

富士山についての説明には、「Japan Times 紙によると、日本政府は富士山の噴火を恐れている、もし噴火すれば東京から 100km しか離れていないため、数十億ドルの被害のみならず多大な人命の損失を被ることになる」、「South China Morning Post 紙は、一部の科学者は、最近起きた他の火山の噴火(複数)が富士山の山体の地下深くを不安定にして噴火を誘発するのではないかと懸念していると報じている」などと書かれています。


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秋田駒ヶ岳で低周波地震


2月25日から26日にかけての深夜、秋田駒ヶ岳(地図)で低周波地震が発生しました。

「2月25日23時から26日02時にかけて、振幅の小さな低周波地震が5回発生しました。震源はカルデラ付近と推定されます」、「その後、低周波地震は観測されず、地震活動に大きな変化は認められません。また、火山性微動は発生しておらず、傾斜計による地殻変動観測、監視カメラによる観測では特段の変化は認められませんが、今後の火山活動の推移に注意してください」:

秋田駒ヶ岳が最後に噴火したのは 1970年から71年にかけてで、溶岩流の発生や火砕物の降下がありました。


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2020年2月25日火曜日

洞海湾にイルカの群れ — 福岡県北九州市


2月23日夕方、福岡県北九州市の洞海湾(地図)で、少なくとも10頭以上のイルカの群れが目撃・撮影されました。ハンドウイルカの仲間とみられています。

「魚の群れを追いかけて港に近づいた可能性がある」(マリンワールド海の中道)、「撮影者によるとイルカが泳いでいたのは岸からわずか10メートルほどの至近距離」:

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ベテルギウスが異常減光 (続報-15)


ベテルギウスが明るさを回復しつつあることが確実になりました。同星の異常減光を最初に報告した米国 Villanova 大学などによる以下の天文電報によると、"Betelgeuse has definitely stopped dimming and has started to slowly brighten."(ベテルギウスは確実に減光を止め、ゆっくりと明るくなり始めている)とのことです:

 ベテルギウスの光度が最も低下したのは2月7日〜13日で、+1.6等級ほどになったとのこと。上記天文電報は、今回の減光はこれまで観測されていた420〜430日周期の光度変化と一致しているものの、明るさの低下幅はこれまで観測されたことがないとしています。


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勇者


長崎県長崎市小江町(地図)での出来事です。「江戸の敵を長崎で討つ」ということわざがありますが、「返り討ち」でした。

「男性は取っ組み合いの末にイノシシを押さえ込み、顔を海につけて窒息死させた」、「駆け付けた署員がイノシシを組み伏せる男性を発見。倒したと説明したという」:

2020年2月22日土曜日

マダコ大発生 — 東京湾


東京湾の観音崎(地図)以北でマダコが大発生しています。大発生は2019年から続いていますが、明確な原因は見いだせていません。

大発生の原因については、(1)梅雨明けが非常に早く猛暑で大雨も少なかったため、湾内に低塩分の水が広がることが少なかったことと、(2)黒潮の大蛇行による影響で沖合から適度に高温・高塩分の海水が流入したことが「真水を嫌う稚ダコが育ちやすい環境がそろい、大発生につながった可能性がある」との推定があります。しかし、「同じ環境であるはずの観音崎以南では『マダコが少ない』と多くの漁業者から聞いており、矛盾する。大発生の原因とは言い切れない」との指摘もあります:

三浦半島の観音崎以南には三浦半島断層群()が北西-南東に何本も走っており、海底にも延びていると考えられます。


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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-82)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、2月21日01時37分(日本時間21日17時37分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年5回目の噴出です:

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9


以下は、最寄りの地震計と、噴出した熱水が流れ込む川の流量の記録です。勢いの弱い噴出だったようです:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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ベテルギウスが異常減光 (続報-14)


ベテルギウスが明るくなり始めているという報告がいくつか出てきていますが、まだ微妙な段階です:


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2020年2月21日金曜日

ハワイの神話とプレートテクトニクス


太平洋プレートがホットスポットの上を南東から北西の方向に移動したことによって天皇海山列やハワイ諸島(地図)が形成されたことは、現在では常識となっています。ハワイ諸島の島々は北西ほど古く、南東ほど新しいということになるのですが、古代ハワイの人々もこの事実に気づいており、それがハワイの神話に反映されているという話が、米国地質調査所(USGS)の資料に載っています。

以下はその部分のテキトー訳です:
科学的な研究が行われる遙かに前から、古代ハワイの人々はハワイの島々が南東に行くほど若くなるらしいということに気づいていました。船乗りであるハワイ人たちは、航海の間に、浸食の程度や土壌、植生の違いに気付き、北西の島(ニイハウとカウアイ)が南東の島(マウイとハワイ)より古いことに気づいたのです。そしてこの考えは、火山の火の女神・ペレの伝説として世代から世代へと伝えられたのです。

ペレはもともとカウアイ島に住んでいました。ペレの姉で海の女神であるナマカオカハイがペレを攻撃したとき、ペレはオアフ島に逃れました。再びナマカオカハイから逃げることを余儀なくされたとき、ペレは南東のマウイ島に移動し、最後にはハワイ島に移動して、現在も(ハワイ島の)キラウエア火山の頂上にあるハレマウマウ火口に住んでいる、とされています。

カウアイ島からハワイ島に至るペレの神秘的な逃避行は、噴火による火山の成長と海の波による浸食の間で繰り広げられる終わることのない戦いを示唆しています。そしてそれは、ハワイ諸島は北西から南東に行くほど若くなるということを明瞭に示す、何世紀も後になって得られた地質学的な証拠と付合しているのです。

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断層から何かが噴き出す — トルコ


1月24日にトルコ東部で M6.7 の地震が発生し大きな被害が出たことは既報ですが、その地震の後、震源地近くのカラカヤ湖(地図)の湖面に白いリニアメント(直線的な構造)が長さ 1km にわたって出現しました。湖底には地震の際に動いたとみられる断層が走っており、そこから何らかのガスか水が噴出していると推定されています:

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火山とバッグパイプ


バッグパイプの音色に誘われるようにして背後の火山が噴煙を上げ始めます:


背後の火山はグアテマラの Acatenango 山(地図)のようです。


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2020年2月20日木曜日

最短の Abstract


学術論文には Abstract(要旨)が必ずついていますが、著名な地震学者 Susan E. Hough 氏の "Do Large (Magnitude ≧8) Global Earthquakes Occur on Preferred Days of the Calendar Year or Lunar Cycle?"(マグニチュード8以上の大地震は特定の暦日や太陰周期で発生するか?)と題する論文の Abstract は、たった3文字 "No." です:


漁港にリュウグウノツカイ2匹 — 福井県越前町


2月15日午後、福井県越前町大樟(地図)の漁港で、リュウグウノツカイ2匹が並んで泳いでいるのが目撃・撮影されました。2匹はともに全長約4m(報道によっては約5m)で、2時間半ほど港内を泳ぎ回った後、姿が見えなくなり、沖に戻っていったとみられています。「生きて見つかることも少なく、2匹が寄り添うように泳いでいる映像は世界的にもかなり珍しいのでは」(越前松島水族館):

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2020年2月19日水曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-222)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 2月13日16:00付で更新情報を出しています:

以下は今回の更新情報の骨子です:
前回の更新情報では、2月11日前後に前兆が終息した場合は 3月12日前後が地震発生日になると予測した。

しかし、最近までに前兆変動が終息した観測装置が複数あるものの、前兆変動が継続あるいは再出現している観測装置も複数ある。

前兆の出現状況を再考した(BTは Baseline Thickness の略、BT変動は観測装置の描き出す波形の振幅(基線幅)が静穏時よりも増大する変動):
  • A1(秋田観測点)初現 10月22日、CH34(八ヶ岳)BT変動特異極大 12月23.2日 → 4月16日±3日

