2021年11月30日火曜日

クジラが座礁 — 北海道伊達市

 
伊達市北黄金町(地図)の砂浜にクジラが打ち上げられ、暴れているのが見つかりました。体長約5mで、アカボウクジラの仲間とみられています。
 
記事本文にはクジラ発見の日付が記されていませんが、『室蘭民報』のサイトでは記事の掲載日時が「2021/11/30 06:40」となっているので、クジラが見つかったのは前日の11月29日であろうと思われます。
 
「午後3時ごろ、黄金漁港から室蘭方向の浜で北黄金町の沖田廣幸さん(63)が見つけた」、「老衰しコントロールを失ったと思われる」(北海道大学教授):
 
[備考] 12月5日 23:14 青森県東方沖 M4.3、深さ 40km、最大震度 1; 12月6日 23:33 青森県東方沖 M4.3、深さ 70km、最大震度 2; 12月8日 05:50 苫小牧沖 M3.7、深さ 70km、最大震度 1
 
 

メイン州のカモメは嵐や地震を予知できるのか (その 1)

 
米国の北東端で大西洋に面したメイン州にある放送局(地図)の記事です:
 
以下は記事の主要部分をテキトー訳したものです:
空が曇って暗くなってくると、駐車場や野原にカモメの大群が集まってじっとしているのを何度も見たことがあるのではないでしょうか。鳥たちはこれから起こることを察知し、多くの仲間が周りにいることで不安を解消しているようです。

カモメは嵐がやって来るのを予測できるのでしょうか?

昔から、鳥や獣は次に何が起こるかを予感すると信じられてきました。雨が降る前には牛が野原に横たわり、地震の前には動物が落ち着きをなくすという言い伝えがあります。しかし、それは本当でしょうか? 

Sciencing.com によると、カモメは気圧と水圧の微小な変化に明らかに敏感で、天候が悪化しつつあることがわかるのだそうです。 嵐の前にカモメの群れが円を描くように飛んでいるのに気づくことがあるかも知れませんが、これはカモメが体調を立て直し気圧の変化に順応しようとしているのです。

ですから、Ellsworth 小・中学校の運動場や Brewer[放送局の所在地]の Doyle Field のような場所に多数のカモメが集まっているのを見たら、まもなく雨が降り始めると確信してよいでしょう。

また、カモメは嵐などの1時間前に水上や陸上に向かって非常に低く飛行することがあり、ロブスター漁師[メイン州はロブスターの産地として有名]は長年にわたってカモメの様子を見て天気を予測してきました。

では、地震についてはどうでしょうか? カモメは地震も予知できるのでしょうか?

尋ねる相手によって答は違うようです。地震を所管する政府機関である米国地質調査所[USGS]は「できない」と言っています。しかし、一部の生物学者は、カモメはインフラサウンドと呼ばれる非常に低い周波数のパルスに敏感で、それを聞くと数時間から数日先の嵐や地震であっても反応する、と答えるでしょう。

(続く)
 
 

小惑星 2021 WF3 が地球と月に接近

 
12月2日、小惑星〝2021 WF3〟が地球と月に接近します。
 
2021 WF3 (2021年11月29日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月2日 03:36
 (月)12月2日 12:12
接近日時 誤差
(地球)±3 分
(月)±4 分
接近距離 (地球)0.37 LD
(月)0.48 LD
推定直径
4 ~ 8 m
対地球相対速度
11.7 km/s ≅ 4万2000 km/h
発見から地球接近まで3 日
次の地球接近
公転周期645 日 ≅ 1.77 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2021年11月29日月曜日

横取装置の仕組み

 
この動画で長年の疑問の一つが解決しました。JRや私鉄の線路で見かける不思議な分岐。保線用の車両が本線に出入りするためのものですが、どのように機能するのか謎でした:

えびの高原西側で火山性地震続発 — 鹿児島県霧島市 (続報)

 
 
29日06時ごろから10時にかけて、硫黄山(地図)の南西約3kmで、浅いところを震源とする振幅の大きな火山性地震が断続的に発生しましたが、10時以降は発生していません。

「振幅の小さな火山性地震は、15時現在も減少傾向ながら断続的に発生しています。火山性微動は観測されていません」、「現地調査では、噴気や地熱域に特段の変化は認められませんでした」:
 
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アマゾン川源流域で稍深発地震 M7.5 — ペルー

 
日本時間 11月28日19時52分ごろ、ペルー北部のアマゾン川源流域で稍深発地震がありました。米国地質調査所(USGS)の発表では M7.5、震源の深さ 112.5km(震央地図)。ペルー地球物理学研究所(IGP)は深さ 131km としています。

