2015年5月31日日曜日

冥王星の衛星に何が起きているのか?


冥王星(および太陽系外縁天体)探査機「ニュー・ホライズンズ」の冥王星最接近が7月に迫る中、NASAが臨時の記者会見を6月3日(現地時間)に開くと発表しました。会見内容の詳細は明らかにされていませんが、ハッブル宇宙望遠鏡による "surprising observations of how Pluto’s moons behave"(冥王星の衛星(複数)の振る舞いについての驚くべき観測結果)について、とだけ発表されています:

発表文には、"how these new discoveries are being used in the planning for the New Horizons Pluto flyby in July"(7月に迫っているニュー・ホライズンズの冥王星最接近の計画に今回の新発見(複数)がどのように反映されるか)についても論じるとも書かれているので、冥王星の衛星についての新たな知見を確認するためか、あるいは、それによってもたらされる危険を回避するために探査機の飛行コースを変更することが検討されているのかも知れません。

冥王星の衛星についてどのような発見があったのか、現時点では会見に出席すると発表されている人たちの業績や専門分野から想像するほかありません:
  • John Grunsfeld: NASA副長官、元NASAチーフ・サイエンティスト、物理学者、宇宙飛行士として5回の宇宙飛行を経験。
  • Mark Showalter: SETI Institute(地球外知的生命体探査協会)の研究者。土星や天王星の衛星などの6つの衛星と3つのリングの発見者(共同も含む)。
  • Douglas Hamilton: 惑星の衛星とリングや、太陽系の起源と進化を研究。
  • John Spencer: 冥王星の表面に複雑な炭化水素やニトリルの分子が存在する証拠を発見。冥王星がリングを持つ可能性を指摘。土星の衛星エンケラドスからの噴出物中に有機物を検出、冥王星の2つの新衛星の発見などに関与。
  • Heidi Hammel: 海王星と天王星を研究した惑星科学者。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡計画(ハッブル宇宙望遠鏡の後継)など、広い分野で活躍。

私の憶測は、冥王星の衛星が、土星の衛星エンケラドスと同じように何らかの物質を軌道上に噴き出しているのではないか、それがニュー・ホライズンズの機体に害を与える恐れがあるため、あるいは、それを詳細に観測するために冥王星への接近コースを変更する必要が出てきたのではないか、というものです。

過去の例からすると、NASAの記者会見は期待はずれであることが多いので、あまり大きな期待を抱かずに6月4日午前2時(日本時間)を待とうと思っています。


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2015年5月30日土曜日

桜島の隆起・山体膨張が止まらない、姶良カルデラも膨張


桜島(地図)の隆起と山体膨張が止まりません。今年1月ごろに始まった隆起と膨張は、半年が経過した現在も続いています。以下は、気象庁が5月29日に発表した「平成27年 No.22 週間火山概況 (平成27年5月22日~5月28日)」に掲載されているグラフです:

桜島 有村観測坑道の伸縮変動(2014年12月1日~2015年5月28日)
Credit: 気象庁

上記の「週間火山概況」によれば、桜島の北(鹿児島湾奥部)に広がる姶良カルデラ深部の膨張も継続しています。

専門家の間では、1914年に発生し、桜島と大隅半島を陸続きにした「大正大噴火」の再来を懸念する声もあります。さらに、「(現在の桜島の噴火が)姶良カルデラの巨大噴火の前兆だったとしてもおかしくない」と警告する火山学者もいます:

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2015年5月29日金曜日

富士山の融雪がハイペース


「富士山の雪解けが、ここ数年にない早いペースで進んでいる」とのことです。山頂の気温が高めで推移していること、降雪量が少なかったこと、などが理由としてあげられていますがどうでしょうか。私も最近、新幹線から眺めたのですが、ずいぶん黒ずんでいるという印象を受けました:

昨年は6月3日だった農鳥の出現も、今年は4月6日でした:

