2012年4月30日月曜日

エクストリーム・スーパームーン再び


5月6日の満月はエクストリーム・スーパームーンです。「スーパームーン」(Super Moon)という言葉は、月の近地点通過と満月(あるいは新月)が時間的に接近して起きることを指しています。近地点通過時の月-地球間の距離が特に小さいときにはエクストリーム・スーパームーンと呼ばれます:

昨年は、東日本大震災後の3月20日がエクストリーム・スーパームーンでした。この日の午前3時10分に満月となり、その1時間後の4時9分に月が近地点を通過しました。今年5月6日のエクストリーム・スーパームーンでは、この時間差がほとんどありません。午前12時34分に月が地球に最接近し、その直後の午前12時35分に満月となります。ほぼ同時と言ってよいタイミングです。

近地点通過時の距離は、昨年3月20日は35万6580km、今年5月6日は35万6953kmです(月-地球間の平均距離は38万4400kmです)。

ちなみに、今回のエクストリーム・スーパームーン後の新月は5月21日で、金環日食が起こります。このとき、太陽-月-地球が完全に一直線に並びますが、その直線の一端が地球表面と交わる「中心食帯」は、南海・東南海・東海や、日向灘、東京湾北部、房総半島沖、茨城県沖の想定震源域を貫いています(地図)。以下を参照してください:

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硫黄島で火山活動が活発化


硫黄島(地図)で火山活動が活発化しています。以下は、気象庁が4月29日19時15分に発表した情報です。「噴火が発生するおそれ 周辺海域警戒」:
硫黄島で火山活動が活発化しています。硫黄島の北東沖では、変色水域が確認されており、海底噴火が発生した可能性があります。硫黄島では、今回の場所以外の従来から小規模な噴火が見られていた領域でも噴火が発生する可能性があることから、今後の火山活動に警戒が必要です。
硫黄島では、4月27日に、島内の微小な地震活動が活発な状態となり、また、国土地理院の地殻変動観測によると、通常よりも大きな隆起が見られました。4月28日以降、地震活動はやや低下傾向となり、地殻変動も鈍化または沈降傾向となっていますが、4月29日4時30分頃から4時59分頃にかけ、火山性微動が発生する等、火山活動はやや活発な状態で経過していました。

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2012年4月27日金曜日

富士山で大規模な崩落


新5合目(約1440m)と次郎坊(約1900m)の間の2カ所で崩落が起きているのが見つかりました:

「新5合目」、「次郎坊」、「大砂走り」の位置については下記資料の図を参照してください。約300年前の宝永大噴火でできた宝永火口に近いところです:

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2012年4月26日木曜日

異常な海水面低下 ― 三重県伊勢市 (続報)


4月11日付「異常な海水面低下 ― 三重県伊勢市」の続報です。

「異常現象から2週間あまりがたったが、いまもって『はっきりした原因は分からない』と地元の気象台」、「防災科学研究所の田中佐千子研究員は『この異常が、地震と直接関係するかは不明』と説明。ただ、『これほど急激な潮位変化を起こしたということは、沖合で地殻が大きく変動した可能性があります』と指摘」:

東京湾岸の芝浦(地図)では原因不明の隆起が起きています。「4年間で平均海面が20cm以上も下がるはずはないので、これは芝浦地域の陸地のほうが大規模に隆起したと考えられます。しかし、そんな事実は今のところ耳にしていません。公的機関の測量が終わっていないのか、あるいは故意に発表されていないのか」、「首都直下型地震が近づいた証拠だと警戒すべきでしょう」:

芝浦は皇居や東京湾北部地震の想定震源域に近いところにあります:、

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プーケット島沈没のうわさ ― タイ


タイ最大の島で、日本人観光客も多く訪れるプーケット島地図)では、4月11日にインドネシアのスマトラ島西方で発生した大地震(M8.6とM8.2)の余震や誘発地震による揺れが続いています:

