以下は、2月17日に開催された第134回火山噴火予知連絡会のために用意された資料ですが、ふだんあまり注目されない「その他の火山」の地殻変動が国土地理院によってまとめられています:
- 第134回火山噴火予知連絡会資料 (その9) その他の火山 (地理院) (PDF形式、53MB、121ページ)
北は北方領土の火山から南は沖縄県の硫黄鳥島まで、79の火山や火山群の地殻変動情報が記載されています。各々についてGNSS連続観測のデータとSAR干渉解析の結果が示されているのですが、火山や火山群によってはSAR干渉解析のみとなっているものもあります(例えば北方領土の火山)。
ほとんどの火山や火山群では「GNSS連続観測結果には特段の変化は見られません」、「(SAR干渉解析の結果)ノイズレベルを超える変動は見られない」となっているのですが、以下の火山については変化が記載されています:
▼ 知床硫黄山・羅臼岳・天頂山(地図)
2015年6月頃から天頂山をはさむ基線でわずかな伸びが見られています。(「天頂山をはさむ基線」は羅臼-天頂山-斜里を結んでいます。)▼ アトサヌプリ(地図)
アトサヌプリ周辺の基線で縮みの傾向が見られていましたが、2015年2月頃から停滞しています。▼ 安達太良山(地図)
2014年12月頃から一部の基線で山体の膨張を示す地殻変動が見られていましたが、2015年7月頃から停滞し、10月頃から収縮に転じています。▼ 雲仙岳(地図)
平成新山で衛星から遠ざかる変動が見られる。▼ 薩摩硫黄島(地図)
硫黄岳火口周辺では、衛星から遠ざかる変動が見られる。
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