ペルー中部・太平洋側のリマでも揺れを感じたとのことです。今のところ死者は報道されていませんが、負傷者が出ているもようです。家屋やショッピング・センター、宗教施設などの損傷や倒壊、崩落した岩石や土砂による道路の閉塞などが報道されています:

USGSの "Tectonic Summary" の主要部分をテキトー訳します:
(今回の地震は)地表から約110kmの深さで、沈み込んだナスカ・プレートのスラブ内で正断層が動いた結果として発生した。発震メカニズム解は、北北西または南南東に走る中程度の傾斜を持つ正断層上で破壊が起こったことを示している。
 
今回の地震が発生した場所では、ナスカ・プレートは南アメリカ・プレートに対して東向きに約70mm/年の速度で移動しており、ペルーの海岸や今回の震源の西方にあるペルー・チリ海溝から沈み込んでいる。ペルー北部および南米西部の地震の大部分は、この進行中の沈み込みによって生じたひずみによるもので、今回の地震が起きた緯度では、ナスカ・プレートは深さ約650kmまで地震を引き起こしている。今回の地震は、沈み込んだプレートの一部分で発生したものであるが、この部分は深さ100〜150kmで頻繁に地震を起こしている。

以下のツイートの図にある等深線を見ると、今回の地震は沈み込んだプレートの傾斜が緩んで平坦な「踊り場」のようになったところで発生したことがわかります:

えびの高原西側で火山性地震続発 — 鹿児島県霧島市

 
11月29日06時過ぎから、えびの高原の西側の浅いところを震源とする火山性地震が続発しています(震央地図硫黄山地図)。有感地震は10時30分までに 9回(震度2が6回、震度1が3回、M1.9〜3.2、震源の深さはいずれも10km)。
 
「えびの高原の西側の浅いところで、本日06時12分頃に振幅の大きな火山性地震が発生しました。えびの市及び霧島市周辺では体に感じる揺れを確認しています。火山性地震は08時現在も断続的に発生しています。火山性微動は観測されていません」:
 
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2021年11月28日日曜日

小惑星 2021 WC1 が地球と月に接近

 
11月29日、小惑星〝2021 WC1〟が地球と月に接近します。
 
2021 WC1 (2021年11月27日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月29日 00:03
 (月)11月29日 03:39
接近日時 誤差
(地球)±1 分
(月)±2 分
接近距離 (地球)0.53 LD
(月)0.97 LD
推定直径
5 ~ 12 m
対地球相対速度
11.7 km/s ≅ 4万2000 km/h
発見から地球接近まで1 日
次の地球接近2080年4月17日ごろ
公転周期590 日 ≅ 1.61 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2021年11月27日土曜日

グリムスボトン山の氷床が急激に沈下 — アイスランド

 
 アイスランドのグリムスボトン山(地図)は氷床に覆われた火山ですが、この氷床が急激に沈下しています(グラフ)。
 
 以下はアイスランド気象局の発表文です。
 
 「氷床はここ数日で約60cm沈下しており、沈下の速度は過去24時間で増加しています。これらの測定結果から、グリムスボトン湖(火口湖)から水が出始め、Gígjukvísl が浸水する可能性が高いと考えられます」、「昨日の10時以降、約25cm沈んだことがわかりました」、「洪水の水は今後48時間以内に氷河の端から流出し、その4~8日後に洪水のピークを迎えると予想されています」:

上記発表は、グリムスボトン山の噴火の可能性についても触れています —— 「洪水の後にグリムスボトンの噴火が始まった例があります。グリムスボトン湖から水が失われると、火山の上部の圧力が下がり、噴火が始まる可能性があります。2004年や、その前の 1934年、1922年にも同じことが起きています。2004年は、洪水の発生が観測されてから3日後に噴火が始まりました」
 
 

2021年11月26日金曜日

地震予知に初めて成功しそうだった北伊豆地震

 
1930年(昭和5年)11月26日に、伊豆半島北部を震源として発生した北伊豆地震は、M7.3、震源の深さは極めて浅く 1km、最大震度6(烈震)で、東北地方南部から中国地方までの広い範囲で揺れを感じ、大きな被害をもたらしました。また、各地で地鳴りや発光現象が報告されています。
 
この地震はフィリピン海プレート内で起きた横ずれ型の内陸地震で、丹那断層の活動によって生じたとされています。全体として断層の東側が北向きに動き、丹那盆地では水平に最大約 3.5m、上下に最大約 2.4m ずれたことがわかっています。
 
当時、震源近くでは丹那トンネルが建設中で多くの坑道が掘られていたので、地震に際しての断層の動きについて詳しいデータが得られました。そのため、北伊豆地震は断層と地震の関係が明らかになった地震とされています。

