3月16日から19日にかけて、小惑星〝2021 EQ3〟と〝2021 EJ3〟が地球と月に接近します。
小惑星 |
推定直径
(m) |
接近日時
(日本時間) |
接近距離
(LD) |
2021 EQ3 | 16~37 |
(地球)3月16日 13:41
(月)3月16日 17:45 |
0.72 0.56 |
2021 EJ3 | 8~17 |
(地球)3月16日 15:52
(月)3月19日 03:47 |
1.98 1.59 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。最初に観測されたのは EQ3 が 3月10日、EJ3 は 3月7日です。
接近時の地球との相対速度は、EQ3 は秒速 12.0km(時速約 4万3000km)、EJ3 は極めて遅く秒速 2.3km(時速約 8000km)と予報されています。EJ3 の地球への接近日時と月への接近日時が離れている所以です。
EQ3 の地球と月への接近時刻には ±2分、EJ3 の月接近時刻には ±2分の誤差が見込まれています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。