続発する地震によって住民の不安が高まり、プーケット島が海に沈んでしまうといううわさが広まっています。これに対して当局は打ち消しに懸命です。「溶岩が積み重なってできたインドネシアのクラカタウ島とは違って、プーケット島は(堅固な)花崗岩でできているので、海中に沈む心配はない」(鉱物資源局のトップ)、「プーケット島は沈まない。ソーシャルネットワークで広まっている憶測やうわさを信じないでほしい」(プーケット県の知事):

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動物の〝事件〟続く ― 秋田県鹿角市


秋田県鹿角市(地図)では、4月20日にクマ牧場から逃げ出したヒグマによって女性2人が殺される痛ましい出来事がありましたが、その後も動物による〝事件〟が続いています:

22日には、同市内に野生のツキノワグマが出没しています:

25日には、同市内の女性がカモシカに襲われ、大けがをしています:

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2012年4月25日水曜日

世界最大規模の断層実験装置


4月22日、防災科学技術研究所(地図)が世界最大規模の断層実験装置を使った実験を公開しました。同装置は、既存の大型振動台(写真)を流用して構築したものです。「海洋プレートの組成に近い長さ2メートルと1.5メートルの2個の斑れい岩を重ねる。上から50トンの圧力をかけた後、震動台を動かして横からの力を加え、40秒かけて岩石を40センチずらした。この『ずれ』がプレート境界や断層の動きに相当する」、「大きさ、ずれた量は世界最大規模」:

上の報道記事には写真がありませんが、防災科学技術研究所が発表した以下の資料には、装置の写真と説明図があります。「これまで実験室で行われてきたセンチメートルスケールの地震模擬実験と、自然界で発生しているキロメートルスケールの地震現象との間をつなぐべく、様々なデータを取得していく予定」とのこと:

2012年4月24日火曜日

皇居で馬が暴れ 2人重軽傷 ― 東京都千代田区


4月23日午後1時半すぎ、皇居(地図)で馬車用の馬2頭が暴れ、宮内庁職員2人が重軽傷を負いました。宮内庁が各国外交使節の送迎に用いる馬車を引く馬ですから、慎重に選び抜かれた上に、十分な調教が施されていると思われます。そのような馬が2頭、突然暴れた理由は何だったなのでしょうか:

地図で見るとわかるとおり、皇居は東京湾北部地震の想定震源域に近いところにあります。また、2頭の馬が暴れた時刻から約30分後の午後2時00分ごろ、千葉県東方沖でマグニチュード4.1、最大震度2の地震が発生しています。


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2012年4月23日月曜日

イルカの大量漂着 ― ペルー北部


今年1月から、ペルー北部(地図)の海岸にイルカの死骸が大量に漂着し続けています。これまでに見つかった死体は当局の発表で900近く。しかし、200kmを超える広い範囲に死体が漂着しているために実際の数はもっと多く、ボランティアなどによる集計では2800に達すると見られています。死骸のほとんどはハンドウイルカとのこと。死亡の原因は判明していませんが、現時点で当局は細菌かウィルスの感染の可能性が高いとみているようです:

CNNの記事では、このペルーの死骸漂着は、今年になって発生した顕著な漂着事件の3番目であると書いています。1つ目は今年1月から2月にかけてアメリカ・ケープコッドで起きた集団座礁、2つ目は3月にブラジルのリオデジャネイロ近郊で起きた集団座礁です:

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イルカが連続死 ― 中国・洞庭湖、鄱陽湖


中国内陸部にある洞庭湖(地図)と鄱陽湖地図)で、今年3月から4月にかけて、イルカの死亡が続いています。河イルカと書いている記事もありますが、ヨウスコウカワイルカではなくスナメリのようです。河川や湖の汚染が原因とも考えられますが、記事は次のようにも伝えています ―― 洞庭湖の環境が悪化する一方で、鄱陽湖は汚染が少なく、スナメリの避難所そして最後の自然生息地になると考えられていた:

上記以外にも、中国ではクジラの漂着や座礁が続いています:

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2012年4月22日日曜日

太陽に降る〝雨〟


日本の打ち上げた太陽観測衛星〝ひので〟が4月16日に撮影した映像です。わずか19秒間の映像ですが、太陽面爆発によって吹き上げられたプラズマが雨のように太陽面に降り注ぐ様子が捉えられています。プラズマが太陽面に落下するのは重力が作用しているからですが、その流れは太陽面の強力な磁力線に拘束されているため、普通の落下とは様子が違っています:

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2012年4月16日月曜日

ちょっといい話


下野新聞』のコラムから ・・・

寄生虫が人間の感情や行動を支配


ネコから人に感染し寄生するトキソプラズマが人間の感情や行動に影響しているという、気味の悪い話です。日本人の感染率は20~30%と推定されています。私たちの身のまわりにも、寄生虫にマインドコントロールされている人がいるのかも知れません。

トキソプラズマは脳内のドーパミン分泌に関与。「人もまたトキソプラズマに操られて、ドーパミンによって脳内の化学物質の伝達の一部が変えられている、とする研究論文が増えている」、「トキソプラズマの慢性感染で人の行動や人格にも変化があらわれ、ときには精神疾患も引き起こす」、「男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌が増え、より積極的で攻撃的になりそして権威に対して否定的になる傾向がみられる」、「国民のトキソプラズマ感染率とサッカーの強さには相関関係がみられる」、「ネコからのトキソプラズマ感染は、人の探求心や知的好奇心を形成した重要な要素であり、人をより人らしくした」:

カモシカが窓ガラスを割って侵入 ― 石川県能美市


4月16日朝、石川県能美市(地図)で、カモシカが窓ガラスを割って道の駅に侵入しました:

能美市では4月10日と15日に、クマの出没も伝えられています:

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2012年4月13日金曜日

ロシアとイギリスが地震予知衛星システムを開発


ロシアとイギリスが〝TwinSat〟と呼ばれる地震予知衛星システムを開発しています。数年後には正確な短期予知が可能になる、とのことです:

以下はイギリス側のサイトです:

以下は〝TwinSat〟についてのプレゼンテーション用資料です。〝TwinSat〟衛星システムは、〝TwinSat-1M〟(マイクロ衛星、重量40~45kg)と〝TwinSat-1N〟(ナノ衛星、重量2.5kg)というローコストの衛星2機で構成されています。前者は、ULF/ELF帯(0.5-350 Hz)の電磁場、ULF/ELF帯やVLF/LF帯(3-300 kHz)の電場、地上から送信されたVLF/LF帯信号の振幅や位相の変動、VHF帯(26-48 MHz)の磁場などを計測。さらに地震前兆と雷の影響を区別するために、雷の活動を光学的に観測するのだそうです。後者の衛星は、電子やイオンの変動、ULF/ELF帯の磁場の変動などを計測するとのことです:

日本では、地震の短期予知は不可能であるという〝常識〟があるため、電磁気の分野から地震予知を試みる研究にはまったく予算が付かないのだそうです。そうしている間にも、海外では着々と研究が進展しています。フランスは2004年に〝DEMETER〟という地震予知衛星を打ち上げ、ロシアは国際宇宙ステーションに電離層の変動などを観測する装置を取り付けて地震予知の研究を長期にわたって続けています。イランも地震予知衛星を計画中であると伝えられています。

以下は、早川正士・電気通信大学名誉教授の著書『地震予知はできる!』(KKベストセラーズ、2011)からの引用です:
私たちは国からは地震予知研究に関する研究費を一切もらっていない。そのため自前で資金を調達して、観測点を増やしている。
「電離層の擾乱と地震」との関連性が、多くの研究者によって指摘されているにもかかわらず、国は私たちの研究を無視しているからだ。
じつは私は2011年9月、電磁波の手法を用いて地震予知の研究を行なっている仲間たちといっしょに、文部科学省に対して50億円の研究費を出してもらうように申請を行なった。
ところが、彼らは私たちにこう言い放った。
「あなたたちがやっていることには、関心がありません」