以下は『決定新版 日本の地震地図』(岡田義光、東京書籍(株)、2019)からの引用です:
地震の発生する20日前の11月7日ころから前震が著しく、13日には体に感じる地震も混じるようになり、地震前日の25日には M5.0 のかなり強い地震がありました。また、伊東市沖ではこの年の2月13日から5月末にかけて激しい群発地震活動があり、3月9日には M5.3、3月22日には M5.9、5月17日には M5.8 の地震をともないました。この群発地震で、伊東市付近の南北約 10km の範囲が最大約 10cm 隆起したことが測定されています。
 
このような地震の発生状況を受けて、当時の中央気象台(現・気象庁)は大きな地震の発生の危険があると判断していたようです。

「今回の地震については気象台では十数日来の地震頻発の模様より見て既に危険性ある事を認め(中略)2日に渉って出張調査した結果、いよいよその憂ひを深めるに至り、岡田台長も容易ならぬ事とし極秘裏に静岡、神奈川両県知事並に内務部長等と慎重協議し(中略)予想よりも早くあたかもその朝遂にこの大地震突発を見たもので、気象台でも返す返す残念がっている」:

2021年11月25日木曜日

複数のサメが打ち上げられる — 石川県羽咋市

 
11月17日、石川県羽咋市の千里浜海岸(地図)に、少なくとも 5匹のサメが打ち上げられているのが見つかりました。ホシザメシロザメとみられています。

「何らかの理由で死んでしまい、海の中を漂っている中で砂浜に漂着したのでは」(のとじま水族館):
 
混獲したサメを漁船が投棄した可能性もあるかも知れません。
 
[備考] 石川県能登地方を震源とする群発地震が継続中。
 
 

水路に迷いクジラ — 沖縄県糸満市

 
11月24日昼過ぎ、沖縄県糸満市糸満の双子橋(地図)付近にハナゴンドウが迷い込んでいるのが見つかりました。体長約2.5m。発見時は生きていましたが、13時40分ごろに死亡しました。死因は不明。発見場所は海から約200メートルほど入った入り江の最奥部。

「約60年住んでいて初めて見た。キーキーとうめくような声を出して、尾びれをばたつかせていた」(近隣住民):
 
[備考] 11月24日18時55分ごろ、与那国島近海 M5.2、震源の深さ 10km、最大震度 2、震央距離 約580km
 
 

2021年11月24日水曜日

小惑星軌道変更実験 DART: 順調に飛行中

 
NASA のダブル・アステロイド・リダイレクション・テスト(DART)探査機は、スペース X 社のファルコン 9 ロケットの第2段から無事に分離されました。以下の記事にある写真は、分離後の DART 探査機をファルコン 9 ロケットの 2段目から撮影したもの。地平線から昇ってきた太陽が輝いています:
 
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小惑星軌道変更実験 DART: 間もなく打ち上げ

 
日本時間 11月24日15時21分、DART(Double Asteroid Redirection Test、二重小惑星軌道変更実験)探査機が、米国カリフォルニア州から打ち上げられます。
 
標的となる天体は、小惑星 〝65803 Didymos(1996 GT)〟の衛星 〝Dimorphos〟 です。NASA は次のように解説しています:
DART は、動力学的な衝撃(衝突)によって小惑星の軌道を変化させる方法を調査・実証する世界初のミッションです。この実験は、地球に脅威を与える可能性のない小惑星に DART 探査機を意図的に衝突させ、その速度と経路を変化させます。DART の標的は地球近傍の小惑星「ディディモス」という連星系で、直径約 780m の「ディディモス」と、その周りを回る約 160m の「ディモルフォス」から構成されています。DARTはディモルフォスに衝突し、その連星系内における軌道を変化させます。DART 調査チームは、その結果を小惑星への運動学的衝突に関する非常に詳細なコンピューター・シミュレーションと比較します。これによって、この回避手段(小惑星が地球に衝突することを防ぐ方法)の有効性を評価し、将来の惑星防衛シナリオに適用するための最良の方法を評価するとともに、コンピューター・シミュレーションの精度や実際の小惑星の挙動をどの程度反映しているかを確認します。

 DART 探査機が、ディディモスに到達するのは 2022年秋です:

2021年11月21日日曜日

ラテラル・アークやパリー・アーク出現 — 宮城県

 
11月21日朝、宮城県の上空で、太陽のまわりにハロ(日暈)、幻日、環天頂アーク、タンジェント・アークに加えて、ラテラル・アークや極めて珍しいパリー・アークが現れました(解説付き写真)。 

「『ラテラルアーク』は環天頂アークと同じように、太陽の中心から46度前後の位置に現れます。環天頂アークやハロなどの虹色現象に比べると出現頻度が低い現象です」、「『パリーアーク』は全国から空の写真が届くウェザーニュースでも、数年に一度届くかどうかという珍しい現象です」:
 