  • CH32(八ヶ岳)櫛歯変動とA5(秋田)特異 初現 10月15日、CH34 BT変動特異極大 12月23.2日 → 4月30日±3日

  • CH29(八ヶ岳)BT 極大 7月16.5日、CH34 BT/CH21等終息 2月5日 → 4月15日±3日
2月23日前後に現在継続中の前兆が終息した場合には、3月12日または13日の可能性も残っている。

「観測開始以来最長継続の前兆で最終段階の地震発生時期を推定することが難しくご迷惑をおかけ致します。地震発生時期が延びているのではなく、単に前兆変動の発生時期推定経験則に使用する関係認識が間違っている次第です。各推定された時期以前には発生しないということも重要であることをご理解下さい。」

推定時期前兆終息を確認後に確定。最も早い場合、4月16日±3日または4月30日±3日の可能性。今後の観測で修正の予定。
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部など
続報 No.285」所載の図2と図3を参照
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震、火山近傍の可能性が高い


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小惑星 2020 DZ が地球と月に接近


2月21日、小惑星〝2020 DZ〟が地球と月に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 6~12m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは2月16日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 DZ6~12 (地球)2月21日 02:16
 (月)2月21日 11:01
1.53
1.22
(1LD=地球から月までの平均距離) 

接近時の地球との相対速度は秒速11.2km(時速約4万km)と予報されています。

地球と月への接近時刻には、現時点でそれぞれ ±2分、±4分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年2月16日日曜日

プレートの移動と海山


今年の神奈川県公立高校入試の理科では気象や天文とならんでプレートテクトニクスに関わる問題が目を引きました。太平洋プレートの移動速度から海山の形成年代を計算し、その形成年代の出来事を選択するというものです。

前者は km と cm の混じった数値の計算で桁数を間違えなければ正解するのは容易です。後者は、生命の誕生は数10億〜数億年前、恐竜の繁栄は数億〜数1000万年前、人類の誕生は数100万年前といった大ざっぱな時代感覚を持ち合わせていれば解答可能です:

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ベテルギウスが異常減光 (続報-13)


ベテルギウスから噴き出した塵の雲を赤外線で捉えた画像です。南米・チリにある ESO(European southern observatory、ヨーロッパ南天天文台)の VLT(Very Large Telescope、超大型望遠鏡)に取り付けられた VISIR という観測装置で昨年12月に撮影されました:

Credit: ESO/P. Kervella/M. Montargès et al., Acknowledgement: Eric Pantin

塵が発するかすかな光を捉えるため、ベテルギウス本体とその周囲の強い光は黒色の円板によって遮蔽されています。黒色の円板の中心にある白い点はベテルギウス本体の位置と大きさ(木星の軌道に近いサイズ)を示しています。


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2020年2月15日土曜日

リュウグウノツカイ漂着 — 新潟県新潟市


2月13日朝、新潟県新潟市西区の小針浜(地図)にリュウグウノツカイが打ち上げられているのが見つかりました。体長 4.37m で、すでに死んでいました。

「リュウグウノツカイは深海200~千メートルに生息しており、生態は不明な点が多い」(マリンピア日本海)、「本来太平洋の暖かい海にすむリュウグウノツカイ。(中略)今回発見された個体は対馬海流に乗って日本海まで流され、えさがないことから飢餓状態になり、打ち上げられたとみられる」:

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ベテルギウスが異常減光 (続報-12)


南米・チリにある ESO(European southern observatory、ヨーロッパ南天天文台)の VLT(Very Large Telescope、超大型望遠鏡)が、昨年1月と12月に撮影したベテルギウスの画像を比較している動画です。ベテルギウスが変形し明暗の分布が不均等になっている様子がわかります:

Credit: ESO/M. Montargès et al.