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2012年4月12日木曜日

地震前兆情報を市民に提供 ― 高知県須崎市


3月6日付「科学的裏づけ無くても情報収集 ― 高知県」で、高知県知事が「県のホームページ上で実際に起きている異常現象などを随時報告してもらってそれを県民が共有できるようなシステムを作っていく」と議会で表明したことを紹介しましたが、同じ高知県の須崎市(地図)も同様の情報を住民に提供していくことになったとのことです:

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サガミザメのオスが揚がったら要注意


センセーショナリズムに走りがちな雑誌の記事ですので、その点に留意して読む必要があると思いますが、なかなかおもしろい内容です。「地震を察知した大量の根魚が、網に入る層まで浮上して“避難”していると? その漁場はどこなのか?」「ひとつは相模湾を漁場にする三浦半島の佐島(さじま)。そして、より多いのは駿河湾を漁場にする静岡県の焼津(やいづ)あたりだな」:

以下はサガミザメの写真です:

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九十九島近海にハンドウイルカの群れ ― 長崎県佐世保市


4月8日、長崎県佐世保市沖の九十九島地図)近海で約30頭のハンドウイルカの群れが確認されました。九十九島湾でイルカが見つかるのは珍しく、九十九島水族館によると「九十九島近海で確認したのは初めて」とのことです:

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2012年4月11日水曜日

異常な海水面低下 ― 三重県伊勢市


4月9日と10日、三重県伊勢市二見町江(地図)沖にある夫婦岩周辺で異常に海水面が下がり、夫婦岩全体の姿が現れる現象がありました。現象があった日は「干満の差が中ぐらいの中潮(なかしお)の時期」。「夫婦岩がこんなに完全に海面から出るのは見たことがない」(二見興玉神社に13年ほど仕える神職)。「気圧が潮位に影響を与えることもあるが、原因は分からない」(第四管区海上保安本部):

この報道を見て思い出すのは、このブログの11年1月15日付「南海地震の前兆」で紹介した関勉(せき・つとむ)氏の証言です ―― 「このころ迫り来る大地震の前兆とも言える海底の隆起が、顕著に浦戸湾付近に見られるようになっていた」、「『あっ! 海がない!』・・・ 海水は完全に引いて、黒々とした海底の土が高く盛り上がって、実に奇怪な景観を展開しているのです」などなど。

なお、三重県伊勢市では、昨年末にスナメリが川に迷い込み、今春にはイナ(ボラの幼魚)の大群が川を遡上しています。詳しくは下記の関連記事を参照してください。


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深海魚・アブラボウズを捕獲 ― 北海道函館市


4月9日、北海道函館市(地図)の沖合で深海魚・アブラボウズが生きたまま捕獲されました。函館沖で生きたアブラボウズが捕まるのは珍しく、少なくとも15年以上記録はないとのことです:

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2012年4月6日金曜日

恵山で火山性微動や火山性地震 ― 北海道函館市


気象庁が4月6日に発表した『週間火山概況(平成24年14号:2012年3月30日~4月5日)』によると、北海道函館市の恵山地図)で3月30日から31日にかけて火山性微動火山性地震が観測されたとのことです。

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草津白根山で火山性地震 ― 群馬県・長野県


気象庁が4月6日に発表した『週間火山概況(平成24年14号:2012年3月30日~4月5日)』によると、群馬・長野県境の草津白根山地図)で4月1日から2日にかけて火山性地震が一時的に増加。震源は湯釜の南付近と推定。火山性微動は観測されず、傾斜計にも変化は現れていない、また、このような地震活動は2011年6月以来、とのことです。

ジンベエザメが川に迷い込む ― 中国・広東省


NHKのニュースです。4月4日、中国・広東省広州(地図)を流れる川で体長6mのジンベエザメが死んでいるのが見つかりました。「今月に入って、地元の漁師が目撃していましたが、このほど死んでいるのが確認された」、「海から迷い込んでしまったものとみられています」とのこと:

中国では、先月からこの種の現象が続いています。3月17日には江蘇省でマッコウクジラ4頭が座礁、同月28日には内陸の江西省でイルカ(クジラ?)3頭が座礁しました:

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マッコウクジラ漂着 ― 千葉県勝浦市


4月4日、千葉県勝浦市興津(地図)の海岸に体長約6m(別の報道では8m)のマッコウクジラが漂着しました。すでに死亡していました。「原因は分からないが、海が台風などで荒れた時にクジラが打ち上げられるケースは多い」(鴨川シーワールド)とのこと:

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2012年4月5日木曜日

火口湖の氷が消失 ― アイスランド・アスキャ火山


アイスランド中央部にあるアスキャ火山(地図)の火口湖は、この時期には完全に氷に覆われているはずであるにもかかわらず氷がまったく見られず、湖底で地熱活動が起きている可能性が指摘されています:

ことの起こりはエア・アイスランドの乗務員が3月18日と27日に上空から撮影した写真です。火口湖(エスキュヴァトン湖、地図)の水面がほとんど露出しています。この写真が科学者たちの注目を集めました。通常、エスキュヴァトン湖では5月末ごろに一部で氷が溶け始めるものの、7月になっても氷が残っているのだそうです:

2つの可能性が取りざたされています:
  1. 火口湖の湖底で地熱活動が起きている。
  2. この冬は雪が少なく南西の風が強かったため、氷が十分に張らなかった。

しかし、同じ地域でエスキュヴァトン湖よりも低いところにある湖は氷に覆われているため、科学者たちは前者の考えに傾いています。

エスキュヴァトン湖の水深は約220mで、アイスランドの中で最も水深の深い湖の一つです。このため、表面の氷を溶かすには、大量の熱が湖底から上昇しているのではないか、と推測されています。

アスキャ火山が最後に噴火したのは1961年のことです。


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2012年4月4日水曜日

イナの大群が遡上 ― 三重県伊勢市


三重県伊勢市(地図)を流れる勢田川をイナ(ボラの子ども)の大群が遡上しています。「毎年イナの遡上はあるが、川が黒くなるまでの大群は初めて」、「3月上旬ごろから湧き出し、今年は多いな」と思っていたとのこと:

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低気圧と渦の向き


昨日(4月3日)の爆弾低気圧による暴風に関連して。低気圧のまわりの空気は、コリオリの力によって北半球では反時計回り、南半球では時計回りに回転するようになる、と学校で習いましたが、以下の動画をそれを実証しているのでしょうか:

上記の動画では、シンクの水は赤道の真上では渦を巻かずに流れ出し、赤道の南側数メートルの地点では時計回り、北側数メートルでは反時計回りに回転しながら流れ出しています。でもこれはトリックです。

赤道から数メートル離れただけでこの動画にあるように顕著な差が現れるわけはありません。また、このような小規模でゆっくりとした流れでは、コリオリの力による効果は観察可能なほどには大きくありません。

もっと大きな要因があります。それは、実験を見せている男性がシンクに水を流し込む位置です。赤道の南側ではシンクの左半分、北側では右半分です。これによって、時計回りや反時計回りの水流がシンクの中に発生しています。その状態で排水口の栓を抜けば、その回転方向を保ったまま水が流れ出すというわけです。

最初に赤道上で実験するときには、GPSを使った前口上などで時間を稼いで、シンクの中の水が安定するのを待ってから排水口の栓を抜いたと考えられます。

なお、上記の動画は、映り込んでいる看板の地名(Chincha Suyo、地図)から、南米のエクアドルで撮影されたようです。エクアドルは、スペイン語で赤道を意味しています。


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最大瞬間風速からの地震予知 (続報)