[備考] 11月23日 宮城県沖 M5.0、震源の深さ 50km、最大震度 3; 11月24日 岩手県沖 M4.7、震源の深さ 50km、最大震度 3
 
 
 

2021年11月20日土曜日

“核のごみ”処分場に日本で唯一適した場所とは

 
南鳥島(地図)だそうです。 いままで候補地に名前が挙がっていなかったとすれば、単に盲点だったということなのか、本土からの距離がありすぎて輸送に難ありということなのでしょうか。

提唱しているのは、放散虫革命でプレート・テクトニクスの進展に多大な貢献をした平朝彦氏です。海洋研究開発機構(JAMSTEC)の理事長を経て、現在は東海大学海洋研究所の所長です。

「南鳥島は 1億5000万年が経った、地球上で最も古い太平洋プレートの上にあります」、「ここはもう、地震も起きませんし、火山活動はもうとっくの何千万年前に終わってしまったので、非常に安定した場所ということになります」:

 
南鳥島は、いずれは伊豆・小笠原海溝からマントルに沈み込んでしまうはずですが、海溝に接近した時に第一鹿島海山地図)のように山体が真っ二つに割れて崩壊することはないのでしょうか。遠い未来のことなので、埋めてあった “核のごみ” が露出したとしても放射能を失っているとは思いますが。
 
 
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首都直下で稍深発地震 M4.6

 
Credit: 防災科学技術研究所
11月20日08時57分ごろ、東京都23区を震源とする稍深発地震がありました。気象庁の発表では M4.6、震源の深さ 100km、最大震度 3; 防災科学技術研究所の発表では Mw4.5、震源の深さ 97km です。

東京都23区の地下では、沈み込んでいるフィリピン海プレートの上面の深さがおおよそ 25〜35km(等深線)。一方、太平洋プレートの上面の深さは 100km よりも浅い(等深線)ので、今回の地震は沈み込んだ太平洋プレート(スラブ)の内部で発生したと考えられます。

発震機構解からは、横ずれ断層タイプであったことがわかります。
 

2021年11月19日金曜日

レイキャネス半島で続く隆起 — アイスランド

 
アイスランド南西部レイキャネス半島の Fagradalsfjall(地図)で今年3月19日に始まった噴火と溶岩流出は、9月18日以降止まった状態が続いています。
 
噴火活動が続いている間は、溶岩の流出に伴って地盤の沈下傾向が続いていましたが、9月末以降は再び隆起が観測されるようになっています。地下深部からマグマが再流入している可能性が高いとみられています。アイスランド気象局は、この隆起は必ずしも新たな噴火が迫っていることを意味するものではなく、再噴火は数年から数十年後となる可能性もある、としています:
 

タケが開花 — 石川県加賀市

 
石川県加賀市山代温泉(地図) にある民家の庭先で、竹やぶの竹が一斉に花をつけています。

「竹やぶは約三十年前から自生しているが、花を咲かせるのは初めて」:

10月上旬には福岡県福岡市、11月上旬には滋賀県彦根市でもタケが開花しています:
 

2021年11月18日木曜日

アオサギの大群が体育館の屋根に — 富山県富山市

 
11月16日、富山県富山市にある富山市総合体育館(地図)の屋根の上に 100羽以上のアオサギの大群が集まりました。

「春先の繁殖期には集団で行動する習性がありますが、今の季節に 100羽を超える群れを街なかで見るのは珍しい」、「非常に珍しい現象ですけど、神通川に近い所で狩猟解禁になって銃の音があると思う(中略)珍しいんですけどここに避難しているということだと思います」(日本野鳥の会富山):

鷺の集団がふだん見かけない場所に現れるのは地震の前兆かも知れません。六国史の第5番『日本文徳天皇実録』には次のような記事があります:
  • 仁寿元年(851年)3月27日 「有水鳥。似而小。不得其名。集殿前梅樹。何以書之。記異也。」
  • 仁寿元年(851年)4月4日 「地震。」

  • 斉衡三年(856年)11月29日 「有。集版位下。記異也。」
  • 斉衡三年(856年)12月10日 「地震。」
 
六国史の第6番『日本三代実録』 には次のような記事があります:
  • 貞観十三年(871年)11月1日 「集于綾綺殿。」
  • 貞観十三年(871年)11月22日 「地震。大鳥一集于神泉乾臨殿東鵄尾上。」
  • 貞観十三年(871年)11月29日 「地震。」

  • 貞観十五年(873年)9月6日 「集朔平門上。」
  • 貞観十五年(873年)9月13日 「地震。」

  • 元慶三年(879年) 2月22日 「夜集紫宸殿前版位東。」
  • 元慶三年(879年) 3月7日 「地震。」
  • 元慶三年(879年) 3月8日 「地震。」