ベテルギウスが暗くなっている理由については、主に3つの仮説が提唱されています。最も有力なのはベテルギウスから放出された大量の塵が光を遮っているとするものです。赤外線観測によってベテルギウスの周囲には大量の塵が存在していることが明らかになっています。

2つめは、ベテルギウスの磁気活動によって表面に巨大な黒点が生じているとするもの。3つめは、超新星爆発の初期段階にあるとするものです。


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2020年2月13日木曜日

リュウグウノツカイ漂着 — 石川県志賀町


2月12日、石川県志賀町相神の能登リゾートエリア増穂浦(地図)近くの砂浜にリュウグウノツカイが打ち上げられているのが見つかりました。体長 4.5m。

「かつては数年に一度しか発見されなかった同種だが、ここ三年ほどは目撃例が増えている。因果関係は不明だが、同時期に水温の上昇が見られる」(のとじま水族館):

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雲に咲く花 アクチノフォーム雲


オーストラリア西方のインド洋で人工衛星から撮影されたアクチノフォーム雲(actinoform cloud):


NASA Earth Observatory の解説記事です:

上記記事の概要です:
  • アクチノフォーム雲は今回の写真のような放射状の形態以外に葉状の形態をとることがある。

  • アクティノフォーム・クラウド・システムは、一般に外洋上空の低層層積雲フィールドで発生し、規模が大きい(時には 300km にわたって広がる)ため地上からは認識できない。

  • アクチノフォーム雲が最初に見いだされたのは1962年。衛星画像によって。

  • アクチノフォーム雲の持続時間は最大72時間。

  • アクチノフォーム雲はしばしば小雨(霧雨)をともなう。

  • アクチノフォーム雲が形成されるメカニズムはよくわかっていない。過去の研究ではエアロゾルとの関連が示唆されているが、陸地から遠く離れた場所でエアロゾルがどのようにアクチノフォーム雲の形成に関与するのか知るのは難しい。

  • アクチノフォーム雲は、層雲または層積雲が一般的な場所に形成される傾向があるが、今回撮影された場所はオーストラリア西部の典型的な層積雲地域の少し北にあり、やや異常である。

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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-81)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、2月12日17時23分(日本時間13日09時23分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年4回目の噴出です:

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11


以下は、最寄りの地震計の記録です。小規模の噴出だったようです:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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2020年2月12日水曜日

市街地近くにイルカの群れ — 広島県広島市


2月9日朝、広島県広島市の宇品海岸(地図)沖に20頭近くのイルカの群れが現れました。マイルカの仲間とみられています。

「太平洋側からイルカの群れが瀬戸内海に入ってくることは、しばしばある(中略)ただ、陸地付近まで群れが近づくケースは、比較的珍しいといいます。マイルカは瀬戸内海に定住はしない(後略)」(宮島水族館):

2月10日昼前には、山口県柳井市阿月(地図)の東方約 1000m の海上で、約20頭のイルカの群れが南の方に泳いでいくのが海上保安署の巡視艇によって目撃・撮影されています。同じ群れの可能性があります:

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火映現象


南米・チリの Villarrica 山(地図)の火映現象。背後に見えているのは大マゼラン星雲です:


Villarrica 山は標高 2847m の成層火山です。


新型コロナウイルス感染症 子どもの患者はまれ


新型コロナウイルス感染症の死者が1000人を越えてしまいましたが、子どもの患者はまれだとのことです:

上の "Journal of the American Medical Association" の記事の主要部分は以下のとおりです(医学用語等に誤訳があるかも知れませんので、詳しくは原文を参照してください):
(新型コロナウイルス感染症の)臨床症状は特異なものではなく、患者の大部分で発熱と空咳(乾いた咳)を特徴とし、約3分の1が息切れを経験する。 一部の患者には、筋肉痛、頭痛、のどの痛み、下痢などの症状がある。 患者の年齢の中央値は49〜56歳。子供のケースはまれである。ほとんどの症例は軽度であるが、入院に至ったすべての患者には、胸部X線画像の浸潤と胸部コンピューター断層撮影のすりガラス様陰影を伴う肺炎が見られる。 その後、患者の約3分の1が急性呼吸促迫症候群を発症し、集中治療室でのケアが必要となる。これは、糖尿病や高血圧などの併存疾患を持つ患者に特に該当する。

