2009年1月5日月曜日

地震多発の週末

この週末、世界中で大き目の地震が発生しています。心配になるのは誰でも同じなのでしょう。次のような記事が目にとまりました:
以下は記事の概略です:
地震活動が増加しているのは偶然だろうか? 毎日、地球上のどこかで地震が起きているが、過去24時間の地震活動は非常に活発だった。現地時間の土曜日遅くにパキスタンでM5.9があり、ロシア、日本、アルゼンチンでも地震があった。

(地震の少ない)ペンシルバニア州ヨーク郡ディルズバーグですらM2.4の地震があった。スーパー・ボルケーノのあるイエローストーン国立公園でも多数の地震が発生している。不思議なことだが、この記事を書いている時点で、イエローストーンの地震活動レポートの更新が停止したままになっている。前回の更新以降、M3.0の地震が新たに発生しているにもかかわらずだ。おそらく週末の職員の勤務時間が関係しているのだろうが、誰かが何らかの理由でデータを公表したくないと思っているのかも知れない。

それはともかく、インドネシア・パプアの北岸で最大級の地震(複数)が発生した。M7.6とM7.5を記録している(USGSはその後、数値を修正しています)。たくさんの強い余震が続いている。インドネシアの気象・地震局は津波警報を発令したが、震源が陸域にあるということで1時間もたたないうちに警報を取り消した。

今、多くの人びとがイエローストーンに注目している。地震の規模は大したことがないにも関わらずだ。しかし、地震が起きている場所が場所だけに心配で、噴火が起こるかも知れないとの懸念もある。スーパー・ボルケーノの噴火は地球全体に影響が及ぶ可能性がある(規模や継続期間にもよるが)。7万5000年前、インドネシアのトバ湖でそのような大噴火が起きたときには、地球は「火山の冬」(volcanic winter)に突入し、当時の人口の60%が抹殺された。

最近の地震活動の増加は偶然かも知れない。しかし、それは何かもっと悪いことがわれわれの行く手に立ちはだかるのではないか、との不安を抱かせる。
上記の記事では触れていませんが、この週末にはスイスやギリシャなどでも地震が起きています:
地球の近日点通過前後は、太陽の引き起こす潮汐力が強まるので地震が多発したと考える向きがあるかも知れませんが、その可能性は低いと思います。毎年、同じ時期に地球は近日点を通過しますが、その時期に特に地震が多いという傾向は見られません。

Image Courtesy: Copyright (c) Larry Fellows; Image source: Earth Science World Image Bank