  • 元慶七年(883年) 6月27日「白鷺集大極殿西鵄尾。」
  • 元慶七年(883年) 6月28日「地震。」
 
六国史には、上に掲げた以外にも鷺の集団についての記事と地震の記事が接近して記録されている事例がたくさん見られます。
 
 

2021年11月17日水曜日

ワルツを舞う国際宇宙ステーション

 
映画「2001年宇宙の旅」では、回転する宇宙ステーションにパン・アメリカン航空の純白のスペース・シャトルが接近するシーン(動画)で、ワルツ王・ヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」が使われ非常に印象的でした。以下の動画では、チャイコフスキーの「花のワルツ」(「くるみ割り人形」より)が流れる中、星々と地球を背景に現実の国際宇宙ステーション(ISS)が回転しています:
 
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福徳岡ノ場の軽石を分析、噴火の原因は ・・・

 
福徳岡ノ場の大噴火によって放出された軽石は南西諸島だけでなく、伊豆諸島や神奈川県、千葉県の海岸にも流れ着いています。以下の記事では、福徳岡ノ場周辺の海底地形や、軽石を分析した結果からわかったことを、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の専門家が解説しています。
 
「福徳岡ノ場は南硫黄島と連続した火山体の一部と考えられます。南硫黄島の北には北福徳カルデラがあり、福徳岡ノ場はこのカルデラ内の中央火口丘と考えられます」、「西之島の噴火は安山岩であるのに対して、福徳岡ノ場や硫黄島のマグマはアルカリ成分が多い特徴的な組成をしています。その原因はよくわかっていませんが、沈み込んでいるプレートの不均一性(プレートの上の海山も沈み込んでいる?)が考えられます」:

「(軽石には)海底よりおよそ 30キロから 60キロの深さに存在する『玄武岩』が、ごくわずかに含まれている」、「通常、海底付近のマグマだまりではみられない成分」、「地下深くにある玄武岩が、何らかの原因で海底付近まで上昇したのではないか」、「海底付近のマグマだまりで玄武岩のマグマが混ざったことで、軽石を大量に噴出するような大規模な爆発的噴火を引き起こした可能性がある」:
 
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神奈川県西部で M4.4

 
11月17日02時54分ごろ、神奈川県西部を震源とする M4.4、震源の深さ 20km、最大震度 3の地震がありました(震央地図、防災科学技術研究所の発表では Mw4.1、深さ 24km)。震央は秦野盆地の北縁付近と思われます。
 目を覚ました方も多かったのではないでしょうか。私は、たまたま起きていて 2階にいたのですが、最初に「ボンッ」あるいは「ドンッ」というにぶい音とともに床が下に引かれるような衝撃がありました。重たい鉄球が床に落ちたか、大人が倒れたかのような感じでした。
 
地震の経験談として、よく「下から突き上げるような揺れ」があったという話を聞きますが、今回は逆に下方向に引っ張られるような感覚で地震が始まりました。おそらく、私の住まいは初動の引き領域に入っていたのだろうと思います。地震で今回のような音や衝撃や引きを経験したのは初めてです。
 
最初の衝撃の後、何が起きたのかとあたりを見回していると(この時点では地震だとは思っていませんでした)、カタカタという細かい揺れが始まり、地震だと気づきました。震幅は小さく小刻みで、砂利道を自転車で走っているような震動でした。普通は、初期微動の後に大きな揺れが来るものですが、今回は逆でした。
 
以下は、防災科学技術研究所の公開している連続波形のうち、震源に一番近いと思われる観測点の波形です。揺れ始めは振り切れており、最初の衝撃の強さを物語っています:

2021年11月16日火曜日

プラスチックの地層 (続報-2)

 
11月14日付「プラスチックの地層 (続報)」の続報です。
 
秋田県に比べるとかなり分厚い地層です。
 
「完新世から人新世に向けての素晴らしい眺め(黒海沿岸地域、トルコ北西部)」:
 
 
 

プラネット・ナインはすでに観測されていた !?

 
プラネット・ナインは、太陽系外縁部にある複数の小天体の軌道が、未知の大きな天体の重力の影響を受けているよう見えることから、その存在が推定されている大型の天体です。
 
その直径は地球の 2〜4倍程度、質量は地球の 10倍前後,楕円軌道で軌道長半径は約 700 天文単位(冥王星の軌道長半径は約 40天文単位)、近日点距離は 200天文単位、遠日点距離は 1200天文単位で、公転周期は 1万〜2万年と考えられています(1天文単位=太陽から地球までの平均距離)。
 