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環水平アークや日暈が多発


5月に入って日本各地で環水平アークや日暈の出現が相次いでいます。特に22日には日本の広い範囲(報道を見る限りは関東以西)で環水平アークと日暈が目撃されました。

▼ 14日 環水平アークと日暈 新潟県新潟市:

▼ 18日 環水平アークと日暈 北海道小樽市:

▼ 22日 環水平アークと日暈 全国各地 (日暈だけ、あるいは環水平アークだけの地域もあったようです):

▼ 26日 環水平アークと日暈 青森県青森市、五所川原市、鰺ヶ沢町、弘前市、北海道室蘭市、雨竜町(地図

以下は既報ですが再掲します:

中国では12日に環天頂アーク(環水平アークと色の配置が逆)が出現、メキシコでは21日に出現した日暈で騒ぎが起きています:

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2015年5月28日木曜日

小惑星 2015 KW120 と KW121 が地球接近


5月29日午後8時54分(日本時間)、小惑星〝2015 KW120〟が地球に 1.07LD(約41万1000km)まで接近します。

この小惑星は5月24日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は16~36mと推定されています。最接近時の地球との相対速度は秒速13.0km(時速約4万7000km)と計算されています。

この接近に先立って、5月24日午前3時00分(日本時間)に、別の小惑星〝2015 KW121〟が地球に 0.74LD まで接近しました。

この小惑星は最接近後の5月25日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は26m前後と推定されています。最接近時の地球との相対速度は秒速21.1km(時速約7万6000km)と計算されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD
2015 KW121 26± 5月24日 03:00 0.74
2015 KW120 16~36 5月29日 20:54 1.07

*: 1LD=地球から月までの平均距離


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2015年5月27日水曜日

河口湖の水位が低下


富士五湖の一つ、河口湖(地図)の水位が低下しています。「山梨県富士河口湖町の担当者は『冬場の雪が少なかったからでは』と話すが、水位低下の原因は不明」、「今年は富士山の雪解けが早く、『農鳥』の観測が例年より1カ月以上早かった」:

河口湖では、2013年にも水位低下がありました:

河口湖を含む富士五湖の水位は以下のサイトで見ることができます:

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十勝岳で火山性地震急増 ― 北海道 (続報)


4月6日付「十勝岳で火山性地震急増 ― 北海道」の続報です。

十勝岳(地図)では、5月13日から16日にかけて、62-2火口付近の浅い所を震源とする火山性地震が増加しました:

火山性微動は、3月28日、4月6日、4月25日、5月15日に発生しています。4月6日と25日の微動発生後には、火山性地震が一時的に増加しています。


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東京湾にシャチの群れ (続報)


海上保安庁は「シャチらしきもの」としていましたが、シャチで間違いないようです:

海上保安庁の緊急情報には5月26日の目撃情報しか記載されていませんでしたが、報道によると、前日の25日午前10時過ぎにも巡視艇から目撃されていました。その数時間後、関連は不明ですが、埼玉県北部で M5.6、深さ約50kmの地震(気象庁資料)が発生し、茨城県土浦市で震度5弱が観測されています。


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2015年5月26日火曜日

東京湾にシャチの群れ


海上保安庁の緊急情報です。5月26日、東京湾で「シャチらしきもの」3~4頭が目撃され、海上保安庁は船舶に注意を呼びかけています:

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2015年5月25日月曜日

準惑星ケレスに謎の輝点 (続報-2)


謎の輝点について、NASAが解像度の高い静止画像GIF動画を公開しています。小惑星帯探査機ドーン(Dawn = 暁、黎明)が1万3600kmの距離から撮影したものです:

以下は、輝点のあるクレーターの部分だけをGIF動画から切りだした画像です。二つの輝点が、実はもっと小さな輝点から構成されていることがよくわかります:

謎の輝点について、ドーン・ミッションの科学者たちは、ケレス表面の非常に反射率の高い物質が太陽光を反射しているもので、それは氷の可能性が高いと結論づけています。しかし、上の画像を見ると、クレーターが明暗境界線近くにあり太陽光があまり当たっていない時にも輝点は明るく輝いており、不可解です。


