5月6日の満月はエクストリーム・スーパームーンです。「スーパームーン」(Super Moon)という言葉は、月の近地点通過と満月(あるいは新月)が時間的に接近して起きることを指しています。近地点通過時の月-地球間の距離が特に小さいときにはエクストリーム・スーパームーンと呼ばれます:
昨年は、東日本大震災後の3月20日がエクストリーム・スーパームーンでした。この日の午前3時10分に満月となり、その1時間後の4時9分に月が近地点を通過しました。今年5月6日のエクストリーム・スーパームーンでは、この時間差がほとんどありません。午前12時34分に月が地球に最接近し、その直後の午前12時35分に満月となります。ほぼ同時と言ってよいタイミングです。
近地点通過時の距離は、昨年3月20日は35万6580km、今年5月6日は35万6953kmです(月-地球間の平均距離は38万4400kmです)。
ちなみに、今回のエクストリーム・スーパームーン後の新月は5月21日で、金環日食が起こります。このとき、太陽-月-地球が完全に一直線に並びますが、その直線の一端が地球表面と交わる「中心食帯」は、南海・東南海・東海や、日向灘、東京湾北部、房総半島沖、茨城県沖の想定震源域を貫いています(地図)。以下を参照してください:
- 金環日食 ― 2012年5月21日 (11年8月31日)
- 金・金・金! ― 2012年のおもな天文現象 (12年1月3日)
- 5月21日の金環日食が中止 (12年4月1日)
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