プラネット・ナインは世界中で捜索が行われていますが、未だに確認されていません。
 
このほど、イギリスの天文学者が 約40年前に赤外線天文衛星 IRAS が撮影した画像の中に、プラネット・ナインの可能性がある光点を見いだしたとする論文を発表しました。IRAS は 1983年に打ち上げられ、約 10か月間にわたって全天の 96%を走査しましたが、その膨大な画像の中にプラネット・ナインの可能性がある光点が 3回(6月、7月、9月)写っていたとのことです(画像):

今回見つかった光点がプラネット・ナインだとすると、捜索の範囲はかなり絞り込まれます。今後の展開が楽しみです。

2021年11月15日月曜日

地震計で人間の社会活動を測る

 
産業技術総合研究所(産総研)の研究成果記事です。地震観測ネットワークのデータを東京について調べた結果、人間活動に伴って発生する振動がコロナ禍で低下したことが明らかになったとのことです。同種の研究結果は欧米でも発表されています。

風や海の波などは、一秒ごとに一回(1 Hz)未満のゆっくりとした振動を引き起こすが、人間活動による振動は、一秒ごとの振動回数がより多いという特徴があるので、識別できるようです。
 
「平日の日中の経済活動は1回目の緊急事態宣言の解除後、直ちに回復した。これに対し、日曜日の日中における余暇活動の回復が緩やかなのは、緊急事態宣言が解除された後も、多くの人が自粛を続けたためと考えられる。Go To トラベルキャンペーン期間中における日曜日の PSD の減少は、多くの国民が感染者数などの情報に注目し、自らの判断で余暇活動を自粛したことを示唆している。一方、2回目の緊急事態宣言下であっても新規感染者の減少に伴って PSD は増加に転じた。これは、社会の意識に変化が表れた結果であると推測される」(PSD = 振動の強さを表すパワースペクトル密度(Power Spectral Density)):
 

ホルムズ海峡近くで M6.0 と M6.3 — イラン (続報)

 
大型トラックの揺れ方が尋常ではないです。おそらく、最初の M6.0 の揺れと山から立ちのぼる土煙に気づいて路肩に停車したところに、2つめの M6.3 の揺れが襲ってきたというところではないでしょうか。
 
 

ホルムズ海峡近くで M6.0 と M6.3 — イラン

 
11月14日21時07分ごろと 08分ごろ、ホルムズ海峡(地図)に近いイラン南部で、M6.0(震源の深さ 5.6km、震央地図)と M6.3(震源の深さ 10.0km、震央地図)の地震が発生しました。 現時点の報道では、少なくとも死者 1人、負傷者 70人、建物の崩壊などの物的被害が出ている模様です:
 
2つの地震の震央はほぼ一致しており、発生間隔は 1分30秒ほどでした。南北に圧縮軸を持つ逆断層タイプの地震だったようです。イラン側の発表では、震源地はペルシャ湾に浮かぶケシュム島(Qeshm、地図)とされています。

2021年11月14日日曜日

太平洋プレートの広大な残骸を発見

 
海洋研究開発機構(JAMSTEC)のプレス・リリースです。西太平洋赤道直下、オントンジャワ海台下の深さ 500〜600㎞ に、マントルに沈み込んだ太平洋プレートの広大な残骸を発見したとのことです。
 
 「オントンジャワ海台南西のソロモン諸島沿いのプレート境界では、現在はオーストラリアプレートが太平洋プレートの下に沈み込んでいますが、約5千万年前から2千5百万年前の間には太平洋プレートが沈み込んでいました」、「オントンジャワ海台の北にカロリン火山列がありプレートの進行方向に向かって噴火年代が古くなっていることなどからこれまでホットスポット火山列と考えられてきました」、「マントル最深部からカロリン火山列に向かうマントル上昇流が横たわった太平洋プレートの残骸の底にぶつかって水平に広がり、シート状に変形して上昇していると考えられます」:
 
Credit: 海洋研究開発機構、東京大学地震研究所、神戸大学

 
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プラスチックの地層 (続報)

 
10月24日付「プラスチックの地層」の続報です。 

秋田県潟上市天王の出戸浜(地図)で見つかったプラスチックの地層を専門家が調査しました。専門家は、1983年の日本海中部地震の際の津波で形成されたのではないかと考えていたようですが、それよりは新しい時期に波と風の作用で形成されたとの結論です。
 
「波と風の作用で運ばれた細かい砂、粗い砂が時間をかけて層を成したと考えられる。海岸に掃き寄せられたプラごみを、大きな波で運ばれた砂が覆い、その後も砂が堆積して、プラごみが層として保存されたのではないか」:
 
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小惑星 2020 AP1 が地球に衝突か

 
来年早々、小惑星〝2020 AP1〟が地球に接近します。
 
この小惑星は 2020年1月に発見されたものですが、わずか 1日間しか観測されていないためデータが少なく、現時点では接近日時や接近距離の予報に大きな不確実さが見込まれています。

