2023年11月25日土曜日

セント・ヘレンズ山で小規模地震頻発 (続報-2)

 

セント・ヘレンズ山(地図)の地震活動は通常よりも高まった状態が続いているようです:
セント・ヘレンズ山では、ここ数年の通常の状態よりも高い地震活動が続いている。先週は 12回の地震(震源位置が決定できたもの)が発生した。地震の増加が始まった 7月15日以降では 495回の地震が発生した。 過去 1週間で最大の地震は M0.7 で、7月15 日以降では、最大は M2.4 であった。 セント・ヘレンズ山で先週起きた地震の平均深さは、7月15日以降の平均深さが 6.8マイルだったのに対し、火口から6.0マイル下であった。このレベルの地震活動は、セント・ヘレンズ山での過去数年間と比較すると上昇しているが、まだ通常レベルの範囲内であると考えられており、噴火が差し迫っていることを示唆するものではない。 火山の地盤変形、火山ガス、熱放出などに変化は検出されていない。
 
 
 

新島誕生 — 硫黄島沖 (続報-2)

 
硫黄島の翁浜沖新島では噴火が続いているようです。大きく成長しているようには見えませんが。以下は、海上保安庁が 11月23日に撮影し公開している動画です:

2023年11月24日金曜日

噴火警報 — アイスランド (補足-5)

 
11月23日21時30分(日本時間)にアイスランド気象局(IMO)が発表した情報によると、ここ数日、マグマが貫入している地域では地震がかなり減少し、強度も低下している、グリンダヴィーク(地図)地域で突発的噴火が発生する可能性は日々低下している、とのことです:
 

2023年11月23日木曜日

サステイナブルな食料

 
 
 

謎の反復震動 (続報-5)

 
10月9日に発生した謎の震動と津波に関して、海洋研究開発機構(JAMSTEC)が鳥島周辺海域の緊急調査をおこなった結果、震動の発生源として推定された位置付近で、カルデラ状の海底地形があることを確認したとのことです。

「T波の発生源として推定された位置付近で、東西に延びる孀婦海山の中央付近にカルデラ状の海底地形があることが確認されました。そのカルデラ状地形の外輪の直径は約6km、カルデラ状地形の北側に見られる中央火口丘の直径は約2km、中央火口丘の最浅部の水深は約900mです」、「現時点では、このカルデラ状地形と一連の地震活動との関連は不明です」:
 
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北朝鮮 偵察衛星、1段目は自爆?

 
11月21日、北朝鮮が偵察衛星を打ち上げましたが、その上昇段階と思われる様子を韓国内の流星観測用カメラが捉えていました。
 
2段目を切り離した後に、大きな爆発が起きています。前回までの打ち上げでは黄海に落下した 1段目のロケットを韓国が回収・分析していますが、これを防ぐために意図的に爆破したのではないでしょうか。画面中央の明るい星は、はくちょう座の 1等星デネブだと思われます:
 

2つの小惑星が月と地球に接近・通過

 
11月19日に小惑星〝2023 WE2〟、11月21日に小惑星〝2023 WZ1〟が月と地球の近くを通り過ぎていたことが、NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 WE2
(2023年11月22日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月19日 13:03
 (地球)11月19日 19:08
接近日時 誤差
(月)± 30 分
(地球)± 24 分
接近距離 (月)0.98 LD
(地球)0.63 LD
推定直径
11 ~ 25 m
対地球相対速度
7.3 km/s ≅ 2万6000 km/h
初観測から地球接近まで−3 日
次の地球接近2031年4月25日ごろ
公転周期409 日 ≅ 1.12 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2023 WZ1
(2023年11月22日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月21日 05:24
 (月)11月21日 06:15
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.41 LD
(月)1.35 LD
推定直径
5 ~ 10 m
対地球相対速度
16.5 km/s ≅ 5万9000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2028年5月3日ごろ
公転周期601 日 ≅ 1.65 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年11月22日水曜日

月の位相と国旗玉

 
旗竿の先端の球と月の満ち欠けの状態が同じ。原理を考えれば当たり前ですが。月は写真の下の方に写っています。写真をクリックしてください。因みに、旗竿の先端に取り付ける球は「竿球(かんきゅう)」とか「国旗玉(こっきだま)」というらしいです:
 
 

宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-58)

 
高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の報告受付件数の表が 11月20日付で更新されています。前回が 7月10日付でしたから約 4ヶ月ぶりです。
 
