2010年2月12日金曜日

土星のオーロラ、衛星ミマス

土星の北極と南極に輝くオーロラの映像が公開されました。約 15年に一度、地球は土星の赤道面を横切りますが、その時期には土星の両極を同時に観測することができます。そのタイミングを利用して、ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された映像です:
2月 13日には、土星探査機カッシーニが衛星ミマスに 9500km まで接近します。ミマスは小さな衛星ですが、不釣り合いなほど突出して巨大なクレーターが 1つあります。そのためミマスは、「目玉」(アイボール)と呼ばれたり、映画「スターウォーズ」に登場するデス・スターに喩えられたりします。13日の接近ではさまざまなデータが得られ、この巨大なクレーターができたときに、なぜミマスが粉々に壊れてしまわなかったかという謎が解明されるかも知れません。

なお、衛星ミマスは塵の多い領域にあるため、カッシーニ探査機は高利得アンテナのパラボラを防御バリヤー代わりにして探査機本体を防護しながらミマスに接近するとのことです。

以下は、過去に撮影されたミマスの画像です。「目玉」とかデス・スターと呼ばれる理由がよくわかると思います:

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