08年12月4日付「最大瞬間風速からの地震予知」の続報です。

3月31日(土)と昨日4月3日(火)、日本中で暴風が吹き荒れました。この暴風で思い出したのが上記「最大瞬間風速からの地震予知」です。この説を唱えている猿渡隆夫氏のブログを見つけましたので紹介します:

真偽のほどは「?」です。


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青森から宮城に向かった伝書鳩が国後島に


3月26日に青森県むつ市(地図)で放たれ宮城県北部のゴールを目指すはずだった伝書鳩1羽が、28日に出発地点から約480km離れた北方領土・国後島(地図)で保護されました。伝書鳩レースには約1600羽が参加し、約7割は出発当日にゴールに帰還したとのことです:

保護されたハトは、南に向かうべきところを北東に向かって飛行してしまったようです。日本海溝に平行に飛ぶべきところを、千島・カムチャツカ海溝に平行に飛んでしまったとも言えます。

伝書鳩が飛行方向を決める際には、地磁気が大きな役割を果たしています(道路や湖など地表の目標も視覚的に利用しているようです)。磁気嵐などによって磁場が乱れると伝書鳩の帰還率は大きく低下します。以下のウィキペディアの記述によれば、「日本では、1970年代を境に、鳩レースの平均帰還率は明らかな低下傾向を辿り、数千羽規模の登録レースでも、最終レースを待たず全滅することが各地で頻発している」とのことです:

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2012年4月3日火曜日

イルカ3頭が座礁 ― 中国・江西省


3月28日、中国江西省(地図)で3頭のイルカが岸に打ち上げられたとのことです:

よくわからないニュースです。記事には、「海岸に打ち上げられた」、「1キロメートル先のに放すと」と書かれていますが、地図を見ておわかりのように江西省は海に面していません。記事に掲載されている3枚の写真を見ると、水面に波がほとんど立っておらず、内水面のように見受けられます。誤訳かも知れません。

その一方で、写真に写っているイルカの姿は淡水性のヨウスコウカワイルカのような細長いくちばしがなく、海に棲むスナメリゴンドウクジラのように見えます。こんな内陸まで入り込んでいるのでしょうか。

【追記】以下のような記事がありました。揚子江(長江)にはスナメリが棲息しているようです:

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渡り鳥に異変 (続報)


2月4日付「渡り鳥に異変」の続報です。

2月4日の記事では石川県と愛媛県の異変を紹介しましたが、福岡県、大阪府、長野県、山形県からも異変が報道されています。記事では、野鳥のさえずりが聞こえない『沈黙の春』という言葉も使われています。

「冬鳥が極端に少ない」、「例年ならば、筑後地区の里山や市街地に姿を見せるメジロやツグミ、シロハラなどの野鳥の姿が見られない」、「メジロやツグミだけがいない原因が分からない。非常におかしな事態」(以上福岡県)、「こんなに野鳥が少ない冬を経験したことがない」(大阪府):

「今年はツグミやシメなど小型の冬鳥の数が例年にないほど少なかった」(長野県)、「シメ、ツグミ、マヒワが今年は圧倒的に少なかった」(山形県)、「今年はシロハラやツグミが例年に比べて明らかに少なかった」(大阪府):

「全国的な傾向なので原発事故の影響は因果関係として考えにくい」、「決定的な理由は現段階ではよく分かっていない」とのことです。


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20年ぶりにマイワシ大漁 ― 京都府北部


近年は激減していたマイワシの漁獲が京都府(地図)北部で豊漁となっています。「今年も不漁が続いたが、3月26日以降、舞鶴市(地図)や伊根町(地図)など府内各漁港で突然豊漁」になった、「こんなに捕れるのは20年ぶり」とのこと:

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サルが人を襲う ― 山口県山口市


3月27日、山口県山口市小郡下郷(地図)でサルが人を襲い、4人が負傷しました。この地域では、今年に入ってからサルの出没が伝えられていましたが、これまで人に被害が出ることはありませんでした。サルは捕獲され殺処分されたとのことです:

山口県内では、数日に1回程度の頻度でマグニチュード1未満の小さな地震が発生しているのですが、このサルの事件から2日後に珍しく大きな地震がありました。29日午後2時54分に山口県東部で発生した M3.4、深さ17km、最大震度1の有感地震です。サルの襲撃があった山口市小郡下郷から北東に約30kmのところが震央です。また、それに先立つ同日午前6時13分には、山口市小郡下郷の直下でM0.6の地震が発生しています。

以下は、このサルの襲撃事件の前後に山口県内で発生した地震を、気象庁の震源リストから抜き出したものです:

日時 規模(M) 深さ(km) 震央
3 26 11:56 0.4 11 山口県東部 (震央地図
3 27 05:53 0.5 11 山口県北部 (震央地図
3 27 07:30~13:40 サルが4人を襲った時間帯
3 29 06:13 0.6 17 山口県東部 (震央地図
サルが4人を襲った地域の直下
3 29 14:54 3.4 17 山口県東部 (震央地図
最大震度 1


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2012年4月2日月曜日

伊勢湾に迷いコククジラ ― 愛知県田原市 (続報)


3月17日付「伊勢湾に迷いコククジラ ― 愛知県田原市」の続報です。問題のクジラはその後、三河湾に入り込んでいるようですが、コククジラであると確認されました。「アジアの生息数は数百頭」、「2週間も湾内にいるのは、餌が豊富にあるなどの環境が合っているのかもしれない」とのこと:

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金星がプレアデス星団に大接近


「プレアデス七姉妹とヴィーナスの美の競演」です。4月2日から4日にかけて、夕方の空で、宵の明星・金星がプレアデス星団(和名: すばる)に大接近します。プレアデスは、空が暗くなれば肉眼でも見ることができます:

金星は4月30日に最大光度(-4.5等級)に達します。このときの視直径は37″で、小形の望遠鏡でも三日月状に見えます。


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2012年4月1日日曜日

深海魚オキキホウボウを捕獲 ― 沖縄県国頭村


3月28日、沖縄県国頭郡国頭村安田(地図)の沖合で深海魚オキキホウボウが釣り上げられました。「熱帯地域を中心とした深海の底に生息するが、釣り上げられるのはまれで、世界を見渡しても標本数が少ない」とのこと:

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旅客機サイズの小惑星が地球接近


4月1日午後6時32分(日本時間)、直径46m(旅客機サイズ)の小惑星〝2012 EG5〟が地球に約23万kmまで近づきます。この距離は地球から月までの平均距離の約60%です。〝2012 EG5〟は3月13日に発見されました:

この1週間で、月よりも地球に近づく小惑星は、この〝2012 EG5〟で3つ目です。最初の2つについては3月27日付「2つの小惑星が地球とニアミス」を参照してください。

4月4日9時12分(日本時間)には、3月28日に発見された小惑星〝2012 FA57〟が地球に最接近します。接近距離は約44万kmです。


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5月21日の金環日食が中止


「5月21日は、太平洋側の地域で金環食、それ以外の日本全国で大きく欠けた部分食が見られる…はずだった」、「注目の天文現象として関連商品の売上も期待されていたが、日本の国土ではなく日本の経済に暗い影を落とすことになりそうだ」:

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アリューシャン列島とソロモン諸島でM8.1、津波被害


4月1日12時28分(協定世界時)、アリューシャン列島のウニマク島(地図)付近でM8.1の巨大地震が発生、高さ35mの大津波が押し寄せたため同島の灯台が破壊され、灯台の職員5人が死亡しました。津波はアリューシャン列島のみならず、北米や南米、ハワイにも到達。ハワイ島のヒロでは100人を超える死者が出ました。

4月1日20時39分(協定世界時)、ソロモン諸島近海(地図)でM8.1の巨大地震が発生、震源の深さが10kmと浅かったこともあって大津波が発生し、数十名の死者が出ました。

詳細は以下を参照してください:

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