今回の更新では今年 7月から 10月までの 4ヶ月分が新たに記入されています。すべてのカテゴリーで異常報告は 0件でした。
 
 
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2023年11月21日火曜日

噴火警報 — アイスランド (補足-4)

 
11月14日付「噴火警報 — アイスランド (補足-3)」の補足です。

以下は、アイスランド気象局が日本時間 11月20日22時20分に発表した "Clear evidence of uplift in Svartsengi" (スヴァルツェンギにおける隆起の明白な証拠)の概略です。マグマが貫入している場所から北に数km の地域で急激な隆起が生じていますが、噴火の可能性が高いのはやはりマグマが貫入しているグリンダヴィーク近傍であるという見解です:
  • ここ数日、マグマが貫入している地域では毎日 1500回から1800回の地震が記録されており、最大の地震は 11月17日に発生した M3.0 であった。

  • 11月18日と19日のレーダー画像に基づいて作成された、マグマ貫入している場所とその周辺地域の最新のインターフェログラム()は、スヴァルツェンギ(Svartsengi、地図)付近の著しい地盤隆起を示している。

  • スヴァルツェンギ付近で現在進行中の急激な隆起は、11月10日にマグマ貫入が始まる前に隆起が観測されたのと同じ地域で発生している。衛星画像から得られた測地モデルは、スヴァルツェンギ地域の隆起が以前よりもかなり速くなっていることを示している。

  • 一般に、マグマの貫入が生じると、グリンダヴィーク(Grindavík、地図)で見られるように、貫入の中心軸上で地盤沈下が起こり、それに隣接した地域で地盤隆起の兆候が見られる。スヴァルツェンギ地域の地盤隆起は深部に蓄積したマグマによるもので、11月10日に貫入が始まって以来、観測されている。当初は、隆起の兆候は貫入の形成の影響を受けていたが、現在では深部マグマの蓄積の影響が卓越していることが明らかである。

  • スヴァルツェンギ地域の地盤隆起は、(グリンダヴィーク付近の)マグマ貫入からの噴火の可能性を変えるものではない。これは、(グリンダヴィーク付近の)マグマ貫入部の地殻がスヴァルツェンギ付近の隆起地域の地殻よりもはるかに弱いという事実に基づいている。

  • スヴァルツェンギ地域で大きな地震活動がない限り、同地域で噴火が起こる可能性は高くない。噴火の可能性が高いのはやはり(グリンダヴィーク付近の)マグマ貫入部であり、特に貫入部にマグマが突然大量に流入した場合である。
 

2023年11月20日月曜日

港にクジラが迷い込む — 北海道釧路町

 
11月17日朝、北海道釧路町の老者舞(おしゃまっぷ)漁港(地図)にクジラが迷い込んでいるのが見つかりました。体長約 10m でザトウクジラとみられています。

「クジラが迷い込む事態は初めて。先月にはイルカもやってきた。海に異変が起きているのでは」(同港を拠点にコンブ漁を営む男性)、「生きたクジラが港に迷い込むのは初めて」(近くに住む漁師):

18日夕方にはクジラは姿が見えなくなったとのことです。
 
今回のできごとに関連して初めて知ったのですが、釧路町と釧路市は別々の自治体で、さらに、釧路市は市域が 2つに分かれています。詳しくは以下で:
 

2023年11月17日金曜日

海中で大地震に遭遇

 
大地震の際、海中ではどのようなことが起きているのでしょうか。画面上部の "Gempa di Dasar Laut / M7.2 Laut Banda" はインドネシア語で「海底の地震 / M7.2 バンダ海」との意。日本時間 11月8日13時53分ごろにバンダ海で M7.2 の地震が発生した際の映像と思われます(震央地図、USGS は M7.1、震源の深さ 1おkm、気象庁は M7.0 としています)。
 
 
 

小惑星 2023 WA が地球と月に接近

 
11月17日昼すぎ、小惑星〝2023 WA〟が地球と月の近くを通過します。地球への接近距離は 0.071 LD(2万7379 km)です。これは地球の中心からの距離なので、地球の半径を差し引くと、地表からの高度は約 2万1000km になります。気象衛星などの静止衛星よりも低いところを通過して行きます。

ちなみに、静止衛星の軌道よりも低いところを通過する小惑星を "geosynchronous-violating asteroid" と呼ぶようです。
 
2023 WA (2023年11月16日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月17日 12:41
 (月)11月17日 15:57
接近日時 誤差
(地球)± 2 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.071 LD
(月)0.750 LD
推定直径
5 ~ 12 m
対地球相対速度
18.0 km/s ≅ 6万5000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2033年12月12日ごろ
公転周期733 日 ≅ 2.01 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
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2023年11月14日火曜日

クマの狂暴化は地震の前兆?