最も可能性の高いケースでは、地球の中心から 4.536LD(約174万km)のところを通過するとされていますが、最短の場合には 0.003LD(1037km)まで接近すると予報されています。地球の半径は 6370km ほどですから、小惑星が後者のコースを進んだ場合には大気圏に突入し、最悪の場合には地表に到達することになります。黄道面の南側から地球に接近してくるので、衝突地点は南半球となる可能性が高いと思われます。
 
2020 AP1 (2021年4月15日付予報)
接近日時(日本時間)
1月8日 02:32
接近日時 誤差
±8日20時間07分
接近距離 4.536 LD (最短 0.003LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
5.7 km/s ≅ 2万 km/h
発見から地球接近まで
次の地球接近2024年1月30日ごろ
公転周期738 日 ≅ 2.02 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2021年11月13日土曜日

国後島の玄武岩柱状節理

 
国後島(地図)にある玄武岩の柱状節理。大きな多角形の亀裂の中に多数の小さな多角形の亀裂が入っています。2段階で冷却が進行したのでしょうか:
 
 国後島には、爺爺岳羅臼山泊山などの活火山があります。爺爺岳は 1981年に噴火しています。


超高速彗星が接近中

 
今年最も明るい彗星になると期待されているレナード彗星(レオナルド彗星、C/2021 A1)が接近中です:
 
この彗星が発見されたのは 1月3日で、この時すでに尾が形成されていました。最大光度は 5〜2.6等級と予想されており、肉眼でも見える可能性があるとされています。
 
地球に最も接近するのは 12月12日で、接近距離は 91LD(1LD=地球から月までの平均距離)。その 6日後の 12月18日には早くも金星に 11LDまで近づきます。近日点に到達するのは来年 1月3日ごろです。
 
地球接近時の地球との相対速度は極めて速く、秒速 71km(時速 25万km)と予報されています。

この彗星が次に太陽の近くにまでやって来るのは 8万年後とのことです。


火山噴火と中国の王朝の崩壊

 
 国際研究チームが 11月11日に発表した論文によると、火山噴火が気候に及ぼした影響が、中国の王朝が崩壊する要因となっていたようです。
 
「過去 2000年間の中国における王朝崩壊の年代をまとめ、爆発的火山噴火の氷床コアに基づく年代と比較した」、「68例の王朝崩壊のうち 62例について、王朝崩壊の前に少なくとも 1回の火山噴火があったことが判明した」: 
 

福徳岡ノ場の南東約 20km でも海底火山活動

 
 海上保安庁が 11月12日に公表した文書です。福徳岡ノ場(地図)の南東約 20km 付近にも、直径約 2km の黄緑色の変色水と、軽石と思われる浮遊物を認めた、とのことです:
 
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2021年11月12日金曜日

沖縄本島南方沖で M6.6 (続報)

 
 11月11日付「沖縄本島南方沖で M6.6」の続報です。
 
以下は、11月11日00時45分ごろに沖縄本島南方沖で発生した M6.6 の地震(震央地図)による揺れの伝搬を示す防災科学技術研究所の「高感度版 100トレース連続波形画像」です。日本列島を南から北に向かって伝わる地震波の様子がよくわかります。地学の教材としても使えるのではないでしょうか:
 
グラフの右軸に示されている「#」付きの数字は観測点の番号です。#1 は北海道の斜里北観測点、#100 は鹿児島県の宮之城(みやのじょう)観測点です。震央から一番早く揺れ出している宮之城観測点までは約 1000km、一番遅く揺れ出した斜里北観測点までは約 2900km あります。

P波の速さを 8km/秒とすると、宮之城までは約2分、斜里北までは約6分かかります。グラフを見ると、おおよそそのくらいの時間で揺れ始めていることがわかります。

面白いのは、南から北に伝わっていくうちに、震幅の大きい部分(黒っぽい部分)が 2つに分離して、次第にその間隔が広がっている点です。これは P波と S波の速さの違いによるもので、その時間間隔は初期微動継続時間ということになります。斜里北では 5分ほどの間隔がありますので、P波の速さを 8km/秒として大森の公式を当てはめると震源までの距離は 2400km となります(5×60×8)。実際には震源の深さや地質なども加味した大森定数を使うので、もっと実際に近い距離が得られるはずです。
 
 
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ヘクラ山近傍で M5.2 — アイスランド

 
日本時間 11月11日22時21分ごろ、アイスランド南部の活火山ヘクラ山(Hekla volcano、地図)の近くで M5.2、震源の深さ推定 5.6km の地震が発生しました(アイスランド気象局による、震央地図)。アイスランド南部や、約 100km離れた首都レイキャビクでもはっきりと感じられるほどの強い揺れでした。少なくとも、M1.0以上の余震が13回、M2.0以上の余震が4回観測されています。いずれも震源は地表から 3km 以上の深さです:

人的被害や物的被害は報告されていませんが、アイスランドで最も活発な火山の一つに近い場所で地震が発生したことから、今後の状況を注視していく必要があるとのことです。

ヨーロッパ地中海地震学センター(EMSC)では、Mb5.1(実体波マグニチュード)、震源の深さ 10km と発表しています。
 
 

2021年11月11日木曜日

大西洋に流れ込む溶岩 — カナリア諸島

 
スペイン領カナリア諸島ラ・パルマ島クンブレ・ビエハ山(Cumbre Vieja、地図)から流出した溶岩流は 9月末に海に到達したのですが、さらに別の場所からも海に流れ込み始めました:
 
 
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沖縄本島南方沖で M6.6

 
11月11日00時45分ごろ、沖縄本島南方沖(宮古島の南東約 200km)で M6.6、震源の深さ 10km、最大震度 3 の地震が発生しました(震央地図発震機構解)。米国地質調査所(USGS)も M6.6、深さ 10km と発表していますが、震央は気象庁よりやや北に寄っています(震央地図)。 

発震機構解によると、北北西−南南東方向に張力軸をもつ正断層型の地震のようです。震央の位置や震源の深さからすると、琉球海溝に沈み込む前のフィリピン海プレートで発生したアウターライズ地震であろうと思われます。
 

九重山で山体膨張

 
気象庁が 11月9日に発表した「九重山の火山活動解説資料(令和3年10月)」(PDF形式)によると、九重山(地図)では「9月頃から硫黄山付近の膨張を示すと推定されるわずかな基線の変化が認められています」とのことです。8本ある GNSS 観測基線のうち 2本で伸び、1本で縮みが観測されています。詳しくは、上記資料の 7ページ目にある図5を参照してください。

九重山の近くでは、2019年の春から湧水源の水量が激減する異変や、2020年5月には温泉の湧出・噴出が突然止まる事象が起きています:
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-253)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が 11月6日14:00 付けで更新情報を出しています:
  
現状概要 ——
  • 長期継続前兆変動 No.1778 は 2008年7月の初現から 13年4ヶ月にわたって継続。最大時には 30の前兆変動が出現。現在は 2つの前兆変動にまで減少
  • CH29 観測装置(八ヶ岳)と K1 観測装置(高知観測点)の前兆変動が予想以上に継続中
  • 12月7日以前に対応地震が発生する可能性は否定
  • CH29 と K1 の完全終息を待っている状態
 
詳細 ——
  • K1 観測装置には 2021年6月6日から特異変動が継続。それ以前には 5月14日からの短い期間に特異変動が出現。

    • K1の特異の初現が 6月6日である場合 → 8月8日極大との関係で 12月17日±3日に地震発生の可能性が経験則から算出される。
    • K1の特異の初現が 5/14である場合 → 同様に 2022年1月29日± に地震発生の可能性が算出される。

  • 現状は CH29 観測装置に本日も前兆変動が認められることから、少なく とも 12月7日以前に対応地震が発生する可能性は否定できる。

  • 仮に 12月17日±に対応地震発生となる場合は、CH29 の前兆変動は 11月13.6日± に終息、 K1 の前兆変動は 11月15日± に終息の可能性が計算される。それ以前に終息の可能性もあるので、CH29 と K1 の変動の終息を確認次第、続報で報告する。

観測波形の見方 ——
  • 図1(八ヶ岳 CH29 観測装置)—— 基線から上向きの変動は全て特異変動。10月29日の大きな変動以降は、変動が小さくなっている。

  • 図2(高知観測点 K1 観測装置)—— 基線から上下に沢山出ている変動は殆ど流星からのエコー。太い大きな変動は、時間軸を拡大す ると櫛歯変動とわかる。K1 は季節により多少の変動があるが、-2.56mV~-0.7mV が正常基線電圧値。図2 の範囲では 10月31日の変動が大きいが、それ以外の日もすべて基線電圧値が低く、特異状態と認識。

    (櫛歯変動: 基線から数十秒ごとに突出する変動により、櫛の歯状となる前兆。浅い地殻内地震や火山活動、群発地震の前兆として出現。)
 
 
推定日CH29 と K1 の完全静穏化が確認された後に計算予定
(仮に K1 初現が 6月6日の場合は 12月17日±3日の可能性あり)
推定時刻 午前9:00±2時間 または 午後6:00±2時間
推定震央領域 続報 No.318」所載の図3太線内 火山近傍
斜線域は可能性考えやすい参考推定領域
推定規模 M8.0 ± 0.3
直前に噴火前兆変動が観測されない限り、近傍火山の噴火の可能性は考えにくい。
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震