8月16日昼過ぎ(日本時間)、小惑星〝2020 QG〟が地球の至近距離を通過していきました。通過後の8月17日夕刻(日本時間)に NASA/JPL のデータベースに記載されました。
小惑星 |
推定直径
(m) |
接近日時
(日本時間) |
接近距離
(LD) |
2020 QG | 3~6 |
(地球)8月16日 13:09
(月)8月16日 13:33 |
0.024
0.989 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
接近距離の 0.024LD は地球の中心からの距離で、キロメートルに直すと 9300km ほどです。地球の半径を差し引いて地表からの高度を計算すると、おおよそ 2930km となります。通信衛星や気象衛星などの静止衛星の軌道高度は 3万6000km ほどです。
この小惑星はアポロ群に分類されています。
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは8月16日です。
接近時の地球との相対速度は秒速12.3km(時速約4万4000km)でした。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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