 
アサ芸プラス』の記事です。参考までに ・・・
 
「注目すべきは、生息数が少ないとされる千葉県や茨城県でも目撃されている点です」、「警戒すべきは来年の春。今年のクマの大量出没の大きな要因は猛暑によるエサ不足と見られますが、そもそも猛暑の翌年は大地震が発生しやすいとも言われています」:
 

噴火警報 — アイスランド (補足-3)

 
11月12日付「噴火警報 — アイスランド (補足-2)」の補足です。
 
去年から今年にかけての過去 3回の噴火は、いずれも人里離れた原野で発生しましたが、今回は市街地の近くで噴火が発生する可能性が高く、より深刻です。すでに道路や建物の土台などに亀裂や段差が生じています:
以下の動画では、道路に生じた亀裂から湯気が立ちのぼっています。マグマ由来ではなく、地下の配管からかもしれません:
 

2023年11月13日月曜日

市街地の海岸にマイワシの大群 — 青森県青森市

 
11月初旬、青森県青森市の「あおもり駅前ビーチ」(地図) にマイワシの大群が現れました。

「魚の大群が来たという事例は聞いたことがない」(青森港管理所)、「今回の大量発生は、まだ原因がわかっていません」:
 

2023年11月12日日曜日

噴火警報 — アイスランド (補足-2)

 
11月11日付「噴火警報 — アイスランド (補足)」の補足です。
 
アイスランド気象局が11月11日18時30分(日本時間12日03時30分)に以下のように発表しています:
 
マグマ貫入の地球物理学的モデルから、貫入はゆっくりと上向きに伝播しており、マグマは地表下 800m にあると推定されている。 噴火の可能性がある場所の正確な位置は不明だが、貫入しているマグマの 15 km の長さと方向は、考えられる噴火源の適切な指標となる。(専門家による)会議の全体的な評価は、火山噴火の可能性が高く、数日以内に噴火が発生する可能性があるというものである。マグマの貫入範囲から判断すると、マグマはその南端部、グリンダヴィーク(地図)のすぐ外側から噴出する可能性がある。したがって、海底噴火の可能性も高まっており、爆発的な活動の可能性に備える必要がある。地図に示すように、貫入しているマグマの位置に基づいて危険区域が設定されている。
 
以下のポスト(ツイート)の地図で、右上から左下に向かって引かれた赤い直線がマグマの貫入している場所を示しています:
 
 
 

知床半島で M3.0

 
11月9日23時53分、知床半島中央部で 最大震度 2 の地震が発生しました(震央地図)。
 
知床半島での有感地震発生は比較的珍しく、2020年以降では 7回目です。いずれの地震も震源の深さが 0〜10km 未満の浅い地震です。
 
2020年1月1日 〜 2023年11月10日
(気象庁震度データベース検索を使用)
  


 今回の地震の震央から南に2km のところには羅臼岳(地図)があります。最後に火山活動があったのは 500~700年前とされています。1964年の1~3月には羅臼温泉で有感地震が1月160回以上、2月18回、3月3回発生し、最大規模は M4.6、震度4、で羅臼温泉で軽微な被害があったとのことです(気象庁資料)。
 
速報値では、M3.0、深さ10km、震央地名:根室地方北部となっていたのですが、2日後に発表された暫定値では、M3.0、深さ 0km、震央地名:網走地方とされています。震央地名の「根室地方北部」と「網走地方」の境界が知床半島の中央部を通っているので、震央位置が少しずれると、震央地名が変わってしまいます。

2023年11月11日土曜日

新島誕生 — 硫黄島沖 (続報)

 
海上保安庁が翁浜沖の新島の写真を公開しています:
 
新島の一部は溶岩で覆われているようですが、大部分は火山灰や火山礫のようで、波の浸食によって短期間で海没してしまいそうに見えます。
 
 

噴火警報 — アイスランド (補足)

 
11月11日付「噴火警報 — アイスランド」の補足です。
 
アイスランド気象局は 11月10日23時30分(日本時間 11日08時30分)に以下のように発表しています。この発表の後で避難命令が出されたようです:
  