2020年2月11日火曜日

福徳岡ノ場で変色水を確認


活発な火山活動を続けている西之島の南方約 330km にある海底火山・福徳岡ノ場(地図)で2月4日、海面が黄緑色に変色しているのが観測されました:

海上保安庁の「海域火山データベース」によれば、福徳岡ノ場で変色水が確認されたのは 2019年1月29日以来です。

福徳岡ノ場では、1904年、1914年、1986年に新島が形成されましたが、その後、浸食され水没しています。


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2020年2月9日日曜日

小惑星 2020 BK10 が月と地球に接近


2月10日、小惑星〝2020 BK10〟が月と地球に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 16~36m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは1月26日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 BK1016~36  (月)2月10日 02:09
(地球)2月10日 09:31
2.00
1.90
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速11.5km(時速約4万1000km)と予報されています。

月への接近時刻には ±2分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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ベテルギウスが異常減光 (続報-11)


最新の観測によると、ベテルギウスの光度は 1.66 等級まで低下しており、過去25年間ではもっとも暗い状態であるとのことです。

以下は2010年から2020年1月30日までのベテルギウスの光度変化のグラフです。太陽がベテルギウスの方向にある夏の時期は観測が困難なため、空白になっています:

横軸はユリウス日(8879=2020年1月30日)Credit: SpaceWeather.com

以下の天文電報には、ベテルギウスの変光周期には複数の成分(430日、6.06年、242日、1083日など)があるが、そのうちもっとも強い成分である430日周期に着目すると、2月21日 ±7日に最も暗くなり、その後は回復する可能性があるとの予測が書かれています:

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2020年2月8日土曜日

相関関係と因果関係


「相関関係は因果関係を意味しない」(相関関係があるからといって因果関係があるとは限らない):


いま一番危ない活断層はココだ


産業技術総合研究所で活断層評価研究グループの研究グループ長を務める宮下由香里さんの研究室を紹介する長い記事です(全6ページ)。

宮下さんにいま最も危険だと考える活断層を尋ねると、「ひとつは福岡県の警固断層帯だと、私は思います。2005年に福岡県西方沖の地震(M7)が起こりました。このときは、北西部と呼ばれる海底の活断層がズレただけで、南東に連続する陸地の活断層はそのまま残っているのです。周期から考えると、警固断層帯の南東部はすでに満期を迎えている可能性があります」:

リュウグウノツカイ漂着 — 兵庫県豊岡市


2月7日、兵庫県豊岡市竹野町宇日(地図)の海岸にリュウグウノツカイが漂着しているのが見つかりました。体長 3.92m。「胃袋は空っぽで弱っていて、波の力に負けて海岸に打ち上げられたのではないか」(但馬自然史研究所):

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レイキャネス半島で噴火の兆候 — アイスランド (続報-2)


2月6日付「レイキャネス半島で噴火の兆候 — アイスランド (続報) 」の続報です。

現地時間2月6日に科学諮問委員会が開かれ、レイキャネス半島の Thorbjörn山付近で起きている隆起について議論が交わされました。以下は、アイスランド気象庁のウェブサイトに掲載されている "The Scientific Advisory Board meets to discuss the unrest at Mt. Thorbjörn in the Reykjanes peninsula" の概要です:
  • この1週間に収集された観測データを検討した。その結果、(貫入している)マグマ本体の深さはこれまで 3〜9km と推定されていたが、3〜5km であることがわかった。

  • 地殻変動のパターンに変化の兆候がみられる。

  • 過去2日間、地震活動は低下しているが、依然として山体膨張が続いている兆候がある。

  • これまでに GPS ステーションによって得られた最大の変動は約 5cm である。

  • アイスランド国内の火山の類似例からは、今回の火山活動が長期にわたって続く可能性が示唆される。

  • 火山噴火が発生した際に起きうるシナリオについても議論された。

  • 今後数日をかけて追加の観測機器の設置が必要か否かが査定される。

  • 特段の変化が起きなければ、次回の科学諮問委員会は1週間後に催される。

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2020年2月6日木曜日

レイキャネス半島で噴火の兆候 — アイスランド (続報)