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2015年5月24日日曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-45)


4月27日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-44)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を5月9日と5月19日に出しています:

No.086 の要旨は以下のとおりです:
  • 2つの長期継続前兆群 No.1778 と No.2443 は同一地震の前兆であると認識。

  • 最盛期には30台以上の観測装置に顕著に出現していた前兆は、現在、3台にまで減少 (4月の更新情報では4台でした)。

  • 各前兆の極大時期と終息時期の経験則から導かれる地震発生時期は7月31日±1日 (4月の更新情報では 8月1日±2日 でした)。

  • 現在も残っている前兆の極大は15年1月22日。これに対応する前兆終息時期は6月13日前後。残る3つの前兆がこの時期に終息すれば、現在の推定が正しいことになる。

No.087 の要旨は以下のとおりです:
  • 5月3日昼に CH17 観測装置の前兆が静穏化したが、5月11日から13日にかけて短時間ながら特異状態が再出現した。一時的な出現で、その後は静穏状態が続いている。現推定時期(7月31日±1日)に影響はない。

  • 推定領域は近畿圏だが、東北圏の可能性も未だ完全否定はできない。

No.086 には、参考情報として最近6ヶ月間(14年11月~15年4月)の地震前兆観測と実際の地震活動の相関が6ページにわたって記載されています。また、No.087 には、5月13日に発生した宮城県沖地震(M6.8)や箱根山の火山活動がどのように予測されていたかの記述があります。


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2015年5月12日火曜日

大涌谷が最大8cm隆起 ― 箱根山


5月8日付「大涌谷が隆起 ― 箱根山」の続報です。

大涌谷(地図)の隆起が最大8cmに達していることが明らかになりました。「今回約8センチの隆起が判明した地点は、7日に約6センチの隆起が観測された場所から南西に約100メートル離れている。7日の観測時には約3、4センチの隆起が確認されていた」、「今月7日以降も大涌谷の地下の浅い部分では局所的に膨張が続いている」:

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2015年5月10日日曜日

ネパールの地震と電離層の変動


ネパールの地震によって電離層に変動が起きていた、とNASAが発表しています。電離層の変動を観測したのは、震央から約640km離れたチベットのラサ(地図)にある国際観測拠点。精密なGPS受信機で受信したGPS衛星からの信号を分析したところ、電離層の垂直全電子数(vertical total electron content、VTEC)の値が周期2秒から8秒で揺れ動いていたとのこと:

2つのグラフのうち、上のグラフをご覧ください。横軸は時刻(UT=協定世界時)、縦軸は全電子数の増減です。灰色の縦線は地震の発生時刻(06:11:26)を示しています。地震発生後に通常よりも大きな変動が記録されています。

下のグラフも横軸は時刻(UT=協定世界時)です。縦軸は全電子数の変動の周期です。色は変動の周期成分の相対的な強弱を示しています。赤色はその周期成分が強く、青色は弱いことを示しています。

記事ではどういうわけか言及していませんが、下のグラフを見ると、地震が発生する前(地震発生時刻を示す灰色の縦線よりも左側)からすでに変動が始まっているように見えるのですが、どうなのでしょうか。


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温泉が変色・異臭 ― 箱根山


4月9日、大涌谷から湯を引いている仙石原(地図)の温泉宿で、通常は白濁色の温泉水が黒く変色し、硫黄の臭いが強まる現象がありました。現象は1時間ほど続いたとのことです。「開業以来、初めての現象」、「源泉の水蒸気に土や灰が混じったのでは」(宿のオーナー):

上記の宿では、湯の量が一時的に減少することも起きています。

湯の黒変や減少と、大涌谷への立ち入り規制で泉源の整備ができなくなっていることとの関連は不明とのことです:

こういう異変の情報はなかなか表に出てきづらくなっているのではないでしょうか。観光協会や同業者が「風評被害」を大義名分にして、この宿のオーナー氏を非難したり、圧力をかけたりすることがなければ良いのですが。


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2015年5月9日土曜日

イワシクジラが集団座礁 ― チリ・ペナス湾


5月8日、チリ南部のペナス湾(地図)で、20頭以上のイワシクジラが打ち上げられているのが見つかりました。体長は10mほどで、死因は調査中とのことです:

ペナス湾は、先月22日に半世紀ぶりに噴火を始めたカルブコ山の南南西約680kmに位置しています。


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怪魚捕獲 ― 神奈川県小田原市


4月26日、神奈川県小田原市を流れる早川(地図)の河口で、全長約1.5mのミズウオが捕獲されました。ミズウオは水深900~1500mに棲息する深海魚です:

ミズウオが捕獲されたのは4月26日午後0時30分ごろですが、同日午後2時ごろから箱根山で活発な地震活動が始まりました。早川は、箱根の芦ノ湖(地図)から流れ出している川です。


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2015年5月8日金曜日

ユウレイイカ捕獲 ― 兵庫県豊岡市


5月6日、兵庫県豊岡市津居山(地図)沖で深海性のユウレイイカが捕獲され、生きた状態で水族館に持ち込まれました。体長約90cm。「生きた状態で手に入るのはとてもめずらしい」(水族館の飼育員):

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環水平アーク? ― 熊本県あさぎり町


5月6日昼ごろ、熊本県あさぎり町(地図)の上空に「幻日」があらわれたとのことです。記事には「幻日」と書かれていますが、環水平アーク彩雲ではないかと思われます:

写真では太陽の位置がわかりませんので、どちらかははっきりしませんが、たぶん環水平アークではないでしょうか。

関係ないとは思いますが、5月8日、熊本県で最大震度3の地震(M1.7、深さ10km)がありました:

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大涌谷が隆起 ― 箱根山


「大涌谷(地図)の斜面では、半径100メートルほどの範囲で地面が隆起し、中央付近では最大で6センチほど隆起」、「先月17日のデータによる解析では、こうした変化は見られず、地面の隆起はそれ以降、最近になって起きたとみられる」:

箱根山の地震は5月6日と7日は減少傾向を示していましたが、8日になって増加に転じています。

大涌谷の火山ガスを調査したところ、先月に比べてマグマ由来の成分が増加しており、マグマが上昇してきている可能性があるとのことです:

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箱根山の異変と富士山噴火の前兆伝承


箱根山の火山活動活発化にともなって、地元住民は「夜中にドーン、ドーンと音がした」、「イノシシがこの近辺だけ減ってる」、「硫黄の臭いがいつも以上」、「平均して温泉の温度が高い。2度くらい」などと異変を感じています:

住民が感じている異変のうち「イノシシがこの近辺だけ減ってる」というのを見て、富士山の噴火前兆伝承を思い出しました。『富士山の噴火 万葉集から現代まで』(つじよしのぶ、1992、築地書館)に「宝永噴火の前兆伝承」として載っている話です。著者は、「ガセネタかもしれない」と断った上で2つの伝承を紹介しているのですが、そのうちの1つが ―― 噴火直前に多くの動物が逃げ出した ―― という『落穂雑談一言集』に記録されている話です。

場所は富士山の東の裾野にある寺。時は噴火が始まる11月23日の前日、夜半過ぎ。住職が「人が数百人も通りすぎるような物音」を聞き外を見ると、「いく万という獣が富士山のほうから甲斐国をめざして走り過ぎていく」。夜明けが迫っても獣の列は続くのですが、ようやく通りすぎる獣がまばらになったころ、「富士山の主」と目される奇妙な動物が他の獣を追い立てるようにして通りすぎて行った。「変だなあと思っていると、富士山の噴火がはじまった。」