国民保護当局が緊急レベルを宣言。 グリンダヴィークの居住者は、慎重に行動するように勧告する。

今日の午後、グリンダヴィーク北のスンジュカギガル付近で観測された地震活動とレイキャネス半島で観測された地殻変動に重大な変化が発生した。 地震活動はグリンダヴィークに向かって南に移動した。 今日の午後 6時以降の地震活動の推移と GPS測定の結果に基づくと、マグマの貫入がグリンダヴィークの下に広がっている可能性がある。この結果を踏まえ、スズルネス警察署長は国民保護当局と協力し、グリンダヴィークからの避難を決定した。 現在、緊急レベルの国民保護が実施されている。これは緊急避難ではない。グリンダヴィークの居住者は、慎重に行動してほしい。

現段階では、マグマが地表に到達するかどうか、またどこに到達するかを正確に判断することはできない。北のスンジュカギグムからグリンダヴィークに向かって広がる地域では、かなりの量のマグマが移動している兆候がある。このマグマの量は、(過去の)ファグラダルスフィヤルの噴火に関連した最大のマグマ貫入で観察されたものよりも大幅に多い。マグマ貫入の様子をより正確に把握するためのモデルを計算するために、さらなるデータが収集されているが、この作業がいつ完了するかは現時点ではわからない。
 
 

噴火警報 — アイスランド

 
10月17日付「地盤が急速に隆起 — アイスランド」の続報です。
 
アイスランドのレイキャネス半島では強い地震が発生するようになり、道路に亀裂が入るなどの事態になっています。 先ほど、噴火警報が発令され、非常事態が宣言されました。同半島のグリンダヴィーク(Grindavík、地図)の全住民は家から避難し町を離れるよう命じられました:
 
 
 

小惑星 2023 VC4 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2023 VC4〟が 11月8日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは地球最接近の翌日でした。
 
2023 VC4
(2023年11月10日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月8日 16:13
 (地球)11月8日 16:13
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.95 LD
(地球)1.00 LD
推定直径
11 ~ 25 m
対地球相対速度
9.5 km/s ≅ 3万4000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2040年7月31日ごろ
公転周期857 日 ≅ 2.35 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年11月10日金曜日

神奈川県東部で稍深発地震

 
11月10日午前10時00分ごろ、神奈川県東部を震源とする M4.2、震源の深さ 110km、最大震度 3 の稍深発地震がありました(速報値、震央地図)。
 
震央付近では、沈み込んでいるフィリピン海プレートの上面の深さが 20km 前後、太平洋プレートの上面の深さが 100km 前後なので、今回の地震は太平洋プレートのスラブ内部で起きたものではないでしょうか。

X(旧ツイッター)を見ると、神奈川県東部の地震は珍しいという投稿が目立ちます。以下のグラフは、神奈川県東部を震源とする有感地震(震度 1 以上)の過去 30年間の件数を示したものです(気象庁の「震度データベース検索」を使用、今回の地震は含んでいません):
 
(クリックで拡大)

30年間で計 68 件 ですから、年間 2.3 件となります。今年は、1月26日と 9月5日にも神奈川県東部を震源とする地震が起きています。68件の内訳は、震度 1が 42件、2が 18件、3が 5件、4が 3件です。震度 5以上は起きていません。また、神奈川県西部では同じ期間に 216件の地震が発生しています。
 
今回の地震は震源が深いので、あまりはっきりはしていないものの、震度の分布が震央から北東方向に偏る異常震域現象が現れているようです(震度分布図)。
 
今回の地震の震央は東京都との境界に近いので、2日後に発表される暫定値では「神奈川県東部」ではなく「東京都多摩東部」になるかも知れません。
 
 

フランク・ボーマン氏逝去

 
元 NASA 宇宙飛行士のフランク・ボーマン氏(Frank Frederick Borman II、退役大佐)が、11月7日にモンタナ州ビリングスで亡くなりました。95歳でした:
 
同氏は 2度の宇宙飛行をしています。1度目は 1965年にジェミニ 7号の船長として、世界初のランデブー(ドッキングの一歩手前、ジェミニ 6号に 30cm まで接近)を成功させ、2度目は 1968年にアポロ 8号の船長として人類初の有人月周回飛行で月を 10周しました。月を周回中にクリスマスを迎えたアポロ 8号の乗組員は、旧約聖書創世記の冒頭(神による天地創造を記述)を朗読し、地球にメッセージを送りました(下記の関連記事を参照してください)。

ボーマン氏は、NASA 退職後はイースタン航空に就職、最終的には CEO まで上り詰め、イースタン航空を全米でも屈指の大手航空会社に成長させました。
 
飛ぶことに関わり続けた生涯でした。
 
 
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カール・セーガン・デー

 
11月9日はカール・セーガン・デーでした。
 

 