1月28日付「レイキャネス半島で噴火の兆候 — アイスランド」の続報です。

アイスランド南西部・レイキャネス半島にある Þorbjörn山(Thorbjorn山、地図)の西麓で起きている急速な隆起の状況を示す図です(1月20日〜2月1日、単位はミリメートル):


以下はアイスランド気象庁のウェブサイトに日本時間 2月5日23時24分付で掲載された "Specialist remark" の概要です:
  • Grindavík(地図)付近での地震活動は減少している。2月4日は、この地域で約60の小規模な地震が発生。ほとんどはM2.0未満。

  • 1月21日以降、この地域では1300を超える地震が発生。週末には約700の地震が発生。そのほとんどは Grindavík の北東約2kmで南西-北東の線上を震源としている。

  • 最新の GPS 観測は、Þorbjörn(Thorbjorn、地図西麓の隆起がまだ進行中であることを示している。1月21日以降、約5cm隆起。隆起の継続によって、今後も地震活動が続くと予想される。

  • 隆起と地震活動の原因として最も可能性が高いのは、Þorbjörn のすぐ西で、深さ 3〜9km付近にマグマが貫入しているということ。この火山活動は噴火を伴わずに終息する可能性が高い。 

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2020年2月4日火曜日

小惑星 2020 CC が月と地球に接近


2月5日、小惑星〝2020 CC〟が月と地球に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 7~15m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは2月3日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 CC7~15  (月)2月5日 02:10
(地球)2月5日 09:20
2.20
1.85
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速10.7km(時速約3万9000km)と予報されています。

月への接近時刻には ±2分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2020 CW が地球とニアミス


小惑星〝2020 CW〟が2月1日に地球の極めて近くを通過していたことがわかりました。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 1~2m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは2月1日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 CW1~2 (地球)2月1日 21:50
 (月)2月1日 23:37
0.04
1.01
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は非常に速く、秒速21.3km(時速約7万7000km)でした。

接近時の地球の中心からの距離は約1万5700kmで、地球の半径を差し引いた地表からの高度は約9300km。気象衛星などの静止衛星の軌道は地表から約3万6000kmですから、はるかに地表に近いところを通過して行ったことになります。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年2月3日月曜日

小惑星 2020 CK が月と地球に接近


2月3日夜、小惑星〝2020 CK〟が月と地球に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 5~12m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは2月2日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 CK5~12  (月)2月3日 21:43
(地球)2月3日 22:46
0.44
1.42
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は非常に速く、秒速22.5km(時速約8万1000km)と予報されています。

月と地球への接近時刻にはそれぞれ ±5分、±4分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-38)


高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の報告受付件数の表が、2月2日付で更新されています。昨年の8月分を最後に更新が長らく途絶えていたのですが、今回は9月分から今年1月分までまとめて情報が公開されています。

宏観異常報告の受付数はほとんどの項目で「0」ですが、9月分として地鳴りの報告が1件記載されています。例によって具体的な日時や場所は書かれていません:
午前3時~6時に地鳴りが聞こえる

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2020年2月2日日曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-80)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、2月1日21時07分(日本時間2日13時07分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年3回目の噴出です(これまで最多だった昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9


以下は、最寄りの地震計の記録です:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした。


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小惑星 2020 BT14 が月と地球に接近


小惑星〝2020 BT14〟が2月3日に月と地球に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 8~18m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは1月23日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 BT148~18  (月)2月3日 10:26
(地球)2月3日 17:19
1.07
0.49
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速8.4km(時速約3万km)と予報されています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2020 CA が地球と月に接近


2月3日、小惑星〝2020 CA〟が地球と月に接近します。

この小惑星はアテン群に分類され、直径は 3~7m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは2月1日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 CA3~7 (地球)2月3日 00:49
 (月)2月3日 02:42
0.57
0.80
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速13.3km(時速約4万8000km)と予報されています。

地球と月への接近時刻には、現時点で ±2分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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