この「富士山の主」ですが、身長1丈(約3m)近く、二足歩行で手もある。背中に2本の角があり、身体じゅうに眼がある、という怪物です。

宝永噴火をおこしたのは富士山の側火山である宝永山です。場所は富士山の南東斜面で、伝承に登場する寺があった東の裾野に近い位置です。


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住宅街にサル出没 ― 福岡県福岡市、北九州市


5月6日から7日にかけて、福岡県福岡市城南区(地図)の住宅街に1匹の野生のサルが出没しました。負傷者が出ています。「60年住んでいてサルが出たのは初めて」(地元住民):

5月7日、福岡県北九州市小倉南区(地図)の住宅街に親子とみられる2匹の野生のサルが出没しました:

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2015年5月7日木曜日

2日続けて環水平アーク出現 ― 神奈川県川崎市、山北町


5月5日、神奈川県川崎市(地図)の上空に環水平アークが出現しました。6日には同県山北町(地図)でも環水平アークが目撃・撮影されました:

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宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-22)


高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の表が、5月7日付で更新されています。4月分の異常報告件数は0件でした。3月までの昨年度分がPDFファイルにまとめられています:

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2015年5月6日水曜日

オレゴン州沖で海山が噴火、キラウエア山では溶岩湖があふれ出す


アメリカ・オレゴン州沖のアクシャル海山(Axial Seamount)周辺で、4月24日から数千回の地震が観測され、同海山が噴火を始めたとみられています:

アクシャル海山は、太平洋プレートとファンデフカ・プレートの境界であるファンデフカ海嶺にあります。ファンデフカ・プレートと同海嶺は北東に向かって移動しており、いずれは北米大陸の下に沈み込み消滅するとみられています(説明図)。

ファンデフカ・プレートは、かつてクラ・プレートイザナギ・プレートとともに太平洋を覆っていたファラロン・プレートの残滓です。これらのプレートは南から拡大してきた太平洋プレートによって周辺に押しやられ、海溝から沈み込んで消滅してしまいました(説明図)。

所かわって、ハワイ州・ハワイ島のキラウエア山(地図)では、頂上にある溶岩湖内の溶岩のレベルが上昇し、周囲にあふれ出る事態がおきています:

誤解を避けるために、初めにキラウエア山の山頂部の入れ子構造を少し説明します。山頂部にはキラウエア・カルデラがあり、その中にハレマウマウ・クレーターがあります。さらに、そのハレマウマウ・クレーターの中にオーバールック・クレーター(サミット・ベント)があります(写真参照)。

問題の溶岩湖はオーバールック・クレーターを満たしています。徐々に上昇していた溶岩湖内の溶岩は、4月28日に同クレーターの縁と同じ高さに達しました。その後、溶岩のレベルは上下動を繰り返し、短時間ですが溶岩がオーバールック・クレーターの縁を越えてハレマウマウ・クレーターの底にあふれ出す事態が何回か観測されています。

一方、昨年6月以来続いているキラウエア山東部地溝帯のプウオオ火口からの溶岩流出は今も続いています:

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吾妻山で火山性地震増加、火山性微動も発生


吾妻山(地図)では 「火口付近直下を震源とする火山性地震が5月3日以降増加し、本日(6日)に入ってから12 時までに79回と多い状態」、「3時20分頃に火山性微動が発生」(継続時間約5分10秒)、微動発生に伴って火口から約1kmの傾斜計で火口方向が上がる変動が観測されたとのことです:

吾妻山の噴火警戒レベルは、昨年12月から「2(火口周辺規制)」になっています。

磐梯吾妻スカイラインは、火山ガス濃度が基準値を超えたため、先月30日から全面通行止めになっていたのですが、5月4日に時間制限付きながら通行止めが全面解除されたばかりです:

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彩雲出現 ― 山梨県甲府市


5月5日、山梨県甲府市(地図)で彩雲が目撃・撮影されました。「彩雲環水平アークは『地震雲』と呼ばれることがあるが、同気象台によると、特に科学的な根拠はないという」:

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