 
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セント・ヘレンズ山で小規模地震頻発 (続報)

 
10月31日付「セント・ヘレンズ山で小規模地震頻発」の続報です。
 
「セント・ヘレンズ山(地図)の地震活動は高まった状態が続いているが、まだバックグラウンド・レベル内である。噴火は差し迫っていない」
 

小惑星 2023 VD4 が地球と月に接近

 
11月11日、小惑星〝2023 VD4〟が地球と月に接近します。
 
2023 VD4 (2023年11月9日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月11日 01:23
 (月)11月11日 06:50
接近日時 誤差
(地球)± 4 分
(月)± 6 分
接近距離 (地球)0.38 LD
(月)1.04 LD
推定直径
6 ~ 14 m
対地球相対速度
15.6 km/s ≅ 5万6000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2027年11月3日ごろ
公転周期475 日 ≅ 1.30 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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小惑星 2023 VP3 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2023 VP3〟が 11月7日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは地球最接近の翌日でした。
 
2023 VP3
(2023年11月8日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月7日 03:59
 (地球)11月7日 17:57
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.85 LD
(地球)0.34 LD
推定直径
4 ~ 8 m
対地球相対速度
6.7 km/s ≅ 2万4000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2026年7月16日
公転周期256 日 ≅ 0.70 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年11月8日水曜日

暴走白色矮星は太陽系に突入せず

 
白色矮星 WD 0810-353 が太陽系の方向に進んでいる、2万9000年後に太陽に 0.5光年の距離まで近づき太陽系外縁部のオールトの雲に突入する、彗星やその他の氷の天体からなるオールトの雲が白色矮星の重力によってかき乱されると、それらの天体が太陽系内部に落下し、地球などの惑星は大きな被害を受けることになる、という説が昨年発表されました。
 
しかし、新たな研究によると、少なくとも地球は、暴走する白色矮星 WD 0810-353 が引き起こす太陽系の擾乱によって壊滅することはないようです。この暴走星は太陽系を逸れるだけではなく、ことによると地球の方向にはまったく進んでいない可能性さえあるのだそうです。

なぜこのような「誤報」が起きたのでしょうか —— この白色矮星が太陽系の方向に進んでいると考えられた理由は、星が発する光のスペクトルが青方偏移を示していることでした。しかし、星からの光のスペクトルは磁場の影響を受ける可能性があります。実際、白色矮星 WD 0810-353 は非常に強い磁場を持っており、追加の観測と星の磁場のモデル化などによって、当初考えられた白色矮星の軌道と速度は、強い磁場の影響を受けていた可能性があることを見いだされた、とのことです:
 

小惑星ディンキネシュ (続報)

 
23年11月3日付「小惑星ディンキネシュ」の続報です。
 
NASA の小惑星探査機ルーシーが 11月1日に小惑星ディンキネシュに最接近したときに撮影した写真から、同小惑星には衛星があることが判明しましたが、その後に送られてきた写真からは、さらに驚きの発見がありました。ディンキネシュの衛星は接触連星(contact binary)だったのです。下の写真は、最接近の約 6分後(日本時間 11月2日02時00分)に約 1630km の距離から撮影されたものです。右側が衛星です:
 
 
 
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2023年11月7日火曜日

震度5弱以上、土曜日、23時台

 
防災情報新聞』の記事です。 過去約20年間(2002年11月〜22年11月15日)に発生した震度5弱以上の地震では、曜日で最多は土曜日(グラフ)、時間帯で最多は23時台(グラフ)だったそうです。グラフで見ると、午前よりも午後の方が発生数が多いようです。いずれも統計的に有意な差ではないとは思いますが ・・・

小惑星 2023 VO1 が地球と月に接近・通過

 
11月5日に小惑星〝2023 VO1〟が地球と月の近くを通過していたことが、11月6日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 VO1 (2023年11月6日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月5日 05:19
 (月)11月5日 05:57
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.20 LD
(月)0.88 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
16.4 km/s ≅ 5万9000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2037年11月25日ごろ
公転周期611 日 ≅ 1.67 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2つの小惑星が地球と月に接近中

 
11月7日から8日にかけて、2つの小惑星が地球と月に接近します。
 
2022 VB2 (2023年11月6日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月7日 16:00
 (月)11月7日 19:39
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.085 LD
(月)0.932 LD
推定直径
6 ~ 14 m
対地球相対速度
18.0 km/s ≅ 6万5000 km/h
発見から地球接近まで2 日
次の地球接近2033年11月6日ごろ
公転周期1051 日 ≅ 2.88 年
分類
アポロ群
 
2022 VD2 (2023年11月6日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月7日 21:53
 (月)11月8日 12:11
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± 1 分
接近距離 (地球)0.146 LD
(月)0.223 LD
推定直径
3 ~ 6 m
対地球相対速度
8.1 km/s ≅ 2万9000 km/h
発見から地球接近まで1 日
次の地球接近2035年2月3日ごろ
公転周期935 日 ≅ 2.56 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離) 
 
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2023年11月6日月曜日

西之島: 新島誕生から 10年

 
西之島新島が誕生してから今月 20日で 10年になります。2020年に噴火様式が変化して大規模噴火がおこり、マグマの組成も安山岩質から玄武岩質に変わった、とのことです。より深いところからマグマが上昇してきたとみられています:
 
以下は気象庁の最新資料です(10月分は数日中に発表されるはずです)。比較的活発な火山活動が継続しています:
 
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小惑星 2023 VS が地球と月に接近

 
[11月7日 最新の情報にもとづいて接近日時などを更新しました] 
 
11月7日から8日にかけて、小惑星〝2023 VS〟が地球と月に接近します。地球との相対速度が非常に遅い小惑星です。
 
2023 VS (2023年11月6日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月7日 10:18
 (月)11月8日 01:33
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.96 LD
(月)0.74 LD
推定直径
3 ~ 6 m
対地球相対速度
3.5 km/s ≅ 1万3000 km/h
初観測から地球接近まで4 日
次の地球接近2024年11月4日
公転周期383 日 ≅ 1.05 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

小惑星 2023 VE1 が地球と月に接近・通過

 
11月4日に小惑星〝2023 VE1〟が地球と月の近くを通過していたことが、11月5日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。地球との相対速度はかなり低速です。
 
2023 VE1 (2023年11月5日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月4日 09:36
 (月)11月4日 21:44
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.09 LD
(月)0.82 LD
推定直径
3 ~ 6 m
対地球相対速度
6.5 km/s ≅ 2万3000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2027年5月8日ごろ
公転周期445 日 ≅ 1.22 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年11月5日日曜日

謎の反復震動 (続報-4)

 
10月9日に発生した津波の原因は、火山活動が関連しているとの指摘がされているものの、いまだにはっきりしていません。鳥島近海の地震では、地震の規模に比べて不相応に大きな津波が起きることが知られていますが、以下は、その理由を説明する「トラップドア断層破壊」について、図入りで詳しく説明している『東京新聞』の記事です。
 
「須美寿カルデラは噴火時にトラップドア断層破壊を起こしてきたことが分かりました。破壊のとき火口底が短時間で鋭く持ち上がるので、海水が激しく押し上げられて津波を引き起こすのです」:
 
須美寿カルデラ(地図)は鳥島の北約 100km ですが、10月9日の地震の震源は鳥島の南西約 100km です。
 
 
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小惑星 2023 VG が地球と月に接近・通過

 
11月3日に小惑星〝2023 VG〟が地球と月の近くを通過していたことが、11月4日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 VG (2023年11月4日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月3日 03:30
 (月)11月3日 10:13
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.30 LD
(月)1.14 LD
推定直径
6 ~ 13 m
対地球相対速度
8.5 km/s ≅ 3万1000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2027年7月27日ごろ
公転周期436 日 ≅ 1.19 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年11月4日土曜日

岸近くにイルカの群れ — 兵庫県尼崎市、西宮市、神戸市

 
11月1日午前、兵庫県尼崎市、西宮市、神戸市の沖合の大阪湾(地図)で、約 30頭からなるイルカの群れが目撃・撮影されました。マイルカの可能性が高いとみられています。

「岸の近くに現れた理由はわからないが、珍しい行動だ」(神戸須磨シーワールド開業準備室)、「太平洋の大陸棚付近に主に分布しているマイルカが、たまたま湾内に入ってきたのではないか。原因の特定は難しいと思う」(東京海洋大学鯨類学研究室):
 

新島誕生 — 硫黄島沖

 
小笠原諸島・硫黄島南岸の翁浜(地図)の沖合約 1km で、噴火によって直径 100m ほどの新島が出現していることが確認されました。同地点では、10月21日から火山性微動が観測されていました。
 
「連続的な噴火に移行した。今後、溶岩を噴出する噴火に変わっていくだろう」(中田節也・東京大学名誉教授):